11日の紙面から

●画家ら能代の魅力を一筆箋に
 能代市内の画家やイラストレーター、商店などでつくる「のしろデザイン工房」(能登祐子代表)が、オリジナルの一筆箋を商品化した。6人のアーティストが絵を担当し、嫁見まつりや旧料亭金勇、白神ねぎなどを題材に個性あふれる12種類を作成した。贈り物に一言添えるときなどに最適。1人のアーティストが2種類を担当し、8枚ずつまとめて1冊16枚入りで価格は550円(税込み)。14日からきみまち阪壱ノ座、金勇、能代観光協会、藤長、平山はかり店、咲く咲く、塚清で販売する。

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一筆箋を商品化したデザイン工房のメンバー
 

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個性豊かな絵柄がそろう一筆箋

●震災から5年、立ち上がる住民防災
 東日本大震災と福島第一原発事故から、きょう11日で丸5年がたつ。津波や火災で1万5千人超が犠牲となり、行方不明者は今も2500人以上に上る。原発事故では10万人の避難生活が続く。大震災は、能代山本地方でも住民の防災意識の高まりにつながった。しかし、年月の経過とともに関心の低下を指摘する声も聞かれ始め、住民の自主防災組織もなかなか広がらない現状がある。「自分たちの命は自分たちで守ろう」と活発に取り組む住民団体の活動から「地域防災」の在り方を考える。

●東北100選にジュンサイ摘みなど
 観光庁は、「東北6県見るもの・食べもの・買いもの100選」を決めた。能代山本関係では「JR五能線・リゾートしらかみ」と「ジュンサイ摘み取り体験」、「白神山地」の三つが選ばれた。東北100選は、東日本大震災からの復興を後押しし、国内や外国人旅行者に十分に知れ渡っていない魅力ある観光資源を発信する狙い。同庁は 東北100選を日本政府観光局や冊子・ホームページなどを通じて国内外に情報発信するほか、22日に都内で開催する「北海道と東北の観光交流促進シンポジウム」で紹介する。

●八峰町が不正の経緯を広報で報告
 八峰町は、10日に発行した3月号の広報に、指定管理者として町が運営するあきた白神体験センター(同町八森)の不正経理問題に関する報告を掲載した。不正経理の発生から関係者の処分に至るまでの経緯を2㌻にわたり説明している。同センターでは、19年度から25年度にかけて約200万円の裏金を捻出し、備品購入や広告費などに充てる不正経理が行われていたと町監査委員が指摘。町は、裏帳簿を作って備品購入などに充てた75万円余については不適正だったと認めたが、残りの123万円余は任意団体の会計で処理されたものであり、裏金ではないとの認識を示した。この問題の責任を取り、町3役が減給処分、当時同センターに勤務していた職員4人に対する減給などの処分も行われた。

●木高研が白神CLTを開発
 能代市海詠坂の県立大木材高度加工研究所(木高研)は、ひき板(ラミナ)を何枚も重ねた新建材CLT(直交集成材)の両端を凸凹にカットし、切断面を組み合わせて大型化して使える製法を開発した。既存のプレス機を改良して独自に製造した。県内企業が持っている合板用プレス機でも簡単に改良でき、小規模生産に適している。多額な設備投資が不要になるメリットがあるが、CLT自体が開発途上で市場が確立されていないため実用化に向け課題は多い。

●下岩川GH、東北大会へ
 東北ブロックスポーツ少年団・ミニバスケットボール交歓大会は12、13の両日に福島県郡山市と須賀川市で開かれる。本県女子代表で出場する三種町の下岩川ゴールデンヒルズ(GH)は、下岩川小と金岡小の合同チームとして昨年1月から活動。小学校最後の大会となる6年生5人を中心にチームワークに磨きをかけ、東北優勝を目指す。

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チームワークを武器に、今季最後の大会に臨む下岩川ゴールデンヒルズ

●大震災の惨状伝えパネル展
 東日本大震災から5年の11日を前に、能代市寺向のいとく能代ショッピングセンターで10日、被災地の当時の状況や救出・救助に当たった警察官の様子を撮影した写真パネル展が始まった。能代署署員がチラシを配布し、津波への注意も喚起した。11日も同所でパネル展を開催、午前11時から約1時間、チラシも配布する。

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被災地の状況を伝えるパネル展(能代市寺向で)

●能代管内に再びインフル注意報
 県感染症情報センターが10日発表した県感染症発生情報(2月29日〜3月6日)によると、能代保健所管内の1定点医療機関当たりのインフルエンザの患者数は前週の9・75人から11・5人に増加し、注意報が発令されている。

12日の紙面から

●震災から5年、発生時刻に黙とう
 東日本大震災と福島第一原発事故の発生から、11日で5年を迎えた。能代山本各地で地震発生時刻の午後2時46分に犠牲者を追悼し、被災地の復興を願う姿が広がった。死者1万5千人超、行方不明者2500人に上る大災害から5年が経過した今もなお、震災と原発事故により、能代山本など全国で17万人以上が避難生活を強いられている。被災地の復興は続くが、震災前の生活を取り戻す道は遠い。

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東日本大震災の犠牲者を追悼し、黙とうをささげる児童(能代市第四小で)

●被災地に思い寄せ鎮魂の鐘の音響く
 東日本大震災から5年を迎えた11日、能代市萩の台の本澄寺(柴田寛彦住職)で犠牲者の供養や復興への祈りを込めた鐘突きが行われた。住民が黙とうの後、1人ずつ被災地に思いを寄せながら鐘の音を響かせた。同寺ではこれまで、1周忌、3回忌に合わせて鐘突きが行われ、今回で3度目。冷たい風が吹く中、檀家(だんか)ら住民約20人が参加した。

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震災犠牲者の鎮魂と復興への祈りを込めた鐘の音が響いた(能代市の本澄寺で)

●復興祈願祭「あの時」を忘れず
 能代市御指南町の日吉神社(平賀優子宮司)で11日、東日本大震災復興祈願祭が行われ、市民らが参列して被災地の一日も早い復興を願った。この日の復興祈願祭には、氏子や地域住民ら20人が出席。はじめに平賀宮司が復興祈願の祝詞を奏上したのに続き、神職の女性や巫女(みこ)らが国家の平穏と復興を願って「朝日舞」と「浦安舞」を奉奏した。

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巫女らが復興を願って舞を奉奏した復興祈願祭(能代市御指南町の日吉神社で)

●藤里町副町長に佐々木氏選任
 藤里町の3月定例議会は11日、本会議を再開し、副町長に町主幹の佐々木和繁氏(60)=同町粕毛字室岱=を選任する人事案に全会一致で同意を与えた。また、28年度各会計当初予算案など22件と、人事案2件、この日追加提案された今年度一般会計補正予算案など3件を可決、答申し、「サヨナラ議会」を閉会した。佐々木主幹は年度末で町職員を定年退職し、4月1日付で就任。現副町長の成田陽悦氏(67)は、健康上の理由から任期が満了する3月末で退任したいとの意向を伝えていた。

●能代養護で卒業式、25人が巣立ち
 能代養護学校(志渡裕校長)の卒業式が11日、同校で行われ、小学部8人、中学部6人、高等部11人の合わせて25人が在校生や教職員、保護者らに見守られながら、力強く一歩を踏み出した。

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在校生らの祝福を受けて退場する卒業生たち

●ゆっちゃん早くも3万人突破
 能代市が同市二ツ井町の中心部に昨年8月30日にオープンした市高齢者ふれあい交流施設「ゆっちゃん」の利用者数は、供用開始から半年足らずで3万人を突破した。地域住民待望の「街なか温泉」で、常連客は町内の高齢者が多く交流の場となっているほか、能代地域や北秋田市など近隣から足を運ぶ人や、中高年者の利用も少なくない。

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オープン半年足らずで3万人を超えた「ゆっちゃん」

●ひより会に水産庁長官賞
 県漁協北部総括支所女性部ひより会(岡本リセ子会長)が、このほど東京都内で開かれた第21回全国青年・女性漁業者交流大会に出場し、流通・消費拡大部門で最高賞に次ぐ水産庁長官賞を受賞した。漁家の所得向上に向けた加工品の製造・販売や学校での食育の取り組みなどを発表。岡本会長は「会員9人が目標に向かって活動を続けてきたことが評価されての受賞」と喜びを語っている。

●消費増税に反対決議、150人デモ
 能代民主商工会など4団体でつくる実行委員会主催の庶民大増税反対能代山本集会が11日、能代市文化会館で開かれ、来年4月に予定される消費税率10%への引き上げ反対を訴えた。集会後は約150人が同市追分町の同会館から末広町の能代税務署までデモ行進した。

 

13日の紙面から

●シドケの収穫が盛期
 八峰町峰浜石川の米森勇一さん(71)のビニールハウスで、山菜のシドケの収穫が盛期を迎えている。ハウス内のトンネルには色鮮やかなシドケがびっしりと並び、春の香りに包まれている。農家の米森さんは約30年前から山菜栽培を手掛け、現在は大小6棟のハウスでシドケを専門に生産している。水稲やミョウガ、ソバも栽培している。収穫は先月中旬に始まった。はさみで切り取ってパック詰めし、JA秋田やまもとの野菜集出荷施設に運ぶ。そこから能代市や仙台市の市場に出荷されている。出荷量は毎年500㌔以上という。

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ハウス栽培のシドケの収穫が盛期を迎えている(八峰町峰浜石川で)

●小中学校も卒業シーズン/能代山本
 能代山本の小中学校や子ども園などで12日、卒業式や卒園式、修了式が行われた。新たな門出を祝福するかのように爽やかな青空が広がり、児童生徒、園児は恩師や保護者らが見守る中、それぞれの道に歩みを進めた。統合前の最後の卒業式となった八峰町八森中(皆川雅仁校長)では、69期生の36人(男子16人、女子20人)が新しい生活への期待を胸に抱きながら、仲間たちと過ごした思い出深い学びやを巣立った。

卒業生たちが校舎の前で最後の記念撮影(八峰町八森中で)

●県ソフト大賞で15人入賞
 小中学生が未来で実現してほしい夢を考える第22回県ソフト大賞の審査結果が発表され、三種町金岡小4年の中嶋愛子さんが考案した「しゅうのうがくぶち」が最優秀賞に次ぐ審査員特別賞、能代市二ツ井小5年の畑山宗矩君の「ルーペ図鑑」が優秀賞に選ばれるなど、能代山本の小学生15人が入賞した。

●能代市の人口、5万6043人
 能代市が住民基本台帳に基づきまとめた2月末現在の人口は5万6043人で、前年同月より866人減少した。前月からは67人減り、43カ月連続の減少。世帯数は2万4624で、前年同月比で49、前月比で12それぞれ減った。人口は男2万5976人(前年同月比368人減、前月比33人減)、女3万67人(前年同月比498人、前月比34人減)。動態別では転入が72人、職権記載等が2人いた一方、転出が83人、職権消除等が3人で、12人の社会減。出生は23人(男12人、女11人)、死亡は78人(男42人、女36人)で55人の自然減。

●県北の移住者が交流会
 第3回県移住者交流会は12日、能代市柳町の旧料亭金勇で開かれた。県北部に移住してきた人が、この地域で暮らす良さや移住時の苦労など、体験を紹介しながら意見交換。「伸び伸びと子どもが育つ」という意見の一方、住宅や仕事の確保で苦労したという声も多く、移住促進のために必要なことを考えた。

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県北部の移住者が活発に意見を交換(能代市の旧料亭金勇で)

●住宅リフォーム支援を強化
 能代市は、住宅の増改築や修繕工事に補助金を出す「住宅リフォーム支援事業」で、多子世帯や3世代同居世帯が行う場合、および空き家を取得して行う場合に、それぞれ補助金を加算する優遇措置を新年度設ける。補助金の上限額はこれまで20万円だったが、全ての要件に該当すると4倍の80万円まで補助が受けられる。新制度の運用は4月1日から。

●「長信田の森」が演劇公演
 三種町の長信田の森心療クリニック(児玉隆治院長)の演劇公演「カモメに飛ぶことを教えた猫」は12日、同町山本ふるさと文化館で行われた。10代と20代の約30人が出演、心に決めたことに向かって一歩を踏み出す尊さを全力で表現し、約400人の観客に感動を与えた。同クリニックは、不登校や引きこもりを経験した若者のサポートを行っている。演劇公演は、社会生活を送るための自己表現力を養うことが目的で5回目を迎えた。

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熱演を披露した長信田の森の若者たち(山本ふるさと文化館で)

●フクジュソウ、春告げる
 能代山本地方は12日、高気圧に覆われた影響で朝からすがすがしい青空が広がる一日となった。日当たりのいい民家の庭先や道路沿い、山の斜面などではフクジュソウがかれんに咲きそろい、地域住民に春本番の雰囲気を感じさせている。秋田地方気象台によると、能代市能代地域の最高気温は5・0度(午後1時52分)、八峰町八森地域は4・8度(同1時17分)と、いずれも平年より1・2度低く3月上旬並みだった。

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咲き誇るフクジュソウが住民に春の訪れを告げている(能代市桧山で)

14日の紙面から

●早春の白神山地堪能
 白神山地世界遺産センター藤里館活動協議会主催の「白神山地早春のスノートレッキング」は13日、藤里町横倉地区で行われた。県内各地から参加した17人が雪をかぶった棚田や水無沼周辺を散策し、雪面に残る動物の足跡や木々の芽の膨らみなどを観察、着実に春が近づく里山の営みを感じていた。

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冬から春へと向かう里山を散策、動植物の営みなどに触れたスノートレッキング(藤里町横倉地区で)

●木造ショールーム設置
 県産の秋田杉を多用した「秋田トヨペット能代店」(原田勝彦店長)の新店舗が能代市高塙に完成した。同市河戸川から移転した木造一部鉄骨造2階建てで、15日にオープンする。木都能代にちなみ、店舗をモダンな木造ショールームにし、構造材で木の枝ぶりを表現した着想が光る。自動車ディーラーの木造建築は国内でも珍しいという。同市富町出身の建築家納谷学さん(55)と弟の新さん(49)が設立した納谷建築設計事務所(神奈川県川崎市)が設計した。

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秋田杉の柱から構造材が伸びた木造ショールームと設計者の納谷学さん

(能代市高塙で)

●移住体験の〝拠点〟に
 三種町は、同町森岳の空き家を所有者から借り上げ、移住体験用のシェアハウスを整備した。県外からの移住希望者を主な対象にし、長期滞在で移住の理想と現実を知ってもらうよう、格安で利用できるようにする。ゴールデンウイーク前にオープン予定。町は「移住や新規就農につなげていきたい」としている。

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広々としているシェアハウス2階の部屋

●半世紀経て〝お色直し
 能代市日和山下の市道萩の台線沿いに建立されている大森稲荷神社の鳥居が市民の善意で補修された。鳥居をくぐって風の松原に出入りする人も多く、半世紀を経た“お色直し”を終えた鳥居は鮮やかな赤色が印象的だ。鳥居は萩の台の長慶寺の丁字路松原側に立つ昭和36年に建立のコンクリート製で高さ約5・1㍍、幅約7㍍。大森稲荷神社は鳥居をくぐり、いこいの広場を過ぎた先にある。

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半世紀ぶりに〝お色直し〟された大森稲荷神社の鳥居(能代市日和山下で)

●ノシロック10組熱演
 「ノシロックフェスティバル2016 The対バン」は13日、能代市文化会館中ホールで開かれた。県内外のバンドなど10組が出演し、ホールに熱いロックやジャズ、ポップスなどを絶えず響かせ、能代の音楽シーンを盛り上げた。

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県内外のバンドによる熱いステージが展開されたノシロックフェスティバル

(能代市文化会館中ホールで)

●「カルメン」稽古に励む
 8月に上演される能代オペラ音楽祭5周年記念公演オペラ「カルメン」に向け、同音楽祭合唱団(関口美奈子代表)の団員らが熱のこもった稽古に励んでいる。13日は、能代市二ツ井公民館二ツ井分館で指揮者の城谷正博さん(新国立劇場音楽チーフ)が初の指導に当たり、団員は一層のレベルアップを図った。今年はビゼー作曲のオペラ「カルメン」を演じる。

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「カルメン」の上演に向け、指揮者の城谷さん(左)が能代オペラ音楽祭合唱団を指導

(能代市二ツ井公民館二ツ井分館で)

●「花のアーチ」くぐり一歩
 能代市内の全12小学校と藤里町の藤里中で13日、卒業式が行われた。卒業生たちは在校生や教職員、保護者らの祝福を受け、新しい生活に胸を膨らませながら晴れ晴れとした表情で通い慣れた学びやを巣立った。このうち、同市浅内小(工藤克弥校長)では少し大きめの制服に身を包んだ卒業生23人(男子14人、女子9人)が、6年間を過ごした学びやから後にした。

在校生や教職員に見送られながら学びやを巣立つ卒業生たち

●能代市轟で住家や倉庫3棟全焼
 13日午後0時15分ごろ、能代市轟の無職、男性(86)方から出火、木造一部2階建て住宅1棟と木造一部2階建ての倉庫、木造平屋の物置合わせて3棟を全焼したほか、北向かいの木造2階建ての小屋の壁などを焼いた。火は約2時間後に消し止められ、けが人はなかった。

15日の紙面から

●デザイン工房の一筆箋」反響上々
 能代市の「のしろデザイン工房」(能登祐子代表)は14日、オリジナル一筆箋の販売を市内7店舗で開始した。同市上町の夢工房咲く咲くで原画展も始まり、食や歴史などの地域資源をかわいらしく表現した作品が来場者を和ませている。同工房は昨年3月に発足し、市内外のアーティストや印刷会社、商店などの11人が所属。能代の魅力を広く発信し、住民にも愛着を持ってもらおうとオリジナル一筆箋を商品化した。デザインは金勇や天空の不夜城、白神ねぎ、宇宙など12種類で、能代ならではの素材を題材に1人のアーティストが2種類を担当した。8枚ずつまとめて1冊16枚入りで価格は550円(税込み)。原画展は16日まで咲く咲く、22~26日には平山はかり店で開催する。

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14日から原画展がスタート(能代市上町の咲く咲くで)

●藤里町議選、告示まで1週間
 任期満了に伴う藤里町議選は、22日の告示まであと1週間に迫った。定数10に対し、これまでに現職、新人、元職合わせ12人が名乗りを上げ活発な前哨戦を展開している。ほかに新たな動きは見られず、前回(24年)と同様に少数激戦となる可能性が濃厚になってきた。投票は27日で、即日開票される。

●過疎債活用は見極めながら
 能代市の3月定例議会は14日、市二ツ井町庁舎で総務企画、文教民生、産業建設の各常任委員会が付託議案を審査した。このうち総務企画委では、新たな「市過疎地域自立促進計画」の策定に絡み、今後の過疎対策事業債(過疎債)の活用に関する考え方について市は「7割が交付税措置される有利な起債とはいえ、借金であることは確か。事業の実施に当たってはその都度必要性を見極めながら、選択していきたい」とした。 

●三種町大曲で懸案の歩道拡幅へ
 国交省能代河川国道事務所が歩道・路肩拡幅を計画している三種町鵜川地内の国道7号沿いで、用地買収契約を締結した地権者の一部が、塀や倉庫、家屋の撤去などを始めた。歩行者の安全確保に向け、かねてから要望が多かった事業で、同事務所は、残る地権者と来年度以降順次交渉を続け、早期の着工を目指す方針だ。拡幅の対象は鵜川字帆出から鵜川字東本田地内まで1・5㌔の国道7号両側。この区間は町役場入り口丁字路を含む大曲集落を通り、24年度に「大曲歩道整備」として事業化されている。

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歩道・路肩拡幅に向け、住家や塀、庭木などの撤去作業が始まった(三種町鵜川字大曲地内で)

●華やかにつるし飾り展18日から
 能代山本の手芸愛好者でつくる「つるし飾りの会」(相澤恵子代表)主催のつるし飾り展は、18日から3日間、市文化会館中ホールで開かれる。また、「手作りフェスティバルinのしろ」も市内各所で同時開催し、菓子や洋服、エコクラフトなど多彩な作品の展示販売が行われる。

●白神ねぎ、そっくり和菓子
 能代市畠町で若松菓子工房を営む和菓子職人・若松登美夫さん(71)が、同市の特産品の白神ねぎとミョウガをモチーフにした煉(ね)り切り「のしろのお菓子」を作った。18日から開幕する「手作りフェスティバルinのしろ」に向けて考案したもので、本物さながら。「見て楽しく、食べておいしい。手作りの良さを知ってもらいたい」と話している。価格は税込み1千円。フェス期間中は、同工房で1日10セット限定の計30セットを販売する。フェス終了後は予約販売を受け付けるという。問い合わせは同工房(☎0185・52・5678)へ。

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若松菓子工房で限定販売される煉り切りの詰め合わせ

●昨年の観光客165万人余/能代市
 能代市がまとめた昨年1年間の観光客数等調べによると、観光地点や施設、行事などへの入り込み客延べ人数(推計値)は165万6159人で、前年を4・9%(8万4982人)下回った。平日開催となった能代七夕「天空の不夜城」(8月)への観光客が大きく減少したことなどが要因。宿泊客数は10万8960人で、同比12・6%(1万5722人)減だった。

●最高賞は月と蛍の光が“競演”
 三種町観光協会が行っている「三種三十六景フォトコンテスト」の審査結果が発表され、最高賞の最優秀賞には日没直前の水田でホタルが群舞する幻想的な光景を捉えた秋田市の石川順さん(50)の「月と人と蛍の灯(あか)り」が選ばれた。コンテストは国内のアマチュアカメラマンを対象に、町内で撮影された自然風景、行事、祭事、町に暮らす人々の姿などを題材に、三種の魅力を伝える「三十六景」作品を募集する4カ年事業の今年が3年目。毎年9作品を選出し、最終的に「三十六景」が出そろう。今年は能代山本や秋田市、上小阿仁村など県内から83点の応募があった。

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最優秀賞に選ばれた石川さんの「月と人と蛍の灯り」


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