11日の紙面から

●薪の壁に「ハーレー」
 能代市花園町の国道101号沿いにある「薪(まき)の壁面アート」が話題を呼んでいる。機械販売業「秋田林産工社」塚本明社長が同社敷地に野積みされた薪の壁をキャンバスに見立てて大型バイク「ハーレーダビッドソン」を表現、色や形が微妙に違った薪を使い分けエンジンやマフラーなど細部まで作り込んだ。最後に薪ストーブにくべられる、はかなくもワイルドなハーレーの壁画は来年冬まで観賞できる。

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塚本さんが薪で製作したハーレーの壁面

(能代市花園町の国道101号沿い)

●ドラム缶220本掘り出し、さらに
 県が能代市浅内の旧能代産業廃棄物処理センターの第2処分場で進めている廃油入りドラム缶の撤去に向けた掘削作業は、10日までに掘り出したドラム缶の数が220本に上った。県の想定を大幅に上回り、作業終了も今月いっぱいまでずれ込む見通しとなっている。埋設範囲はさらに広がっている可能性があるとして、地元住民団体関係者は第2処分場全体に対象を広げた掘削などを求めている。

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旧能代産業廃棄物処理センター第2処分場内から掘り出され、場内に仮置きされた大量のドラム缶

●金勇の竣工80周年を祝福
 木都・能代を象徴する老舗料亭だった能代市柳町の「金勇」は10日、竣工(しゅんこう)80周年を迎えた。天然秋田杉がぜいたくに使われた2階大広間で同日に行われた記念式典には約80人が出席、木材産業で繁栄した当時を振り返り、節目を祝った。現在は多くの見学者が訪れる能代の観光拠点の一つとなっており、県内外へのアピール強化への願いも新たにした。

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天杉をふんだんに使った大広間に約80人が集った記念式典(能代市柳町の旧料亭金勇で)

●ふるさと納税、上半期4670万
 能代山本4市町は今年度上半期(4~9月)のふるさと納税の寄付状況をまとめた。寄付額は計4670万5010円で前年度同期比941万8010円増、件数は計2124件で同比116件減。寄付額増は8月に能代市で1千万円の大口寄付があったためで、全体の件数は微減だった。4市町ともに返礼として贈る特産品の種類を今後も充実させ、地場産品の魅力発信につなげたい考え。

●三種川改修の早期完成を
 三種川河川改修促進協議会(会長・三浦正隆三種町長)など3団体は10日、県へ合同要望活動を行った。三種川については今夏も沿川集落で浸水被害が相次いでおり、改修事業の進捗(しんちょく)に謝意を示しつつも「一刻も早い完成を」と要望。下流域への水位計新設も求めた。県山本地域振興局の倉部明彦局長は「来年度もしかるべき予算を確保できるよう頑張りたい」と応じた。

●新源泉の供給へ管理棟建築着々
 八峰町は、同町八森御所の台のハタハタ館敷地内に確保した新源泉の供給開始に向け、現地で管理棟の建築や機械設備工事を行っている。管理棟は木造平屋の建物が姿を現しており、今月末の工期内完成に向け着々。機械設備は源泉ポンプやろ過器、熱交換器などを来年1月末までの工期で整備し、新源泉の温泉提供は来春となる見通しだ。

●除排雪、共助で支え合い
 山本地域雪対策連絡協議会は10日、能代市の県山本地域振興局福祉環境部で開かれた。能代山本4市町の行政と福祉担当者が集い、地域で支え合う除排雪の取り組みや事故防止で意見交換した。日常の除排雪作業が難しい高齢世帯が増えていることを受け、共助組織の必要性を指摘する声があった。

●能代市で社会福祉大会
 能代市社会福祉大会は10日、市文化会館中ホールで開かれた。社会福祉活動に功績のあった14人を表彰し、住民や行政、関係機関が連携を密にしながら地域住民の暮らしを支えていく仕組みづくりに取り組むことを誓い合った。市社会福祉協議会(船山捷治会長)主催で、福祉施設やボランティア団体、学校関係者ら約250人が出席した。

12日の紙面から

●七五三、健やかな成長願う
 「七五三」の15日を前に、能代山本の神社には家族連れが参拝に訪れ、晴れ着で着飾った子の健やかな成長を願う姿が見られている。能代市御指南町の日吉神社(平賀優子宮司)では、早い人で9月から参拝に訪れているという。11日はあいにく荒れ模様の天候となったが、午前から和服や洋服で着飾った子どもたちが保護者に手を引かれながら足を運んでいた。

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子どもの健やかな成長を願った七五三参り(能代市の日吉神社で)

●荷上場バイパス現道拡幅完了
 県山本地域振興局建設部が整備を進めている県道西目屋二ツ井線の荷上場バイパス(藤里町矢坂─能代市二ツ井町荷上場)のうち、藤里町矢坂地内の現道拡幅部分420㍍が完成した。カーブが以前より緩やかに改良され、冠水被害防止へ最大約2㍍かさ上げされたほか、県道矢坂糠沢線への右折レーンや片側歩道も設けられ、安全でスムーズな通行を可能にする環境が整ってきている。

f09p03荷上場バイパス現道拡幅完成

県道西目屋二ツ井線「荷上場バイパス」の現道拡幅区間のうち420㍍が完成

●冬用タイヤの交換進む
 朝晩の冷え込みが増してきた能代山本地方。タイヤ販売店や自動車用品店などでは冬用タイヤへの交換作業が盛んに行われている。各店には降雪期に備えようとドライバーが次々と訪れ、従業員が対応に追われている。

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タイヤの交換作業に追われる従業員

(能代市河戸川で)

●SCマックス、東北大会出場
 能代市の中学サッカークラブ・SCマックスが、第23回全日本ユース(U─15)フットサル大会東北大会(18、19日・宮城県の大崎市古川総合体育館)に出場する。昨年に続く東北大会を前に、選手たちは「攻守の切り替え」を意識し、予選リーグ突破を目標に掲げて練習に励んでいる。

●秋田駅で能代山本の特産販売
 JR秋田駅で11日、特産品などを販売するイベントが開かれ、能代山本の店舗や団体も参加して地域の魅力を発信した。同駅の東西連絡自由通路「ぽぽろーど」で特産品等を販売する「チャレンジマルシェ」、同駅前で秋田の水産物をPRする「地魚フェスティバル」が行われた。いずれも12日まで。

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地域の特産品などを販売したチャレンジマルシェ

●全日本ARDF、能代高が初V
 全日本アマチュア無線方向探索(ARDF)競技大会がこのほど、徳島県勝浦町で行われた。能代が144㍋㌹部門の団体で初優勝を飾ったほか、同校の福岡苑実(1年)が同部門と3・5㍋㌹部門の女子個人19歳以下で2冠を達成した。

●金勇 記念の舞台が始まる
 
能代市柳町の旧料亭金勇で11日、竣工(しゅんこう)80周年記念事業が始まった。天然秋田杉がぜいたくに使われた大広間で、たなはしあゆこバレエスクール(同市西通町)が皮切りとなる華やかな舞台を披露。 夜は、桂三河さんによる落語会も開かれた。記念事業は、12月9日まで毎週土・日曜日に市内の芸術文化団体が民謡や日本舞踊、オーケストラなど多彩なステージを繰り広げる。

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大広間の舞台で優雅に舞ったたなはしあゆこバレエスクールの生徒たち

●能代山本で強風被害
 
能代山本は11日、冬型の気圧配置などの影響で強風が吹き荒れ、八峰町八森地域で最大瞬間風速24・9㍍(午後2時12分)を観測。能代山本広域市町村圏組合消防本部によると、三種町で倉庫の屋根のトタンが剝がれる被害があったが、けが人は報告されていない。

14日の紙面から

●〝冬の使者〟ハクチョウが飛来
 能代山本では、今年も「冬の使者」ハクチョウが飛来し、あちらこちらで姿が見られている。稲刈り後の水田では、長旅の疲れを癒やすかのようにゆったりと羽を休め、落ち穂をついばんでいる。三種町浜田の水田では13日、20羽ほどのハクチョウの群れが見られ地域住民や通り掛かるドライバーに優雅な姿を見せていた。

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能代山本に冬の到来を告げているハクチョウ

(三種町浜田で)

●イオン新能代出店で説明会
 能代市は13日夜、同市鰄渕に建設が計画されているモール型大型店「(仮称)イオン新能代ショッピングセンター」に関する説明懇談会を市文化会館で開き、商工業者や市民ら約80人が出席した。出席者からは「市は柳町のイオン能代店は撤退しないと言うが、人口が減る小さなこの商圏にイオン2店舗の共存はあり得ない。無責任な見方だ」などと中心市街地衰退への影響を懸念する声が相次いだほか、「開店時期を明示してもらうよう強く申し入れるべき」という意見もあった。

●八峰町農業再生協が米生産方針
 八峰町農業再生協議会(会長・加藤町長)の臨時総会は13日、町役場で開かれ、生産数量目標の配分が廃止される30年産以降のコメについて、「生産の目安」を町が算定し、再生協議会会長名で各生産者に提示する方針を決めた。転作を受委託する仕組みの「地域とも補償」は廃止する。

●議員定数4減、2減の両論併記
 能代市議会の第6回議員定数に関する検討会(伊藤洋文座長)は13日、市庁舎で開かれ、今後の適正な議員定数について「4減」「2減」の両論を併記した報告書案を承認した。報告書は近く議会運営委員会に提出。来春の改選に向けた定数削減の議論は、議運委の場へと移る。

●アサヒGHDの泉谷さんが記念講演
 県内のロータリークラブでつくる国際ロータリー第2540地区の地区大会は最終日の12日、能代市文化会館で開かれた。本会議で大会決議を採択したほか、アサヒグループホールディングス(GHD)の代表取締役会長兼CEOの泉谷直木さんが記念講演を行い経営改革の重要なポイントや組織のトップに欠かせない心構えなどを伝えた。

●能代で男女共同参画都市宣言事業
 能代市の男女共同参画都市宣言7周年事業「私は何ができるか発見しよう『支え合う“地域力”』」は11日、市役所大会議室で開かれ、講演やパネルディスカッションを通じて、互いへの思いやりや触れ合いが人と人の関係を円滑で温かなものにし、心豊かに暮らせる地域の土台となることを確認し合った。

●多業種集まり“飲みニティー”
 医療、介護、福祉関係者らが交流し、地域とのつながりを深める会が10日夜、能代市西通町のシャトー赤坂で開かれた。医師や介護職員、社会福祉士らさまざまな業種の参加者が交流を深めながら、利用者ニーズに応えられるサービスの提供に向けて連携強化を図った。会合は飲み会や会食の場で「横のつながり」を深めることを目的とし、26年から開催してきた医療と福祉従事者らによる懇親会が前身。今回から「地域ともつながりたい」との思いを込め、名称を「飲み会」と「コミュニティー」を組み合わせた「多業種 飲みニティサークル~繋(つな)がる絆、広がる輪、支える人を支えたい~」に変更して開催した。

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医療・介護・福祉の関係者らが研修し、交流を深めた「飲みニティサークル」

●リンゴの木に日中友好込め
 NPO法人あきた白神の森倶楽部(大高一成理事長)は12日、本県と友好提携している中国甘粛省からの研修員ら7人が三種町森岳でリンゴの木の植樹を行った。同法人は、日中緑化交流基金を活用して、中国甘粛省の蘭州市で一昨年まで、天水市で昨年から植林の技術指導し、併せて現地の林業関係者らと親交を深めている。それを踏まえて、来県する研修員と独自の交流事業を進め、白神山地登山などを行ってきている。

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リンゴの苗木を植える研修員たち

(三種町森岳で)

 

 

15日の紙面から

●沖合ハタハタ水揚げで活気
 本県沖で底引き網船によるハタハタ漁が本格化し、八峰町の八森、岩館両漁港でも水揚げが増えている。25日には季節(沿岸)漁が解禁され、盛期の12月にかけて漁港は1年で最も活気づく時期を迎える。

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沖合ハタハタ漁が本格化、八森漁港も漁業関係者の選別作業で活気づく

●古布類約16㌧回収/能代市
 ごみ減量化とリサイクル推進に向けた能代市の古布回収が12日、行われた。市役所駐車場など2カ所の回収地点には、古着を中心に不要となった約16㌧の古布類が持ち込まれた。市環境衛生課は「市民の関心も高く、好評を得ていると考えている。環境への負荷が少ない地域づくりにもつながる」とし、来年度以降も継続していく考えだ。

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市民から大量の古布類が搬出された

(能代市役所駐車場で)

●藤里町、西目屋村商工会が交流
 藤里町商工会(安部薫会長)と青森県西目屋村商工会(前山誠一会長)の第21回交流会は12日、同町で開かれ、参加した両町村関係者は2年ぶりの再会を喜び合いながら、お互いの商工業の業況や今後の連携を語り合い、親睦を深めた。

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白神山水の館を見学する西目屋村、藤里町両商工会関係者(藤里町で)

●三種社福協、3人に後見人を選任
 三種町社会福祉協議会(藤原優会長)が権利擁護センターを立ち上げ、1年が経過した。町社福協が成年後見人になる法人後見事業や相談支援活動を充実させ、判断能力が低下した高齢者や障害者を支援する取り組みで、認知症の高齢者3人に対し、行政書士や親族などによる後見人の選任まで至った。また、権利擁護に関する相談は114件に上り、町社福協は「需要は増えても減ることはない。センターの役割を啓発し、垣根を低くしていきたい」としている。

●白神森組の間伐に「奨励賞」
 採算が見込めず放置された山林で間伐を行い適切な林相に誘導する事業を実施した白神森林組合(金野忠徳組合長)が「フォレストグッド2017~間伐・間伐材利用コンクール~」の間伐実践・環境教育部門で審査委員長奨励賞を受賞した。所有者を見つけて立ち合ってもらうなど手間と時間がかかる山林の境界を明確化したことが高く評価された。

●八峰の図書館車 高齢者に好評
 八峰町の「移動図書館車(愛称・としょカーん)」は、昨年10月の運行開始から1年以上が経過した。1日平均の貸し出しは30冊、図書館車の巡回を機会に図書カードを作成した町民は120人を超え、高齢者を中心にその利便性を実感している。住民に読書の楽しみを届けるとともに、住民同士がコミュニケーションを図る場にもなっている。

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八峰町内を回る移動図書館車。住民がスタッフとの会話や本との出合いを楽しんでいる

●尺八求め欧米から「巡礼ツアー」
 欧米在住の尺八愛好者らが14日、能代市明治町の製管師・三浦龍畝(りゅうほ)さん(66)=本名・龍已(たつみ)=の尺八教室を訪れた。尺八と深い関わりを持つ寺院や優れた技術を誇る工房など日本各地を巡る「巡礼ツアー」の一環で、同教室への訪問は2年ぶり2回目。参加者は尺八を製作する様子を見学したり、一緒に演奏を楽しんだりと人種や国の壁を超えて親睦を深めた。

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三浦さん(左)と一緒に尺八を吹く巡礼ツアーの参加者(能代市明治町で)

●おやこ劇場40周年記念ライブ
 能代おやこ劇場(田中直美運営委員長)の発足40周年記念ライブが12日、能代市海詠坂の能代山本広域交流センターで開かれた。県内在住のミュージシャンでつくるレゲエバンド「英心&ザ・メディテーショナリーズ」が出演し、軽快なメロディーで約80人の聴衆を楽しませた。16日は渟南小体育館を会場に、40周年事業の一環で劇団うりんこ(名古屋市)による舞台劇「ともだちや~あいつもともだち~」が行われる。


 

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