24日の紙面から

 ●じゅんさいの里盛り上がる
 三種町の森岳温泉夏まつりは20日、同町の惣三郎沼公園で開かれた。流しジュンサイや花火の打ち上げ、つのだ☆ひろさんの野外コンサートなど多彩な企画を展開。町内外から大勢の老若男女が来場し、存分に楽しんだ。夏まつりは、山本地域活性化イベント実行委員会(石井雄大会長)が森岳温泉のアピールや地域の活性化を目的に毎年開いており、今年で63回目。緑豊かで広々とした公園を会場とし、流しジュンサイやじゅんさい音頭、よさこい踊り、山本中吹奏楽や長信田太鼓の演奏などを次々と繰り広げた。夜はつのだ☆ひろさんの野外コンサートを開催。大勢の住民やファンらが駆け付け、名曲の数々を楽しんだ。

 

d20p03

じゅんさい音頭などが披露された森岳温泉夏まつり

 

●「宇宙の祭典」を一般公開
 第13回能代宇宙イベントは4日目の20日、能代市浅内の第3鉱さい堆積場で一般公開を行った。各大学ごとにローバー操縦体験やフィルムロケット工作といったそれぞれの特色を生かした体験コーナーが設けられたほか、大型モデルロケットの打ち上げなども行われ、地域住民らが真夏の宇宙の祭典を楽しんだ。地元住民らにも会場に足を運んでもらい、多彩な体験を通してイベントに理解を深めてもらうとともに、宇宙への関心を持ってもらおうと毎年設定している。会場には各大学がブースを設け、それぞれの取り組みや研究成果を紹介。学生たちがボランティアを務めて来場者を案内し、家族連れや宇宙ファンたちでにぎわいを見せた。

 

大勢の住民たちでにぎわいを見せた能代宇宙イベントの一般公開(能代市浅内の第3鉱さい堆積場で)

 

●ごみ拾いをスポーツに
 スポーツ感覚で拾ったごみの量と種類で得点を競う「スポGOMIin能代」が20日、能代市の落合浜(旧能代海水浴場)で初めて開かれ、市内外の17チーム58人が参加した。米代川上流などからたどり着いた大量のごみ230㌔が回収され、ゲーム感覚で環境美化意識を高めつつ、地元の海を知る機会ともなった。

 

z20p01スポGOMI1

スポーツ感覚でごみを拾い集めた参加者

           (能代市の落合浜で)

 

●能代銀河フェスで宇宙楽しむ
 「のしろ銀河フェスティバル2017」は20日、能代市内4カ所を会場に開かれた。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の研究者が宇宙開発の最新情報を提供するセミナーをはじめ、水ロケットの工作教室と定点着地競技、宇宙実験、プロジェクションマッピングを観賞する夜間イベントといった多彩な催しが繰り広げられ、来場した人たちを楽しませた。JAXA能代ロケット実験場の開設50周年と、JAXA関連施設のある自治体で提携する友好都市関係「銀河連邦」の交流25周年を記念して24年から開催。6年目の今年は「宇宙(そら)を楽しむ」をテーマに掲げ、初めて「能代宇宙イベント」と同時開催した。

 

b20p011

さまざまな催しを繰り広げたのしろ銀河フェス

         (能代ロケット実験場で)

 

●能代市と藤里町で戦没者追悼式
 能代市戦没者追悼式・平和祈念式典は20日、市文化会館中ホールで行われた。遺族や来賓合わせて約100人が参列、花を手向けて戦没者の冥福を祈るとともに、戦争体験者の証言を通じて平和の尊さをかみしめた。藤里町でもこの日、町総合開発センターで戦没者追悼式が行われ、遺族らが白菊やリンドウの花を手向け恒久平和の実現を誓い合った。

 

●能代二中の佐藤、空手世界2位
 船越義珍杯第14回少年世界空手道選手権大会は18日、アイルランドのリムリック大で開かれた。日本代表で女子個人形14歳の部に出場した日本空手協会能代支部の佐藤夏鈴(能代二中2年)が健闘し準優勝に輝いた。

 

●重量挙げで能代工高出の藤原V
 第44回東北総合体育大会(ミニ国体)は18日から3日間、本県を主会場に各競技を行った。能代山本勢は、ウエートリフティングの成年男子105㌔級総合で能代工高出身の藤原和朋(秋田日重会)が2連覇を飾り、国体出場権を獲得。同94㌔級は同校出身の藤田叡紀(金沢学院大)が総合3位と健闘した。バスケットボールは能代工高OB2人がメンバー入りする成年男子が4年連続36回目の優勝を果たし、国体出場を決めた。陸上男子ハンマー投げでは、能代松陽高出身の桂田瑞貴(岐阜経済大)が2位に入った。

 

●親子で夏野菜収穫体験
 能代市中央公民館の親子わくわく教室「親子でいきいき野菜しゅうかく体験!~夏の畑にいってみよう~」は19日、市農業技術センターで開かれ、親子連れがナスやキュウリなどの夏野菜の収穫を楽しんだ。

 

e19p01

旬の野菜の収穫を楽しむ親子

 

22日の紙面から

●高校生、夏空にロケット放つ
 
第13回能代宇宙イベントは5日目の21日、能代市浅内の第3鉱さい堆積場で高校生による「ロケット甲子園」が行われ、7チームが自作のモデルロケットを打ち上げて到達高度や地面に降下するまでの滞空時間などを競った。地元から唯一出場した能代は6位で入賞はならず、大宮工(埼玉)が2連覇を果たした。日本モデルロケット協会の主催。モデルロケットを打ち上げ、パラシュートを使って機体に載せた生卵を割らずに降下させる競技。指定された到達高度や滞空時間と実数値のずれをいかに抑えられるかを競った。

 

b21p032

白煙を上げながら飛翔する能代高のモデルロケット

 

●落合浜で海打ちに挑戦

 第13回能代宇宙イベントは5日目の21日、能代市の落合浜を会場にハイブリッドロケットの海打ちが始まった。この日は九州大PLANET─Qがハイブリッドロケット1機の打ち上げを行い、ごう音を響かせて空高く飛翔していく光景に、学生たちは歓声を上げながら喜んでいた。海に着水した機体は無事回収され、目立った破損はなかった。

 

「希望」を乗せて発射される九州大PLANET-Qのロケット

 

●イオン新能代、出店容認

 イオンモール(本社千葉市)が能代市に対し「仮称・イオン新能代ショッピングセンター(SC)」の新たな計画案を提出したことを受けた市議会全員協議会が21日、開かれた。斉藤市長は計画案に基づき影響予測シミュレーションを実施した結果、「イオン出店は本市にとってメリットがある」とし、新能代SCの出店を容認する考えを表明した。出店を是とした理由に税収増、新たな雇用創出、交流人口の増などを挙げたが、19年実施のシミュレーションからはいずれも数値が下方修正されており、議員からは「納得できない面がある」「市民説明会も開くべきだ」などの声が相次いだ。

 

●モモの実たわわに

 能代山本地方でモモの収穫が始まった。能代市二ツ井町では5年ほど前から一定の収量が収穫されており、ピンクに色づいたモモがたわわに実を付けている。収穫は9月まで行われる。県内では鹿角市の「北限の桃」が有名だが、同町駒形字矢崎の果樹園12㌃でも早生品種「あかつき」と大玉品種「川中島白桃」の2品種を栽培。農事組合法人・富根ファーム理事長の池端重光さん(73)が6年前に水田だった農地を改良して植栽したもので、県や鹿角市のモモ農家から指導を受け、栽培に取り組んでいる。園内には25本の木が植えられ、枝にはピンク色のモモがたわわに実っている。今季は昨年以上に数を厳選して摘果したため、実が大きく甘さも増した。

 

m19p03

能代山本でもモモが収穫期を迎えている

      (能代市二ツ井町駒形字矢崎で)

 

●能代オペラ、最後の合同稽古

 能代オペラ音楽祭第6回公演「ベートーヴェン作曲交響曲第9番とオペラ名曲コンサート」(27日・能代市文化会館大ホール)を1週間後に控えた20日、同市海詠坂の能代山本広域交流センターで出演者による最後の合同稽古が行われた。市民有志でつくる同音楽祭合唱団(関口美奈子代表)や同市第四小合唱部、県内外の男声賛助合唱が息を合わせながら、本番に向けて表現力に磨きを掛けた。

 

e20p01オペラ合同稽古

本番を1週間後に控え、出演者が息を合わせて合同稽古

 

●少年男子が体操で国体へ

 第44回東北総体(ミニ国体)体操競技は19、20の両日、秋田市の県立体育館で行われ、能代高で編成する少年男子が総合3位に入り、国体出場権を獲得した。同高OBらが主力の成年男子は総合2位に入ったが、出場はならなかった。種目別では能代二中出身の佐藤崇太(早稲田大)が平行棒で優勝した。

 

●高校は夏休み明け

 能代市の5高校で21日、2学期の始業式が行われた。生徒たちは部活動や課外活動、補習などに取り組んだ約1カ月間の夏休みを終え、気持ちを新たに2学期をスタートさせた。能代山本の小中学校の始業式や夏休み明け集会は、能代市と藤里町は25日までに、三種町と八峰町が28日に行われる。

 

s21p01

気を引き締めて2学期の始業式に臨む生徒たち

              (能代西高で)

 

●集落会館そばにクマ
 
21日午後5時50分ごろ、能代市二ツ井町飛根の羽立会館付近でクマ1頭が目撃された。市は防災行政無線で地域住民に警戒するよう呼び掛けたほか、防災メールを配信して注意喚起した。市農業振興課によると、同会館付近を車で通り掛かった市内の60代男性がクマを目撃し、市に通報した。市からの連絡を受け、猟友会が周辺を捜索したが、日没が近づいていたため、猟銃による発砲ができず、クマそのものも発見できなかったという。能代署もパトカーで警戒した。

 

23日の紙面から

 

●高齢者宅訪ね傾聴活動/三種町
 三種町で今年度、訪問傾聴活動を行うボランティアグループ「33(みみ)の会」(森田博子会長)が立ち上がり、活動を始めている。交通手段の乏しさなどから各地域の傾聴サロンに参加していない人の話に耳を傾け、気持ちを楽にできればと、町社会福祉協議会の傾聴ボランティア養成講座を受けた人を中心に発足。訪問専門型の傾聴グループは能代山本では初めてといい、手探りが続いているが、メンバーは町内の高齢者施設や個人宅を訪問し、さまざまな思いに耳を傾けている。

 

d21p04

ケアハウスみたねを訪問し、利用者と会話する33の会のメンバー(三種町森岳で)

 

●3会場で初の市議会報告会
 能代市議会は21日夜、初めての「議会報告会」を市内3会場で開催した。議会活動の状況、予算・決算審議の概要について議員側で報告した後、意見交換を実施。来場した市民からは地域の人口減少、買い物難民の問題、除雪対策などの市政課題や議員定数の在り方など幅広い分野で意見、要望が出された。参加者は3会場合わせて15人と少なかったが、議員からは「『開かれた議会』の第一歩が踏み出せた」などの声が聞かれた。市民に対し市政に関する情報を積極的に提供し、議会としての「説明責任」を果たすとともに、市民の意見を把握し議会活動に反映させるのが狙い。

 

●2チームが海打ち成功
 第13回能代宇宙イベントは6日目の22日、能代市の落合浜でハイブリッドロケットの海打ちが行われた。この日は2団体が1機ずつハイブリッドロケットを打ち上げ、1機は上空でパラシュートが開いて正常に降下、もう1機は上空で機体の下部が外れてしまったが、データ管理などを行う電装部分は無事に降下し回収された。この日は筑波大STEPと、関東の大学生でつくるサークルCOREのBチームがハイブリッドロケットの打ち上げを実施した。東北大FROM THE EARTH(FTE)も1機打ち上げる予定だったが、GSE(地上支援設備)にトラブルが発生したため見送った。

 

ロケットをセットしたランチャーを立ち上げる学生たち

 

●駒わりくん実績621人/藤里町
 藤里町地域公共交通活性化協議会は、予約型乗り合いタクシー「駒わりくん」の28年度利用実績をまとめ、分析を加えた。藤琴大町方面へ向かう往路、各集落へ帰る復路で交通手段と使い分けがみられるほか、比較的安定した利用のある北、温泉利用や藤琴地区への買い物で冬期間に利用が急伸する西と、コースごとの特徴がうかがわれる。

 

●13人でフルマラソン
 第29回みんなでフルマラソンを走る会は20日、能代市二ツ井町の桜づつみ公園の米代川堤防で行われた。真夏のような日差しが照り付け、参加者は大粒の汗を光らせながら1㌔ずつ走ってたすきをつなぎ、42・195㌔を完走した。二ツ井走ろう会(斎藤誠一会長)が毎年開催しており、今年は小学6年生から75歳のベテランランナーまで、市内外の13人が参加した。

 

f20p03みんなでフルマラソン1

たすきをつなぎ、フルマラソン完走にチャレンジする参加者

 

●道の駅純喫茶で体験企画
 三種町鹿渡の道の駅ことおか内にある純喫茶「わらうかど」が、手作り小物や料理の体験企画をスタートさせた。第1弾として1日にブローチ作りを実施し、26日には看板メニューのワッフルにチョコレートなどをデコレーションする体験を予定。体験企画は毎月行いたい考えで、店を切り盛りしている同町の地域おこし協力隊員、市川聡明さん(49)=浜田=は「地域の人が集まり、交流のきっかけになるようなイベントにしたい」と意気込んでいる。

 

d17p03わらうかど企画続々2

1日に行われたブローチ作り体験

 

●灯籠の余り紙でポケティカバー
 能代商工会議所女性会(大谷直子会長)は、能代七夕「天空の不夜城」の城郭灯籠の張り替えなどで不要となった紙を活用し、ポケットティッシュカバーを手作りした。9月13日に能代市清助町の松風庵で開かれる全県の経営講習会で参加者にお土産として配布する予定で、大谷会長は「県内でもまだ天空の不夜城を知らない人はたくさんいるのでPRしたい」と話している。

 

s21p02不夜城の紙でティッシュカバー

不夜城の灯籠の紙を利用したポケットティッシュカバーを手作り

 

●習字部門課題決まる/北羽美術展
 第50回北羽美術展(北羽新報社主催)の習字部門課題選定会議は22日、能代市西通町の同社で開かれ、「あさ」「悠久の命」など学年別の半紙の課題を決定した。今年の会期は12月1日から4日までで、会場は市文化会館中ホール。課題は次の通り。条幅は自由課題で半紙で取り扱っている課題を除く。▽小学校◇1年「あさ」◇2年「けやき」◇3年「光る」◇4年「風力」◇5年「美しい道」◇6年「五十回展」▽中学校◇1年「悠久の命」◇2年「感激」(行書)◇3年「真理探求」(行書)

 

24日の紙面から

 

●夏ネギの出荷ピーク/JA白神
 能代山本で夏ネギの出荷がピークを迎えた。JAあきた白神管内では、日量6千ケース(1ケース5㌔)超が出荷され、前年同期を1割ほど上回るペース。太平洋側の産地の長雨による入荷量減で、平均単価が前年より3〜5割ほど上昇し、規格によっては2倍近くの高値で取引されている。生産者は高値時の出荷に向け、収穫や調整作業に精を出している。同JAによると、夏ネギの初出荷は6月30日。今季は7月22日の大雨以外は干ばつ傾向で、昨年と比べると若干細いというが、作柄は平年並みを確保している。18日からは日量6千ケース台の入荷があり、21日は日量約6200ケースが運び込まれた。

 

m22p01夏ネギ出荷ピークp1

作業場では生産者らが機械での皮むきや結束作業に精を出している(能代市轟の園芸メガ団地で)

 

●早朝の落合浜でロケット
 第13回能代宇宙イベントは7日目の23日早朝、能代市の落合浜でハイブリッドロケットの海打ちが行われた。途中で雨に見舞われるあいにくの天気となったが、2団体が1機ずつ打ち上げ、1機は分離、降下ともに成功。もう1機はパラシュートの糸が切れてしまったが、機体はほとんど破損がない状態で発見、回収された。この日は関東の大学生サークルCOREのAチームと東北大FROM THE EARTH(FTE)が打ち上げに挑戦。24日は秋田大ASSPがロケット1機を打ち上げ、イベントは閉幕する。

 

打ち上げに向け、暗いうちからロケットを調整

 

●八峰町でニホンジカ2頭確認
 白神山地世界遺産地域連絡会議は23日、八峰町八森の真瀬沢国有林でニホンジカ2頭と、青森県深浦町でイノシシ1頭を確認したと発表した。いずれも遺産地域外で自動撮影装置が姿を捉えた。イノシシは7月上旬に能代市二ツ井町麻生で白神山地周辺の自治体としては初めて確認。深浦町でのイノシシの撮影は青森県内で初めての個体確認となった。

 

●炭焼き体験し交流
 地元住民が手作りで復元した能代市母体土沢の炭焼き窯で22日、住民と小学生、県内の大学生、八峰町のまちづくり団体による体験交流が行われ、焼き上がった白炭を窯から取り出して炭火焼きを楽しみ、地域の伝統文化に理解を深めた。炭焼き窯は母体共有林野管理組合(戸松義盛会長)が昨年度、地区の炭焼き文化を復活させようと製作。体験交流には住民のほか八峰町峰浜水沢で炭焼き窯を製作した白神里山クラブのメンバー、崇徳小の児童、秋田大の学生ら約30人が参加した。

 

z22p01

住民の指導を受けて炭に灰をかける崇徳小児童

           (能代市母体土沢で)

 

●教育の課題を熟議/八峰町
 八峰町小中学校コミュニティ・スクール(CS・学校運営協議会制度)の活動の一環で、教職員や保護者、地域住民が学校教育の課題について意見を交わす「熟議」が22日、同町峰浜田中の峰栄館で行われた。小中連携の現状や課題をテーマにグループで話し合いや発表を繰り広げ、それぞれの立場で子どもたちの教育環境を見詰め直した。

 

●満月の間の天井補修・旧金勇
 能代市柳町の旧料亭金勇で22日、1階満月の間の天井補修が行われた。天井裏の構造に直接目を触れられる貴重な機会とあり、ボランティアガイドも工事の様子を見守り、「今後の説明に役立てたい」と話していた。満月の間は、天然秋田杉の1枚板(長さ9・1㍍)を5枚使った天井が特長。職人が1本の木から1枚につき3日ほどかけてひいたとされる。

 

i22p03

天井の隙間が補修された1階満月の間

 

●校舎に元気な声戻る
 能代山本の小中学校のうち2学期制を採用している能代市の第五小と浅内小は23日、一足早く夏休み明け集会を開いて前期後半をスタートさせた。校舎には子どもたちの元気な声が響いた。能代市内のその他の小中学校と藤里町では25日、三種町と八峰町では28日にそれぞれ始業式や夏休み明け集会が行われる。

 

s23p01

一足早く夏休みを終え、前期後半をスタートさせた児童たち(能代市第五小で)

 

●果樹畑のおりにクマ
 能代市二ツ井町駒形字矢崎の果樹畑に市が設置しているおりで23日、クマ1頭が捕獲され、駆除された。このおりでは今月上旬にも子グマ1頭が捕獲されており、今回で2頭目となった。果樹畑を所有する同町飛根の男性(73)が午前6時ごろ、畑の山側に設置しているおりにクマが入っているのを見つけた。連絡を受けて駆け付けた市職員と猟友会が状況を確認。クマは5歳の雄で、体長1・2㍍ほどだった

 

25日の紙面から

 

●能代港の外港防波堤延伸着々

 国土交通省が能代市の能代港で築造している「外港第2北防波堤」(計画延長280㍍)に最後のケーソン(コンクリート製の箱)が設置された。船でえい航して沖合に沈めたケーソンは5階建てビルの高さに相当。空洞になっている内部に8千立方㍍の砕石を詰めて海底に固定する作業が急ピッチで進む。4万㌧岸壁の整備に合わせて、平成12年度に始まった「外港第2北」の延伸工事は来年度、堤体をかさ上げする上部工を行って完成する。外港第2北防波堤は、4万㌧岸壁が完成する前年の12年度に着工。南北に真っすぐ伸びる計画延長280㍍のうち232・7㍍まで整備を終え、南側の残る47・3㍍を来年度までの2カ年で完成させる。総事業費は80億5千万円で、港を整備した国と管理者の県が折半する。

 

z23p01能代港で最後のケーソン

最後となる巨大なケーソンを手前の起重機船などで固定して沈設した外港第2北防波堤(ドローンで空撮、国交省秋田港湾事務所提供)

 

●異業種間交流、熱く語り合い
 八峰町の白神八峰商工会主催の異業種交流会は23日、同町八森のあきた白神体験センターで開かれた。若手の商工業者や漁業者、農業者、起業予定者のビジネスチャンス創出を目的とした新規事業で、グループごとに互いの業界や町の現状、連携できることなどをテーマに熱く語り合った。商工会事務局は「農業者が加工業者の施設を活用できないかといったやりとりも聞かれ、連携が生まれる可能性を感じた」としている。昨年度策定した商工会創生プランに基づく取り組み。30~40代の若手を中心に、商工業や漁業、農業を営む人や観光協会職員、町役場職員、地域おこし協力隊ら30人が参加した。

 

L24p01

互いの業界の現状に理解を深めた異業種交流会

   (八峰町のあきた白神体験センターで)

 

●みょうが館20周年で祝賀会
 能代市中関のJAあきた白神農産物直売所・みょうが館の20周年記念祝賀会は23日夕、同市西通町のシャトー赤坂で開かれた。会員らが20年の歩みを振り返りながら、さらなる発展に向けて気持ちを新たにした。同館は旧JA能代市が9年8月にオープン。生産者グループ「はまなす産直会」(中川静子会長、会員65人)が新鮮野菜や果物、加工品、花きなどを出品し、同JAが運営している。16年12月に販売高1億円を達成し、23年10月には県の「ふるさと秋田農林水産大臣賞」を受賞。昨年6月には買い物客が200万人を突破した。

 

m24p01みょうが館20周年祝賀会p

節目の年を祝いながら一層の発展を誓った記念祝賀会(シャトー赤坂で)

 

●能代山本の観光振興策を探る
 能代山本の観光振興に関する勉強会は22日、能代市文化会館で開かれた。同市と三種、八峰、藤里3町が取り組む「あきた白神DMO調査」の委託業務請負事業者の楽天が企画し、観光で地域づくりを推進する法人「日本版DMO」に力を入れている兵庫県豊岡市の事例を学んだ。能代山本4市町が主催し、県山本地域振興局が協力。国の東北観光復興対策交付金を活用し、楽天が企画した。市町職員や観光業などの関係者約50人が参加した。

 

●県北高校野球組み合わせ決まる
 来春のセンバツ甲子園につながる秋季県北地区高校野球大会の組み合わせ抽選会は24日、大館市田代体育館で開かれ、能代勢3校を含む9校の対戦カードが決まった。大会は9月1日に能代市の能代球場で開幕し、上位5校が同16日に横手市で始まる全県大会の出場権を得る。県北大会は能代、能代松陽、能代工を含む9校で熱戦を展開。能代勢は、1日に能代と能代工が2回戦(午後0時20分)でぶつかる。能代松陽は3日の2回戦(午前10時)に登場し、大館桂桜─十和田の勝者と対戦する。二ツ井、能代西は部員不足のため男鹿海洋と3校連合チームを組み、中央地区大会(26~27日、31日~9月3日)に参加する。

 

●能代宇宙イベント閉幕
 宇宙工学を学ぶ学生が全国から集う「第13回能代宇宙イベント」は24日、全日程を終了して閉幕した。最終日は能代市の落合浜で秋田大の学生たちがハイブリッドロケットの海打ちに挑んだが、機体トラブルや不点火などが続いて断念した。宇宙イベントは今回、約500人の学生が参加。8日間にわたって各競技で熱き挑戦を繰り広げた。一般社団法人あきた宇宙コンソーシアム(秋山演亮会長)の主催。17日に開幕し、同市浅内の第3鉱さい堆積場で缶サット競技やハイブリッドロケットの陸打ちを実施。20日の一般公開日は多彩な体験行事を楽しむ市民でにぎわい、21日は高校生の「ロケット甲子園」、21~24日に同イベントの目玉でもある海打ちが落合浜で行われた。

 

ランチャーにセットしたロケットの打ち上げ準備を行う秋田大ASSP

 

●能代市母体の畑でイノシシ被害
 能代市母体次郎左エ門長根下の畑がイノシシとみられる野生動物に荒らされていたことが24日、分かった。市によると、13日にサツマイモ畑、16日にイチゴ畑が掘り起こされており、イノシシ特有のひづめの足跡が確認された。イノシシによる市内初の農業被害となる可能性があり、市は「イノシシであればクマやサルより農作物被害が大きくなる。対応を検討したい」と事態を重く受け止めている。

 

z24p01母体でイノシシ被害1

イノシシとみられる野生動物が荒らしたイチゴ畑(能代市母体次郎左エ門長根下、市提供)

 

●投資詐欺容疑で追起訴
 能代署は24日までに、架空の投資話を持ち掛けて県内外の知人4人から現金4200万円余をだまし取ったとして、詐欺の疑いで能代市明治町の無職、男性容疑者(51)=詐欺罪などで公判中=を秋田地検に追送致した。同署が24日、発表した。これまでの捜査で被害者は6人、被害総額は合わせて1億1800万円余に上り、今回の追送致で同署の捜査は終結した。


 

8月インデックスに戻る