16日の紙面から

●秋陽に白い魚体輝く 三種町鵜川
 秋陽にきらめく純白の魚体――。三種町鵜川の佃煮店で八郎湖産のワカサギの天日干し作業が始まり、ずらりと並んだダシの上で陽光を浴びて輝くさまが秋の訪れを感じさせている。昨年はアオコの大量発生に泣いた八郎湖だが、今年も夏場の高温の影響で水質は決して良くないという。それでもワカサギは今のところ成育は良く、漁獲量もまずまずで、丁寧に日干し作業を続けている。


この時期の風物詩となっているワカサギの天日干し作業(三種町鵜川の佃煮店で)

●第1処分場基底部埋め戻し始まる/旧能代産廃
 能代市浅内の旧能代産業廃棄物処理センターで、県が不法投棄された廃油入りドラム缶の撤去処理を実施している第1処分場基底部の埋め戻し作業が始まり、住民団体や市関係者が15日、作業現場を視察した。基底部の埋め戻しは来週前半には終了、中上部のり面のドラム缶の撤去に入る。一方、第2処分場では大量のドラム缶の掘り出しが進み、染み出た廃油の強烈な悪臭が漂う中での作業が続いている。

●「心温まる接遇を」 国体市民協力員説明会
 秋田わか杉国体で運営スタッフを務める市民協力員を対象にした業務説明会が14日夜、能代市中央公民館などで開かれ、約2週間後に迫った大会に向け気持ちを引き締めた。説明会は、総務や練習会場、駐車場、弁当といった各係に分かれて開催。このうち総務の会場では、市国体室の職員が「選手・監督には日ごろの練習の成果を十分に発揮するとともに、良い思い出を残してもらうよう、心温まる接遇を。この機会に、能代市を全国に紹介するよう努めてください」などと述べた。

●18日汚染土壌荷揚げ 能代港
 能代港で18日、汚染土壌の試験的荷揚げが実施される。環境関連事業を手掛けるDOWAホールディングス(旧同和鉱業)グループのDOWAエコシステム(東京都千代田区)による5回目で、鉛を含む汚染土壌932・9トンを荷揚げし、大館市内の関連企業に搬入する。

●アユの「やな漁」盛ん/藤里町
 初秋を迎え、藤里町の河川ではアユのやな漁が盛んに行われている。漁協の組合員らによると、今シーズンは「例年より漁は遅れているが、魚体はまずまずの大きさ」で、川の幸を満喫している。同町粕毛の粕毛川では同漁協の組合員が8人グループで漁を行っており、今年は先月25日にやなを設置した。水不足などで漁は遅れていたが、5日未明からの雨で水かさが増し、6日の朝に初漁があった。同グループでは捕獲したアユは個人に配分し、料亭などに売ったり、冷凍保存して自家消費する。アユずしを作ったり、内蔵を塩漬けする「うるか」の人気も高いという。同グループでは10月下旬まで続ける予定だ。


アユを生け捕りするやな漁。自然の恵みに感謝しながら組合員らがアユを捕獲している(藤里町の粕毛川で)

●秋の風情の作品ずらり/能代盆栽会
 能代盆栽会(田牧武雄会長)の「名月盆栽展」は15日、能代市大森山の能代エナジアムパークで始まり、会員たちが丹精込めて育てた趣ある作品が、秋の風情を漂わせている。会場には、枝ぶりが見事な黒松、これから色付き始めるモミジ、ドングリを付けたナラなどがずらりと展示され、来館者はじっくりと鑑賞していた。


会員たちが丹精込めて育てた作品が並ぶ「名月盆栽展」

●お互いの長寿を祝福 八峰町敬老式
 八峰町の敬老式が15日、同町峰浜の峰栄館で開かれ、初養老者らに記念品を贈り長寿を祝ったほか、歌や踊りなどの余興を楽しんだ。対象は初養老124人、傘寿138人、米寿70人。今年は、昨年結婚50年を迎えた夫婦を含む75組の金婚者も対象にした。主催者を代表して加藤町長が「町の発展には地域を支えてきた皆さんの豊富な経験や知識が必要。これからも自然環境に恵まれたこの町でいつまでも健康に、生涯現役の気概をもって頑張ってほしい」と式辞。記念品を贈り、長寿を祝った。

●生ごみ堆肥化を学ぶ 能代市環境大学
 能代市の第3回環境大学講座は15日、「生ごみを活用しよう」をテーマに市農業技術センターで開かれ、生ごみの堆肥(たいひ)化のコツ、留意点に理解を深めた。環境大学講座は、市が毎年開設している大人向けの環境学習・体験講座で、今年度は年4回を計画。ごみ減量化、再資源化に向けた今後の課題と位置付けている生ごみの処理の実際や活用方法を学ぼうと、前回は南部清掃工場を見学、この日は約20人が参加し、堆肥化の取り組みに触れた。

●思い出の樽子山で松尾さんがソロコンサート
 八峰町出身のミュージシャン・松尾一彦さん(53)の「樽子山ライヴ2007」は14日、能代市の文化会館中ホールで開かれ、会場に響きわたる味わい深い歌声が来場者を魅了した。能代市で初のソロコンサートは、出身校の能代高の旧校舎があった樽子山にちなんで開催。元オフコースのドラマー・大間ジローさんをゲストに迎え、約2時間のステージを繰り広げた。


味わい深い歌声が響いた松尾一彦さんのソロコンサート(能代市文化会館で)

17日の紙面から

●秋祭り本番にぎやかに 能代山本
 能代市柳町の八幡神社祭典はこの日が本祭りで、みこしの御神幸が行われた。雨の中、男衆に担がれたみこしが市内にお目見えし、道行く人の目を引いた。祭神を祭ったみこしは午前11時に同神社を出発。予定されていた清助町の御旅所(おたびしょ)への運行は雨のため行われず、柳町や住吉町を練り歩いた。


男衆に担がれたみこしが市内を練り歩いた

●地元役者悲恋を熱演 森岳歌舞伎
 義経と静御前の悲恋を熱演――。江戸時代中期から伝わるとされる森岳歌舞伎の定期公演は16日夜、三種町森岳八幡神社境内の農村歌舞伎会館で行われた。今年の演目は、義経と静御前の別れの場を描いた「義経千本桜 伏見稲荷鳥居前の場」。公演には町内外から熱心なファンが訪れ、“地元役者”の熱演に掛け声や拍手で応えるとともに、時代を超えて受け継がれる素朴な農村歌舞伎を堪能した。


平安の時代絵巻を生き生きと演じ、観客を魅了した森岳歌舞伎

●秋田の味を全国へ/三越通販カタログで
 三種町のこまち食品工業(高橋隆代表取締役社長)はこのほど、藤里開発公社(藤里町)など県内6社と提携し、大手百貨店・三越(東京都)の食品通販カタログの特集ページに能代山本からの「こまちがゆ」、「白神山水」など7商品を出品した。カタログは三越の全国の会員に届けられるため、高橋社長は「秋田の商品を全国に広められたら」と期待を寄せている。

●「中間提言」へ協議進む/市民協働会議
 能代市の第4回市総合計画市民協働会議(柴田寛彦委員長)は15日、同市海詠坂の能代山本広域交流センターで開かれ、総合計画第1次素案について、グループ別で進めてきた政策の検討状況や、基本構想に対し上がっている意見を「中間とりまとめ」として了承し、共有化を図った。この日から政策の効果を高めるための取り組みなどの検討に入り、10月11日を予定する中間提言のとりまとめに進む。

●ツリークライミングに歓声湧く
 能代市常盤地区の住民有志でつくる常盤ときめき隊(大倉均隊長)主催の木登りイベントは16日行われた。天気が悪く残念ながら常盤小中学校体育館のはりまで登る体験に変更されたが、チャレンジした子どもたちはロープを使う一風変わった木登りを楽しんだ。


ロープを使った「木登り」に挑戦する子どもたち

●豊作願い力相撲/藤里町根城
 藤里町の米田地区相撲場で16日、約100年の歴史を持つ根城豊作相撲大会が開かれた。若者が地区の伝統と団結、収穫を祝って大相撲秋場所に負けじと力相撲を展開、応援に駆けつけた住民らを楽しませた。大会では東西力士の堂々たる土俵入り、三役そろい踏み、初っ切りなどの恒例のセレモニーが行われた後、米田小の校内相撲大会が開かれた。同校は来春、藤里小と統合するため、根城相撲と合同で開いてきた校内相撲大会は今年度が最後の開催。児童は男子、女子とも腕にしこ名を書き込み、呼び出しに呼ばれると塩を力いっぱいまいたり、顔を真っ赤にして押し合うなど元気いっぱいの取り組みを披露し、大勢の観客から盛んな声援を受けていた。


初っ切りや本割など内容も多彩な根城相撲(藤里町米田で)

●炎の行列厳かに照らす たいまつ祭り
 八峰町本館地区の伝統行事「たいまつ祭り」が16日、同地区で行われた。火をともしたたいまつを持った地区住民ら50人が本館城跡から集落まで行列を成して下り、400年前に起きた本館一揆で犠牲となった先祖や城主らの霊を供養した。日の傾くころ、たいまつを手にした参加者が本館集落まで歩いて炎の列を形成。厳かで幻想的な雰囲気を漂わせ、農民一揆で散った霊を慰めた。

●能代市の小学校でアタマジラミ集団感染
 能代市内の小学校で今夏、頭のかゆみなどの症状をもつ「アタマジラミ」の発生が児童に確認された。7月から10日現在までに、完治も含め23人が感染。能代山本で児童生徒に集団的に発生が確認されたのは16年以来となる。市教委は、10日現在同市の一部地域の小学校2校23人の発生を確認している。児童の感染を確認した2校のうち、1校は7月に発生し、ほぼ完治状態。今月初旬に再発生したもう1校は保護者から感染の疑いがあると報告を受けた後、全校児童の頭髪を検査、更衣室のロッカーを個人使用にするなどの対策をした。

18日の紙面から

●米代川で警戒水位超える/大雨被害
 能代山本地方は17日、激しい風雨が吹きつける荒れた天気となった。能代市二ツ井地区の米代川は警戒水位を超えるなど、各河川で水位が上昇した。三種町下岩川地区では、水田の冠水や住家の床下浸水などの被害があった。雨は18日にかけても降り続くとみられ、関係機関は引き続き警戒を呼び掛けている。


大雨のため、水かさが増した能代市の桧山川(17日午後3時30分ごろ、能代市桧山で)

●18年度の再資源化は計599トン/能代市
 能代市が18年度に分別収集した資源ごみのうち、再資源化された瓶は445.43トン、ペットボトルは153.76トンで、前年度と比べ瓶は減少、ペットボトルは増加した。残さを計量している能代地域で見ると瓶、ペットボトルとも回収量のうち1割前後が飲み残しなどのため「ごみ」として処分されたほか、再利用できる瓶も1割近く混入しており、再資源化を可能にするマナーの順守や、再利用との区別の確認が改めて求められそうだ。

●能代地区で敬老式典
 能代市能代地区の敬老会は敬老の日の17日、市文化会館大ホールで開かれ、数え70歳、80歳の節目を迎えたお年寄りたちの戦前戦後の労苦に感謝するとともに、長寿を祝福した。旧能代市は12年度に地区別で開いていた敬老会を全市一本化。合併後は能代地区、二ツ井地区それぞれ旧市・町の開催形態を継続している。記念品の贈呈は今年度から廃止された。


敬老会でアトラクションを楽しむ出席者たち

●推進機構は「要努力」/三セク評価
 県は、第三セクターの経営評価(18年度決算)の概要をまとめた。能代市の県木材加工推進機構(網幸太理事長)は「一層の努力を要する経営内容」との評価を受けた。当期損益の赤字が6期続いている。

●高校生の自転車マナーは自主的に
 能代地区6高校が参加する「高校生による自転車利用マナーアップ連絡協議会」の第1回会合が14日、能代市の能代山本交通センターで開かれ、生徒の自主的な活動により、通行の安全確保やマナーアップ啓発に努めていくことを確認した。同連絡協議会は、自転車が加害者となる交通事故が全国的に増加していることから、正しい自転車利用を考え直そうと、能代地区地域交通安全活動推進委員協議会(田口幸正会長)と能代署、6高校の代表生徒が参加して設立した。

●名品展に備えボランティア研修/能代
 能代市文化会館で10月14日から始まる「県立近代美術館名品展」のボランティア事前研修講座は14日、同市中央公民館で開かれ、参加者は改めて役割や芸術鑑賞マナーを学んだほか、作品について理解を深めた。

●ネット配信で熱戦中継/国体バスケ
 全国一を目指す熱戦をライブ映像で――29日開幕する秋田わか杉国体で、能代市実行委員会は、インターネットを使って能代市総合体育館で行われる少年男子バスケットボールの試合の模様を生中継する。17日には同体育館で社会人チームの練習試合を“モデル”に動画配信リハーサルが行われ、カメラワークや実況アナウンス、機器の接続など本番に向けた態勢をチェックした。

●進水式に向け製作開始/常盤ときめき隊
 能代市常盤地区の住民有志で組織する常盤ときめき隊(大倉均隊長)は17日、同市海詠坂の県立大木材高度加工研究所で木製カヌーの製作作業を開始した。隊員たちは、進水式を目指して、楽しみながら作業を進めていた。


木製カヌーの製作作業を進める常盤ときめき隊の隊員

19日の紙面から

●米代川増水、2300人が避難
 17日から18日にかけて能代山本地方を見舞った大雨は各地の河川の増水をもたらし、米代川は最高水位が昭和47年水害をしのぐ8メートル以上に達し、二ツ井地域を中心に計約2300人が避難を余儀なくされ、各避難所では住民が不安な夜を過ごした。けが人など人的被害はなかったが、本紙のまとめでは住家の床上浸水が100棟に上るなど、各地で建物の被害も多数発生、刈り取りを間近に控えた水田も冠水し地域につめ跡を残した。


米代川が戦後最高水位まで増水し、あふれ出た濁流が川沿いの施設を飲み込む(18日午前6時ごろ、能代市二ツ井町小繋地内で)

●水位、戦後最高を記録/米代川
 能代市内3地点の観測所によると、米代川の最高水位は18日、二ツ井(銀杏橋)が8.07メートル、榊(悪土川合流地点)が6.71メートルと「47水害」(昭和47年7月9日)の時を上回る戦後最高を記録。向能代(能代大橋)も3.67メートルで、はんらん危険水位を突破した。

●1600人が不安な一夜/二ツ井地区
 「昭和47年水害を思い出す」「自宅に帰りたい」――。17日から18日にかけての大雨で、能代市内では米代川周辺の1651世帯に避難指示が出され、二ツ井地区の避難所10カ所では、住民らが眠れぬ一夜を過ごし、能代地区の4カ所でも不安が広がった。大雨の影響で、能代山本地域内で最も被害が懸念された二ツ井地区では、体育館や公民館など10カ所が避難所として指定され、1566人(18日午前4時)が駆け込んだ。同地区では日が暮れ雨足が強まり出した17日夜から18日未明にかけて、危険を告げるサイレンと町内放送が絶えず響き渡り、住民らは不安な思いを募らせた。


避難所となった二ツ井町総合体育館で830人が不安な一夜を過ごす(18日午前3時10分ごろ)

●47水害後の堤防整備が“威力”/米代川
 米代川の9.18増水は、堤防決壊の目安となる「はんらん危険水位」を超え、能代市二ツ井地区では47年7月水害を越える戦後最大の水位を記録した。水害の悪夢を再現するかのように堤防に容赦なく襲いかかる濁流。しかし、水害後に整備された右岸の特殊堤は耐えに耐えた。同じ被災地の同市中川原の左岸堤防も守りきった。50年に一度の大洪水を想定して河川整備計画が策定される中で、「47・7水害」の教訓が35年目にして生かされた格好だ。


増水した濁流が堤近くまで迫る中川原堤防(午前10時30分ごろ)

●出来秋直撃に落胆/農業被害
 県山本地域振興局によると、この水害で水田約250ヘクタールが冠・浸水。また、能代市二ツ井町では比内地鶏が8千羽以上死ぬ被害が出た。同振興局農林部農林企画課などによると、能代市荷八田、朴瀬、河戸川、産物、苅橋、向能代の各地区で水田合わせて220ヘクタールが冠水。また、三種町下岩川で12.5ヘクタール、藤里、八峰の両町でも出水による冠水被害が発生した。

●小中高9校が休校/能代市内
 能代市内の小中学校や高校では18日、前日の大雨の影響で休校にしたり、授業を午前中で切り上げて帰宅させるなどの対応を取った。休校の措置を取ったのは、床上、床下浸水など特に被害が大きい学区の二ツ井地区4小学校と二ツ井中、常盤小中学校の7校で、仁鮒小、切石小、常盤小中に併設する常盤地域連携施設は避難所になっていた。

●高校生の入社試験解禁、就職戦線本番へ
 来春卒業予定の高校生の入社試験が16日、解禁され、“就職戦線”が本番を迎えた。地元就職戦線は依然として厳しい状況とされるが、能代山本の各事業所などでは、地元就職を目指し、緊張した面持ちで試験に臨む生徒の姿が見られた。

●水稲新品種「秋田89号」、品種登録へ
 県農林水産技術センター農業試験場は、水稲の新品種「秋田89号」の品種登録に向け、準備を進めている。「安定多収で食味も良好」とするこの品種は早ければ4年後の23年産からデビュー。現在、品種名を募集している。「秋田89号」は、母親が岩手県の「岩南8号」、父親が「秋田58号」。「あきたこまち」「東北143号」(ひとめぼれ)の孫に当たる。7年に交配され、12年間にわたり開発が続けられてきた。


秋田米の新ブランドとして期待される「秋田89号」(中央)

●地元国体、天皇杯獲得を誓う/能代市
 29日から始まる第62回国民体育大会(秋田わか杉国体)に出場する能代市選手団の壮行会が18日夕、同市総合体育館格技場で行われ、46年ぶりに開催される国内最大の「スポーツの祭典」での必勝を誓った。壮行会は市の主催で開かれた。強化練習や大雨の影響で出席できない選手も多数いたが、10競技の監督、選手ら31人が県選手団のユニフホームを着て会場に足を運んだ。


本番を目前に控えた選手団を激励した壮行会(能代市総合体育館で)

20日の紙面から

●あわや…決壊の前兆が/米代川堤防
 能代市扇田の米代川左岸堤防で18日、堤防小段ののり面から漏水、約38メートル間にわたって崩落するなど「決壊の前兆」ともいえる現象が生じていたことが、19日分かった。米代川は当時、戦後最高水位まで増水し、堤防は極めて危険な状態にあり、国土交通省能代河川国道事務所は土のうを積むなど応急措置を施して崩落の拡大を食い止めた。このほか、同市内の堤防2カ所で漏水発生も確認され、堤防はまさに“悲鳴”を上げていた状態だった。


漏水、のり面崩落が発生した米代川堤防の緊急復旧作業(能代市扇田で)

●水田の冠浸水830ヘクタール/農業被害
 大雨による農業被害は、能代山本で水田829・5ヘクタールが冠浸水したほか、比内地鶏1万300羽が水死した。県災害対策本部と県山本地域振興局、各市町の調べによると、冠浸水した水田の内訳は能代市804ヘクタール、三種町22・5ヘクタール藤里町2・5ヘクタール、八峰町0・5ヘクタール。これによる被害額は、能代市で1億1773万2901円と見積もっている。全県の冠浸水は9193ヘクタール。このほか、能代市二ツ井地区で飼育されていた比内地鶏1万300羽が水死し、被害総額は2060万円。

●総出で復旧作業を急ぐ/大雨水害
 17日から18日にかけて大雨による浸水被害に見舞われた能代山本の米代川流域では19日、地域住民が水の引いた家の中の泥を洗い流し、ぬれた家財道具を運び出すなど復旧作業に追われた。「想定外の水の量だった」、「47年水害に匹敵する被害」という声が聞かれた。住家が浸水し、十分に休むこともできないまま作業に当たる住民の表情には疲労がにじみ、被害の深刻さを物語っていた。


水浸しになった住宅の復旧作業に当たる地域住民(能代市常盤地内で)

●地価下落に歯止めなし/県調査
 県は19日、今年度地価調査結果を発表した。能代山本の地価は下落に歯止めが掛からず、調査した基準地に上昇した地点はなかった。林地を除いた能代市の1平方メートル当たりの平均価格は2万3900円で、下落率は5・8%。前年度より0・7ポイント下落幅が縮小したものの、全県25市町村では羽後町の5・9%に次ぐ2番目の落ち込みとなっている。

●能代、秋田西に快勝/高校野球県大会
 第59回秋季東北地区高校野球県大会は2日目の19日、秋田市のこまちスタジアムと八橋球場で、雨で3日間延期されていた2回戦残り6試合が行われた。能代勢で唯一出場の能代は9―3で秋田西に快勝し、8強入りした。きょう20日は準々決勝4試合が行われ、能代は八橋球場の第2試合(午後0時20分)で男鹿工と対戦する。
 ▽2回戦(こまちスタジアム)
能 代200032002|9
秋田西001002000|3
(能 代)松島、嶋田―梅田、成田
(秋田西)浅井、原田、三浦、柏谷―佐藤誠
 三塁打=幸野(秋田西)二塁打=梅田、大塚(能代)北川(秋田西)
 ▽暴投=秋田西4▽併殺=能代1

●能代工 逆転で秋田下す/県高校軟式野球
 第52回県高校軟式野球秋季大会は19日、能代市の能代球場で準決勝2試合が行われた。能代工―秋田は、能代工が逆転で秋田を5ー2で下し、東北大会(10月19〜21日・福島市あづま球場ほか)の出場権を獲得した。また秋田商と対戦した能代は0―2の完封負けを喫し、決勝進出はならなかった。大会最終日の20日は同球場で、能代工―秋田商の決勝戦を午前10時から行う。
 ▽準決勝(能代球場)
能代工000001013|5
秋 田000110000|2
(能代工)小林―安田
(秋 田)奈良―須田
 三塁打=安田2、桜田(能代工)二塁打=嶋津2(能代工)菅原(秋田)

●「コドモノコドモ」、「夏編」撮影終了
 能代市内で行われている映画「コドモのコドモ」(萩生田宏治監督)の撮影は19日、市内4カ所でカメラを回して約1カ月にわたった「夏編」の撮影を終了した。18日夜には同市柳町の八幡神社でエキストラ約250人を動員して祭典風景の撮影も行われた。来年1月にはスタッフ、キャストが再度来能し、「冬編」の撮影に入る予定だ。


約250人のエキストラも参加して行われた祭典風景の撮影(能代市柳町の八幡神社で)

●21日から交通安全運動
 秋の全国交通安全運動は、21日から始まる。能代山本では、同日午前8時に能代署前で運動出発式を行う。30日までの10日間、関係団体が街頭指導など多彩な活動を行い交通安全を呼び掛ける。出発式には能代山本地区交通安全協会や同署などから約130人が出席する予定。式の後は、市内をパレードし、交通安全意識の高揚を図る。また、25日には八峰町町民交通安全大会が町文化交流センター・ファガスで開かれる。


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