21日の紙面から

●能代大火教訓に消防実設訓練
 昭和24年と同31年の能代大火を教訓とし、能代消防署は20日、能代市御指南町地内で実設訓練を行った。強風が吹き荒れる中で住宅火災が発生したとの想定で、火災防御や飛び火警戒といった各種活動を展開し、大火の記憶を風化させることなく有事の際の動きを確認した。

かつての大火を教訓として訓練を展開(能代市御指南町で)

●松くい虫被害木2496本確認
 米代西部森林管理署は、今年も能代市の風の松原で松くい虫被害木の駆除を進めている。今年度は2496本の黒松の被害が確認され、業者が破砕や薫蒸処理を日々進めている。実施期間は3月24日までの予定で、松原を通る市民に注意を呼び掛けている。

●県漁協、洋上風力で意見交換
 八峰町・能代市沖で洋上風力発電の開発が計画されていることに絡み、両市町沖の協議会構成員である県漁協は19日、同町八森で地元漁業者と意見交換し、大きな収入源であるハタハタへの影響を心配する声が聞かれた。公募で選ばれた発電事業者に求める共生策として、漁場の造成や種苗の放流、漁港の環境整備、後継者対策、減収補填(ほてん)などを事例として挙げた。

●サンドクラフトのテーマ決定
 三種町サンドクラフト実行委員会(近藤基委員長)の通常総会は19日夜、同町大口のゆめろんで開かれ、25回目のサンドクラフトを7月24、25日に釜谷浜で開く活動計画を決めた。テーマは「砂の祭典・新たな幕開け」に決定し、新企画として竹の照明「竹あかり」で砂像を照らす。昨年は新型コロナウイルス感染拡大を考慮し初めて中止した夏恒例イベント。コロナ禍の中で25回節目を迎えるが、「悲観ではなく夢を」「コロナと共存を」と、感染予防対策を徹底して開催までこぎ着ける意欲を共有した。

●17個人3団体の活躍たたえる
 八峰町スポーツ文化栄誉賞授与式は20日、同町峰浜田中の峰栄館で行われ、県内外の大会やコンクールで優秀な成績を収めた17個人3団体の活躍をたたえた。

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スポーツや文化で優秀な成績を収めた個人、団体を表彰

●「俳星」の歴史的意義学ぶ
 明治から平成にかけて能代市を拠点に発行され、国内有数の歴史を誇る俳誌「俳星」の軌跡をたどる講座が20日、市立能代図書館で開かれた。あきた文学資料館(秋田市)副館長の京極雅幸さんが講師を務め、正岡子規が主唱する日本派俳句を伝えた同誌の歴史的意義や出版に携わった人々の関わりなどを紹介した。また会場内には子規が発行者の島田五空に宛てた書簡や「俳星」二~七巻などを展示。訪れた市民らは興味深そうに講話を聴き、「俳星」について理解を深めた。

●華やか、ハーバリウム展始まる
 ボトルの中にプリザーブドフラワーなどを入れた「ハーバリウム」の作品展が20日、能代市上町の夢工房咲く・咲くで始まった。色とりどりの作品が来場者を魅了、作品作りを楽しむワークショップも連日開く。会期は23日まで。

d20p02ハーバリウム展

初のハーバリウム展が来場者を楽しませている

●JA白神山うど部会が共進会
 JAあきた白神山うど部会(桜田和浩部会長)の共進会(品評会)は16日、能代市柳町のプラザ都で開かれ、最優秀賞に茂内義輝さん(同市二ツ井町種)の「東武鯉玉2号」が選ばれた。

22日の紙面から

●米袋のエコバッグに注目
 JAあきた白神で、米袋を使ったエコバッグが注目を集めつつある。日頃の買い物などで使うよう、16日には女性部二ツ井支部の役員が公民館に集まって楽しく作り、各地区に技術を持ち帰っての製作活動も始まった。一方、役職員が会議等で使用しており、米袋の風合いや「秋田米」の文字、別途に貼った白神ねぎのステッカーが存在感を放つ。同JAは「コメやネギの『歩く広告』として使っていきたい」と話している。

d21p01米袋エコバッグ2

幹部職員らが資料入れなどに使用中

●町営住宅を地域活性化住宅に
 八峰町は今年度から、旧八森町時代に建設し、国が定める耐用年限(木造30年)を経過した町営住宅を、入居者の所得制限や応募要件などを町の裁量で設定する「地域活性化住宅」として管理している。これまで入居者の所得増加に伴い、入居基準を満たせない収入超過世帯の家賃が割り増しされ、町営住宅を退去して町外に転出したケースがあることから、家賃を抑えて定住につなげる取り組み。耐用年限を過ぎた町営住宅を順次地域活性化住宅へ移行し、空きが出た場合には過疎対策事業債を充てて随時改修工事を行いながら住宅の長寿命化を図る。

●能代市の人口5万1339人
 能代市が住民基本台帳に基づきまとめた1月末の人口は5万1339人で前年同期より881人減少した。前月から70人減り、102カ月連続で減少した。世帯数は2万4247で前年同月比19減、前月比10減だった。

●三種町学校再編の説明会終了
 三種町教育委員会は15日から19日にかけて町内3地域で学校再編整備計画に関する説明会を開いた。計画では児童生徒数の減少や校舎の老朽化といった実情を踏まえるとともに、教育環境の充実を目指し、中学校は7年度に現在ある3校を統合、小学校は山本、八竜の両地域でそれぞれ1校として8年度の開校を目指す。説明会では、統合中学校の校舎を山本中のグラウンドに建てる計画への関心が高く、町教委は山本中の校地面積の広さや、財源として活用を見込む合併特例債の適用期間などを示し、「先送りしてはならない問題」として計画の進行に理解を求めた。新年度からは統合対象校の保護者など関係者と協議の場を順次設け、計画を進める方針。

●能代市小中学生の学力良好
 能代市教育委員会は、今年度県学習状況調査の分析結果を公表した。市内小中学校の「教科に関する調査」の平均正答率は全教科で県平均を上回った。このうち小学5、6年生は2教科で5㌽以上高く「大変良好な状況」と評価。分析結果は今後の教育活動の改善に役立てる。

●エナパでひなまつり企画
 能代市大森山の能代エナジアムパークのひなまつり企画「ひなまつりぐらむ」が同施設で開かれており、ひな人形の展示や工作などさまざまな催しが来館した親子連れを楽しませている。会期は3月3日まで。

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ひな人形飾りの前で写真を撮る親子連れ

(能代エナジアムパークで)

●制服リユース事業が定着
 能代市社会福祉協議会(田村重由会長)の制服リユース事業は今年度、すでに35世帯(12日現在)の利用があった。「先輩」から譲り受けた市内の中学校や高校の制服を「後輩」へと橋渡しする事業で、進級や入学の春が近づき、子どもの成長を喜ぶ一方、かさむ出費で頭が痛い子育て家庭も少なくないとみられ、相談を呼び掛けている。また、サイズがなく要望に応じられない場合もあるとして、卒業や買い替えで着なくなる制服の提供を求めている。問い合わせは市社福協(☎0185・89・6000)へ。

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能代市内の中学校と高校の制服を提供可能な状態で保管(能代市社会福祉協議会で)

●産直に色とりどり干し餅並ぶ
 能代山本の産地直売所で、干し餅が豊富に並ぶようになった。色とりどりの餅が商品棚を彩り、昔ながらの味わいで消費者をつかんでいる。

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干し餅が産直の売り場を彩っている(三種町森岳で)

23日の紙面から

●羊毛のサウナハット話題
 全国的にサウナ人気が高まる中、藤里町の白神の里手作り工房(菊地昇一会長)が作る「シラカミサウナハット」が注目されている。サウナハットはサウナ入浴時に熱から頭髪を守り、のぼせを防ぐもので、素材は羊毛フェルトが主流。羊毛の調達から製作まで一貫して町内で行う同町ならではのアイテムが話題を集めている。

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羊毛フェルトで「シラカミサウナハット」を製作する白神の里手作り工房の会員たち(藤里町で)

●成人式対象は現行通り20歳に
 能代市の3月定例議会は22日開会、会期を3月18日までの25日間と決めた後、斉藤市長が行政報告を行い、民法改正で成人年齢が18歳になる4年度以降の成人式について、現行通り20歳を対象に式典を開く考えを明らかにした。新型コロナウイルスの接種に関しては、ワクチンの供給量や供給時期など不確定要素が多く、医師、看護師などのスタッフや接種できる医療機関の確保などの課題があるとしつつ、「円滑に進むよう状況に応じて適宜対応したい」と述べた。

●三種町一般会計当初は103億円
 三種町は22日、3月定例議会を1日に招集すると告示した。提出議案は3年度一般・各特別会計当初予算案など38件。一般会計当初予算案は103億4362万円で、新型コロナウイルス感染症の対策事業やワクチン接種事業のほか、「三種町子育て交流施設」(仮称)の整備などで前年度当初を3億6860万円(3・7%)上回った。

●県警異動、能代署副署長ら交代
 県警本部は22日、春の定期人事異動を発表した。能代署関係は三森智樹副署長が警務部警務課企画官に転任し、後任に吉田竜生警備部機動隊副隊長が着任する。発令は3月5日。

●一般選抜志願先変更締め切り
 3年度県公立高校入試一般選抜の志願先変更が22日正午で締め切られ、各校の志願倍率が確定した。能代市内の全日制3校は募集人数501人に対し、変更前から3人増の384人が出願、平均倍率は0・77倍で昨年度最終志願倍率を0・06㌽下回った。すべての学科で定員割れし、最高倍率は能代松陽普通・国際コミュニケーションの0・94倍。新設される定時制の能代普通(昼間部)は変更前から1人増の20人が出願し、0・57倍になった。

●プログラミングの精度競う
 能代市子ども館主催の「ロボットプログラミング大会」の決勝は21日、同館で行われ、予選を突破した小中学生9人がより精度の高いプログラムを競った。

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プログラム入力に真剣(子ども館で)

●能代うどんの製法でパスタ
 能代市落合のなべや製麺(鍋谷暁代表取締役社長)が、能代うどんの製法を生かしたパスタを開発した。創業61年の歴史でパスタを製造するのは初めてで、ソースに絡みやすいフェットチーネ風の平打ち麺を仕上げた。今後商品名やパッケージを決めて春のゴールデンウイーク前に発売したい考えで、28日までインターネットで名称案の投票を実施中。同社は「パスタが話題になることで、能代うどんの知名度も上がってほしい」としている。

d18p03能代うどんパスタ1

開発したパスタを手に取る鍋谷社長

●気象キャスター和田さん講座
 秋田、盛岡両地方気象台長を務めた気象予報士で、秋田朝日放送の気象キャスターとして活躍する和田幸一郎さん(63)=羽後町=の講座が20日、能代市中央公民館であり、近年の気候変動と本格化する温暖化対策について話した。

24日の紙面から

●浄明寺のフードバンク5周年
 能代市萩の台の浄明寺(藤井慶史住職)が行っているフードバンク活動が、3月で5周年となる。各家庭などから不要な食品を寄付してもらい、生活に困っている住民の家に届ける活動で、同寺の門徒や他の寺院、一般市民などから賛同を得ながら実施、食品の寄付・提供ともに200回を超えた。今後も食品ロスを減らし、届け先に喜んでもらうことを励みにしながら活動を続ける考えだ。

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  フードバンク活動に寄せられた食品など

●八森、岩館漁港整備進む
 県山本地域振興局は、八峰町の八森、岩館両漁港で水産物供給基盤整備事業を進めている。地震・津波対策や作業環境の改善、港内の静穏度向上などを図る事業で、今年度は岩館漁港分港で沖防波堤を延伸し、八森漁港で耐震・耐津波化の工事を終えた。現在は八森漁港で岸壁に屋根を設置する工事や、岩館漁港分港で大型船と小型船の機能分担を図る船揚場の整備などを進めている。来年度に5年間の事業を終える予定で、振興局は「漁業をしやすい環境を整えることで、後継者の確保などにつなげていきたい」としている。

●市観光ガイドの会が発足
 能代市内でガイド活動に取り組む団体が結集し、「市観光ガイドの会」を22日に設立した。市中央公民館でガイド関係者ら約20人が参加し設立総会を開催、既存の会の活動を基本にしながらも、より質の高いサービスの提供を目指すことを盛り込んだ設立趣意書や会規約などの議案を承認、会長に安岡明雄さん(能代まち歩き案内人の会)を選出した。

●ふるさと納税者からメッセージ
 古里や応援したい自治体に寄付ができる「ふるさと納税」で、能代市は寄付者から市に届いた応援メッセージをホームページなどで公表している。コロナ禍でなかなか気が晴れない日が続く中、寄付者の増加に比例して市に寄せられる伝言も増えており、心温まる言葉を市民で共有し、元気を拡散する。

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能代市のホームページに掲載した応援メッセージ

●名誉教授課程卒業45人に勲章
 八峰町ことぶき大学の勲章授与式は22日、同町八森中浜のファガスで行われ、名誉教授課程を卒業した45人の受講生に卒業証書と勲章を授与した。新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、例年の閉講式から規模を縮小して行われた。

●のしろクラコンに初出演
 能代市文化会館主催の第21回「のしろクラシックコンサート」は、3月7日午後1時30分から同会館大ホールでピアノや管楽器演奏、声楽など12組が出演して行われる。このうち初出演の一戸晴さん(能代高2年)=同市中和1丁目=はピアノ独奏でショパンの楽曲を2曲披露する。本番を前に「いま持てる力を出し切り、良い演奏を来場する方々に届けたい」と意気込んでいる。

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「のしろクラシックコンサート」に初出演する一戸さん

●医学部進学前にボランティア
 大学の医学部に進学する高校生が特別支援学校でボランティア活動を行う県教育委員会の「高校生特別支援学校ボランティア」で、能代高3年福岡乃愛さんが22日から能代支援学校を訪れている。授業や給食、掃除などをサポートしながら、同校の児童生徒らと交流を深めるとともに、社会の一員として必要な人間性を養っている。

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児童の学校生活や授業をサポートする福岡さん(能代支援学校で)

●きみまち阪で自然観察会
 NPO法人二ツ井町観光協会(成田正文会長)主催のきみまち阪かんじき自然観察会は23日、能代市二ツ井町のきみまち阪公園で開かれた。参加者は雪に覆われた公園内をゆっくり散策し、「一本松」のある付近から二ツ井の町並みを見渡せる眺めを満喫した。

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雪に覆われたきみまち阪公園の散策を楽しんだ観察会

 

25日の紙面から

●促成栽培の「啓翁桜」初出荷
 藤里町大沢の菊地昇一さん(60)が、「啓翁(けいおう)桜」の促成栽培に挑戦している。冬場の収入確保の一助になればと、平成30年に畑に定植して木を育て、今冬から枝を切り出して出荷を開始。消費者に一足早く春を届けようと、花芽がたくさん付いた枝を箱に詰めている。同町では他にも栽培に取り組む農家がおり、菊地さんは「出荷のロットを大きくしたい。興味がある人と一緒に進めたい」と話している。

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薄ピンク色の花がかれん啓翁桜

●4月に建築職人7組合合併へ
 能代山本の大工、左官、板金などの建築職人が所属する七つの組合が4月1日に合併し、能代山本全域が1組織体制となる。職人の高齢化によりいずれの組合も会員が先細りの状況にある中、組織の強化・活性化を図るのが目的で、新組合の名称は「能代山本建設技能組合」の予定。26日午後3時から能代市扇田字柑子畑の市総合技能センターで合併協定書の調印式を行う。

●栽培のポイント動画で紹介
 JAあきた白神は、毎年恒例の冬期野菜栽培講習会をインターネット上で「開催」している。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、一つの会場に農家を集めることは見送ったが、関係機関や業者に出演してもらい、野菜栽培の各ポイントを動画で紹介。同JAは「ぜひ視聴し、栽培技術の研さんに励んでほしい」としている。

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ホームページからアクセスできる動画

●近藤君、資格取得に励み栄誉
 公益社団法人全国工業高校長協会(東京都)のジュニアマイスター顕彰で、能代工電気科3年の近藤奨君が、同校で初めて「特別表彰」を受賞した。各種検定や資格試験などで優秀な成績を収め「ゴールド」に認定された生徒のうち、2級電気工事施工管理技術検定の学科合格や第1種電気工事士の技能合格など特定の資格を取得した生徒が審査の上で表彰される。近藤君は「学校初の『特別表彰』を受賞できてうれしい。社会人になっても研さんを積みたい」と喜びを語る。

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能代工高で初めてジュニアマイスター「特別表彰」を受けた近藤君

●保育士再就職支援で研修会
 能代市保育士再就職支援研修会は24日、市役所会議室で開かれた。現場から離れていた保育士資格を持つ人たちが、今後の復職の参考にしようと最近の保育情報や子どもとの関わり方、保護者対応、食育などに理解を深めた。

●嫁見まつり5月22日開催へ
 能代市御指南町の日吉神社の「嫁見まつり」は今年、5月22日の開催が決まった。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止したが、今年は対策を講じて花嫁行列と神事を執り行う。関連イベントは見送る。参加花嫁は能代山本在住者のみを対象とし、定員も例年の20組から10組に減らして募集している。

●道の駅でサキホコレ進呈
 秋田米新品種「サキホコレ」をPRする県のネーミング決定キャンペーンの一環で、27、28日に能代山本の道の駅4カ所で買い物客にサキホコレをプレゼントする。

●長信田の若者から贈り物
 三種町森岳の長信田の森心療クリニックを利用する若者たちがゴルフパターセットや、縁起が良いとされる結び方をしたひものお守りを手作りし、町内の高齢者福祉施設に贈った。高齢者と触れ合う「いきいきふれあいプロジェクト」の一環で、健康長寿を願っている。

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健康長寿を願ってお守りも手作り


 

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