11日の紙面から

●蜂蜜の採取ピークに/能代山本
 能代山本地方で蜂蜜の採取がピークを迎えている。蜂が慌ただしく花から花へと行き来する中、ニセアカシアから採れる良質の蜂蜜を求め、養蜂業者が採取作業に汗を流している。能代市と大潟村の計5カ所に巣箱を設置している同市鳥小屋の宮腰養蜂場は、ニセアカシアが満開となった今月初めに採取を開始。今年の花の咲き始めは例年並みだったが、その後雨風にさらされた影響で、昨年より10日ほど遅く作業に入った。同社代表取締役の宮腰久輔さん(78)によると、会社裏には150箱の巣箱を設置している。「今年は寒暖の差が激しく、収穫量は昨年の半分ほどかな」と話す。

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ピークを迎えている蜂蜜の採取作業

(能代市鳥小屋で)

●高校生就活、地元就職手掛かりを
 来春の高校卒業予定者の求人受け付けが20日に始まるのを控え、能代山本雇用開発協会(相原文人会長)は8日、能代市内の高校、特別支援学校の担当教員を対象とした企業視察会を開き、3事業所を訪問した。教員らは業務内容や求められる人材像を探りながら、地元就職へとつながる手掛かりを求めていた。

●各選管へ投票用紙/参院選秋田
 県選挙管理委員会は10日、参院選(22日公示、7月10日投開票)の投票用紙を各市町村選管に交付した。能代市御指南町の県山本地域振興局では、管内の能代山本4市町選管に投票用紙が引き渡され、職員が枚数などを念入りにチェックした。各選管に引き渡された投票用紙(一般用)は、選挙区と比例代表がそれぞれ能代市5万5千枚、藤里町3400枚、三種町1万7千枚、八峰町7500枚。全県はそれぞれ96万5千枚。

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参院選の投票用紙が運び込まれた

(県山本地域振興局で)

●札幌の中学生、ロケット実験に興味
 札幌市手稲中3年生69人が10日、修学旅行で能代山本を訪れ、能代市子ども館やJAXA能代ロケット実験場、能代火力発電所を見学した。県が昨年、札幌市の教員らを対象に行った教育旅行のモニターツアーで紹介した日本のエネルギーとロケットをテーマにしたコースで、生徒たちは施設見学や体験を通し、宇宙開発やエネルギーについて学んだ。同校の修学旅行は9日から3泊4日の日程で、生徒、引率含め約230人が参加。初日は北海道新幹線で青森県に入り、バスで男鹿市へ移動、2日目の10日は同市の民俗文化や漁業探訪、ジオパーク2コースと能代市内コースの計3コースをそれぞれバス2台で巡った。

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札幌市の中学生が修学旅行で宇宙開発やエネルギーについて学んだ(能代ロケット実験場で)

●ハピネッツ 10月に能代でホーム戦
 9月に開幕するプロバスケットボール男子のBリーグは10日、2016─2017シーズンの試合日程を公表した。秋田ノーザンハピネッツは10月29、30日に能代市総合体育館で栃木ブレックスとホーム戦を行う。NBLに所属していた栃木は、能代工高出身の田臥勇太が司令塔としてチームをけん引してきた。NBLでは今季、アシストランキング4位に入る活躍だった。田臥は10日付で選手契約満了となり、Bリーグの自由交渉選手リストに公示された。

●地域チーム続々と/400歳野球
 第76回400歳野球大会(北羽新報社主催)の参加申し込みは10日、強豪の葵クラブなど10チームが申し込み、これで合計50チームとなった。申し込みはきょう11日正午に締め切られる。この日受け付けを済ませたチームは河戸川クラブ、素波里クラブ、Mクラブ、東能代イースターズ、葵クラブ、能代西友フェニックス、響OB、豊祥岱クラブ、ゴールドベアーズ、富根ジャパン。おなじみの地域チームが続々と名乗りを上げた。

●特定失踪者問題調査会が現地検証
 北朝鮮による拉致被害者救出のため活動する民間団体「特定失踪者問題調査会」(荒木和博代表)が10日、現地検証のため能代山本入りした。漁船をチャーターして海から沿岸の状況を調査。昭和38年に市内の海岸で工作員の遺体が発見された「能代事件」などの実態解明に向けた情報を集めた。

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漁船に分乗し、調査に出発する調査会と救う会秋田のメンバー(能代港で)

●花嫁着付全国コンで安部さん第2席
 5月31日に東京・両国のKFCホールで開かれた第25回千葉益子賞花嫁着付全国コンクールで、北秋田市鷹巣のイオンたかのすショッピングモール内にある美容室、Marl(マール)のディレクター・安部百子さん(42)=能代市二ツ井町=が第2席に入った。安部さんは「この大会を最終目標に勉強してきたので、この経験を婚礼業務などに生かしていきたい」と話した。

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千葉益子賞花嫁着付全国コンクール千葉益子賞で第2席になった安部さん()

12日の紙面から

●芳香、色鮮やかにバラ咲き誇る
 能代山本地方で、バラの花が盛んに咲いている。赤や白、ピンクなど鮮やかな花が地域に彩りを添えている。能代市高塙の会社員、佐藤久美子さん(56)方でもピークを迎えている。趣味で10年以上前からガーデニングに取り組み、バラのほか、ナデシコやカーネーションなども育てている。

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見頃を迎え、地域に彩りを添えているバラ(能代市高塙で)

●11日は「のしろ逸品デー」
 能代市内の商店主でつくる能代逸品会(工藤誠記会長)の「のしろ逸品デー」は11日、加盟各店で行われ、商品の割引や特典のプレゼントなど、各店が独自サービスを展開した。コラボレーション商品を提供した店もあり、買い物客に商店街の魅力を発信した。今後も毎月11日に行う。

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茶葉の計量サービスを受ける買い物客

(能代市の平山はかり店で)

●ふれあい朝市、半年ぶり再開
 6月から12月までの「1日」の付く日に能代市富町の市民体育館駐車場で開催される「ふれあい朝市」が11日、今季の営業を開始した。25周年を記念し、初日は買い物客にあきたこまちが振る舞われたほか、旬の野菜や山菜などを買い求める人たちでにぎわいを見せた。次回は21日。営業開始は6~9月が午前6時、10~12月は同6時30分。

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今季の営業を開始したふれあい朝市。多くの市民らが会場に詰め掛けた

(能代市民体育館駐車場で)

●豚なんこつハンバーグ発売
 能代市大森山の食品販売業「白神フォレストコーポレーション」は、同市のB級グルメ「豚なんこつ」とトマトスープをパックにしたレトルト食品「豚なんこつハンバーグ」を発売した。美容に良いコラーゲンを含んだ軟骨をミンチにして食べやすくし、煮込み具合を工夫してコリコリした食感を残した。150㌘500円(税別)。能代市のみょうが館や県内の道の駅などで販売。同社のホームページでも売っている。

●400歳野球、56チーム参戦
 第76回400歳野球大会(北羽新報社主催)の参加申し込みは11日正午で締め切られた。最終日は新規参戦を含む6チームが届け出し、前大会と同じ計56チームで「老獅子旗」を争うことが決まった。25日に開会式と組み合わせ抽選会を行い、7月2日に「実年の球宴」が開幕する。参加チームは次の通り。申し込み順。▽能代山本医師会▽メンズクラブ▽能代市役所OB▽秋北バス▽八森あぶさんOB▽中和クラブ▽下岩川OBクラブ▽南浅内ルーキーズBC▽能代ベースボールクラブ▽チーム山の神▽のしろミッキーズ▽ジョーダンズ▽常盤クラブ▽誠邦園クラブ▽能代バッカス▽オール電通▽浅内BC▽21クラブ▽オール鶴形▽白滝倶楽部▽ことおかOB▽八竜日本海▽山本OB▽向能代百煉会▽能代北友会▽金岡じゅんさいクラブ▽榊クラブ▽開拓クラブ▽中浅内クラブ▽向日葵クラブ▽二ツ井BC▽二ツ井BCセピア▽エンドレス▽榊スリーダイヤ▽白瀑ワッセーズ▽峰浜高峰クラブ▽峰夢Run▽能代実業団▽シャトーズ桧山▽56YAN─KISS▽河戸川クラブ▽素波里クラブ▽Mクラブ▽東能代イースターズ▽葵クラブ▽能代西友フェニックス▽響OB▽豊祥岱クラブ▽ゴールドベアーズ▽富根ジャパン▽ライフ・ワーク▽二ツ井OB▽白神クラブ▽能代フェニックスBC▽八竜ブラザーズ▽虎

●能代工高、大運動会で爽やか汗
 能代工高(山田浩充校長)の大運動会は11日、能代市風の松原陸上競技場で開かれ、生徒たちが徒競走、玉入れ、綱引きなどで爽やかな汗を流し、保護者や地域住民も大勢詰め掛けて会場は熱気に包まれた。

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青空の下で多彩な種目に取り組む生徒たち

(能代市風の松原陸上競技場で)

●藤里で「まちづくり元気塾」始まる
 東北電力の「まちづくり元気塾」は11日、藤里町で始まった。同社の地域づくり支援制度の事業として、今年度は管内4団体を選定。同町で初日となったこの日は、専門家が話題提供したほか、秋田大の学生を交えて町の魅力を再確認するワークショップを行った。

●能代七夕のシャチ、リアルに登場
 能代市下内崎のテラタバイパス店に能代七夕のシャチをかたどった灯籠がお目見えした。後藤雅彦店長(50)が製作したもので、9月ごろまで展示する予定。「能代の夏を代表する伝統行事を盛り上げられれば」としている。灯籠は高さ1・7㍍、横幅2・2㍍。竹の骨組みに色づけした和紙を張り付けた精巧な出来映え。同店西側入り口に展示している。

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鮮やかに色づけされたシャチ灯籠を展示(能代市のテラタバイパス店で)

14日の紙面から

●「ひまわり号」福祉の輪広げ運行
 障害の有無や年齢にかかわらず、鉄路の旅を楽しんで福祉への理解を広げようと市民有志で企画・運営に当たる「ひまわり号」が12日、JR五能線を活用して運行された。時折雨に見舞われたが、一行は能代駅を出発して車窓から望む日本海沿いの景色を堪能しながら十二湖駅に到着。豊かな自然に囲まれる中、散策やレクリエーションなどを通して交流し、旅を満喫した。

能代山本や青森県深浦町から約210人が参加し、十二湖周辺を散策した「ひまわり号」

●河畔公園に水飲み場やトイレを想定
 能代市の6月定例議会は13日、市二ツ井町庁舎議場で本会議を再開し、5人が一般質問を行った。能代河畔公園(川反町・浜通町)における今後の施設整備に関し斉藤市長は「水飲み場、トイレ、ベンチ、遊具ではブランコ程度の整備をイメージしている」と述べた。北高跡地の利活用に関する基本計画策定と整備の時期については「現段階で明言できないが、28年度から庁内会議を開催するとともに、関係団体、周辺自治会などの意見も聞きながら方向付けをしていきたい」とした。

●ソフトボールのドルフィンズ全国へ
 第30回全日本小学生女子ソフトボール選手権大会県予選会が11、12の両日、能代市落合の市ソフトボール場で開かれた。決勝は8回タイブレークの末、能代ドルフィンズが八郎潟町スポ少に5─3で競り勝ち、全国大会(8月6~9日・岡山県)の出場権を得た。

●岡山さんが三種町でバスケ教室
 230㌢の長身で活躍した元男子バスケットボール選手、岡山恭崇さん(61)を講師に招いたバスケットボール教室が12日、三種町琴丘総合体育館で開かれた。日本スポーツマスターズ2016秋田大会の記念事業として計画。同町のスポ少選手が参加し、岡山さんのアドバイスに真剣に耳を傾け、練習に臨む姿勢を教わるとともに基本の習得を図った。

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岡山さんの指導を受けたミニバス教室

(琴丘総合体育館で)

●ブナの森を目指して植樹/八峰町
 八峰町でブナの森づくりに取り組んでいる「海と川と空の塾」(佐々木正憲代表)の第21回植樹会は12日、同町峰浜石川の高峰山(367.8㍍)で開かれた。県内外から約160人のボランティアが集まり、順調な成長を願いながら500本の苗木を植え、爽やかな汗を流した。

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豊かな森が続くようにと願いながらブナを植樹した(八峰町峰浜石川の高峰山で)

●梅雨入り、昨年より13日早く
 仙台管区気象台は13日、本県を含む東北地方北部が梅雨入りしたとみられると発表した。昨年より13日、平年よりも1日それぞれ早く、能代山本地方では断続的に雨が降る梅雨らしい天気となった。東北北部の平年の梅雨明けは7月28日ごろで、昨年は同29日ごろだった。

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東北北部が梅雨入りし、傘を差しながら下校する児童(能代市浅内で)

●「父の日」迫り、商戦に熱
 19日の「父の日」が目前に迫り、能代山本の大型店や商店街ではプレゼント用の衣類や皮革製品などを取りそろえて商戦を展開している。各店の売り場では、父親への日頃の感謝の気持ちを伝えようと、熱心に贈り物を品定めする人たちでにぎわいを見せている。

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父の日のギフト商品がずらりと並んだ売り場

(能代市寺向の大型店で)

●原水爆禁止を声高にアピール
 原水爆禁止国民平和大行進は11日、能代市の中心部で行われた。実行委員や住民ら約30人がのぼり旗を手に上町や柳町などを練り歩き、核兵器の廃絶や原発ゼロを訴え掛けた。原水爆禁止日本協議会などが中心となり、昭和33年から半世紀以上にわたって続く取り組みで、毎年10万人が参加し、全国の7割を超える自治体を通過する。行進は13日に再開。市内や八峰町、三種町を巡回した後、秋田市のメンバーに引き継いだ。

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核兵器廃絶や原発ゼロを呼び掛けた国民平和大行進(能代市上町で)

15日の紙面から

●米国留学生が松陽高で授業参加
 能代松陽高(千葉慎作校長)に留学している米国イリノイ州のオーク・パーク・アンド・リバー・フォレスト高(OPRF高)の生徒26人が13日から同校の授業に参加し、14日は3年生の2クラスで留学生が日本語で自己紹介し、米国の遊びを一緒にするなど交流を深めた。OPRF高と能代松陽高は、語学力の向上や国際的な視野を身に付けることなどを目的に交流しており、隔年で留学生を迎えている。

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米国からの留学生が日本語でプレゼンテーション

(能代松陽高で)

●参院選公示まで1週間
 第24回参院選は、22日の公示まで1週間と迫った。秋田選挙区(改選数1)には自民党現職の石井浩郎氏(51)、野党3党が統一候補として擁立する民進党元職の松浦大悟氏(46)、幸福実現党新人の西野晃氏(39)の3人が立候補を予定している。安倍政権の経済政策「アベノミクス」の評価や安保法制の是非、憲法改正問題などをめぐり、「自民」対「野党共闘」の構図が鮮明だ。公示を目前に控え、各党幹部が本県入りするなど前哨戦を繰り広げている。

●ふるさと納税の基金創設検討
 能代市の6月定例議会は14日、市二ツ井町庁舎議場で本会議を再開し、一般質問を続行した。27年度の寄付金が過去最高の約3620万円に上った市のふるさと納税について、斉藤市長は寄付金の有効活用と使途の透明性確保に向け、ふるさと納税を積み立てる独自の基金創設を検討していることを明らかにした。

●債権13件、153万円放棄
 能代市は、債務者が破産、行方不明になるなどして回収できなくなった13件の債権、総額約153万円を放棄した。債権管理の合理化・効率化を図ることを狙いにした「市債権の管理に関する条例」に基づく措置。市財政課によると、今年1月の施行後、同条例を運用して実際に債権を放棄したのは初めて。市議会6月定例会に報告した。

●黒石橋、8月末まで全面通行止め
 藤里町は今年度、岳岱自然観察教育林などへのアクセス道・町道黒石線に架かる黒石橋の橋りょう補修工事を行っている。昨年度から「持ち越し」した工事で、8月31日まで全面通行止め(歩行者を含む)とし、橋台の打ち替えを行う。町道が分岐する県道西目屋二ツ井線の冬期閉鎖解除が今月10日まで延長された影響で当初よりスケジュールが約1カ月ずれ込み、工事期間は10月28日までの見通し。9月以降は週末や祝日の通行を可能にする予定だ。

●秋大とタイの大学が三種で研究
 三種町上岩川地区で今年度、秋田大とタイの2大学の共同研究が行われている。地区の高齢者10人を対象に、季節ごとの健康状態をチェックする。11日には現地を知るために3大学の関係者が地区を訪れ、住民と交流しながらジュンサイの摘み取りや岩川地鶏の鶏舎の視察などを行った。共同研究は「地域の高齢者の生活調査」で、秋田大とタイのチェンマイ大、スラナリー工科大が取り組んでいる。

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三種町上岩川地区を訪れたタイの関係者

(ふるさと交流館で)

●石倉山スキー場復活へ/三種町
 三種町の旧石倉山スキー場を〝復活〟させ、町に遊びの場を創出しようと、町民有志が奮闘している。来年2月に計画したスキー教室に向け、今年4月下旬から整備に着手。旧スキー場は大小の雑木が生い茂り、気が遠くなるような伐採と整地の繰り返しだが、「子どもも大人も楽しんでいたかつての光景をもう一度見たい」と、毎週末作業に汗を流している。

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旧石倉山スキー場で雑木の伐採に取り組むメンバーら

●夏イベントアピールし砂像制作
 三種町砂像連盟(木村秀男会長)は14日、同町森岳の温泉宿泊施設ゆうぱる前で、夏イベント・サンドクラフト(7月30、31日・釜谷浜)をアピールするための砂像を完成させた。「竜」を題材に緻密(ちみつ)さと迫力を同居させた仕上がりで、来館者や住民の注目を集めている。また、同連盟は20回の節目となる今夏のサンドクラフトでメイン砂像作りを主導することになり、「過去と未来をつなぐような砂像を仕上げたい」と意気込んでいる。

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三種町砂像連盟が作った「ドラゴン」

(同町森岳のゆうぱる前で)

 


 

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