6日の紙面から

●山あいで桃や桜の花が競演
 八峰町峰浜塙地区の長木沢の山あいに、紅や白の桃の花、濃いピンクのシダレザクラが今が盛りと咲く〝春の里〟がある。水田では耕起作業や代かきが始まり、常緑の杉林に広葉樹の芽吹きの浅い緑が重なる遠景も相まって、美しい光景が生まれている。

w04p012

咲き誇る紅白の桃の花、シダレザクラなどが「春の里」を創出(八峰町峰浜塙字長木沢で)

●緊急事態措置 大幅緩和へ
 政府が新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の期間を今月31日まで延長したことを受け、県は5日、31日までを期間とする新たな緊急事態措置を決めた。幅広い業種を対象にしている休業要請について、スナックやバー、ライブハウス、カラオケボックス、スポーツクラブなどの一部業種で今月14日まで延長する方針を盛り込んだ。そのほかの業種は当初の期間の6日までとし、飲食店への営業時間短縮要請も含めて7日以降は解除する。

●知事会見で経済支援策に言及
 佐竹知事は5日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で県内経済が打撃を受けていることを受け、今月中旬をめどに県の経済支援政策を取りまとめる方針を示した。県庁で開いた新型コロナウイルス感染症対策本部会議終了後の記者会見で述べた。

●三種町の町有施設7日再開
 三種町新型コロナウイルス感染症対策本部は5日、町役場で会議を開いた。感染が抑制されている地域での行動制限緩和を盛り込んだ政府の基本的対処方針の改定などを踏まえ、町有施設および指定管理者制度導入施設の休館・休業措置は6日までとし、7日から利用・営業を再開することを決めた。

●八峰町、独自支援策を検討
 八峰町の新型コロナウイルス感染症対策本部は5日、町役場で会議を開き、森田町長は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で困難を抱えている町民や事業者に対する町独自の支援策を固めるよう指示した。休業・休館中の町有施設は、感染予防を徹底する前提で、7日に大部分の利用を再開することを決めた。

●ピアノ東北大会で最優秀賞
 ピアノ演奏の表現力や技術を競う「第24回PIARAピアノコンクール」の東北地区大会のプリティ部門で、能代市栄町の岩山ピアノ教室(岩山祐子主宰)に通う野沢佑太君(浅内小1年)が最優秀賞に輝いた。初めての受賞を喜びながら、「次の大会に向けてもっと練習を頑張りたい」と張り切っている。

e02p02ピアノコン東北最優秀賞

PIARAピアノコンクール東北地区大会で最優秀賞に輝いた野沢君

●こどもの日、屋外で気分転換
 「こどもの日」の5日、能代山本地方では屋外で生き生きと遊ぶ子どもたちの姿が見られた。全国的な新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、多くのイベントや行事が中止となり、行楽地や公園は閑散。子どもたちは間近に迫った学校再開に胸を躍らせながら過ごしている。

p05p01こどもの日2

青空の下、元気に体を動かす子どもたち(八峰町峰浜沼田のポンポコ山公園で)

●白山神社猿田彦行列練る
 三種町豊岡金田字金光寺の白山神社(千葉聡宮司)の例祭が5日、行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため子どもみこしの運行は中止となったものの、猿田彦行列が地区内を練り歩き、神事で無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

n05p01

白山神社の例祭が行われ、地区内を練り歩く猿田彦行列

8日の紙面から

●山本郡内の小中学校が再開
 新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受け、臨時休校の措置が講じられてきた能代山本の小中高校や能代支援学校のうち、山本郡3町の小中学校が7日、再開した。臨時休校中、学校によっては登校日があったものの、3町の児童生徒は4月20日以来17日ぶりの登校で、学びやには元気な声が響き渡った。能代市の小中学校はきょう8日、高校と能代支援学校は11日に再開する。

me07p01p1

学校が再開し、教室に歓声

      (三種町浜口小で)

●能代市は「分散」「時差」登校も
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、能代市の小中学校では11日から学年や地域に分けて登校する「分散登校」、空き教室や広いスペースを活用する「分散授業」、時間をずらして登校する「時差登校」を行う。分散登校は渟西小、第四小、能代二中の3校で行うほか、児童数が少ない浅内小を除くすべての小中学校は分散授業で対応する。1教室20人程度を目安に学級や学年を複数に分割したりして、密閉・密集・密接の「3密」を避ける。期間は1~2週間程度。

●休業要請解除で営業再開
 新型コロナウイルスの感染予防を図る県の休業要請が7日、大半の業種で解除された。能代山本でも飲食店やパチンコ店、道の駅、産地直売所、温泉施設などが、感染防止策を講じながら営業を再開。住民が足を運び、いつもの街の風景が見え始めた。一方、夜営業がメインの飲食店からは「客足が読めない」、「しばらく動きが鈍いのでは」などの声も聞かれた。

d07p01

営業を再開しラーメン(能代市で)

●県の協力金申請受け付け開始
 県は7日、新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金の申請受け付けを開始した。郵送か県ホームページを通じた電子申請を基本に来月15日まで受け付ける。初日は午後5時までに約1100件を受け付けた。県の休業要請(先月25日から今月6日)に全面的に応じた事業者に30万円を基本として支給。今月中旬以降、順次支給を開始する予定。問い合わせは相談コールセンター(☎018・860・5071)

●藤里町公共施設の休館解除
 藤里町は6日、町役場で第5回新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・佐々木町長)会議を開き、緊急事態措置による休業要請範囲縮小など県の方針を受けて公共施設の休館を解除した。

●地上イージス新屋配備断念へ
 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」(地上イージス)をめぐり、政府が秋田市の陸上自衛隊新屋演習場への配備を断念する検討に入ったと読売新聞など複数の報道機関が報じたことを受け、佐竹知事は7日、県庁で各社の取材に応じた。防衛省から配備断念の連絡は受けていないとし、正式な対応を取れる段階にはないとの認識を示した。

●友川さん映画やライブを配信
 三種町川尻出身の歌手、友川カズキさん(70)=本名・及位典司、川崎市=が主演を務めるドキュメンタリー映画「どこへ出しても恥かしい人」が、2日からインターネットで観賞できるようになった。8日には都内のライブハウスで無観客配信ライブを開催。新型コロナウイルスでライブや映画上映が中止となる中、全国のファンに歌や映画を楽しむ好機をつくった。映画の詳細はホームページ(https://hazukasiihito.shimafilms.com/news/149)。ライブの詳細はホームページ(https://t.livepocket.jp/e/apia0508)。

item2

インターネットでメッセージを発する友川さん

●八峰町の雄島花火大会中止
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、8月15日に開催予定だった八峰町の雄島花火大会の中止が決まった。大会中止は初めて。

9日の紙面から

●庭先にゼンマイ干す姿
 新緑が増し、山菜採りシーズンを迎えている能代山本地方。好天が続き、各地の民家の庭先などではゼンマイを天日干しする住民の姿が見られている。同市常盤の女性(65)は4日ごろからゼンマイを採り始めたといい、8日は午前に収穫した約500㌘のゼンマイを湯通しした後、庭先に広げたござの上に敷き詰めて天日干しした。

収穫したゼンマイを天日干しする住民

(能代市常盤で)

●「県高校総体」初の中止
 県高校体育連盟(木浪恒二会長)は8日、6月に予定していた第66回県高校総体の中止を決めた。開催による新型コロナウイルス感染拡大の懸念が拭えず、臨時休校で十分な練習ができていない現状を踏まえて判断。昭和30年の第1回大会以来初の中止となる。県北総体と上位大会である東北選手権、全国総体(インターハイ)の中止も決まっており、高校生が夏に臨む主要大会がすべてできなくなった。県高校総体に代わる競技大会の実施について高体連は「県内の感染状況を踏まえて検討する」としている。

●能代市が「総合相談窓口」
 能代市は、11日に給付金や経済対策など新型コロナウイルスに関する総合相談窓口を市役所大会議室(旧議事堂)に開設する。市独自の事業継続支援金や国の持続化給付金、県の休業協力金など各種申請をサポートするほか、融資などあらゆる支援策への問い合わせにスムーズに応じるため体制を強化する。感染拡大を防ぐため相談は電話予約とし、行政書士も常駐してきめ細やかな対応を行う。

●土壌分析持ち込み増加
 能代市農業技術センターは、土壌分析の昨年度実績をまとめた。645件で、前年度に比べて102件(18・7%)増え、過去2番目の実績となった。栽培面積が伸び続けているネギを新規作付け、または規模拡大しようと土を持ち込むケースが多くなっている。分析をすることで適切な施肥や品質・収量の確保につなげられるとし、同センターは「新規作付けの人は分析が必須。失敗せず収益が上がるよう、自分の畑を知ることから始めてほしい。ベテランも定期的に分析し、畑の状況を確認してもらいたい」と話している。

d27p01

センターに持ち込まれた土壌を分析

●能代市、施設の制限緩和
 能代市の新型コロナウイルス感染症対策本部会議は8日、市役所で開かれ、県が休業要請の対象施設を大幅に解除したことを受け、今月31日までとしていた能代河畔公園や畠町新拠点など市施設の利用制限期間を10日に短縮することを決めた。スポーツ・文化・教育施設は予定通り10日か11日に再開するが、総合体育館のトレーニングルームや文化会館のリハーサル室など一部は14日まで延長して利用停止する。

●能代市でも小中学校再開
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う県の緊急事態措置を受け、先月22日から臨時休校の措置を講じていた能代市内の小中学校は8日、再開した。学びやでは児童生徒の明るく元気な声が響き渡ったほか、子どもたちは久しぶりの給食に舌鼓を打った。各校は11日から3密(密閉、密集、密接)を避けるため分散授業を行うほか、学校によって分散や時差登校を行い感染防止に努める。

p08p02

「おはようございます」。昇降口前では元気な声が響いた(第五小で)

●中学生 部活動で汗流す
 山本郡3町で7日、体育館やテニスコートの公共体育施設、図書館などの文化施設が再開された。琴丘総合体育館では、日中から一般利用者がアリーナやトレーニングルームに足を運んだ。夕方からは琴丘中の男女ソフトテニス部がテニスコート、男女バスケットボール部が同体育館を利用した。

r07p02

ことおか中央公園スカルパテニスコートでは7日、琴丘中の生徒が活動

●クア古道に十二支看板
 三種町が実践しているクアオルト健康ウオーキングで、同町鹿渡のことおか中央公園周辺に設定されている「琴丘クアの古道コース」に今春、十二支を題材にした看板がお目見えした。日々歩く人たちの健康を願って作られたもので、それぞれの干支(えと)の性格を紹介し、目で楽しめる趣向だ。

m28p01p1

琴丘クアの古道コースに十二支を題材にした看板

10日の紙面から

●能代山本で田植え作業開始
 能代山本の水田で、田植えが始まった。好天を見計らい、各地の農家が慌ただしく作業。徐々に圃場(ほじょう)が緑に染まり、春作業の本格化を告げている。

d09p01

能代山本で田植えがスタート。圃場が緑に染まる(能代市轟で)

●特別定額給付金の日程決まる
 新型コロナウイルス対策で国民に一律10万円を配る「特別定額給付金」について、能代山本4市町の申請日程が決まった。申請書の受け付けは能代市と三種町は13日、八峰町と藤里町は18日に開始する。同市では早ければ22日に支給を受け取ることができる。三種町は26日、藤里町は28日、八峰町は29日にも口座に給付金が振り込まれる見込み。各市町は感染拡大を防ぐため、窓口ではなく、郵送とオンラインによる申請を呼び掛けている。

●元プロの石井さん動画公開
 元プロバスケットボール選手でスキルコーチの石井秀生さん(33)=能代市鳳凰岱=が、バスケのスキルアップトレーニングの動画を動画投稿サイト「YouTube」で公開しており、新型コロナウイルスの影響でスポ少・部活動ができずにいる子どもたちに視聴を勧めている。

n04p02バスケスキルアップ動画

石井さんがバスケのスキルアップトレーニングの動画を公開

●JA白神の青果物販売実績
 JAあきた白神(佐藤謙悦組合長)は、昨年度の青果物販売実績をまとめた。販売額の合計は18億4421万円で、各品目で単価が前年度に比べて低下したことなどを背景に、目標の21億527万円には届かなかった。このうち白神ねぎは14億297万円で、前年度から1億円余り減少した。今年度の目標は22億8440万円で、同JAは「新たなネギやキャベツの団地が始まるので、販売額を伸ばしたい」としている。

●子育て世帯の定住を後押し
 八峰町は今年度も「住まいづくり応援事業」を実施する。子育てしやすい環境づくりや、安全・安心で快適な住まいづくりを応援するため、子育て世帯の新築をはじめ、リフォームや空き家購入などに要する経費を補助する。今年度も一般会計当初予算で3200万円を確保した。昨年度は同額予算が10月に満額に達し、年度途中で受け付けを終了したため、町建設課は早めの申請を呼び掛けている。

●4団体がプレゼンテーション
能代市の「市民まちづくり活動支援事業」のプレゼンテーションはこのほど、市役所で開かれ、助成を希望する4団体が活動内容や地域活性化への思いをアピールした。同日開催の審査会を経て、月内に認定の可否を決める。

●純米大吟醸「福八」蔵入れ
 建設業などを展開する大森グループ(大森三四郎代表)が販売する純米大吟醸「福八」の蔵入れ式はこのほど、八峰町八森の大森建設本店で行われ、関係者が新酒の出来を祝った。5年目となる今年は、海外を含め約2千本を販売する。問い合わせは大森建設八森本店(☎0185・78・2211)へ。

e29p01

福八の新酒を雪室に蔵入れ(八峰町で)

●商店街イメージアップ事業
 中心市街地の景観向上を図る建物改修や木都能代をPRする木工調度品の導入費用を助成する能代市の「街なか商店街イメージアップ事業」は昨年度、老朽化した空き店舗のシャッターを修繕するなど3件の交付にとどまった。事業を開始した平成24年度以来、最少の申請件数となった。市は人口減で無人の空き店舗の増加などが影響していると分析し、商店街の衰退が止まらない状況となっている。

 


 

5月インデックスに戻る