6日の紙面から

●小友沼で渡り鳥の乱舞圧巻
 国内有数の渡り鳥の飛来地として知られる能代市の小友沼に、今年も北帰行中の渡り鳥が数多く集まっており、朝方に餌場へ向かって飛び立って行く姿が見られている。3日はガン類やハクチョウ類など10万羽以上が観測され、早朝には一斉に飛び出して圧巻の光景を見せた。

餌場に向かうため、一斉に飛び出すマガンやハクガンの群れ(能代市の小友沼で、3日午前6時ごろ)

●宿泊業立地へ優遇制度検討
 能代市の3月定例議会は5日、総務企画、産業建設、文教民生の3委員会と予算委員会付託議案の審査が始まった。今回から一般会計の審査に当たり、全議員でつくる予算委員会を設置。産業建設では、市当局が長年の懸案だった宿泊施設の客室数の不足に対応するため、具体的な課題解決に乗り出す方針を明らかにした。市内ではビジネスマンや観光客が宿泊できず市外の宿泊施設に流れる状況が続いている。新年度にホテルなどの宿泊業に対する立地優遇制度の検討を行い、滞在型観光の推進にもつなげる考え。

●種苗交換会は総合体育館主会場
 能代市は、今年秋に同市で9年ぶりに開催される県種苗交換会について、前回と同じ市総合体育館を主会場に想定し、能代河畔公園を中心とする周辺会場を活用する方針を固めた。式典は市文化会館で調整中。コロナ禍で規模を縮小した昨年秋の横手市の例も踏まえ「コンパクトに開きたい」としている。5日の3月定例議会の委員会審議で、環境産業部が説明した。

●知事選の投票用紙到着
 知事選(18日告示、4月4日投開票)を前に、県選挙管理委員会は5日、県内各市町村選管に投票用紙を交付した。能代山本4市町分の7万7935枚は能代市御指南町の県山本地域振興局に運び込まれ、各市町の担当職員が枚数を確認して慎重に持ち帰った。

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県山本地域振興局に投票用紙が到着

●宿泊客に地酒プレゼント
 八峰町の八森いさりび温泉「ハタハタ館」は、今月から秋田、青森、岩手、山形の東北4県在住者限定の「春の宿泊プラン」として、同町の山本酒造店の「山本ピュアブラック」「山本ミッドナイトブルー」の4合瓶(720㍉㍑)いずれか1本をプレゼントする企画を実施する。山本酒造店の創業120周年の節目を祝うとともに、町のPRにもつなげたい考え。

●しらかみ看護学院で卒業式
 能代市落合の秋田しらかみ看護学院(田口牧子学院長)で5日、卒業式が行われ、21期生40人(男子6人、女子34人)が看護の道へ新たな一歩を踏み出した。新型コロナウイルス感染症予防のため、卒業生と教職員で実施し、在校生や保護者の出席は見送った。

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21期生40人が巣立ちの日を迎えた

(秋田しらかみ看護学院で)

●華やか春の洋らん展開幕
 能代エナジアムパーク洋らん友の会(腰山敬子会長)の「春の洋らん展」5日、能代市大森山の同施設で始まった。見頃を迎えた豪華な花が会場を彩り、来場者を楽しませている。会期は7日まで。

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見頃を迎えた豪華な花が並ぶ「春の洋らん展」(能代エナジアムパークで)

●ふじさと写真コン入賞作決定
 第13回わざわざ白神山地ふじさと写真コンクールの審査会は5日、藤里町総合開発センターで開かれ、最優秀賞には能代市の淡路利行さん(64)の「新緑朝光」が選ばれた。プリント部門で能代山本からは延べ12人が入賞した。町はコロナ禍などを考慮し、今回でコンクールをいったん中止する。

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最優秀賞に選ばれた淡路利行さんの「新緑朝光」

7日の紙面から

●ニュースポーツ「クッブ」体験会
 スウェーデン発祥のニュースポーツ「クッブ」の体験会が6日、能代市後谷地の多目的人工芝体育館「n─fDome」で開かれた。木を使った〝的当て〟をチーム対抗で行う競技で、参加者が和気あいあいとプレーを繰り広げながら、木の優しいぬくもりに触れた。

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ニュースポーツ「クッブ」を楽しむ参加者(能代市後谷地で)

●旧朴瀬小を文化財収蔵庫に
 能代市は、昨年3月に閉校した旧朴瀬小校舎を文化財の収蔵庫として改修する準備を進めている。温湿度など文化財の保存に適した環境を調査し、整備方針を取りまとめた。市全体の文化財の収集方針も年度内に固める。文化財を保全する施設の設置を求める陳情が一昨年3月定例議会で採択されたことを受け、昨年4月から同校で環境調査を続けてきた。市内の既存施設に分散した文化財を集約し、新たな寄贈・寄託品も受け入れる施設に位置付ける。3年度一般会計当初予算案に実施設計など関連事業費1665万9千円を盛り込んでいる。4年度に3階建て校舎の改修工事を行い、6年度の供用開始を目指す。

●14日ボランティア語るつどい
 能代市社会福祉協議会・市ボランティアセンターの「語り合いましょう・ボランティア」は、14日午後1時30分から同市上町の能代ふれあいプラザ・サンピノで開かれる。参加は無料。希望者は10日までに市社福協・ボランティアセンター(☎0185・89・6000)へ。

●梅内地区のモデル事業報告会
 県の「コミュニティ生活圏形成事業」モデル地区に選定されている能代市二ツ井町梅内地区の報告会が6日、市二ツ井町庁舎などの会場をオンラインでつないで行われた。地域を維持するため必要とされる定住増の目標設定値の検討結果や、これからの取り組むべき課題などを報告した。

●畠町商店街組合が通常総会
 能代市畠町商店街振興組合(塚本真木夫理事長)の第49回通常総会はこのほど、同市畠町新拠点で開かれ、プレミアム商品券の発売やガラポン抽選会の実施などを盛り込んだ新年度事業計画を決めた。役員改選では、塚本理事長(塚本油店)を再任した。

●能代山本交安協の解散承認
 能代山本地区交通安全協会(大塚和行会長)の通常総会はこのほど、能代市柳町のプラザ都で開かれた。二ツ井藤里地区交通安全協会と合併して新たに能代地区交通安全協会を設立するため、3月末での解散を決議したほか、同月末までの事業計画などを決めた。また、交通安全功労者の表彰伝達や授与も行われた。

●渟西小6年生「立志式」で決意
 能代市渟西小(藤田卓也校長)の「立志式」が5日、同校体育館で行われた。卒業を控える6年生が1人ひとり夢や目標を発表し、それぞれの志の実現のために決意を新たにした。

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6年生1人ひとりが夢や目標を発表した立志式(能代市渟西小で)

●12日から渟美会企画展
 絵画グループ「渟美会」の第13回企画展「川」展は、12日から能代市柳町のイオン能代店3階「イオンホール」で開かれる。14日まで。時間は午前10時~午後5時。入場無料。

8日の紙面から

●藤里町で「3・11祈りの灯」
 藤里町藤琴の宝昌寺(新川泰道住職)で7日、発生から10年を迎える東日本大震災の犠牲者を追悼しようとろうそく作りが行われた。参加した住民らは空き瓶を持ち寄り、溶かしたろうを流し込んでろうそくを手作りし、完成後は境内に「祈 3・11」の文字をかたどって点火して、犠牲者を悼むとともに被災地の復興を願った。

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夕暮れが近づくとろうそくに点火。「祈 3・11」の火文字が浮かび上がった

●市営住宅廃止か、建て替えか
 能代市は、公営住宅等長寿命化計画に基づき、市営住宅の適正管理を進めている。今年度は落合地区にある下前田住宅の1棟4戸を解体し、来年度も1棟解体する予定。現在地に建て替える万町住宅は来年度基本設計に取り掛かる。大瀬住宅2階建ては廃止の方向で検討、二ツ井地域の全3住宅は廃止・建て替えを検討する。耐用年数を迎える市営住宅はほかに多数あり、市は「引き続き建て替えや廃止を計画的に推進する」としている。

●能代山本の人口は7万4041人
 県調査統計課がまとめた2月1日現在の人口と世帯数によると、能代山本の人口は7万4041人で前月より130人減った。前月比減は189カ月連続。全県の人口は94万7661人で前月より1303人減った。

●木製ごみステーション地元に
 能代工高建設科建築コースの3年生が課題研究で製作した木製のごみステーションが2日、能代市の盤若町自治会1組に寄贈された。統合を控え同校としては最後の1基が〝地元〟で使われることになり、同自治会はその縁を喜びながら、生徒の気持ちと技術が詰まった贈り物に感謝した。

d02p02ごみステ寄贈

能代工高の生徒が作ったごみステーションを盤若町自治会1組に寄贈

●八峰町、残雪の手這坂に歓声
 八峰町峰浜水沢の手這坂集落で7日、「田んぼで野あそびをしようin手這坂」と銘打ったイベントが行われ、訪れた家族連れや子どもたちが、雪深い集落の自然の中でかんじき散歩やまき割り、餅つき、スキーなどのプログラムを思い思いに楽しんだ。

e07p01手這坂イベント13

雪深い手這坂で餅つきを楽しむ参加者

●クラコン12組の熱演、熱唱に沸く
 能代市文化会館主催の第21回「のしろクラシックコンサート」が7日、同会館大ホールで開かれた。市内外で活動する12組が出演し、美しい音色や歌声を披露、訪れた市民らを楽しませた。

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能代山本の音楽家ら12組が出演した「のしろクラシックコンサート」

(能代市文化会館大ホールで)

●満開楽しみに桜せん定作業
 能代市中川原地区連合自治会(大久保裕正会長)は7日、同地区の米代川堤防沿いで桜のせん定作業を行った。参加した住民らは、今年も美しい花で満開となるようにと願いを込めながら、協力して作業に取り組んだ。米代川左岸の堤防にある400本以上の桜並木は、国土交通省の「桜づつみモデル事業」で整備。JR五能線の米代川橋りょう付近から同市中嶋まで約2㌔にわたってソメイヨシノやオオシマザクラなどが植栽されており、同自治会と市が管理している。

p07p01中川原堤防で桜のせん定1

桜が満開となるように願いを込めながら、せん定作業を進める住民たち(能代市中川原で)

●ルーペの会がマンサク観察会
 雪がすっかりなくなった能代山本地方でマンサクの花が咲き、住民らに春を感じさせている。7日は八峰町八森御所の台の里山で観察会が開かれ、参加者は穏やかな天気の中で自然の魅力を楽しんだ。観察会は能代山本の自然観察指導員でつくる「ルーペの会」(山崎典康会長)の主催で、13人が参加した。

鮮やかな花を咲かせたマンサクの観察を楽しむ参加者

9日の紙面から

●きょう高校入試一般選抜
 3年度県公立高校入試一般選抜は、きょう9日に県内各校で一斉に行われる。各校では昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染対策を徹底した上で学力検査と面接を実施する。

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高校入試一般選抜前日の8日、各高校では消毒作業を行うなど会場準備を実施(能代高で)

●能代厚生医療、急性期病床削減
 能代市落合の能代厚生医療センター(太田原康成院長)は、一般病床のうち急性期病床を63床削減し、281床とした。能代山本地域の将来的な人口減少とそれに伴う患者数減の見込みに加え、全国的な新型コロナウイルス感染拡大で軽症者を中心に患者数が落ち込んでいることも踏まえた。2月1日付。

●「北高跡地」の利活用なお検討
 能代市の3月定例議会は8日、予算委員会の総務企画、産業建設各分科会で付託された一般会計予算案を審査した。総務企画では、複合施設を建てる方針が示されている能代北高跡地(追分町)の利活用について、市当局は「成果の取りまとめを行っている。来年度は調査分析しながら関係団体や市民との意見交換、ワークショップを行う」と説明した。

●山本郡3町に超低温冷凍庫
 新型コロナウイルスワクチンを保管する超低温冷凍庫が8日、山本郡3町に届いた。4月中には届く予定の高齢者向けをはじめ、住民の予防接種用のワクチンの保管に使うことになる。ただし、国のワクチン供給は不明確な部分が多く、市町村は、まだ接種の具体的な日程を組めない状態で、接種券(クーポン券)も4月に入ってから送付するところも出てくるとみられる。

●能代カップ開催可否14日判断
 毎年5月3~5日のゴールデンウイークに高校バスケットボールの実力校が「バスケの街」に集う「能代カップ高校選抜バスケットボール大会」の今年の開催可否について、主催の能代市バスケ協会と能代市山本郡バスケ協会は、14日の郡市協会の理事会で判断する方針だ。昨年は新型コロナウイルス感染症の全国的な感染拡大を受け、昭和63年の第1回大会以来、初めて中止。今春は学校統合で全国制覇58回を誇る能代工が能代科学技術として新たにスタートを切る節目であり、両協会の判断が注目される。

●ファミリー陸上塾始まる
 NPO法人能代市体育協会主催の「ファミリーいきいき陸上塾」が6日、市総合体育館で始まり、市内の小学生が保護者と一緒に速く走れるこつを学んだ。

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走り方の基本を学んだ

●秋田杉桶樽の魅力発信
 能代市末広町の秋田杉桶樽(おけたる)製造販売「樽冨かまた」(柳谷誠子社長)で4日、インターネットのビデオ会議アプリを活用した交流会が開かれ、秋田杉をはじめ、発酵文化を支える木製品の魅力などを発信した。

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秋田杉の桶樽の製造現場を公開し、その魅力を発信(能代市末広町で)

●ポール手に市中心部歩く
 能代市の白神ノルディックウオーキング倶楽部(佐々木昇会長)は6日、市内で例会を開き、今年の活動をスタートさせた。冷たい風が吹く中、参加した会員らは寒さに負けじとポールを手に市中心部を歩いた。

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街なかでノルディックウオーキングを楽しむ参加者ら(能代市畠町で)

10日の紙面から

●高校入試一般選抜に402人挑む
 3年度県公立高校入試一般選抜が9日、県内で一斉に行われた。能代市内全日制3校では382人、定時制の能代(昼間部)では20人がそれぞれ受験。受験生たちは志望校合格を目指し、これまで努力して積み重ねてきた学びの成果を信じて学力検査と面接に臨んだ。

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志望校合格を目指し、一般選抜に臨む受験生たち(能代西高で)

●JR能代駅前にフォトスタジオ
 JR能代駅前の空き店舗がレンタルスペース兼フォトスタジオに生まれ変わり、3日オープンした。兵庫県姫路市出身で昨年に能代市に移住した金沢佑紀さん(29)=元町=が改修し、自身のウェブ制作会社の事務所も構えた。セミナーや発表会の開催、子どもの撮影など幅広く活用してもらいたい考えで、「駅前に人の流れができたらうれしい」と話している。

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レンタルスペース兼フォトスタジオをオープンさせた金沢さん夫妻

●能代市議会基本条例の条文確定
 能代市議会の議会基本条例策定特別委員会(佐藤智一委員長、7人)は9日、残る2条文を審議した。第7条「会派」については改革ネットワーク、平政・公明党、希望の3会派で意見が一致したほか、第9条「議員の報酬」は条文からいったん削除して条例制定後に再協議することを決めた。平成30年6月の特別委設置から17回目の協議で前文と23条のすべての条文が確定した。法令審査や逐条解説作成などを経て、来年3月定例議会の条例案提出を目指す。

●連合能代地協が春闘決起集会
 連合秋田能代地域協議会(石岡貢議長)は8日夜、能代市中央公民館で2021春季生活闘争の決起集会を開いた。コロナ禍で経済活動が悪化し雇用が不安定な今こそ「労働組合の真価」を発揮する時だとし、月例賃金の引き上げにこだわって闘争し、すべての働く者の生活を改善できるよう団結を強めた。

●3人制バスケイベント5月開催へ
 「バスケの街・能代」をPRしようと、能代市民ら有志が東京五輪から正式種目に採用される3人制バスケットボール「3x3」(スリー・エックス・スリー)のイベントを同市柳町で開く準備を進めている。開催日は、例年能代カップ高校選抜バスケットボール大会が開幕する5月3日の前日の2日。愛好者による3x3の試合を通して市中心部ににぎわいを創出する。

●体力つくりコンで琴丘中日本一
 体力づくりの取り組みを通し、たくましく生きる力の育成に成果を上げている全国の中学校を表彰する「第34回毎日カップ中学校体力つくりコンテスト」で、三種町琴丘中(長浜中校長)が最高賞の文部科学大臣賞(小規模校の部)を受賞した。〝日本一〟に輝き、長浜校長は「生徒の個性に応じた保健体育の授業など工夫を凝らした取り組みが評価され、大変うれしい」と喜んでいる。

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琴丘中が小規模校の部で文部科学大臣賞を受賞し、カップを持つ畠山君と賞状を手にする田村さん

●能代二中が車椅子と歩行器寄贈
 能代市能代二中(佐藤俊之校長)は5日、アルミ缶・プルタブ回収やバザーなどの収益金を活用して購入した車椅子と歩行器を、市緑町デイサービスセンターに寄贈した。同校で贈呈式が行われ、JRC専門部の生徒が担当者に引き渡した。

●八峰町でマツヘリカメムシ確認
 北米原産の外来種・マツヘリカメムシが八峰町八森字乙の水の道の駅はちもりで確認された。国内では平成20年に東京都で初めて採集されて以来、生息域が拡大しており、八峰町での確認は現時点で国内でマツヘリカメムシの分布の北限とみられる。撮影した北秋田市の国家公務員、有本実さん(41)は「マツ類の害虫として注意深く観察していくべき」と話している。

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八峰町の道の駅はちもりで確認されたマツヘリカメムシ(有本実さん撮影)

 


 

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