26日の紙面から
●木高研が大槌町で木材利用懇話会 能代市の県立大木材高度加工研究所(木高研、林知行所長)は24日、東日本大震災で復興支援に関する協定を締結している岩手県大槌町で地場産の木材を利用したまちづくりや事業を考える「木材利用懇話会」を開いた。大槌町産スギの特性や地場木材を活用した県外事例などを通じて、地場産材利用の方向性を探った。懇話会は同町役場で開かれ、NPO法人吉里吉里国の関係者や木材・林業関係者、行政担当者ら20人余が出席。木高研からは渡辺千明准教授(木質構造、木の文化)と足立幸司准教授(木材加工学)が参加した。

木高研が復興協定を締結する大槌町で地場産の木材利用に関する懇話会を開催
(岩手県大槌町役場で)
●婦人会が町、議会と質疑応答 三種町連合婦人会(大山陽子会長)の第11回研修会は25日、同町鹿渡のパレス琴丘で開かれた。婦人会員をはじめ町議や三浦町長、鎌田義人教育長が出席し、「三種まるごと未来を語ろう」をテーマに意見を交換。婦人会員は空き家や松くい虫被害への対策、議員定数、農業振興、三種川の改修などについて活発に質問し、議会活動や町政に関心と理解を深めた。研修会は毎年開いているが、10回目を迎えた昨年から全議員に出席を依頼して町の将来を語り合っている。婦人会員ら約100人、議員は17人中11人が出席した。

町政や議会について意見交換した研修会
(三種町のパレス琴丘で)
●割り箸で描いた創作書画展 割り箸を筆代わりに散文詩や絵を描く活動に取り組む斉藤心葉さん(本名・光子)=秋田市=の書画展が25日、能代市柳町の旧料亭金勇で始まり、自由な創作書画が来場者の関心を集めている。同市の男女9人でつくる傾聴ボランティアグループ「傾聴の会・ひとやすみ」(清水勇悦会長)が自殺予防の在り方を模索しようと、26日に金勇で開かれる斉藤さんの講演会に合わせて展示会を開催した。26日まで。

個性豊かな作品が並ぶ書画展
(能代市柳町の旧料亭金勇で)
●自民党県連、知事選は佐竹氏支持 自民党県連(御法川信英会長)は25日、任期満了に伴う知事選(3月23日告示、4月9日投開票)で、3選を目指す現職の佐竹敬久氏(69)を「支持」することを決定した。自民党県連は佐竹氏が初当選した21年、無投票だった25年知事選でも支持している。知事選には、元知事で参院議員も務めた寺田典城氏(76)が立候補を表明。独自候補の擁立を検討している民進党県連と共産党県委員会は3月上旬にも対応を明らかにするとされる。
●八峰町で「栄誉賞」授与式 八峰町スポーツ文化栄誉賞授与式は25日、同町八森のファガスで行われ、今年度スポーツや文化部門で優秀な成績を収めた2団体17個人を表彰し、町民に元気を与えたそれぞれの活躍をたたえた。今年度は、NHK全国俳句大会ジュニアの部で学校大賞(最優秀賞)に輝いた峰浜小が、全国規模の大会での優勝などが対象となる町長賞を受賞。全県規模以上の大会で優秀な成績を収めた個人と団体が対象となる教育委員会賞は13個人、全県などでの活躍が対象の小中学生奨励賞を1団体5個人が受賞した。
●水素エネルギー焦点にシンポ 能代市と県が主催する「のしろ水素エネルギーシンポジウム~能代市の再生可能エネルギーとその先にあるもの~」が23日、同市柳町のプラザ都で開かれた。講演とパネルディスカッションを行い、風力発電を主力とした再生エネと技術開発が進む水素を組み合わせた次世代エネルギーの活用と産業振興の可能性を学んだ。

水素エネルギーと再生エネの可能性を学んだシンポジウム
●胸の内語り未来考える 三種町森岳の長信田の森心療クリニックに通う通信制高校の生徒を対象にしたワークショップ(WS)が25日、同クリニックで開かれた。能代市出身・在住の大学生や中高生らでつくる学生団体「Noshiro Youth College(NYC)」が企画。喫茶店風の落ち着いた空間の中、参加者がざっくばらんに語り合いながら、自分たちの未来について真剣に考えた。

高校生が将来について真剣に考えたWS
(三種町の長信田の森心療クリニックで)
●住家全焼、焼け跡から遺体 25日午前9時ごろ、三種町下岩川字向達子の無職、男性(70)方から出火、木造一部2階建て住家約79・5平方㍍を全焼し、焼け跡から遺体が見つかった。男性と連絡が取れなくなっており、能代署は遺体を男性とみて身元の確認を急ぐとともに、出火原因を調べている。
27日の紙面から
●能代ミュージカル、満員の観客魅了 市民の手作りミュージカルとして知られる能代ミュージカルの第36話「天神荘物語」は26日、能代市文化会館大ホールで開かれた。天然秋田杉で栄えた旧二ツ井町の「天神荘」を舞台に、昭和初期の歴史的背景や、その時代に生きた人々の様子を描いたストーリー。吹奏楽団の生演奏や多彩なジャンルの踊り、混声合唱など、これまでのミュージカルではあまり見られなかった要素も多く取り入れられ、訪れた満員の観客を楽しませた。

天神荘を舞台に感動のステージを繰り広げた能代ミュージカル(能代市文化会館大ホールで)
●能代山本の人口8万555人に 県調査統計課がまとめた2月1日時点の人口と世帯数によると、能代山本の人口は8万555人で前月から136人減少した。対前月比減は141カ月連続。世帯数は3万2141で1増。能代市の人口は5万3573人で66人減。山本郡は2万6982人で70人減。藤里町は3289人で13人減。三種町は1万6581人で52人減。八峰町は7112人で5人減。
●肥料袋をそりに〝好・珍〟プレー ビニール製の肥料袋をそり代わりに使う「肥料袋“けつじょり”世界選手権」は26日、藤里町営板清水スキー場で開かれた。青空が広がる雪遊び日和に恵まれ、ジャンプとタイムレースの2競技に50人が参加、〝一発勝負〟で飛距離や飛型点、タイムを競い合った。好記録に歓声が、ハプニングに笑い声が上がり、雪国ならではの遊び心あるイベントを満喫していた。

遊び心とスリル満点の〝けつじょり〟で、飛距離と飛型の美しさを競い合ったジャンプ競技
●自然の中、歩くスキー/三種町 三種町の房住山周辺で26日、「歩くスキー」を楽しむイベントが開かれた。町の地域おこし協力隊員、市川聡明さん(49)=同町浜田=が発起人となり、上岩川地区で過去に行われていた歩くスキーの復活を目指して初めて企画したもので、能代山本内外の参加者は春の訪れを待つ自然の中を巡りながら心地よい汗を流した。

能代山本内外の参加者が自然の中で歩くスキーを満喫(三種町上岩川で)
●畠町商店街プレミアム商品券を継続 能代市畠町商店街振興組合(塚本真木夫理事長)の第45回通常総会は24日、同市畠町のNC会館で開かれ、独自のプレミアム商品券発売や第10回夜桜ルミネまつりの開催などを盛り込んだ29年度事業計画を決めた。
●自衛隊入隊予定者を激励 能代地区自衛隊入隊予定者激励会は26日、能代市柳町のプラザ都で開かれ、陸上、海上両自衛隊に入隊予定の若者が保護者や先輩隊員の激励を受け、国家の平和と安全のため、国防に尽力することを誓い合った。県自衛隊家族会能代地区協議会(船山文雄会長)の主催。能代山本の入隊予定者は、高校3年生〜21歳の12人(能代市8人、三種町2人、八峰町、藤里町各1人)。4月から陸自に11人、海自に1人が入隊する予定。
●図書館に迫力の音色が響く 能代市立図書館(大友立館長)で25日夜、地元のビッグバンド・能代超新星ポップスオーケストラの「サタデーナイトコンサート」が開かれた。閉館後の館内スペースで迫力の生演奏を楽しんでもらおうと、昨年に続き2回目の開催。約200人が来場し、国内外のポップスや演歌、映画音楽など多彩なジャンルの楽曲に耳を傾けた。

迫力のサウンドが聴衆を魅了した「サタデーナイトコンサート」(能代市立図書館で)
●リニューアルの園舎でお楽しみ 能代市清助町の愛慈幼稚園(相沢孝子園長)で26日、園のリニューアルに合わせた園児の作品展示やバザー、餅つきが行われ、保育園の園児も親子連れで訪れるなど多くの家族でにぎわった。

園舎のリニューアルを記念して親子で餅つき
28日の紙面から
●春に向け「彼岸花」作り 春の彼岸を前に、能代市連合婦人会二ツ井支部(田村久子支部長)の会員は27日、市二ツ井公民館二ツ井分館で彼岸花作りを行い、約450本を完成させた。金や銀のレンゲに赤いツバキや大輪のキクなどの造花を合わせて、先祖を慰め、春を迎える色鮮やかな〝一輪〟を丁寧に仕上げていた。彼岸花作りは、かつて二ツ井地区の老人クラブ「松寿会」が行っていたが、製作をやめたことをきっかけに同支部の会員が作り方を学び、9年ほど前から会員同士の交流なども目的に、活動を引き継いでいる。

婦人会員らが色とりどりの彼岸花作り
(能代市二ツ井町で)
●県議補選、新人の一騎打ちか 能登祐一県議の死去に伴う県議選能代市山本郡選挙区の補欠選(被選挙数1)は、3月31日の告示まで1カ月となった。能登氏の長女で自民党公認の能登孝子氏(46)=同市御指南町、会社員=、無所属の吉方清彦氏(46)=同市豊祥岱、寺院住職=の新人2人がこれまでに立候補を表明。短期決戦の中で、あいさつ回りを中心に支持の獲得に動き始めている。共産党山本地区委員会も候補擁立の可能性を残すが、具体化はしていない状況で、能登、吉方両氏による一騎打ちとなる可能性が日に日に高まっている。
●きょうから新議場で3月市議会 能代市議会の3月定例議会は、きょう28日に市役所新庁舎3階の議場で開会する。1月の新庁舎開庁後初の定例会となり、新議場もこけら落としを迎える。また同日に本会議のインターネット生中継も始まり、市議会のホームページなどからアクセスできる。市議会の定例会・臨時会は、国登録有形文化財の議事堂(旧議事堂、現市役所大会議室)の耐震強度不足が判明したのを受け、22年6月定例会以降二ツ井町庁舎議場で開いてきた。新庁舎内に議場が整備されたのを受け、市議会の論戦の場は再び能代地域へと移る。
●新たな温泉湧出確認/八峰町八森 八峰町が同町八森字御所の台のハタハタ館敷地内で実施している源泉井戸掘削工事は、27日までに深さ1千㍍に到達し、温泉の湧出が確認された。45度の湯が毎分100㍑自噴しており、今後は揚湯試験や温泉成分の分析を行って問題なく使用できるかどうか確認する。ハタハタ館と湯っこランドに湯を供給する新たな源泉とする方針。現在使用している源泉井戸は、ハタハタ館から南側約400㍍の同町長坂地内にあり、旧八森町が4年度に地下1千㍍以上掘って湯脈を確保した。
●橋本さんが郷里へ「五郎の家」 三種町出身で読売新聞特別編集委員の橋本五郎さん(70)=東京都=が、故郷の同町鯉川地区に「五郎のえ(家)」を建設している。住民が漬物などを持ち寄りながら気軽に交流し、高齢者の閉じこもりを防ぐ場所として、自費を投じて古民家風の建物を整備する。昨年11月に着工し、竣工(しゅんこう)式は4月14日を予定。橋本さんは「今まで関わってきた地域の人たちに喜んでもらいたい」と話している。

建設が進められている「五郎のえ(家)」
●能代署長に佐藤氏/県警異動 県警本部は27日、春の定期人事異動を発表した。能代署関係は、湊信署長が交通部首席参事官兼交通企画課長に異動し、後任に佐藤利広生活安全部生活環境課長が就任する。3月10日付。異動規模は警視65人、警部97人、警部補以下629人、一般職員146人の合計937人で、前年比81人の増。ワークライフバランスの推進で、複数年にわたり単身赴任をしている256人のうち、101人を異動の対象としたことで、前年から規模が増えた。
●〝出張〟し読み聞かせ 八峰町の読み聞かせサークル・かもめ(山本百合子代表)の交流イベント「あった会」はこのほど、同町峰浜地域の田中公民館と沼田地区多目的集会施設で開かれ、会員が心温まる絵本の読み聞かせを披露した。本に親しんでもらおうと、移動図書館車の巡回日に合わせて企画。住民が読み聞かせを楽しんだ後、図書館車でお気に入りの1冊を探していた。

住民が心温まる読み聞かせを楽しんだ
(八峰町の田中公民館で)
●市内の街路樹を剪定 能代市内の市道沿いで街路樹の冬期剪定(せんてい)が進められている。能代造園技術研究会(中野信一会長)が、景観や木の生理に配慮しながら樹形を整えている。24日は時折ふぶく中、富町地内などのプラタナスやイチョウを整えた。作業は3月20日ごろまで続く。

吹雪の中、街路樹の剪定が進む
(能代市内で)
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