6日の紙面から

●なた漬け 冬の味の定番と人気
 今年も残すところあとわずか。能代山本の農産物直売所やスーパーでは、粗(あら)く切ったダイコンを塩漬けにした「なた漬け」が並び、買い物客が品定めする姿が見られている。なた漬けは本県を代表する漬物の一つで、ダイコンをなたでそぐように乱切りにして作ることからその名前が付いた。切り口が均一にならないため漬かりやすく、内部までしっかり味が染み込むとされる。

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冬の食卓で人気のダイコンのなた漬けが店頭に並ぶ

(能代市中関のみょうが館で)

●峰浜統合子ども園概要明らかに
 八峰町が、同町峰浜田中字野田沢地内の町有地に建設を予定している峰浜地区統合子ども園の概要が明らかになった。基本設計による概算工事費は4億9765万円。園舎本体や外構の工期に余裕を持たせることなどから、開園時期は当初の2020年4月から同年10月に遅らせた。5日に開かれた町議会全員協議会で、町当局が説明した。

●三種町が火葬場の民間委託検討
 三種町は、同町鵜川字館の上の火葬場「清華苑」の火葬業務を来年度から民間委託する方向で検討している。担当職員が2人のみで業務の負担解消が課題となっており、町行財政改革大綱の中で掲げた民間委託推進の目標にもかなうと判断した。町は5日に開かれた町議会全員協議会で民間委託する方針を説明、議員からは住民の負担増やサービス低下にならないよう慎重に検討していくべきとの指摘があった。

●日沿道2020年度、今泉まで開通
 県と国土交通省能代河川国道事務所は5日、日本海沿岸東北自動車道(日沿道)のルートとなる北秋田市地内の県道大館能代空港西線「鷹巣西道路」(5・25㌔)と、国道7号鷹巣大館道路接続区間(1・7㌔)が2020年度までに開通する見通しになったと発表した。両区間が開通すると、大館能代空港(同市脇神)から同市今泉まで高速道路が延伸し全線開通に向けて前進、残りは能代市二ツ井町の二ツ井白神インターチェンジ(IC)までの11㌔となる。

●人権擁護、能代山本4人優秀賞
 秋田地方法務局と県人権擁護委員連合会が主催する第38回全国中学生人権作文コンテスト県大会と30年度県小学生人権標語コンテストの審査結果が発表された。能代山本からは中学生の作文で北川一愛さん(東雲1年)と安田彩乃さん(山本同)、小学生の標語で佐々木啓太郎君(渟西6年)と夏井陵汰君(藤里同)が優秀賞に輝いた。

●映画主題歌は「気まぐれ雲」
 三種町などで撮影が行われた映画「デイアンドナイト」の主題歌が「気まぐれ雲」に決まった。歌い手は、同作のヒロインを務める女優、清原果耶さんが務める。配給元の日活が5日に発表した。「気まぐれ雲」の作詞・作曲、プロデュースは、ロックバンドRADWIMPSでボーカルを務める野田洋次郎さんが担当。清原さんが劇中の役名「大野奈々」名義で歌う。

●万福塾、正しい知識でがん予防を
 能代市の健康づくり人材育成事業「健康万福塾」は5日、市文化会館中ホールで始まった。健康寿命を延ばそうと初めて企画したもので、来年2月まで4回にわたり講話や実技を行い、がんを遠ざける秘訣(ひけつ)を学ぶ。初日は秋田大医学部付属病院緩和ケアセンター長の安藤秀明氏の講演を聴いたほか、グループワークでがん予防の正しい知識を学んだ。

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能代市民ら84人が受講し、がん予防の正しい知識を吸収

●芸術文化章に大山さんと落合さん
 NPO法人能代市芸術文化協会(高橋孝二郎会長)は、第19回市芸術文化章の受章者を決めた。絵画愛好団体・渟美会幹事の大山茂さん(85)=同市彩霞長根=、舞踊の扇水流都の会家元会主の落合セツさん(79)=同市一本木=の2人が選ばれ、来年1月5日に同市柳町のプラザ都で授章式と祝賀会が行われる。

7日の紙面から

●きょう「大雪」街白く染まる
 きょう7日は二十四節気の一つ「大雪」。降雪が本格化する頃とされ、能代山本地方では前日の6日、雪で道路や建物が白染まり、道行く人たちに冬本番を感じさせた。7日は暖気の影響で気温が上がるものの日本海上を進む低気圧が県内を通過する影響で雨が降ると予報、夕方には寒気が入り込むため雪に変わる見込み。また、海上を中心に最大で20㍍を超える非常に強い風が吹くとしており、警戒を呼び掛けている。

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雪が降り、家々の屋根を白く染めた

(能代市内で)

●八峰町住まいづくり応援事業が好調
 住宅の新築や増改築、空き家購入に要する経費を補助する八峰町の「住まいづくり応援事業」は、今年度一般会計当初予算で確保した3千万円に達する見込みとなったため、11月で受け付けを終了した。従来のリフォーム支援のほか、今年度は住宅を新築する子育て世帯を対象に200万円の補助を加えたことで、町民の利用が高まった。申請は町内の施工業者との契約が条件となっており、町では地域経済への波及効果があるとして、新年度も事業を継続する方針を示している。

●旧料亭金勇、大屋根のふき替え完了
 能代市柳町の旧料亭金勇で、2階大屋根のふき替え工事が完了した。老朽化していた屋根のトタン約562平方㍍をガルバリウム鋼板に更新、「鬼飾り」などの装飾も新たにした。屋根の大規模改修は、国の登録有形文化財になった平成10年以来20年ぶり。建物を所有する市は来年度、外壁の補修を計画している。

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大屋根の全面ふき替えが完了した旧料亭金勇

●藤里町社福協に健康寿命アワード
 健康増進・生活習慣病予防推進につながる優れた取り組みを表彰する厚生労働省の「第7回健康寿命をのばそう!アワード」で、「町民誰もが生涯現役を目指せるシステムづくり事業」を推進する藤里町社会福祉協議会が介護予防・高齢者生活支援分野団体部門で優良賞を受賞した。菊池まゆみ会長は「地方創生のために始めたことが介護分野で評価されたことがうれしい。これからも町民1人ひとりが活躍の場ができた、役立つことができたと思えるようにしていきたい」と話した。

●13河川に危機管理型水位計を設置
 県山本地域振興局は今年度、三種川や常盤川など13河川14カ所で、危機管理型水位計の設置を進めている。大雨で一定の水位に達したときに10分間に1回の観測を開始する水位計で、きめ細やかな水位観測ができる。住宅が多い場所や過去に氾濫したことがある場所に設置しており、来年度からは誰でもインターネット上で水位を確認できるようになる。同振興局は「正確な水位の情報を住民の安全・安心に役立ててもらいたい」と話している。

●能代二中が全国体育研究優良校に
 能代市能代二中(秋元卓也校長)は、日本学校体育研究連合会の今年度全国学校体育研究優良校に選ばれた。体育の授業で基礎・基本の定着を図り、二中若の運行や体育祭など教科外での活動にも力を入れ、主体的に運動する生徒の育成に取り組んだことが評価された。

●冬場の家族団らんに旬のミカンを
 冬の家族団らんに欠かせない甘酸っぱいミカン。能代市の青果市場には全国の産地から入荷が本格化している。市内の青果店やスーパーでも旬の味をPRし、住民が冬の味覚を買い求めている。同市鳥小屋の能代青果地方卸売市場では11月から入荷量が増え始めた。和歌山県産を中心に各産地から、丸々としたオレンジ色がまぶしい早生(わせ)種が次々に運び込まれている。

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青果店に並ぶ冬の味覚・ミカンを品定めする住民(能代市元町で)

●八峰町で桜が開花、暖冬の影響?
 八峰町峰浜田中字川向の民家の庭で、桜が咲き始めた。この家の男性(69)によると、過去にも11月から12月にかけて花を咲かせたことがあるという。「苗木で植えてから年数がたっているが、この時期に咲く花の数が増えているようだ」と不思議がっている。

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八峰町峰浜田中の民家の庭で花を咲かせた桜。花びらには雪がうっすら

 

8日の紙面から

●いぶりがっこ作りに手間と愛情
 能代山本地域で、農家がいぶりがっこ作りに取り組んでいる。この時期ならではの作業で、本場の県南に比べて作る人は限られているものの、それぞれに固定客をつかんでいる。小屋で火を絶やさずにダイコンをいぶし続けるほか、こだわりの方法で漬け込み、手間暇と愛情を込めながら仕上げている。三種町鹿渡泉沢の豊田實さん(68)は、10年ほど前からいぶりがっこ作りに取り組んでいる。いぶすための小屋は、集落から2㌔ほど離れた山中にあり、今年は11月にいぶし始め、2回目を迎えた今は800本ほどのダイコンが棚の上にずらりと置かれている。

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じっくりとダイコンをいぶす

(三種町で)

●特養ホームの運営業者募る
 能代山本広域市町村圏組合(代表理事・斉藤能代市長)が運営する能代市落合字大開の特別養護老人ホーム「海潮園」は2021年度で廃止する。廃止後の対応として、能代市は同じ100床程度の特養(介護老人福祉施設)を整備・運営する民間事業者を募集する。能代山本の各市町に特養が整備されたことなどから運営を組合から切り離し、社会福祉法人を新たな事業者とする。市の書類・ヒアリング審査で事業予定者を決め、県の認可・指定を経て同年の事業開始を目指す。

●耐火木質構造材に理解深める
 県立大木材高度加工研究所など産学官でつくる「耐火木質ラーメン構造研究会」(代表・林知行木高研所長)の全体会が7日、能代市で開かれた。同大が中心となって開発した耐火構造材を使って建設中の指定障害福祉サービス事業所「ねむの木苑」を見学したほか、より耐火性能の高い製品開発に向けた試験結果を基に意見交換した。

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耐火構造材の利用状況を見学(能代市のねむの木苑建設現場で)

●県高体連、故加藤さんを特別表彰
 県高校体育連盟の創立70周年記念式典は7日、秋田市で行われ、関係者約200人が節目の年を祝いながら、組織のさらなる充実・発展と本県スポーツ、人材育成への貢献を誓い合った。記念表彰では、元能代工高バスケットボール部監督で今年3月に亡くなった加藤広志さん(享年80)に特別表彰を贈った。

●能代軟式が東北高野連表彰を受賞
 県高校野球連盟は、7日の評議員・理事会で、今年の福井国体高校軟式野球競技で準優勝した能代軟式野球部に東北地区高野連表彰を伝達するとともに、同大会2回戦で無安打無得点試合を達成した児玉拓海選手(能代3年)と、準決勝で15奪三振を記録した泉大成選手(同)に県高野連特別表彰を授与した。

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国体で準優勝した能代軟式野球部などを表彰

●能代山本 安管協が創立50周年
 能代山本地区安全運転管理者協会(大塚勝栄会長)の創立50周年記念式典は6日、能代市柳町のプラザ都で行われ、功労者らを表彰するなどして半世紀の歩みを振り返るとともに、講演会や祝賀会を通し今後も交通事故の撲滅に向けて尽力することを誓い合った。

●Xマスの季節にポインセチア
 クリスマスシーズンを鮮やかに彩る観葉植物「ポインセチア」。毎年この時期になると、能代山本の生花店でもさまざまな種類の鉢植えが並び、店内に華やかな雰囲気を醸し出している。ポインセチアは、トウダイグサ科の常緑低木でメキシコ原産。赤やピンクなどに色づき花びらのように見える苞葉と緑色の葉とのコントラストや茎の頂点に付く粒状の花が特徴で、12月に市場で多く出回ることから「クリスマスフラワー」とも呼ばれる。

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赤やピンクなど色鮮やかなポインセチアがクリスマスムードを醸し出す(能代市昇平岱で)

●生薬使って薬膳料理/八峰町
 生薬を使った薬膳料理の開発に取り組んできた八峰町内の飲食店などが7日、完成品を県庁でお披露目した。キキョウは根を生薬として使うが、調製作業で出荷できない細かい根が出るため、生薬の産地化を目指す町は今年度、規格外品となる根の有効活用を図ろうと薬膳料理作りを進めてきた。試食した川原誠副知事は「生薬パワーで健康になったようだ」と笑顔。メニューを開発した飲食店や宿泊施設では早ければ8日から提供していく。

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八峰町内の飲食店などが開発した薬膳料理の一例
 

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八峰町の関係者が川原副知事(右)に完成した料理を披露

 

9日の紙面から

●八峰町で季節ハタハタ初漁
 県漁協北部総括支所管内で8日、今季初めてとなる季節(沿岸)ハタハタの水揚げがあった。漁獲量は岩館漁港での約10㌔で、競りに掛けられた。同総括支所管内での初漁は昨年より4日遅い。漁業関係者は、季節ハタハタ漁の本格化に期待を寄せている。

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初漁があった季節ハタハタ。漁の本格化に期待が高まる(八峰町八森の岩館漁港で)

●建設業協会女性部会が発足
 能代山本建設業協会の女性部会設立総会が7日夜、能代市元町のキャッスルホテル能代で開かれた。担い手不足の建設業界で、女性が働きやすい労働環境をつくるとともに人材の獲得にもつなげようと計画、まずは各社で働く女性技術者を中心に8人が会員となった。会長には鈴木土建の村岡陽子さん(51)=同市中川原=を選出し、会員の意見交換や高校生への情報発信などを盛り込んだ活動方針を決めた。

●「働き方改革」に理解深める
 秋田労働局主催の「働き方改革関連法セミナー」は6日、能代市文化会館中ホールで開かれた。事業主や事務担当者ら約120人が参加し、来年4月から順次施行される労働時間法制の見直しなどについて学んだ。労働局は、同市で来年1月にも同様のセミナーを企画。「施行前に改正ポイントの理解に役立ててほしい」と呼び掛けている。

●Xマスコンサートへ歌声磨く
 能代市のゴスペルコーラスグループ「ボイス オブ カンパニー『M』」と東京都小金井市を拠点に活動するオペラ団体「イ・カントーリ」のクリスマスコンサートは、16日午後2時から市文化会館中ホールで開かれる。本番を間近に控えた7日夜、「イ・カントーリ」のメンバーで三種町志戸橋出身のソプラノ歌手・桜庭由希さん(埼玉県和光市)を招いた練習会が開かれ、出演者たちは歌を楽しく届けるこつを学んだ。

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本番を前に歌を楽しく伝えるこつを学んだ参加者たち(能代市文化会館で)

●支援学校生がバスケで交流
 能代支援学校(佐藤淳校長)の第4回特別支援学校冬季バスケットボール大会「能代ウインターカップ」は8日、能代市総合体育館で開かれ、県内の特別支援学校5校から男女計7チームが参加して熱戦を展開した。能代は女子が優勝、男子は準優勝だった。このほか、能代工高バスケ部、能代松陽高女子バスケ部と混合チームを組み、試合を通して交流を深めた。 

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能代工高バスケ部の選手と共にプレーしたドリームマッチ(能代市総合体育館で)

●障害者ら創作の成果を披露
 第18回能代市障がい者ふれあい作品展は8日、同市万町の市在宅障害者支援施設とらいあんぐるで始まった。絵画や押し絵、写真、木工、手芸作品など約130点が展示され、来場者は多彩な創作・活動や作業内容に触れている。9日まで。時間は午前10時~午後4時。入場無料。

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障害のある人と家族が出品した力作約130点を展示

●天然杉で干支の飾り扇子
 八峰町八森字中浜の創作木工芸「木肌のぬくもり社」(須藤奈津子代表)で、天然秋田杉を使った飾り扇子の制作が盛んに行われている。改元を控えた来年に向け、一つひとつを手作業で作っている。飾り扇子は厚さ1㍉にした天然秋田杉の板を17枚張り合わせ、繊細な透かし彫りを施して絵柄を浮かび上がらせる。初代代表の山内安久さん(故人)が作り方も素材も変えずに40年近く前から制作し、現在は娘の須藤さんが引き継いでいる。来年の干支(えと)は亥(い)。親イノシシの周りに3匹の「うり坊」が集まる、仲むつまじい様子を表現した絵柄で、今夏の甲子園を沸かせた金足農高の吉田輝星(こうせい)投手にちなみ「輝」の文字を入れた。

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来年の干支・亥を題材に飾り扇子の制作が進められている(八峰町八森の木肌のぬくもり社で)

●技術向上を願って針供養
 能代和服裁縫組合(高橋ヨネ子組合長)の針供養は8日、能代市萩の台の本澄寺(柴田寛彦住職)で行われ、参列した組合員たちは使い古した針を豆腐に刺しながら感謝と技能向上を祈った。

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感謝を込めて使い古した針を供養した参列者たち(能代市萩の台で)

 

 


 

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