26日の紙面から
●健康願い干支の小物作り 来年の干支(えと)は「亥(い)」。能代山本の福祉施設などでは、イノシシをモチーフにした小物作りが行われている。1年を健康に過ごせるようにと願いを込めながら、コツコツと作業に励んでいる。能代市花園町のあかしあデイサービス(新田正博管理者)は毎年、利用者のリハビリの一環で創作活動に励む。年末は、翌年の干支の置き飾りを作り、自宅に持ち帰って飾るのが恒例という。今年は、利用者約30人が11月下旬に制作を開始。職員から作り方を教わり、器用に手先を動かしながら和気あいあいと作業を楽しむ。

来年の干支「亥」にちなんだ置き飾りを作る利用者ら(能代市花園町のあかしあデイサービスで)
●山本公民館・支所、来春着工 三種町が同町森岳字町尻地内で計画する山本公民館・山本総合支所建設事業の実施設計が完成した。基本設計と比べて延べ床面積は1690平方㍍から1515平方㍍に約1割減少、車庫棟は鉄骨造から既製のプレハブ造に変更した。12月補正予算で本体工事費などとして6億7700万3千円の継続費を設定しており、来年4月着工、2020年4月オープンを目指す。
●能代山本の小中学校で終業式 能代山本の小中学校で25日、2学期の終業式や冬休み前集会が開かれ、児童生徒は夏からこれまでの学校生活を振り返るとともに、楽しい冬休みに胸を膨らませたほか、高校受験を控える中学3年生は最後の追い込みに気を引き締めた。能代市渟南小(工藤克弥校長)では、欠席を除く全校児童276人が体育館に集まり終業式を行った。2学期を振り返った工藤校長は、冬休みでは何かを毎日続けることを頑張ってほしいとし、「元気に3学期の始業式で会いましょう」と呼び掛けた。

冬休みを前に元気いっぱいに校歌を斉唱する全校児童(能代市渟南小で)
●能代工バスケ、競り勝ち16強 ウインターカップ2018第71回全国高校バスケットボール選手権大会に出場している男子能代工は25日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで行われた2回戦で別府溝部学園(大分)と対戦、65─58で競り勝ち16強入りした。きょう26日の3回戦で、能代工はインターハイ2位の中部大一(愛知)と顔を合わせ、復活に向けて大きなヤマ場を迎える。試合開始は午後1時20分の予定。
▽男子2回戦(武蔵野の総合スポーツプラザ) 能代工 65 18─16 58 別府溝部(大分) 17─15 15─16 15─11

ジャンプシュートを決める能代工の選手
●藤里開発公社、上半期の売上減 藤里町の藤里開発公社(代表取締役・佐々木町長)は、30年度上半期(30年4〜9月)の業績をまとめた。公社全体の売上高(指定管理料含む)は1億5084万円余りとなり、前年同期比で751万円余りの減。加工部門の「山芋皮むき事業」の受注減が響き、減収分の約9割を占めた。事業別ではホテル、水生産販売、加工の3部門が前年比減、保養館は同比増だった。
●二ツ井にカヌー艇庫が完成 能代市二ツ井町小繋の道の駅ふたついの隣接地に、市が整備したカヌー艇庫が完成した。カヌー艇庫はNPO法人二ツ井町観光協会(成田正文会長)が管理を担い、事務局職員が常駐する。事務所の移転作業を終え、17日に業務をスタートさせた。同協会は新年度から体験型観光の目玉となるカヌー事業に一層力を入れる方針で、道の駅を拠点とした二ツ井地域のにぎわい創出を後押ししていく。

カヌー艇庫が完成。二ツ井町観光協会の事務所が移転し、管理を担う
●長谷川と盛實がBリーグへ プロバスケットボールBリーグ1部(B1)の秋田ノーザンハピネッツ(NH)は25日、大学在学中でもBリーグの公式戦に出場できる特別指定選手として契約した能代工高出身の長谷川暢選手(22)=早稲田大4年=の入団会見を県庁で開いた。長谷川選手は「秋田で再びバスケができることを心からうれしく思う。持ち味のアグレッシブなディフェンスとスピードあふれるプレーで、チームの中心になれる存在になりたい」と抱負を語った。また、B1のサンロッカーズ渋谷(東京都)は同日、同校出身の盛實海翔選手(21)=専修大3年=と入団の契約を締結したと発表。特別指定選手で、背番号は44。

会見で秋田NH入団の抱負を語る長谷川暢選手。左は水野勇気社長
●ソフト能代サンライズ初V 第12回全日本春季小学生女子ソフトボール大会県予選会は24日、秋田市のあきたスカイドームで4チームが参加して開かれた。決勝は能代サンライズと琴丘ドリームシャインの能代山本勢対決となり、延長8回タイブレーカーの末に能代サンライズが7─6で競り勝ち初優勝、全国大会(来年3月29~31日・岐阜県揖斐川町)への出場権を得た。
27日の紙面から
●大みそかに向け梵鐘のすす払い 大みそかに響く除夜の鐘は、過ぎ行く1年への回顧の念と明るい新年への期待を抱かせる。今年も残すところあとわずかとなり、梵鐘(ぼんしょう)のある寺院では1年のほこりを払い落とす作業が行われている。八峰町八森の松源院では26日、住職らが梵鐘を隅々まで磨き上げ、1年を締めくくる準備を整えた。

大みそかの鐘突きに備え梵鐘を清める住職ら(八峰町八森の松源院で)
●公共交通の利便性向上へ網形成 能代市地域公共交通活性化協議会(会長・斉藤市長)の第4回会議は26日、市役所で開かれ、バスなど公共交通の基本となる地域公共交通網形成計画の素案が事務局の市から示された。委員からは、公共交通のモデル地区の設定や近隣自治体を含む広域的な取り組みを求める意見、利用者の自己負担を増やして公共交通エリアを拡大する提案が出された。
●解体工事入札、応募型を異例の変更 能代市は、同市二ツ井町小繋の旧道の駅ふたつい解体工事について、応募型指名競争入札を業者の公募途中に中止し、再公募を行わずに市が入札業者を指名する指名競争入札に切り替えた。公募開始後に県の指摘を受けて工事の種別を変更したり、工期を勘案した結果だが、市側の法律の理解が不十分だったことに起因し、一般土木業者は除かれた。災害復旧工事や、業者倒産等の突発的事情以外で、応募型としないのは異例で、市町合併後、初めてとみられる。開札は28日。
●年末年始の食材求め「6の市」活気 能代市追分町の能代北高跡地で26日、今年最後の朝市「6の市」が開かれた。魚介類や野菜、果物、干物などを扱う7業者が出店して「歳末市」をアピール、年末年始用の食材を買い求める市民の姿が見られた。6の市は、27年4月から毎月「6」が付く日(6、16、26日)に開催。出店業者で組織する「市の会」の会長で、魚介類を中心に販売する中山広峰さん(59)=同市朴瀬=は「市を開くたびに足を運んでくれるお客さんに感謝している。来年も喜んでもらえる商品を届けたい」と話した。来年の再開は1月16日から。同会が同市鰄渕の東能代中跡地で今年4月から行っている「4の市」は1月14日から。時間は午前7時~同11時30分ごろ。

年末年始用の食材を買い求める市民でにぎわった(能代北高跡地で)
●能代工バスケ、8強の壁高く ウインターカップ2018第71回全国高校バスケットボール選手権大会に出場している男子の能代工は26日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで行われた3回戦でインターハイ2位の中部大一(愛知)と対戦、43─90で敗れ、8強入りはならなかった。 中部大一90─43能代工 (愛知) 30─10 15─6 27─12 18─15

果敢にドライブを仕掛ける能代工の斎藤創
●体力づくり優良賞に琴丘、能代二中 体力づくりに向けた取り組みの実践を通し、たくましく生きる力の育成に成果を挙げている全国の中学校を表彰する「第32回毎日カップ中学校体力つくりコンテスト」で、能代山本から三種町琴丘中(伊藤真比人校長)と能代市能代二中(秋元卓也校長)がともに優良賞を受賞した。
●あす感応寺で終活のお悩み相談会 NPO法人「eナビステーションりあん」(越後康一理事長)は、28日午後1時30分から能代市萩の台の感応寺で無料の「終活のお悩み相談会」を開く。墓や空き家の管理に関する悩みなどの相談に応じる。希望者は当日会場へ。問い合わせ先は、越後理事長(☎080・6651・9634)か、感応寺(☎0185・52・3741)。
●元気な秋田づくり実践3団体表彰 県山本地域振興局の「元気なふるさと秋田づくり顕彰事業」の表彰式が26日、同振興局で行われ、自主的かつ主体的に地域づくり活動を行っている能代山本の3団体を表彰した。能代市の市民おもしろ塾(渡邊耕佑代表)、三種町の下岩川地域力推進委員会(近藤久信会長)、同市の能代歩こう会(戸松春雄会長)で、日頃の活動の様子や込めた思いを発表するとともに、今後も積極的に活動していくことを誓った。
28日の紙面から
●門松が迎春ムードを演出 能代山本の造園会社で正月に飾る門松の製作が行われ、新年間近の様相を呈している。配達先の企業や福祉施設などで、門松が華やかに迎春ムードを演出する。能代市朴瀬の能代黒松園(伊藤正人代表取締役)は、門松作りを始めて約10年。今年は能代市、秋田市、盛岡市の事業所などから57件の注文が入り、18日に門松の製作を開始した。28日までに注文先に配達する。門松を飾るのは来年1月7日までで、同社が配達先で回収する。

華やかに迎春ムードを演出する門松
(能代市朴瀬で)
●藤里小 現校舎は強度確保 藤里町は26日、2022年4月開校を目指している義務教育学校の施設整備などを検討する「町義務教育学校整備計画策定委員会」(委員長・佐々木町長)を設置し、初会合が町三世代交流館で開かれた。整備予定地内に位置する藤里小校舎は耐力度調査の結果、施設強度が確保されているとし、校舎の新築に活用できる国の補助は対象外になることが説明された。今後、具体的な整備方針などを協議し、来年6月までに施設整備計画をまとめる方針。
●県北部の季節ハタハタ漁終了 県漁協北部総括支所管内の季節(沿岸)ハタハタ漁は27日までに大部分の漁業者が切り上げ、今季の漁は事実上終了した。同総括支所によると、漁獲量は約85・7㌧で、昨季の3倍超だった。同総括支所では「昨季よりまとまった水揚げがあり、単価にも守られた」と振り返る一方で、雄の小型魚が目立ったことを踏まえ、資源量の確保のために関係機関と協議をしていくとしている。
●横浜町産のナマコに長い列 能代市二ツ井町の道の駅ふたついで27日、青森県横浜町のナマコと「ビックリホタテフライ」が販売され、特にナマコは数量限定のため販売開始前から多くの人が行列をつくる人気を集めた。二ツ井町商工会と横浜町商工会はマラソン大会を契機に交流が始まり、姉妹商工会協定を締結。きみまち二ツ井マラソン会場でも横浜町の物産を販売している。

販売開始前から多くの人が行列をつくった横浜町の特設コーナー
●バスケ所蔵品1万点「大開放展」 能代バスケミュージアム(能代市畠町)の1万点を超える所蔵品を披露する「大開放展」は、1月11日から4日間、能代市役所大会議室(旧議事堂)で開かれる。市内外から寄贈された書籍や雑誌、ユニホーム、大会ポスター、スコアブックなど、貴重で多彩なバスケ資料を一堂に集め公開するのは初めてで、能代工高バスケ部を常勝軍団に育て上げた元監督の故・加藤広志さんの遺品も展示する予定。ファンにとっては垂涎(すいぜん)の品をじっくり観賞でき、市民にはさまざまなバスケに触れ、親しむ機会になりそうだ。

1万点超の所蔵資料を披露する「大開放展」を開く能代バスケミュージアム
●1年の汚れすっきり、清掃用品商戦 今年も残すところあとわずか。能代山本のホームセンターや大型店では、大掃除を行って新年を爽やかな気持ちで迎えようと、清掃用品を買い求める住民の姿が目立っている。各店は手軽に使える便利グッズなどを豊富に取りそろえたコーナーを設置して売り込みを図り、「今年の汚れは今年のうちに」と呼び掛けている。
●能代山本 冬型、強風吹き荒れる 能代山本地方は27日、冬型の気圧配置が強まった影響で冷え込み、強風が吹き荒れた。能代山本地区広域市町村圏組合消防本部によると、能代市と三種町で車庫が倒れるなどの被害があったが、けが人の報告はない。秋田地方気象台では、今後も荒れた天気が続くとし、30日にかけて大雪などに注意を呼び掛けている。
●インフル減少も県内で最多発生 県感染症情報センターが27日発表した県感染症発生情報(17~23日)によると、能代保健所管内の1定点医療機関当たりのインフルエンザ患者数は7・75人だった。前週の12・75人から減少したが、発生規模は県内9保健所管内で最も高い。県全体では3・74人で、前週より77%増加した。
29日の紙面から
●歳の市、正月用食材求める 今年も残り3日。能代山本各地のスーパーや青果店、市場などは正月用の食材を買い求める人でにぎわいを見せている。三種町森岳では28日、今年最後の「森岳市」が開かれ、地元住民が野菜や魚介類などを買い求めた。

正月準備に目当ての品々を買い求めた今年最後の森岳市(三種町森岳で)
●「農業現場に労働力を」と協議 能代市、JAあきた白神、県山本地域振興局は、農業現場の労働力確保に向けて協議の場を設けた。人口減少や高齢化、ネギの園芸団地の整備促進などを背景に人手不足が課題として浮き彫りになる中、雇用確保に向けた地域ぐるみの取り組みを協議するもので、このほど初会合を開催。子育て中の母親や退職者などをターゲットにした労働力の掘り起こしや、障害者施設との連携などに向けて意見を交わした。市は「今後も課題解決のため話し合いを重ねていきたい」としている。
●山田孝之さんら舞台あいさつに 三種町や鹿角市などで撮影が行われた映画「デイアンドナイト」の同町での先行上映が来年1月19日に始まるに当たり、琴丘総合体育館で同日行われる舞台あいさつへの登壇者が決まった。プロデューサーの山田孝之さん、藤井道人監督、主演の阿部進之助さん、安藤政信さん、清原果耶さんの5人が来町する予定。
●人口減少の課題解決へ活動開始 人口減少を背景とした課題解決に取り組むNPO法人「eナビステーションりあん」が活動を開始した。高齢世帯の見守りや空き家・墓の管理、移住・定住の促進に向けた「総合相談窓口」を目指す。28日に能代市萩の台の感応寺で無料相談会を開いて事業内容を周知し、個別相談にも応じた。理事長の越後康一さん(59)は「自治体や事業所、高校生などの若い世代へも協力の輪を広げ、事業を展開していきたい」と話している。

NPO法人「りあん」の事業内容を説明する越後さん(能代市の感応寺で)
●1年振り返り仕事納め 能代山本の4市町や国、県の出先機関などで28日、仕事納めを迎え、首長らが訓示した。能代市役所では午後4時から平成最後の仕事納め式があり、大会議室(旧議事堂)に職員約150人が集まった。斉藤市長は「今年は能代にとって、私にとって出発の年だった。市長選に出馬し4選を果たした。第2次総合計画を策定し、これからの10年の一歩を踏み出した。基本理念は『幸福共創(きょうそう)』。市民が額に汗をし、幸せになることを願ってまちづくりに励む。一番の問題である人口減少に対応するため、若者が移住・定住できるよう産業振興と良質な雇用の確保、子どもを育てやすい環境をつくり、市民共通の願いである健康づくりに力を入れようとこの1年努力してきた」と振り返った。
●歳末売り出しの大抽選会 能代市二ツ井町の二ツ井きみまち商店会と二ツ井町商業協同組合が行っている歳末大売り出しの大抽選会が28日、同町三千苅の「恋文すぽっと きみまち」で始まった。抽選券を手に来場した人たちは、今年最後の運試しとばかりにガラポン抽選に挑戦し、各賞が当選するたびに鐘の音が響いていた。抽選はきょう29日まで。

買い物客がガラポンで運試し。歳末大売り出しの大抽選会が始まった
●ミートデリカコンで日本一 国産食肉を使った肉料理の出来栄えを競う全国大会「食肉惣菜創作発表会『ミートデリカコンテスト』」で、能代市浅内の会社員・奈良華代さん(45)が考案した「幸せチキンの彩りマリナード」が優勝に当たる農林水産大臣賞を受賞した。同コンクール出場8回目での悲願達成に「20代後半から長い間出場してきて、目標であった賞を取ることができてうれしい。今までの経験を生かして、手際よくおいしい料理を作ることができた」と喜びを語った。

ミートデリカコンテストで優勝した奈良さん
●今季初「真冬日」/能代山本 能代山本地方は28日、強い冬型の気圧配置が続いた影響で断続的に雪が降り、厳しい冷え込みに見舞われた。能代市能代地域では最高気温が氷点下となる今季初の「真冬日」を観測。秋田地方気象台は、沿岸部を中心に暴風雪などへの注意を呼び掛けている。同気象台によると、北日本の上空約5千㍍に強い寒気が入り、冬型の気圧配置が続いたため県内各地で寒さが強まった。

吹雪の中を歩く子どもたち
(能代市大手町で)
30日の紙面から
●「ただいま」 帰省ラッシュ本格化 年末年始を古里で過ごそうという人たちの帰省ラッシュが29日、本格化した。能代市のJR東能代駅などでは大きな荷物を抱えた帰省客が、出迎えた家族や友人と久々の再会を喜ぶ光景が広がった。混雑はきょう30日も続くとみられる。28日が仕事納めだった企業が多く、29日に帰省ラッシュが本格化し、各交通機関は臨時便を増発するなどして対応。ただ、強い冬型の気圧配置や寒気の影響で各地は大雪に見舞われ、飛行機や列車に遅延などが発生している。大館能代空港発着の東京便は全便欠航となった。

大きな荷物を抱えてホームに降り立つ帰省客(JR東能代駅で)
●能代山本 年の瀬寒波が居座る 能代山本地方は29日、強い冬型の気圧配置の影響で荒れた天気となった。朝から断続的に雪が降り、能代市では積雪が12㌢に達したほか、吹雪に見舞われ、ドライバーはライトをつけながら慎重に運転。また、日中の気温も氷点下で推移し、多くの住民が厳しい寒さと雪に耐えながら正月準備や雪かきに追われた。

荒天となった年末の能代山本地方。ドライバーはライトをつけて運転(能代市柳町で
●年越しそば 大みそかの主役に 大みそかに1年を振り返りながら食べる年越しそば。能代山本では能代市の鶴形、八峰町の石川、本館、三種町の志戸橋など各地にそばどころがあり、加工グループや麺工場などでそば打ちが盛んに行われている。八峰町八森の本館地区では29日、グリーンツーリズム体験の拠点「夕映の館」に隣接するそば打ち体験館で、グリーンツーリズム協議会会長の斉藤進さん(81)を中心にそば作りを開始した。31日までの3日間で約800食分を作る。30日以降は5、6人でそば打ちを行うといい、斉藤さんは「毎年楽しみにしてくれている人のために変わらぬ味と喉越しを届けたい」と話した。

大みそかが迫り、年越しそば作りがピークを迎えている
(八峰町八森本館で)
●11月の有効求人倍率1・85倍 ハローワーク(職安)能代が発表した11月の有効求人倍率は、常用(フルタイムとパート合計)で1・85倍だった。前月より0・04㌽上昇し、過去2番目の高さだった。採用に至らないまま積み重なっている求人が多く、事業所の人材確保難が続いている。
●はまなすネット自殺予防対策を提言 能代市で自殺予防に取り組む市民グループ「はまなすネットワークのしろ」(泉幸一世話人代表)が27日、自殺対策計画を今年度策定する市に対し、自殺予防を図るための総合窓口の設置やアウトリーチ(訪問支援)の検討、能代流プロファイリングの実施、セーフティーネットを広げる体制づくりなどを提言した。
●元プロ野球選手の高橋さん野球教室 能代市鶴形出身でプロ野球・オリックスの元投手、高橋功一さん(47)=神戸市=を招いた三種町野球教室が29日、同町鵜川の「ゆめすた」で開かれた。町内外の小中学生約100人が参加し、高橋さんのアドバイスを受けながらスキルアップに励んだ。高橋さんは能代高卒業後、平成2年にドラフト3位でオリックスに入団。プロ通算24勝23敗の成績を残し、13年に現役引退。現在は兵庫県で野球塾の代表を務める。

元プロ選手の高橋さんが指導した野球教室
(三種町鵜川のゆめすたで)
●「時めく」をテーマにとんじこんじ 藤里町が年1回発行する雑誌「とんじこんじ」の第4号が完成した。特集テーマは「時めく」。20〜30代の若い編集者たちが独自の視点で切り取った、同世代を中心とした町民たちのさまざまな「輝いている瞬間」が掲載されている。27日には町役場向かいのかもや堂で配本イベントが開かれ、来場者にはオリジナル鍋「とんじこん汁」が振る舞われた。28日以降は同施設に配置し、希望者は自由に持ち帰れる。

「時めく」を特集テーマとした雑誌「とんじこんじ」第4号が完成
●消防出初め式は1月4、5日 能代山本4市町の消防出初め式は、1月4、5の両日に行われる。新年を迎え、消防団員や消防職員が無火災祈願、分列行進、観閲式などを行って消防人の心意気を示すとともに、防火への誓いを新たにする。出初め式は、4日が三種町と藤里町、5日は能代市と八峰町で実施される。能代市消防団は、能代、二ツ井両地域で分列行進などを行った後、市文化会館を会場に合同式典を開く。
31日の紙面から
●初詣へ縁起物の準備大詰め 明るい新年に願いを込めて──。今年も残すところきょう1日となり、能代山本の神社では初詣の参拝客のため、お守りや熊手など縁起物の準備作業が大詰めを迎えている。1年の感謝をささげ、新年の無事と平安を願う初詣。能代市柳町の八幡神社(渟城英夫宮司)では25日にすす払いを終え、26日に縁起物の準備を開始。販売窓口の社務所にはお守りや熊手、破魔矢(はまや)、絵馬、おみくじなどが所狭しと並ぶ。

新年を前に大詰めを迎えている縁起物の準備(能代市柳町の八幡神社で)
●去り行く2018年/能代山本 2018年はきょう31日を残すのみ。今年は3市町で首長選と議会議員選があり、能代市では現職が4選を果たし八峰、三種両町は町長が交代。市議会では県内25市町村議会で初の女性議長が誕生した。北前船をテーマとした日本遺産の構成自治体に市が追加認定され、観光PRの弾みとなった。また2年ぶり3度目となる囲碁の本因坊戦が同市の旧料亭金勇で打たれ〝木都対決〟がすっかり定着。白神山地は世界自然遺産登録25周年を迎え、記念行事で節目を祝った。スポーツは高校バスケットボールの能代工が3年ぶりに出場したウインターカップなど三つの全国大会で16強まで進み復活の兆しを見せた。2019年は亥(い)年。能代山本にとって明るい年になるよう願いを込めて1年を振り返る。
●正月も本に親しんで 能代市立図書館は、1月5日から読書と正月気分を楽しめるイベント「としょかん福袋」と「としょかんおみくじ」を行う。同図書館スタッフがさまざまなテーマで選んだお薦めの本を貸し出す「としょかん福袋」は、3~5冊の図書が入った福袋を大人用10袋、子ども用20袋を準備。1人1袋まで借りることができ、なくなり次第終了する。5、6の両日に実施する「としょかんおみくじ」は、運勢やスタッフが薦める書籍・作家が書かれたおみくじを用意。図書5冊以上(福袋の冊数も含む)の貸し出し1回につき、1枚を引くことができ、大吉を引いた人には雑誌付録などをプレゼントする。
●年の瀬のにぎわい 今年も残すところあと1日となり、能代山本の街なかは年の瀬のにぎわいに包まれている。帰省客も増えて県外ナンバーの車も目立つようになり、歳末セールを展開しているスーパーや大型店、直売施設などでは30日、年越しや正月準備のため、食材やしめ飾りといった商品を買い求める住民らが大勢足を運び、活気に満ちた。

年越しや正月準備での買い物客でにぎわう店舗
(能代市寺向で)
●冬型、断続的に雪 能代山本地方は30日、強い冬型の気圧配置が続いた影響で気温が上がらず、各地では未明から朝方にかけて、断続的に雪が降った。能代市では積雪が15㌢に達し、家の前にたまった雪を住民たちが協力しながら取り除いていた。県建設部のデータによると、同市能代地域では30日未明からまとまった雪が降り、午前8時現在で15㌢を記録。同市二ツ井地域では午前10時に36㌢と、今冬一番の積雪となった。

雪かきに追われた住民たち
(能代市住吉町で)
●全国スポ少バレー出場報告 第16回全国スポーツ少年団バレーボール交流大会(来年3月28~31日・大分県の別府市総合体育館ほか)に本県女子代表として出場する能代市の白神スプリングスの選手たちがこのほど、市役所を訪れ、斉藤市長らに初めての全国で全力プレーを誓った。
●釣り人が岩場から転落、不明に 30日午前9時50分ごろ、八峰町八森字チコキ地内の岩場で釣りをしていた岩手県滝沢市大釜風林の自営業、三上研さん(32)が海に転落した。三上さんは救命胴衣を身に着けておらず、警察と消防が岩場などを捜索したが、見つからなかった。
●来月7日と24日コンポスト教室 コンポスト見直し隊のコンポスト教室は、1月7日と24日に能代市畠町新拠点で開かれる。コンポストの正しい使い方や生ごみの堆肥化について学ぶ。時間は両日午前10時~正午。
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