2018年1月

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

31

※見たい日付をクリックしてください。

1日の紙面から

●新・道の駅ふたついオープンへ
 今夏、能代市二ツ井町小繋の道の駅ふたついが移転オープンする。きみまち阪、七座山、米代川と風光明媚(めいび)で、ゆくゆくは高速道インターチェンジと〝直結〟する一帯は、休憩はもとより買い物や飲食、河川を含めた体験や遊びの要素もそろう地域振興と交流の拠点となる。メイン施設は、高さ12㍍のアーチ型の屋根が目を引き、木造建築物としての注目度も高い。地元商工業者らが立ち上げた民間会社が運営を担う見通しで、春の雪解けとともに期待感は膨らんでいきそうだ。

f23p01

今夏オープンする新・道の駅ふたついのメイン施設は3月末完成を目指す

●3市町で首長選・議員選
 30年は「平成の大合併」で誕生した能代、三種、八峰の3市町の首長、議会議員の改選期に当たる。いずれの選挙も動きが活発化するのはこれからで、今年の前半は選挙ムードに染まりそうだ。ともに任期が4月22日に満了する能代市長選と市議選は同8日告示、同15日投開票の日程で行われる。市長選は、現職の斉藤滋宣氏(64)の4選出馬が濃厚とみられているが、進退表明はまだ。対抗馬の動きも現時点では表面化しておらず、構図は固まっていない。市議選は定数2減の20議席で争われる。八峰町の町長、町議の任期満了も22日。町長選と町議選は同10日告示、同15日投開票の日程を予定する。町長選は、現職の加藤和夫氏(74)が今期限りでの勇退を表明しており、同氏に次ぐ2代目のリーダーを決める選挙となる。町議選は現行定数の12議席で争われる。三種町長は5月17日、町議は6月30日が任期。選挙は従来通り同時に行われると予想され、5月中が有力とみられる。町長選は現職の三浦正隆氏(65)が態度を保留したまま越年。町議選は定数を2削減し16議席で争われる。

●「母さんの味」が人気集める
 三種町で、地域の女性たちが農産物の加工に奮闘している。直売施設などが加工施設を構え、弁当や総菜といった「母さんの味」を多彩に提供。消費者の人気を集め、加工部門だけで年間1千万円前後を売り上げる直売所もあるほか、著名なシェフとタッグを組み、地元の食材にこだわった新たな豆板醤の開発に取り組むグループもある。高齢化や販路拡大などの課題を抱えつつも、地場産物の有効活用と消費拡大を願い、6次産業化の実践に力を注いでいる。

じゅんさいの館3

「母さんの味」を多彩に提供する

●シイタケ10億円産地へ弾み
 八峰町が特産・菌床シイタケの増産による雇用拡大を目指す「おがる八峰しいたけプロジェクト」(28〜31年度)は昨年末、同町峰浜目名潟の国道101号沿いに菌床ブロック(ほだ)の製造棟や培養棟などの新たな生産基盤が完成した。生産量日本一を目指す県産シイタケをけん引する「10億円産地」の実現へ、大きな弾みをつける1年となる。農家所得の向上のみならず、若者の定住や移住促進ともリンクさせた同プロジェクトの成果が注目される。

item5

八峰町峰浜目名潟の国道101号沿いに菌床シイタケ栽培の新たな生産基盤が完成。規模拡大による「10億円産地」への期待を担う

●のしろお仕事フェア28日に
 地元企業の仕事内容のアピールと求職活動支援を狙いとした「のしろお仕事フェア・就職面接会」は、28日午後1時30分から能代市柳町のプラザ都で開かれる。主催の能代市は、求職者だけでなく、能代山本への就職を考えている学生やUターン希望者らにも参加してもらいたい考えで、「従来の就職面接会の枠にとどまらず、地元企業を知ってもらう機会にしたい」としている。面接・相談ブースを設置する企業は30社程度を見込んでおり、12日まで募集している。応募が定数になった時点で締め切る。申し込み、問い合わせは市商工港湾課(0185・89・2186)へ。

●秋田犬に情熱を注ぐ
 能代市河戸川の本瀬純一さん(55)は、秋田犬のブリーダーとして自宅敷地内に犬舎を構え、15匹ほどの飼育に情熱を注いでいる。もともと犬好きで小学生から秋田犬を飼い始めた。社会人になってからも飼育は趣味として継続。自宅敷地内の犬舎の増築を重ねて飼育数を増やし、30代のときに10匹ほどになった。「能代幸寿荘」と犬舎号を名乗り、現在は介護用品の販売会社を営みながら生後3カ月から9歳の15匹ほどを飼育している。「秋田犬は立ち耳、巻き尾の立ち居振る舞いがかっこよく、飽きることがない」と語る。

d25p02秋田犬ブリーダー1

秋田犬のブリーダーとして存在感を発揮している本瀬さん

●ルアーコーシングに出場
 犬の速さを競うルアーコーシング。大会にレース向きの犬種が集まる中、能代市大瀬侭下の会社員、工藤創さん(43)はミックス犬の「ひな」(雌、5歳)で競技に臨んでいる。「雑種でも走れることを知ってもらい、楽しむ人が増えてほしい」と願っている。

d27p02

信頼を寄せ合っている工藤さんとひな

●三種産ジュンサイエキスでサプリ
 医療機器などの卸販売を行う秋田市のサノ(佐野公彦代表取締役)は、ご当地サプリメント「潤彩(じゅんさい)小町」を新発売した。三種町産を活用したジュンサイエキスと県内の酒粕(かす)を配合し、県総合食品研究センターと共同研究した商品。便通改善効果などが期待されるといい、同社は「秋田美人の美容と健康維持をサポートしたい」としている。

3日の紙面から

●飛躍の年へと願い込め初詣
 2018年が幕を開けた1日、能代山本地方は雨が降りしきる中での年越しとなった。各地の神社や寺院には大勢の参拝客が訪れ、飛躍の年になるよう願いを込め、家族や友人と一緒に手を合わせていた。

b02p021

新年への希望を胸に参拝する初詣客

(能代市御指南町の日吉神社で)

●「県北の空の玄関」20年
 県北の空の玄関・大館能代空港(北秋田市脇神)は、今年で開港20年を迎える。当初から一貫して需要創出が課題とされてきたが、ここ数年はビジネス、観光利用の一路線として定着してきた。またインバウンド(訪日外国人旅行者)利用も含めて、県北だけでなく北東北の空の玄関口になり得る新たな可能性が生まれており、これをどう生かすかも今後のテーマとなる。

●初売り、福袋や特価求め列
 新年を迎え、能代山本の大型店やスーパーなどは元日から初売りを行い、福袋や縁起物を求める大勢の買い物客で新年早々にぎわいを見せた。2日から営業を開始した家電量販店や商店街の各店舗も特価商品を豊富に取りそろえ、1年のスタートを切った。元日から営業した能代市寺向の大型店では「迎春」「初売り」などと記したチラシを店内のあちこちに飾り付け、正月ムードを演出。午前10時の開店を前に入り口には住民が列を成して初売りを心待ちにし、開店と同時に店内に駆け込む姿も見られた。

b02p04

初売りが始まり、買い物客の人気を集めた福袋売り場(能代市寺向の大型店で)

●七座山元旦登山50回の節目
 能代市二ツ井町のシンボル・七座山(287・4㍍)で1日、第50回元旦登山が行われた。市内外の69人が参加、雪を踏みしめながら頂上を目指した。二ツ井山の会(藤田昭会長、会員43人)が主催する新春恒例の行事だが、50回の節目を機に終止符が打たれ、参加者からは「ありがとう」「長い間、お世話になりました」と会員の労をねぎらい、感謝する声が聞かれた。

f01p013

小学5年生を最年少に市内外の69人が参加。すがすがしい新春の空気を胸いっぱいに吸い、一歩一歩登る

●ナゴメハギ家々回る
 能代市浅内地区に伝わる伝統行事「ナゴメハギ」が大みそかの31日夜行われ、地元の青年を中心につくる浅内ナゴメハギ保存会(保坂智之会長)の会員らが山の神に扮(ふん)して約160世帯を訪ね歩き、住民の1年間の厄を払った。ナゴメハギは、男鹿の「なまはげ」と同じく大みそかに行われる来訪神の行事で、「怠け者をなくす」「元寇(げんこう)の恐ろしさを伝える」などの由来があるとされる。昭和56年には国記録選択無形民俗文化財の指定を受けている。

能代市浅内地区の家々を回って厄を払ったナゴメハギ

●1年の安全や社業発展祈願
 「木都の父」と呼ばれる井坂直幹(1860〜1921年)をまつる能代市御指南町の御指南神社は1日、元旦開扉(かいひ)され、直幹が創業した秋田木材の流れをくむ企業関係者が参拝して今年1年の安全や社業の発展を祈願した。同神社は大正14年に建立され、元旦開扉は秋田木材を前身とする新秋木工業(佐々木健次郎社長)が執り行っている。

●太鼓で「ドド〜ン」と景気付け
 能代市御指南町の日吉神社で1日、能代べらぼう太皷(本多直哉会長)の「奉納初響」が行われた。新年のすがすがしい雰囲気が漂う境内に威勢の良い音を響かせ、参拝客を楽しませた。能代べらぼう太皷は平成13年に結成。6歳から60代まで能代山本の約40人が所属し、高齢者施設やイベント会場などで演奏を披露している。

i02p02べらぼう太皷

元気いっぱいの演奏で参拝客を楽しませた奉納太皷(能代市の日吉神社で)

●獅子舞が地区内巡る/三種町浜田
 三種町浜田地区で1日、元旦恒例の獅子舞が行われた。浜田獅子舞愛好会(清水秀男会長)のメンバーが家々を回り、家内安全や無病息災を祈願した。同地区の獅子舞は、昭和59年から毎年行われている。前年5月に起きた日本海中部地震による重苦しい雰囲気を振り払い、地域に活気を呼び込もうと青年有志が手探りで始めた。

i02p01

家内安全を願い、民家を巡った獅子舞

4日の紙面から

●正月帰省、Uターンラッシュ
 年末年始を古里や行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュが3日、ピークを迎えた。能代山本の駅などは午前中から大きな荷物を抱えた帰省客で混雑し、見送りの家族や友人らとの別れを惜しみながら古里を後にした。きょう4日も混雑が続く。

年末年始を古里で過ごした人たちのUターンラッシュが本格化(JR東能代駅で)

●歩こう会が〝初詣ウオーク〟
 能代歩こう会(戸松春雄会長)の新年恒例行事「初詣 初歩こう会」が3日行われ、会員らが能代市御指南町の日吉神社と柳町の八幡神社を参拝して1年の健康などを願いながら、新春の街を歩いた。

n03p02

新春の初歩きを楽しんだ「初詣 初歩こう会」

(能代市富町で)

●中小企業、売上は改善基調に
 能代商工会議所が行った昨年10~12月の中小企業景況調査によると、前年同期と比べた全業種平均のDI値は「売上」が改善した一方、「採算」と「来期見通し」は悪化した。回答した事業所は、需要の停滞や人手不足、仕入れ・原材料単価の上昇を課題に挙げており、同商議所は「厳しい景況が続いている」としている。

●ラスパイレス、能代市96・3
 県は、県内市町村の職員給与水準(ラスパイレス指数、国家公務員=100)を発表した。29年4月1日現在の市町村平均は96・5で、前年同期から増減はなかった。能代山本では能代市の96・3が最高で、25市町村の中で7番目だった。藤里町は95・4、三種町は95・3、八峰町は93・9。

●能代工高バスケ部、ボール始め
 能代工高バスケットボール部は3日、同校体育館でボール始めを行い、今年の練習を本格的に始動させた。OBや引退した3年生が新チームとゲームを展開。足を運んだ市民は「名門復活」への期待を込めて見守った。

i03p01能代工ボール始め1

新チームが3年生の胸を借りてゲームを展開

(能代工高体育館で)

●6日から雪の白神体験塾
 小学生が世界自然遺産・白神山地の自然を体験するツアー「雪の白神体験塾」は、6日から2泊3日の日程で、八峰町と藤里町で開かれる。野生動物の足跡探しなどさまざまな自然体験や地元の素材を使った土産作りなどを行う。

●正月休みに「厄」払い
 藤里町藤琴地区の厄払い式は3日、同町藤琴の浅間神社(広沢洋宮司)で行われた。節目の年を迎えた出席者は神事で厄を落とし、今年1年を健康で過ごせるように祈願した。厄払いは正月から節分までの間に行うのが一般的で、能代山本のほとんどの市町では2月1日前後に行われているが、同町では数え42歳と62歳の男性、数え33歳の女性を対象に、正月休みに各地区で実施している。

b03p01

厄を移した人形(ひとがた)を炊き上げる参列者

(藤里町藤琴の浅間神社で)

●地域資源をマップに
 藤里町の地域おこし協力隊、鈴木幸雄さん(42)=同町藤琴=が、同町中通地区の地域資源を網羅したマップを作成した。滝やホテル、スキー場など見どころや特色を書き込んだ「現在版」と、年配の住民から聞き取りした「昔ばなし版」の両面仕様で、今年度内には完成版を仕上げたいとしている。

f20p02鈴木さん中通マップ作成

中通地区の「お宝」を書き込んだ地図を作成した鈴木さん

5日の紙面から

●消防出初め式始まる
 新春恒例の消防出初め式が4日、三種町と藤里町で行われた。雪の中で消防車両パレードや分列行進を披露し、町長らの観閲を受けた団員たちは、無火災と地域防災力向上に気を引き締めた。きょう5日は能代市と八峰町で行われる。

f04p021

雪が舞う中、消防団員らがさっそうと行進を披露(藤里町で)

●春の選挙、進退まだ/斉藤市長
 能代市の斉藤市長は4日、市役所で年頭の記者会見を行った。4月8日告示、15日投開票の日程で行われる次期市長選について「(進退の)結論はまだ出ていない」とした上で、これまで述べている「2月上旬までに自分の意思を決定する」という考えに変わりはないとした。本紙が実施した市民アンケートで斉藤市政の「支持率」が5割を切る結果が出たことには「真摯(しんし)に反省しなければならない」と語った。

●官公庁で仕事始め式
 能代山本4市町と県、国の出先機関は4日、30年の仕事始めを迎え、職員らが気持ちも新たに新年の業務を開始した。能代市では午前8時40分から市役所大会議室に約100人の職員を集め、仕事始め式が行われた。斉藤市長は「新しい総合計画が始まる今年は、能代市にとってある意味出発の年」と切り出し、「まちづくりの基本姿勢は『真摯(しんし)・協力・挑戦』、目指す将来像は『幸福共創』。その第一歩を踏み出すのがきょうの仕事始め。実現に力を貸してほしい」と呼び掛けた。

v04p01p

新総合計画が始まる今年を「新たな出発の年に」と誓い合った能代市の仕事始め式

●警察業務へ貢献たたえ感謝状
 能代署は4日、長年にわたって警察業務に貢献したとして、能代郵便局(大沼優人局長)、能代山本医師会病院(高橋貞二院長)、八峰町峰浜水沢の杉江正美さん(67)、能代市畠町の相沢知子さん(67)の2団体・2個人に署長感謝状を贈った。同郵便局は特殊詐欺被害や交通事故を未然に防ぐために啓発用はがきを製作・配達し、被害防止に貢献。同病院は昼夜を問わず遺体検視へ協力し、捜査活動に貢献した。

●能代市防犯指導隊が進発式
 能代市防犯指導隊(小林寛隊長)の進発式は4日、市役所で行われ、隊員たちが安全・安心のまちづくりに向けて意識を新たにした。市防犯指導隊には17人が所属し、年間を通じて街頭啓発活動や青色防犯パトロール車による広報などを展開して市民が安心して暮らせるまちづくりに取り組んでいる。

●三種町の海岸に木造船の一部漂着
 4日午後2時10分ごろ、三種町浜田海岸に木造船の一部が漂着したと能代署から秋田海上保安部に連絡があった。能代山本への木造船漂着は、昨年12月7日以来。秋田海保によると、漂着したのは木造船の船底らしきものとプロペラで、船底らしきものは長さ約8・1㍍、幅約2㍍。海保の職員が船体や付近を調査した結果、人は認められなかった。

●木都能代の往時伝え展示会
 能代市柳町の旧料亭金勇で4日、「木都能代の父 井坂直幹展」と「秋田杣(そま)子造材之画展」が始まった。秋田木材の創設者である井坂氏の功績を伝える資料や、明治期にかけての秋田杉の造材風景を描いた絵が多数並び、本県の木材産業の歴史を伝えている。井坂直幹展は3月25日、秋田杣子造材之画展は2月28日まで。入場無料。開館時間は午前9時30分~午後4時30分。

i04p01

かつての林業風景を描いた絵や、実際に使われていた「木挽き鋸」などを展示

●今年初の交通死亡事故
 4日午前5時36分ごろ、能代市落合字砂田地内の国道101号で、八峰町八森字磯村の会社員男性(47)運転の軽乗用車に、車道上にいた同市竹生字竹生の無職男性(23)がはねられた。はねられた男性は近くの病院に救急搬送されたが、脳挫傷のため約30分後に死亡した。


 

1月インデックスに戻る