11日の紙面から

●おなごり 青森ねぶた準備着々
 14日に能代市の畠町通りで開催される第32回おなごりフェスティバルin能代2019に出演する青森ねぶたの関係者が能代市入りし、運行に向けて準備を進めている。今回は十和田湖伝説「南祖坊と八之太郎」を題材にしており、迫力に満ちたねぶた灯籠の登場は間もなくだ。

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14日のおなごりフェスティバルに向けて運行の準備が進む青森ねぶた

●不夜城収蔵庫の整備は必要
 能代市の9月定例議会は10日、前日に続き一般質問を行い5氏が登壇した。洋上風力発電事業が地域に与える具体的メリットを問われ、斉藤市長は税収が増え雇用・投資効果が生まれるとし「風車の基数がそろえば地元企業が部品を提供することもあり得るし、基数が多くなれば工場誘致も可能になる」と改めて経済波及効果の大きさを強調。能代七夕「天空の不夜城」の収蔵庫の在り方についても質問があり、「観光振興の重要施策として整備の必要性を認める」と前向きな姿勢を示した。

●梅漬け・梅干し今年も人気
 梅の産地として知られる三種町琴丘地域で、今夏の梅の実を使った梅漬けや梅干しが販売時期を迎えた。直売施設では女性たちがそれぞれの製法で仕上げた梅漬け・梅干しが並び、地域の味をアピール。販売を心待ちにしている消費者もおり、毎年完売する人気商品となっている。梅漬けの価格は200㌘税込み320円。

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今年産の梅漬けや梅干しが食べごろを迎えた(グリーンぴあで)

●能代図書館で蔵書点検スタート
 能代市立能代図書館(大友立館長)の蔵書点検は10日、同図書館で始まり、スタッフが手分けして書棚整理や清掃などの作業を進めている。16日までの期間中は休館する。同図書館は現在、約17万5千冊の書籍を所蔵。本が正しい書棚に収まっているかどうかや、紛失しているものがないかを確認するため、毎年9月に蔵書点検をしている。

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書棚整理や不明本の確認作業を進める図書館スタッフ(能代市立能代図書館で)

●伝統芸能の祭典inみたね15日に
 三種町の「伝統芸能の祭典inみたね」は、15日に同町山本地域で開催される。山本ふるさと文化館で行われる昼の部には町内外の番楽や踊り、森岳子ども歌舞伎が出演し、各地に伝わる伝統芸能の魅力を発信する。夜は森岳八幡神社境内の農村歌舞伎会館で森岳歌舞伎の公演が行われ、源平合戦での悲劇を描いた「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)須磨浦の段」が4年ぶりに上演される。

●秋季県高校野球組み合わせ決定
 来春のセンバツ甲子園の第二関門となる第71回秋季東北地区高校野球県大会の組み合わせ抽選が10日行われた。大会は14日に秋田市で開幕し、能代と能代松陽の能代勢2校はいずれも2回戦からの登場。県北第2代表の能代は16日に秋田工(中央第4代表)と、県北第4代表の能代松陽は15日に今夏の全国高校野球選手権大会に出場した秋田中央とそれぞれ対戦する。

●消費増税前に駆け込み需要
 10月1日の消費税率10%への引き上げが迫り、能代山本の大型店や小売店では、軽減税率制度の対象にならない日用品のまとめ買いや、電化製品などの駆け込み需要が見られている。各店は「増税直前の今月下旬にかけて動きが続く」とみており、特設コーナーを設置したり、在庫を充実させてセールを展開するなどして需要の取り込みを図っている。

●北インド古典音楽の音色に酔う
 能代市萩の台の感応寺(近藤文陽住職)で8日、「北インド古典音楽の宴」が開かれた。日本屈指のシタール奏者のヨシダダイキチさん(神奈川県)と、新進気鋭のタブラ奏者のスロジャト・ロイさん(インド・コルカタ)が出演。能代山本内外の来場者がハイレベルな音色に酔いしれた。

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来場者が北インド古典音楽に酔いしれた

 

12日の紙面から

●子ども歌舞伎 演技力に磨き
 三種町で15日に開かれる「伝統芸能の祭典inみたね」で森岳子ども歌舞伎を披露する森岳小児童の稽古が、大詰めを迎えた。児童10人が昼の部で「絵本太閤記九段目組打ちの場」、夜の部で「白浪五人男」を披露。森岳歌舞伎保存会の指導を受けながら演技の完成度を高め、「歌舞伎のすごさを知ってもらいたい」と意気込んでいる。

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伝統芸能の祭典に向けて真剣に練習する森岳小の児童

●JA白神本店、東能代へ移転検討
 JAあきた白神(佐藤謙悦組合長)は、老朽化が進む本店(能代市富町)を東能代地区を候補地に移転新築する方向で検討を進めている。同JA農業機械課がある同市一本木の同JA所有地で、建設に合わせてのしろ東支店を新本店に統合する考え。同JA管内、能代山本全体でみても地理的中心として東能代地区に目を付け、来春の総代会で組合員の同意を得た上で、令和3年度末の完成を目指す。9日夜に開かれた同支店対象の座談会で考えを説明した。

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JAあきた白神が新本店の建設候補地としている土地

●能代市が配水管の漏水初調査へ
 能代市の9月定例議会は11日本会議を再開、上程29議案の質疑を行い、3常任委員会と決算特別委員会に付託して散会した。平成30年度水道事業会計決算に関し、浄水場などから供給した配水量と、水道料金の徴収対象となった有収水量の割合を示す「有収率」の低下に対する対応を問われ、市当局は来年度から漏水調査を実施し本格的な対応に乗り出す方針を示した。配水管の漏水調査は同市で初めて。

●森田町長、洋上風力の懸念に対処
 八峰町の9月定例議会は11日、本会議を再開し、6氏が一般質問を行った。森田町長は洋上風力発電事業をめぐり、今後、八峰沖を含む海域が「有望区域」に選定され、関係機関による法定の協議会が設置される場合、健康や景観、漁業への懸念が払拭(ふっしょく)されるように協議会で発言していく構えを示した。

●能代で映画「ぼけますから─」上映
 東京で働く一人娘が、故郷で暮らす高齢の両親を撮影したドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」上映会は、26日に能代市文化会館中ホールで開かれる。同映画は、東京でテレビディレクターをしている信友直子監督が、広島県呉市で暮らす認知症の87歳の母親と、95歳にして初めて家事をし妻を介護する父親を1200日間にわたって撮影したドキュメンタリー作品。当日は、午前10時30分からと、午後1時30分からの2回上映する。上映時間は102分。チケットは前売り1千円(当日1300円)で、同文化会館などで取り扱っている。高校生以下は無料。

●二ツ井小 おにぎり具材を考案
 地場産米と特産のネギを使ったおにぎりの商品開発に取り組んでいる能代市二ツ井小(佐藤潔校長)の5年生42人は11日、地域住民らを招いて自分たちが考案した具材レシピのプレゼンテーションを行い、商品化するレシピを決定した。25日には道の駅ふたついで販売体験を行う。

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自分たちで考案した具材レシピをプレゼンテーションする児童(二ツ井小で)

●おなごりフェス気分良く楽しんで
 第32回おなごりフェスティバルin能代2019(14日)に向けたクリーンアップが11日、能代市の畠町大通りを中心に行われ、沿線事業所の従業員や住民が環境美化に汗を流した。畠町大通りプロジェクト委員会と能代街なみ創造協議会、市、県の4者が企画。きれいな会場でおなごりフェスの観覧者を迎えようと、毎年フェスの前に行っている。

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おなごりフェスに向けてクリーンアップを展開(能代市畠町で)

●整形外科治療に理解を深める
 整形外科治療の目的や膝関節疾患について考える講座が10日、能代市柳町のプラザ都で開かれた。ジェイコー秋田病院の大塚博徳副院長が症例や治療法を紹介しながら、前向きに病気や手術と向き合うことの大切さを呼び掛けた。

13日の紙面から

●タヒチアンダンスに魅せられ
 能代市でタヒチアンダンスの愛好グループが発足し、意欲的に活動している。グループ名は「Rei hoa」(レイホア)で、メンバー7人全員が子育て中の母親たち。練習に小さな子どもを連れて基礎の習得に励む一方で、色鮮やかなパレオをまといながら同市内のイベントにたびたび出演。目新しさもあり、多くの人の注目を集めている。見た人に楽しんでもらうことや、育児中でもやりたいことができる喜びを感じながら、前向きに取り組んでいる。

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子どもを連れながら熱心に練習するメンバー(能代市東部公民館で)

●水道、簡易水道 統合を検討
 能代市の9月定例議会は12日、総務企画、文教民生、産業建設の3常任委員会で付託議案を審査した。産業建設委では、人口減を背景に給水収益の減少が見込まれる水道事業について「将来間違いなく大変になる。能代山本の広域化を検討すべき」と指摘され、市は「県が主導する市町村間の広域化はメリットを感じられず踏み出せずにいる自治体が多い。市内で簡易水道事業と水道事業の統合、広域化を目指す」と答弁した。また、平成30年度下水道事業会計決算に関して「人口が減る中、下水道の拡大は必要か。立ち止まって手法を考えては」との提言もあった。

●決算特別委 3分科会が初審査
 能代市の9月定例議会は12日、決算特別委員会の3分科会で付託された平成30年度一般・特別会計決算認定案を審査し、実質単年度収支が3年ぶりに黒字に転じたことや学校のグラウンド芝生化、浸水対策などで委員から質疑があった。決算特別委で分科会方式を取るのは初めて。構成委員が従来の10人から18人に増えたことで所管を細分化し専門性を高める狙いもある。3常任委員会に対応した総務企画、文教民生、産業建設分科会を11日の本会議で設置し、通常より2カ月早い決算審査を開始した。

●トイレで「健康長寿」訴え
 「未来の笑顔は検診から」「適度な運動 大きな健康」──。能代市内の小学生が健康をテーマに考えたキャッチコピーを記したシールが市民の間で話題となっている。公共施設やスーパーのトイレに掲示しており、利用者の視覚に訴えようという市の取り組み。「健康で長生きしてほしい」という子どもの純粋なメッセージが、大人たちの心に響いているようだ。

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小学6年生がキャッチコピーを考えた「健康シール」(能代市役所1階男子トイレ)

●渟西と八森の健闘期待
 第17回東北学童軟式野球新人県大会は、14日から16日までの3日間、八郎潟町の弁天球場と大潟村の大潟村民球場で16チームが出場して開かれる。能代山本勢は能代市代表の渟西小野球倶楽部と山本郡代表の八森ブルーウェーブが出場、東北大会(28、29日・青森県黒石市)の出場権を懸けて熱戦を繰り広げる。

●体操、第四小の梅田が東北3位
 2019年全国ブロック選抜U─12体操競技選手権大会・第11回東北予選会はこのほど、宮城県利府町の県総合運動公園総合体育館で開かれた。能代市のサンフルトスポーツスイミングクラブ(SSC)勢は、男子12歳以下の個人総合で、梅田一斗(第四小6年)が3位入賞し、全国大会(11月16、17日・新潟県上越市)の出場権を得た。

●石川フェス、地域の絆深め合う
 八峰町峰浜石川地区の地域活性化組織「Teamガンバルベ石川」(福士保洋会長)主催の「石川フェスティバル」が7日、石川地区多目的集会施設で開催された。住民が歌や踊りを披露するなどしてにぎわいを見せ、親睦を深めた。

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主催団体が組織化されて初めての石川フェス(八峰町の石川地区多目的集会施設で)

●桧山市民学校が開講
 能代市桧山公民館の桧山市民学校「トールペイント講座」は11日開講し、参加者は形や大きささまざまな絵筆を使い、繊細で美しい絵を描くこつを学んだ。今年度1回目の市民学校で、25日までの毎週水曜日(全3回)の日程で実施する。ジャパンカントリーアート認定講師の資格を持つ同市の佐藤文子さんを講師に迎え、参加した10人の地域住民らが作品づくりに挑戦した。

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トールペイントの基本を学びながら、作品づくりに励む受講者たち(能代市桧山公民館で)

14日の紙面から

●実りの秋、稲刈りスタート
 能代山本の水田で、稲刈りが始まった。夏の高温の影響を受け、平年よりも早く着手した農家の姿が見られている。圃場(ほじょう)では慌ただしくコンバインを稼働させ、農村部に秋の活気を漂わせ始めている。能代山本は11日に雨に見舞われたものの、12、13日は高気圧に覆われた影響で爽やかな秋空が広がり、稲刈りに着手する農家の姿が見られた。

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能代山本の水田で稲刈りが始まった(三種町で)

●天空の不夜城 収納庫に調査必要
 能代市議会の決算特別委員会は13日、総務企画、産業建設両分科会が前日に引き続き平成30年度一般・特別会計決算認定案を審査した。産業建設分科会では、能代七夕「天空の不夜城」の収納庫の在り方について質疑があり、市当局は「大型灯籠を常設展示できる施設だが観光拠点としての機能は詳細を詰めていない」と答弁。多額の費用を要する箱物整備の必要性を問われ、「観客数や関係人口の増加が見られるかなど詳細な調査が必要。現在のイベント自体の構成など課題を解決してからの話になる」と説明した。

●今年産米概算金1万4千円に
 JAあきた白神(佐藤謙悦組合長)は13日、能代市富町の同JA本店で理事会を開き、今年産米の概算金について、あきたこまち1等米(60㌔)で1万4千円とした。当初の概算金としては昨年より400円アップし、ここ10年間で見ると平成24年産と並んで最も高い。来年以降も安心して米作りができるよう、「現段階で最大限の価格」を設定したとする。

●藤里であす根城豊作相撲
 藤里町米田地区の伝統行事「根城豊作相撲」は、15日午前9時から同町粕毛の米田相撲場で行われる。地元の根城青年団(加藤治門団長)の団員、そのOBが豊作の願いを込めて、力の入った相撲を披露する。

●おなごりフェスティバルきょう
 第32回おなごりフェスティバルin能代2019は、きょう14日午後5時30分から能代市の畠町通りで開催される。県内外から9団体が出演し、過ぎ行く夏を惜しみながら盛大にパフォーマンスを披露する。フェス前日の13日は、本部の設営や升席の枠取りなど、本番に向けた準備が着々と進められた。

●白神山地を外来植物から守ろう
 世界自然遺産・白神山地を外来植物から守ろうと、能代市の一般社団法人・白神コミュニケーションズ(後藤千春代表)は13日、二ツ森(標高1086㍍)の登山口周辺で、オオバコの除去作業を二ツ井高の生徒と共に実施した。生徒たちは〝人海戦術〟でオオバコを取り除き、地域の自然環境に関心を寄せた。

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二ツ森登山口周辺でオオバコを除去する二ツ井高の生徒

●能代山本の100歳以上は65人
 15日の「老人の日」に合わせ、県は100歳以上の高齢者の状況を発表した。15日時点で100歳以上となる県民は669人(今月1日調査時点)で、前年から27人増え、記録が残る平成14年度以降で過去最多となった。このうち能代山本在住は前年より4人少ない65人で、能代市43人(前年43人)、藤里町2人(4人)、三種町17人(18人)、八峰町3人(4人)だった。

●クマが民家の窓ガラス割る
 13日午前4時ごろ、三種町志戸橋字大木台の民家で1階北東側の寝室の窓ガラス1枚が割られる被害があり、この家に住む男性(40)が110番通報した。クマによるものとみられ、けが人はいなかった。地元猟友会が現場におりを設置するなどして対応した。男性によると、当時は男性と妻、娘2人が家にいて全員が就寝中だったが、1階寝室で寝ていた娘が窓ガラスの割れた音で起き、慌てた様子で起こしに来たという。男性が2階の窓からスマートフォンのライトで照らして確認すると、寝室の窓付近で上を見上げているクマ1頭を目撃。クマはその後、近くの茂みに入って行ったという。

窓ガラスが割られた現場。付近に足跡があり、クマによるものとみられる(三種町志戸橋字大木台で)

 

15日の紙面から

●「祭り集結」圧巻、熱く
 県内外の祭りが会する「第32回おなごりフェスティバルin能代2019」は14日、能代市の畠町通りで開催された。令和初めてとなるおなごりフェスには、仙台すずめ踊りや青森ねぶた、盛岡さんさなど東北地方を代表する祭りのほか、地元中学生による「能代七夕」の一中若と二中若など合わせて9団体が出演。にぎやかに通りを練り歩いて見物客の視線を集め、能代の夏を盛大に締めくくった。

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青森ねぶたを先導するように、はねとが躍動。会場を盛り上げた(能代市の畠町通りで)

●「おなごり市場」にぎわう
 おなごりフェスティバル会場の畠町通りなどの能代市内4カ所で飲食販売コーナーの「おなごり市場」が開設し、祭りの見物客などでにぎわいを見せた。このうち、上町地区では能代郵便局北側の通りに同市や八峰町、三種町から約10の業者・団体が出店。通常は月に1回、「ときめ木マルシェ」と銘打って開催している参加型の市場をおなごりフェスに合わせて実施した。

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商売を通じ、地域の出店者とおなごりフェスの見物客が交流(能代市上町で)

●「能代の花火」来年は7月4日
 港まつり能代の花火実行委員会(広幡信悦委員長)は、来年の第18回能代の花火を7月4日に開くことを決めた。例年、7月の第3土曜日に開催しているが、2週間前倒しして第1土曜日とする。来年夏に東京五輪が開催されるため、7月後半では会場の警備に当たる能代署や地元警備会社の人員確保が困難になることが見込まれるため。13日に開かれた実行委の会合で決定した。

●洋上風力、経済波及効果に疑問
 八峰町から能代市、三種町、男鹿市にかけた沖合で国内最大規模の洋上風力発電事業を計画する風力発電大手「日本風力開発」(東京)の住民説明会が14日まで3日間、能代、三種、八峰3市町の4会場で開かれた。景観の悪化やハタハタなど生態系への影響を心配する声が相次ぎ、開発中止を求める意見も上がった。雇用や産業創出の面から行政や企業側が強調する地域への経済波及効果にも疑問を投げ掛けた。

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事業に伴う経済波及効果にも疑問の声が上がった能代会場

●配石遺構「ハ」の字に
 県埋蔵文化財センターが能代市二ツ井町グミの木地内で行っている縄文時代の遺跡・茱萸(ぐみ)の木遺跡の現地見学会が、14日行われた。遺跡では石が「ハ」の字形になっている特殊配石遺構や土偶などが発掘されており、訪れた考古学愛好者らはこれまでの調査結果をつぶさに見学し、縄文時代の人々の生活を想像していた。茱萸の木遺跡は、縄文時代中期(紀元前約3000~2000年)~後期(同約2000~1000年)とみられる遺跡。崩壊土砂、堆積土砂が大雨で流されるのを防ぐための砂防工事を県が実施するのに伴い、今年度から3カ年で発掘調査を行っている。事前の調査で土器、石器などの遺物の出土が確認されている。

c14p01グミの木遺跡見学会P1

中央の円形部分から石を「ハ」の字型に延びるようにしている配石遺構

●エナジアムパークにお化け屋敷
 能代市大森山の能代エナジアムパークで14日、オータムフェスタ「エナジアムパーク・恐怖の3日間」が始まった。さざんドームのしろカルチャーホールにお化け屋敷が設置され、多くの親子連れや子どもたちがスリルを味わった。会期は16日まで。参加無料。時間は午前10時~午後4時。

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突然現れるゾンビに、悲鳴を上げながら通路を進む来場者たち

●学童野球、八森が準々決勝進出
 第17回東北学童軟式野球新人県大会は14日、八郎潟町の弁天球場と大潟村の村民球場で開幕し、1回戦8試合を行った。能代山本勢は、山本郡代表の八森ブルーウェーブが準々決勝に駒を進めたが、能代市代表の渟西小野球倶楽部は敗退した。

 ▽1回戦
渟 西1 0 210  4
八郎潟01080X 18
   (5回コールド)

八 森0200002 4
大 曲0000002 2

●十五夜に家々回り「豆もらい」
 十五夜の13日夜、小学生が家々を回り豆をもらう行事「豆もらい」が能代市磐字栗山地区で行われた。住民によると70年以上続くとされる風習として、地区で脈々と受け継がれてきたものだが、少子化の影響を受けて今年で終止符を打つことになった。小学生3人が「豆くださーい」と元気な声を響かせ、住民から枝豆や菓子をもらって歩き、歴史に幕を下ろした。

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子どもたちが各家庭で枝豆や菓子をもらう「豆もらい」。少子化の影響で今年が最後となった(能代市磐字栗山地区で)


 

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