16日の紙面から

●桧山でこども冬まつり
 能代市桧山地区の「檜山こども冬まつり」は15日、桧山崇徳館を主会場に開かれた。そり引き競技や雪上カルタ大会など多彩な催しを繰り広げ、老若男女がにぎやかに交流を深めながら冬の休日を満喫した。

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子どもを乗せて保護者らが力走したそり競技(能代市桧山で)

●県北の高速道整備着々と
 日本海沿岸東北自動車道(日沿道)は来年度、北秋田市内の鷹巣大館道路がさらに延伸、鷹巣IC(インターチェンジ)からあきた北空港IC(仮称)までの1・7㌔区間が開通、県北の高速ネットワークの整備が着々と進む。残る区間は、二ツ井白神IC─北秋田市今泉ICの11㌔と、県が事業主体となる鷹巣西道路(今泉IC─あきた北空港)の5・25㌔。二ツ井白神以東の整備について国交省能代河川国道事務所は「日沿道に対する地元の期待も高まっている。1日も早く全線開通できるよう全力で進めていく」としている。

●金勇で新春謡初め大会
 能楽の喜多流能代雨滴会(北村齊二会長)の新春謡初め大会は15日、能代市柳町の旧料亭金勇で開かれ、会員や賛助団体が素謡、仕舞などを披露し、来場者を楽しませた。同会による謡初め大会は発足当時から続く伝統行事で、118年の歴史を誇るという。

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来場者が能楽の魅力を堪能した新春謡初め大会

●藤里スキー場、初滑り
 藤里町の町営板清水スキー場は15日、今季の営業をスタートした。シーズンの到来を待ちわびていたスノーボーダーらが真っ白に染まったゲレンデに繰り出し、思い思いにシュプールを描いていたほか、そり遊びを楽しむ親子連れの姿も見られた。同スキー場(面積6・5㌶)は昭和63年オープン。能代山本では唯一のペアリフト1基(426・06㍍)があり、ヒュッテも備えている。

f15p02藤里スキー場オープン2

ウインタースポーツシーズンが到来、ゲレンデへ繰り出す(藤里町営板清水スキー場)

●滝つぼに入り正拳突き
 八峰町八森の白瀑神社で15日、国際空手道連盟極真会館秋田支部(伊藤和摩支部長)が寒稽古を行った。能代山本を含む約100人が身を切るような冷たい滝つぼに入り、気合を込めた声を上げながら正拳突きを繰り出し、心身の鍛錬を図った。

i15p01白瀑で稽古

身を切るように冷たい水に入り、気合の正拳突きを繰り出した(八峰町の白瀑神社で)

●山ウド、出荷規格順守を確認
 JAあきた白神山うど部会(桜田和浩部会長)の出荷目揃(ぞろ)い会が13日、能代市西通町のシャトー赤坂で生産者や同JA職員、市場関係者ら約40人が出席して開かれた。山ウドの収穫は年明けから始まっており、本格出荷を前に、生産者が出荷規格や今後の栽培管理などを確認した。

●日吉神社大鳥居は集成材に
 能代市の日吉神社大鳥居再建委員会(中田雅俊会長)は15日、同市上町の能代ふれあいプラザ・サンピノで開かれた。再建する大鳥居の素材について専門家や業者などの意見、情報を基に集成材を採用する方針であることが中田会長から報告された。費用は1200万円程度として、昨年末から呼び掛けている奉賛金も振り込まれ始めているといい、再建に向け本格的な活動が始まった。

●朝から「除雪サンデー」
 能代山本地方は15日、強い冬型の気圧配置の影響で厳しい冷え込みに見舞われ、能代市は最高気温が氷点下1・7度にとどまり5日連続の真冬日となった。日中は晴れ間が広がるなど比較的穏やかな天気となったほか、日曜日ともあって各地の雪捨て場では朝から各家や事業所の周囲にたまった雪を運び込む住民の姿が目立った。

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天気が落ち着いたのを見計らい、雪捨て場で排雪作業に精を出す住民(能代市落合で)

17日の紙面から

●味噌の寒仕込み盛んに
 三種町で収穫した大豆やコメを原料にしたJA秋田やまもと(阿部隆一組合長)の「まごころ味噌(みそ)」の仕込みが盛んに行われている。この時期は農家らが材料を持ち込む委託加工が中心で、加工所内には大豆の甘い香りが漂っている。

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地場産の大豆やコメを使った「まごころ味噌」の仕込みが盛期(JA秋田やまもとの加工所で)

●能代市、1年間で938人減少
 能代市の住民基本台帳による昨年12月末現在の人口は5万5248人で、前年同期に比べ938人減少した。1年間の減少率は1.67%で、前年(27年)に比べ0.26㌽拡大した。28年1~12月の出生数は前年より2人減の257人。18年の市町合併以降では2番目に少なかった。死亡は916人で、自然動態の減少は659人と、前年より29人拡大。

●シイタケ包装ライン能力向上
 JA秋田やまもと(阿部隆一組合長)の峰浜しいたけパッケージセンター改修工事の竣工(しゅんこう)式が16日、八峰町峰浜石川の同センターで行われた。菌床シイタケの増産による雇用拡大を目指す「おがる八峰しいたけプロジェクト」の一環で、増産に対応するため建物を拡張した上で、処理能力の高い包装ラインを導入。出席者が販売額10億円達成に向けた生産振興に弾みがつくものと期待を寄せた。

L16p01パックセンター竣工式1

新しい包装ラインの稼働ボタンを押す阿部組合長

●モクコレに能代市内8社出展
 東京都で19、20日に開催される木材製品展示会「WOODコレクション(モクコレ)」に、能代市の木材会社8社が加工した張天や柱材などが出展される。木材製品の市場規模が縮小する中、建設事業者から国内産材が再評価されつつあり、木都能代の高い技術を大消費地で積極的に売り込む。同市から出展するのは相澤銘木、瀬川銘木、丸松銘木店、神馬銘木、昭和木材、大栄木工、東邦、渡辺事業所。

●藤里町農業委員の公募開始
 藤里町農業委員会は16日、農業委員と、農地利用最適化推進委員各7人の公募を開始した。現在の農業委員は7月19日で任期が満了するが、法改正による農業委員の公選制(選挙)廃止と市町村長の任命制への変更、農地利用最適化推進委員の新設に伴う。3月定例議会に任命同意案を提出する予定。両委員とも2月14日まで募集し、応募状況は今月30日に中間報告、締め切り後には結果を、町ホームページ(HP)に掲載・公表する。

●秋田づくり顕彰2団体に
 自主的・主体的な地域づくり活動を対象とした「元気なふるさと秋田づくり顕彰」の表彰式が16日、能代市御指南町の県山本地域振興局で行われた。今年度は能代市の「つるし飾りの会」(相澤恵子代表)と三種町の「みたねベンベンYHK」(佐々木清会長)が選ばれた。両団体が活動を紹介し、地域活性化への思いを新たにした。

●小中学校も冬休み明け
 能代山本の小中学校で16日、3学期の始業式や後期後半の全校集会が行われ、校舎には久しぶりに元気な児童生徒の声が響いた。高校受験を控える中学3年生にとっては正念場となり、生徒たちは気を引き締めていた。

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元気いっぱいに校歌を歌い3学期をスタートさせた

(能代市の第四小で)

●外傷者の救護へ知識を習得
 交通事故などによる重度外傷患者に対する病院前救護のガイドライン(JPTEC)の知識と技能を学ぶセミナーが15日、能代市緑町のジェイコー秋田病院で開かれた。県内外の救急救命士や救急隊員、医師、看護師が参加し、負傷者を車内から救出する技術や安全な搬送のための身体固定、外傷・骨折などの応急処置について学んだ。

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自動車事故を想定し、負傷者の救出技術を学ぶ受講者(ジェイコー秋田病院で)

18日の紙面から

●昔ながら、干し餅づくり
 寒さが本格化し、能代山本地方で冷え込みを利用した干し餅作りが盛んに行われている。この時期になると、農村部を中心に民家の軒下や作業場では色鮮やかな〝餅のカーテン〟が見られる。干し餅は、かつては冬場の保存食として、地域の各家庭で重宝されていた。自家製造する家庭は減ったが、地域の農産物直売施設などでは根強い人気があり、今でも作り続けている人がいる。能代市母体字湯ノ沢の畠山良子さん(75)は、20年以上前から干し餅を作り、同市中関の直売施設「みょうが館」で販売している。

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作業場にずらりとつり下げられた干し餅

(能代市母体で)

●白神ねぎ販売額12億達成喜ぶ
 JAあきた白神(佐藤謙悦組合長)がブランド化を進める「白神ねぎ」の今年度販売額12億円達成を記念した大会が17日、能代市柳町のプラザ都で開かれた。生産者やJA関係者らが過去最高の販売額を祝福、今秋には同市で主要ネギ産地が一堂に会する「全国ねぎサミット」の開催が決まったことなどを受け、「10億円産地」として、さらなる生産振興とブランド力向上に努めることを確認した。

m17p02白神ねぎ達成大会P2

さらなる生産振興を誓い合った「白神ねぎ」の12億円販売達成大会(能代市柳町のプラザ都で)

●長さ12㍍のCLT搬入/木高研
 国内最大規模の直交集成板(CLT)が能代市海詠坂の県立大木材高度加工研究所に運び込まれ、先月から強度を調べる試験が行われている。次世代の中高層向けの木質建築材として注目されるCLTの基準強度設定に向けた各種データを集めるのが目的で、従来の2倍となる長さ12㍍の秋田杉の実大CLTを使用した。試験は間もなく終了する。

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日本一巨大なCLTで曲げ試験を実施(木高研で)

●県内の漁業者が活動事例発表
 県青年・女性漁業者交流大会は17日、秋田市の県生涯学習センターで開かれ、県や市町村の担当職員、漁業関係者など約100人が集まった。参加者らは代表者による研究発表や活動報告に熱心に耳を傾けていた。研究活動発表では県漁協北部総括支所岩館浅海組合の干場次丸さんが「アカモクの増殖を目指して」と題し、ギバサとして全国的にも知られるようになった海藻を増やす取り組みを紹介した。

●来月初の子どもスキー教室
 三種町の住民有志らでつくる「三種で遊び隊」(佐々木政幸隊長)は、2月5、12日に同町森岳の旧石倉山スキー場で子どもスキー教室を初めて開く。同隊は今年度、町に遊びの場を創出しようと、無数に生い茂る雑木の伐採などを行い、ゲレンデを“復活”させている。教室当日はスノーモービルで参加者を運ぶ予定で、7日には試運転を行って態勢を整えた。

●能代市内全日制は平均0.79倍
 29年度県公立高校入試前期選抜の願書受け付けが17日に締め切られた。能代市の全日制5校は募集枠156人に対して123人が出願し、平均倍率は0・79倍で前年度に続いて1倍を割り込んだ。学科別では能代松陽の普通・国際コミュニケーション科が1・48倍で最も高く、次いで能代の普通・理数科が0・97倍だった。二ツ井普通科と定時制の能代工普通科は出願がなかった。31日に各校で学力検査や面接が行われる。合格発表は2月8日。

●園児のために椅子製作
 能代支援学校(糸屋賢校長)の高等部木工班の生徒9人が、能代市臥竜山のつばめの森保育園(佐々木久美子園長)の園児たちのために、成長盛りの乳幼児期に対応したヒノキ製の椅子作りに取り組んでいる。同園の依頼を受けて担当教諭が設計を手掛け、今年度中に30脚を納品する予定。生徒は子どもたちの笑顔を思い浮かべながら丁寧に作業を進めている。

s17p01支援学校で幼児用椅子作り

木工班の生徒たちが能代市内の園児のために木製椅子を製作

●新春茶会、園児がおもてなし
 三種町鵜川の八竜幼稚園(見上岳也園長)の園児らによる新春おもてなし茶会が17日、同園近くの成川茶室で開かれた。普段から茶道に親しんでいる子どもたちが緊張した表情を浮かべながらも、これまでの稽古の成果を披露して保護者や地域住民にお茶を振る舞った。

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かわいらしくもしっかりとした所作でもてなした八竜幼稚園の園児たち(三種町鵜川で)

19日の紙面から

●二ツ井地域で特産山ウド収穫に精
 能代市二ツ井地域で特産の山ウドの収穫が行われている。早春を感じさせるハウス内では、生産農家がウドの掘り取りや袋詰めなどの出荷作業に精を出している。同地域の山ウド栽培は、昭和50年代に旧二ツ井町農協が冬場の出稼ぎ解消も見据え、転作作物として導入。現在は能代地域にも広がり、JAあきた白神では、今年度は55戸の農家が53㌶で作付けしている。「白神山うど」の名称で関東や札幌、名古屋などの各市場に出荷する。

m17p01山ウド収穫p2

春の香りが漂うハウス内で、山ウドの収穫がスタート(能代二ツ井町飛根で)

●個人番号カード申請伸び悩む
 国民1人ひとりに12桁の個人番号を割り当てるマイナンバー(社会保障・税番号)制度で、個人番号カードの交付が始まって間もなく1年となる。能代山本4市町で昨年末までに交付申請したのは計6503人で、人口に占める割合は7・8%と1割を下回っている。能代山本では行政窓口以外での利活用が具体化していないことに加え、「カードを持つメリットを見極めたい」と慎重に受け止める声もあり、申請が伸び悩んでいる。

●能代市建設工事総契約額32億余
 能代市が27年度に発注した建設工事の総契約額(最終)は32億6026万1860円で、前年度に比べ38億2978万3539円(54・0%)の大幅減となった。発注件数は302件で80件減少したほか、26年度の発注額を押し上げていた庁舎整備事業がピークを超えたことなどが要因。またA級格付けを持つ市内建設業者の昨年度の受注額トップは秀栄建設だった。

●園芸振興に向けて情報交換
 県主催の園芸メガ団地生産者情報交換会が18日、秋田市内で開かれた。能代市轟地区にあるネギの園芸メガ団地の事業実施主体であるJAあきた白神の担当者が、今年度の販売額が12億円を超えた「白神ねぎ」の成長の取り組みを紹介するなど、出席者が本県のさらなる園芸振興に向けて意見を交わした。

●小中校舎は一体に/藤里町
 藤里町学校教育計画検討委員会(委員長・板倉和也藤里中校長)の第7回会議は17日、町三世代交流館で開かれ、諮問された「町の小学校および中学校の再編について」に対する答申案をおおむねまとめた。小中学校やその他の教育関連施設・事業を「一つのエリア内」で展開し、校舎は一体とすることなど4項目からなり、この日の協議で修正した箇所など最終文案を後日確認した上で、2月にも佐々木町長へ答申する。

●ゲートキーパー養成講座に40人
 自殺対策に取り組む秋田ふきのとう県民運動実行委員会(袴田俊英会長)主催の「心はればれゲートキーパー養成講座」は18日、能代市御指南町の能代保健所で開かれた。能代山本の傾聴ボランティアや一般の住民ら約40人が参加し、自殺の危険サインに気付き、必要な支援へとつなぐゲートキーパーの役割と心構えを学んだ。

●井上さん「じゅんさいの匠」に
 三種町森岳じゅんさいの里活性化協議会(会長・三浦町長)は18日、東京都在住の6次産業化プランナー、井上嘉文さん(29)を「じゅんさいの匠(たくみ)」として認定した。匠は16人目で、町外在住者の認定は初めて。井上さんは今後のレシピ本の出版を含め、ジュンサイの知名度向上に意欲をみせ、低カロリーや健康、美容の面から「若い世代に広げたい」と語った。

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じゅんさいの匠に認定された井上さん

●幸坂アナが小学生に読み聞かせ
 能代市二ツ井小(佐々木彰子校長)で18日、秋田放送アナウンサーの幸坂理加さん(同市出身)を講師に招いた読み聞かせ教室が開かれた。児童たちは「話すプロ」の話術に聴き入ったほか、発声や滑舌練習を体験したり、アナウンサーの仕事内容に理解を深めたりした。

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幸坂さんのリードで全校で発声練習にもチャレンジ(二ツ井小で)

 

20日の紙面から

 

●マダラ漁盛期も水揚げ低調
 八峰町の八森、岩館両漁港では、冬の日本海の味覚を代表するマダラ漁が始まっている。年明け以降、しけで出漁できない日が多く、盛期に入っても水揚げは低調で、久しぶりに出漁した18日も200㌔ほどにとどまった。マダラは消費者の人気も高いだけに、漁業者は今後の巻き返しに期待を寄せている。

L19p01マダラ漁

マダラ漁が始まったものの、水揚げはまだ少なく(八森漁港で)

●整備進む防災行政無線/三種町
 三種町は、防災行政無線施設整備工事を進めている。八竜、山本、琴丘の3地域で独立運用してきたが、効率性や迅速性に欠け、老朽化で放送に支障を来すケースも出てきたため、施設の更新とフルデジタル方式への統一化を図る。工期は30年3月までで、役場本庁から石倉山の中継局を通じて町全域に放送する体制を整え、聞き逃した放送の電話での確認やメール配信も新たに開始する。今年度は子局と中継局の整備などに取り組んでいる。

●前県議会議長の能登氏が急逝
 能代市山本郡選出の県議会議員で議長を務めた能登祐一(のと・ゆういち)氏が19日午前0時43分、脳梗塞のため能代市内の病院で死去した。70歳。自宅は同市御指南町3─13。葬儀は西村土建と能登家の合同葬として26日午前11時から同市総合体育館で。葬儀委員長は大館市選出県議の鈴木洋一氏、喪主は長男の祐克(ひろよし)氏。

●能代山本選挙区は県議補選へ
 県選挙管理委員会は、能登祐一氏の死去に伴い能代市山本郡選挙区の県議補欠選挙(欠員1)に向けて手続きを進める。県選管によると、選挙日程は正式に決まっていないが、3月31日告示、4月9日投開票を想定。知事選と同日の投開票となる。

●平川さんが能代山本初のIMに
 起業家の創出・育成を支援する専門家「インキュベーション・マネジャー」(IM)に、能代商工会議所中小企業相談所長兼事務局長の平川善子さん(52)が認定された。能代山本では初めて、女性としては県内3人目。平川さんは「新規分野で創業後も事業を継続できるよう、産業創造も含め幅広く支援したい」としている。

z19p04能代山本初のマネジャー

「インキュベーション・マネジャー」に認定された平川さん

●特定サ高住の建設着々と
 JAあきた白神(佐藤謙悦組合長)が能代市向能代に開所する特定施設入居者生活介護サービス付き高齢者向け住宅(特定サ高住)の建設工事が着々と進められている。5月のオープンを目指し、名称を募集している。

●「麹蓋」天杉製造を守る
 能代市後谷地の能代製樽(せいたる)所(畠次郎代表)は、酒造りで使用する「麹蓋(こうじぶた)」と呼ばれる木製の容器を製造している。手作業で麹菌を育てる昔ながらの「蓋麹法」で使う木箱で、目の詰まった天然秋田杉が高級酒の繊細な麹造りを可能にしている。麹蓋の製造は国内で数社だけとなったが、杜氏(とうじ)がこだわる麹の品質に欠かせない道具として30年以上造り続けている。畠代表(70)は「麹蓋は売り上げの1%にぎないが、造り酒屋のためにも絶やすわけにはいかない」と伝統的技法を守っている。

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能代製樽所で行われている麹蓋造り

●インフル「注意報」継続
 県感染症情報センターが19日発表した県感染症発生情報(9~15日)によると、能代保健所管内の1定点医療機関当たりのインフルエンザは22・25人で前週の24・5人から微減したものの、流行が発生する可能性があるとして注意報が継続して出されている。インフルエンザの集団発生の報告は県内で9件あり、能代保健所管内ではいずれも能代市内のグループホーム2施設とデイサービス1施設の計3件。各施設では利用者と職員合わせて6~16人に症状があった。

 


 

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