26日の紙面から

●高樹齢スギ丸太が競りに
 県内外の民有林で伐採された高樹齢のスギ丸太を競りに掛ける「杉高樹齢原木展示即売」が25日、能代市河戸川の県銘木センターで初めて開かれ、出品された110立方㍍が完売、1立方当たり4万5千円の高値が付くなど活気を見せた。主催した県木材産業協同組合連合会(県木連)と県素材生産流通協同組合(素流協)は「値が競り上がる場面もあり、今後が楽しみ」と継続開催に意欲を見せた。

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民有林で伐採された高樹齢のスギ丸太が競り売りされた展示即売(県銘木センターで)

●初市威勢よい掛け声響く
 県銘木センターの三大特市の一つ、東日本銘木展示大会(初市特市)が25日、能代市河戸川の同センターで開幕し、競りの威勢のいい掛け声が響きにぎわいを見せた。能代山本の製材所などが手掛けた天井板、造作材、厚板など約5千点の製品が競り売りされ、関西、北陸、中京、関東、東北の県外20社、県内10社が買い付けに訪れた。

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威勢のいい掛け声を響かせた初市特市

(県銘木センターで)

●三種町と秋銀クアで連携協定
 三種町と秋田銀行は25日、「三種型クアオルト活用包括的連携に関する協定」を結んだ。クアオルト事業を同行の健康経営充実に生かし、地域活性化に結び付けていくことが目的。同行は職員への補助制度を設けながら事業の利用を推進する。町役場で行われた協定締結式に臨んだ新谷明弘頭取は「事業の情報発信、普及にも努めていきたい」と述べた。

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三種町と秋田銀行がクアオルト事業の活用で協定を締結

●アルビオンが大臣表彰
 藤里町に研究拠点を置く高級化粧品メーカーのアルビオン(小林章一代表取締役社長、東京都中央区)は、「企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)」の活用で特に顕著な功績を挙げたとして、内閣府の大臣表彰を受賞した。県が実施する事業への寄付を通じて、白神山地の保全活動や地域活性化に寄与していることが高く評価された。

●能代市が交通死亡事故ゼロ1年
 能代市内での交通死亡事故ゼロが今月4日で365日に達したのを受けた県警本部長からの顕彰伝達式が25日、市役所で行われた。能代署の荻原勲署長が鈴木達也本部長の「賛辞」を読み上げ、市職員は今後の無事故を願った。同市での死亡事故ゼロは24日現在、385日となっている。

●スキー教室 笑顔広がる
 藤里町教育委員会主催のスキー教室は19日、町営板清水スキー場で始まり、初心者から経験者までがスキー技術の習得やレベルアップに励んでいる。冬季スポーツのスキーの愛好者の裾野を広げ、技術を習得してもらおうと毎年開催。無料でレベルに応じた指導が受けられるため、毎年町内外の老若男女が受講している。今季は19、20、26、27日の週末4日間を計画。初日は同町や能代市、八峰町から幼稚園児から50代までの24人が参加した。

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スキーの技術アップに励む子どもたち

(藤里町の板清水スキー場で)

●2遺体は能代消防署員と判明
 22日に能代市富町で住家など4棟を全焼した火災で、火元の店舗兼住宅から見つかった2人の遺体は、消火活動に当たっていた能代消防署の消防士長、藤田大志さん(32)=市二ツ井町=と、消防副士長の佐藤翔さん(26)=同=であることが25日、能代署の調べで分かった。2人の身元は、秋田大医学部で行った司法解剖の結果や歯型、空気ボンベなどの装備品から判明した。

●県警が不審電話に注意喚起
 県警生活安全企画課は、防犯協会などをかたって「あなたの個人情報が漏れている」などとする不審電話が12日から24日にかけて能代市など県内4市で10件発生したとして、注意を呼び掛けている。いずれも警察や家族に相談したため被害はなかった。このうち、能代市内の70代女性には24日の日中、男から「あなたの名前が登録されている」「登録番号を他人に教えると違法になる」などという内容の電話があった。

27日の紙面から

●厄年の修祓式始まる
 能代山本の各地で26日、厄年の修祓(しゅうつ)式が始まり、数え42歳の男性、33歳の女性が神事で玉串をささげて健康を願い、地域社会や家庭の担い手としての自覚を新たにした。また、還暦祝いを行った地域もあった。式後は同期会も開かれ、久しぶりの再会を喜び合う光景が広がった。能代市の能代一、能代二、東雲の3中学校の卒業生で組織する平成31年三友会は、同市元町のキャッスルホテル能代で合同厄年祓祭を行い、数え42歳の男性86人、33歳の女性54人の計140人が神事に臨んだ。厄払いや還暦祝いは2月1日にピークを迎える。

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140人が出席して行われた合同厄年祓祭

(キャッスルホテル能代で)

●「東銘展」売り上げ伸びる
 県銘木センターの東日本銘木展示大会(初市特市)は最終日の26日、能代市河戸川の同センターで製品の競りを行った。2日間の販売総額は4900万円で、原木の売り上げが好調だったことなどから昨年を700万円上回った。最終日は県内外の問屋約30社が厚板、柾(まさ)板、単盤材など目当ての製品を競り落とした。

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2日間で販売総額4900万円だった東銘展

●選挙で党勢拡大を/共産党山本委
 共産党山本地区委員会(伊藤千作委員長)の新春のつどいは26日、能代市柳町の旧料亭金勇で開かれ、出席者は春の地方統一選挙、今夏の参院選での党勢拡大を目指し、結束を強めることを確認するとともに、親睦を深め合った。

●バレー、松陽女子決勝リーグへ
 県高校新人バレーボール競技大会は2日目の26日、大館市樹海体育館で男女の予選と男子決勝リーグの一部を行った。能代勢は、女子の能代松陽がブロック別予選トーナメントを勝ち上がり、27日の決勝リーグ戦に進んだ。能代松陽は決勝リーグ戦で秋田北、由利、聖霊との決勝リーグに臨む。

●富町火災、フラッシュオーバーか
 能代市富町で22日に住家など4棟を全焼し、消火活動をしていた消防職員2人が亡くなった火災で、能代山本広域市町村圏組合消防本部は、短時間で急激に燃え広がる「フラッシュオーバー」と呼ばれる現象が発生した可能性があるとみている。同本部内に設置した調査委員会は、消火活動に当たった隊員の聞き取りなどを踏まえ、急激に燃え広がった状況を検証し、2人が亡くなったこととの関連を調べている。

●漢字の成り立ち学び篆刻教室
 能代市の能代篆刻(てんこく)サークル(成田喜久男会長)の篆刻教室は25日、同市萩の台のサン・ウッド能代で開かれ、参加者は漢字の成り立ちや字の彫り方について学んだ。この日は約10人が参加。同サークル発足時から講師を務める船木信貴さん(67)=同市柳町=やベテラン会員が漢字の成り立ちや彫り方を指導した。

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会員らの指導を受けながら、文字を彫る参加者

(能代市萩の台で)

●日本海中部地震教訓に
 能代山本地区ロングライフアドバイザー連絡協議会(柴田テツ子会長)の新春講話会は25日、能代市上町の健康館で開かれた。昭和58年5月に発生した日本海中部地震を振り返り、災害に向けて気を引き締め直した。会員14人が参加。八峰町おはなしの会「かもめ」代表の山本百合子さん(76)=同町八森茂浦=を講師に迎え、日本海中部地震で被災した住民への取材を重ねて制作した紙芝居「きたー!じしんつなみ」を通して、災害の恐ろしさや避難の在り方について学んだ。

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紙芝居を使って、地震と津波の恐ろしさを伝えた山本さん

●高校生が除雪ボランティア
 連日のように雪が降り、厳しい寒さが続いている能代市内で、高校生が除雪ボランティアに汗を流している。25日は、能代工の硬式野球部員が同校近くの道路や隣接する渟西小敷地周辺の雪を寄せ、住民や児童が安全に通行できる環境づくりに努めた。能代工高硬式野球部は、降雪期の体力づくりを兼ねて除雪ボランティアに取り組んでいる。この冬は、今月に入ってから開始。積雪の状況を見て実施している。

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冬場の通行の安全確保に向け、能代工高の硬式野球部員が除雪に汗を流した

28日の紙面から

●ワカサギ氷上穴釣り楽しむ
 三種町鹿渡の八郎潟東部承水路で、ワカサギの氷上穴釣りを楽しむ人の姿が見られている。日曜日の27日は午前中、約20組の愛好者が色とりどりのテントを張り、寒風をしのぎながら繊細な当たりを楽しんでいた。

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ワカサギ釣りで寒さを防ごうと、湖面にさまざまな色のテントが並んだ

●市営住宅「長寿命化」へ改修着々
 能代市は、約40年前に建てられた同市落合字中大野台の市営向ケ丘住宅2棟の外壁・屋根と給湯設備の改修を行っている。市の公営住宅等長寿命化計画に基づく事業で、年度内に完成する。計画の最終年度に当たる来年度は、残る芝童森住宅3棟を改修する予定で、これにより市営6住宅全ての改修工事を終える。

●旬のマダラ漁 荒天多く低調
 八峰町の八森、岩館両漁港に、冬の日本海の味覚を代表するマダラが水揚げされている。今月は荒天により出漁できる日が限られているが、マダラは消費者の人気も高いだけに、漁業関係者は今後の漁の本格化に期待を寄せている。厳冬期に産卵のために回遊するマダラは「寒ダラ」と呼ばれ、白身の淡白な味わいが鍋などの料理に合う。雄の白子は「ダダミ」と呼ばれる。県漁協北部総括支所によると、年明け以降、しけによって出漁できない日が目立つ。底引き網、はえ縄によるマダラの水揚げは、13日が約100箱(1箱約10㌔)、14日が約500箱、20日が約100箱と低調で推移。近年、不漁傾向にあるという。

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水揚げされたマダラ。漁業関係者は今後の漁の活発化に期待を寄せる

(八峰町の八森漁港で)

●東能代幼稚園・保育園創立60年
 能代市中関の認定こども園東能代幼稚園・保育園(武田正広園長)の創立60年記念式典は27日、同市柳町のプラザ都で行われ、出席した関係者らが節目の年を祝いながら、これからも子どもたちの健やかな成長を支えていくことを誓い合った。同幼稚園は昭和34年に創立し、54年には学校法人明和学園として認可された。同保育園は平成17年に市第五保育所を受け継ぎ「ひがし保育園」として開園。就学前までの一貫した幼児教育を目指し、27年に幼保連携型の「認定こども園東能代幼稚園・保育園」となった。昨年度までに2700人近くが卒園し、在園児は0歳から5歳まで121人。

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園児たちが歌で祝福した東能代幼稚園・保育園の創立60年記念式典(能代市柳町のプラザ都で)

●山本公民館まつり多彩に
 三種町の第8回山本公民館まつりは27日、同公民館で開かれた。生涯学習グループが作品展示とステージ発表で日の活動の成果を披露し、大勢の来場者が多彩な学びの世界に理解を深めた。森岳小の児童が献立を考案した「森小歌舞伎弁当」が販売され、まつりを盛り上げた。

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大勢の観衆が詰め掛け多彩なステージを楽しんだ山本公民館まつり

●県高校新人バレー松陽女子は3敗
 県高校新人バレーボール大会は最終日の27日、大館市樹海体育館で男女の決勝リーグが行われた。女子の能代松陽は3戦全敗だった。能代勢で唯一決勝リーグに進んだ女子の能代松陽は、秋田北、由利、聖霊と対戦。秋田北、由利にはストレート負けを喫し、聖霊には1─2で敗れて4位だった。能代山本出身者もメンバー入りする秋田北が優勝した。

●「現代の名工」が組子手ほどき
 能代市河戸川の市技術開発センターで22、23日、伝統工芸の組子を体験する講座が開かれた。能代工高の生徒4人が参加し、武田木工の武田久雄さん(76)=同市機織轌ノ目=の手ほどきを受けて組子の奥深さに触れた。木工技術の継承を目的に25年度から毎年開いており、同校建設科の希望者が受講した。組子は建具を構成する部材。薄く切り出した木材を三角形の格子に組み込み、さまざまな模様を表現する。和室の戸や障子、欄間などの装飾に用いられる。

●あす高校入試前期選抜
 31年度県公立高校入試前期選抜は、あす29日に行われる。能代市内4校の全日制では、募集人員127人に対して118人が出願し、平均志願倍率は0・93倍と5年連続で1倍を下回った。県内の公立高校入試は25年度に後期選抜が廃止され、全ての高校で前期と一般の2回の選抜を実施。前期では国語、数学、英語の3教科の学力検査と面接などを行う。合格発表は2月5日に各校で行う。

29日の紙面から

●きょう高校入試前期選抜
 31年度県公立高校入試前期選抜は、きょう29日に県内の各校で一斉に行われる。能代市内4校の全日制は前期募集枠127人に対し118人が出願、平均倍率は0・93倍。各高校では前日の28日、会場設営が行われ、生徒らが受験生を迎え入れる環境を整えた。前期選抜では午前8時50分から国語、数学、英語の3教科の学力試験、午後から面接などを実施する。合格発表は2月5日午後4時の予定。

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前期選抜に向け、会場を設営する生徒たち

(能代工高で)

●県議選 定数4に5人が起意
 地方統一選前半で行われる県議選(3月29日告示、4月7日投開票)は、告示まであと2カ月となった。能代市山本郡選挙区は、定数4に対して現職4氏、新人1氏の計5人が立候補を表明し、選挙戦になることは確実な情勢だ。各陣営は支持拡大を図ろうと、あいさつ回りや集会などを活発化させ、「春の陣」前哨戦を展開している。同選挙区に立候補を予定している現職は、27年に初当選した佐藤信喜(44)=三種町鵜川、自民党=、高橋武浩(57)=能代市二ツ井町、同=、薄井司(58)=同市鶴形、無所属=の3氏と、29年の補欠選挙で新人同士の一騎打ちを制した吉方清彦氏(47)=同市豊祥岱、同=。新人は、市議7期目の後藤健氏(62)=同市常盤、自民党=。

●柳町商店街の歩行者 回遊性低く
 能代市が、能代七夕「天空の不夜城」(昨年8月3、4日)が運行された3日(金曜日)に会場近くの柳町商店街の歩行者101人を対象に行った聞き取り調査によると、65・7%が市外からの来訪者だった。目的地(複数回答)はイオン能代店(柳町)が最も多かった一方、商店街の個店に足を運ぶ人が比較的少なく、中心市街地の回遊性が低い傾向がうかがえた。

●昨年の自殺者 能代署管内は14人
 県は28日、県自殺予防対策推進会議(議長・佐竹知事)を開き、30年の自殺者数などを報告した。県警本部の統計によると、昨年県内で自殺した人は206人で、記録が残る昭和54年以降で最少となった。能代署管内の自殺者数は前年比9人減の14人。県は自殺予防対策の成果が表れてきたとみて、相談窓口の周知や支援者の養成などに引き続き取り組むとした。

●アンサンブル、能代勢は2組金賞
 全日本アンサンブルコンテスト第41回県大会は26、27の両日、能代市文化会館大ホールで開かれた。能代山本勢は中学校の部で能代一木管3重奏、小学校の部で渟南フルート4重奏が金賞に輝いたほか、小中高で6団体が銀賞、4団体が銅賞を受賞したが、いずれも東北大会出場はならなかった。

●能代市富町火災発生から1週間
 能代市富町で22日朝に店舗兼住宅など4棟を全焼し、消火活動に当たっていた能代消防署員2人が亡くなった火災は、29日で発生から1週間となった。能代山本広域市町村圏組合消防本部は幹部職員を中心とする調査委員会で、2人が亡くなった状況を検証しているが、火元建物内で放水していたことが確認された午前7時25〜30分以降の詳しい活動状況は分かってない。2人は、急激に燃え広がった火に巻き込まれたとみられており、調査委は当時の指揮命令が適切だったかを含め、検証を続けている。

●能代署南能代交番が開所式
 老朽化に伴う建て替え工事が21日終了した能代市寿域長根の能代署南能代交番で28日、開所式が行われた。県内の交番で初めてカウンターに仕切り板を設置するなど安全対策を強化した。開所式には同署署員や防犯・交通安全団体関係者らが出席し、安全・安心の地域づくりに向けた一層の連携強化などを誓い合った。きょう29日に運用開始する。

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関係者が一層の連携強化を誓った能代署南能代交番の開所式(能代市寿域長根で)

●能代山本地方 断続的に湿った雪
 能代山本地方は28日、発達した低気圧と寒冷前線の影響で、午前に湿った雪が断続的に降った。能代市では積雪が27㌢に達し、街なかでは雪かきに追われる住民の姿が見られた。県建設部のデータによると、同市能代地域の同日午前8時の積雪は12㌢だったが、同10時には27㌢に達した。また同市二ツ井地域でも、未明は50㌢だったが正午には65㌢まで増え、今冬で一番のまとまった積雪となった。

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朝方に積もった雪を片付ける住民

(能代市若松町で)

 

30日の紙面から

●塚本さん3日に三種ライブ
 能代市二ツ井町出身のソウルシンガー、塚本タカセさん(33)=本名・崇瀬、東京都=の「スーパーライブ」は、2月3日に三種町森岳の山本ふるさと文化館で開かれる。ライブには、町民有志を中心とするグループ「三種ゴスペル」も出演する。メンバーの多くが未経験ながら、塚本さんの指導の下、心を開いて声を合わせる楽しさを味わいながら練習を重ねている。ライブは、2月3日午後2時30分開演。チケットは3千円。問い合わせは、三種ゴスペル事務局の金子桂子さん(☎0185・85・2001)か、水野京子さん(☎0185・72・4133)へ。

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2月のライブ出演に向け、練習に励む「三種ゴスペル」のメンバー(三種町で)

●二ツ井図書館来月1日開設
 能代市は、2月1日に二ツ井町庁舎に「二ツ井図書館」を新設し本の貸し出しを開始する。新庁舎建設で28年の12月議会を最後に使われていない旧議場を改修し、一般図書や郷土資料、児童書など約1万冊の蔵書をそろえた。事業費の多くに旧町時代から開館を要望してきた住民の多額の寄付金を充てた。報道陣に29日、公開された。1日は記念式典を行い、二ツ井初となる待望の図書館開設を祝う。

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1万冊の蔵書をそろえた二ツ井図書館の閲覧室

●新特養事業、3法人が申し込む
 能代市落合字大開の特別養護老人ホーム「海潮園」を2021年度に廃止するのに合わせて、同じ100床程度の特養(介護老人福祉施設)を新たに整備・運営する民間事業者を対象とした市の公募が締め切られ、3法人が申し込んだ。2月16日にヒアリング(聞き取り)審査を行い、同下旬に事業者と新たな特養の建設予定地が決まる。

●東部承水路の浚渫本格化
 三種町の八郎潟東部承水路で、県山本地域振興局の浚渫(しゅんせつ)工事が本格化している。現場は大雨などの際に三種川から流れてきた土砂がたまり、中州のようになっている。放置しておくと河口部が閉塞(へいそく)する恐れがあるといい、26年度から渇水期の冬期間に施工。寒風が吹きすさぶ中、業者が重機で地道に土砂を取り除いており、同振興局は「来年度の降雨に備え、現場をより良い状況にしたい」としている。

●フジサトレック映像コンペ審査会
 藤里町が主催する映像プロジェクト「FujisatoREC(フジサトレック)」の第3回映像コンペ公開審査会は26日、町三世代交流館で開かれ、最優秀賞など6作品を決めた。賞金10万円のグランプリは「白神ぶなっこ教室」に参加した都会の子どもたちの笑顔や自然との触れ合いを捉えた武蔵野美術大造形学部4年の小池美稀さん(埼玉県)による「緑と人、出会う里」が選ばれた。

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独自の視点で藤里の魅力を切り取った映像が上映された公開審査会

●能代工、東北高校新人バスケに
 第29回東北高校男女新人バスケットボール選手権大会は、2月1日から3日間、秋田市立体育館で開かれる。3年連続で出場する男子の能代工(本県1位)は、2日の予選リーグで聖和学園(宮城2位)、黒沢尻工(岩手同)と対戦する。東北6県の県予選を突破した男女上位2チームの計24チームが出場。1日に開会式を行い、2日に競技開始。2日は男女とも3チームごとの4ブロックによる予選リーグを実施し、最終日の3日に各ブロック1位チームで決勝トーナメントを行う。

●高校入試前期選抜、4校で118人
 31年度県公立高校入試の前期選抜は29日、各高校で一斉に行われ、能代市内の全日制4校では118人がひと足早い春を目指して学力検査や面接に臨んだ。このうち、県北地区では最多の48人が出願した能代松陽では、午前7時30分の受付開始に合わせて受験生が集まり、8時10分ごろには全員が受け付けを済ませた。緊張した様子の受験生たちは試験監督の指示を聞き、問題用紙などを受け取ると、8時50分の試験開始と同時に一斉に問題に取り掛かった。合格発表は2月5日午後4時から各校で行われる。

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ひと足早い春を目指す受験生が臨んだ前期選抜

(能代松陽高で)

●強風でトタン剝離や照明破損
 能代山本地方は29日、強い冬型の気圧配置の影響で未明から強風に見舞われ、最大瞬間風速は八峰町八森地域で29・9㍍(午前2時40分)を観測した。能代山本広域市町村圏組合消防本部によると、同日午後6時までに能代市と八峰町、三種町で屋根トタンの剝離や照明の破損などの被害が4件確認された。けが人は報告されていない。

31日の紙面から

●「延命地蔵大福」を発売
 能代市吹越の佐藤ファーム(佐藤雄樹社長)が、同地区にある地蔵の名を冠した「延命地蔵大福」を発売した。延命地蔵は「子育て地蔵」とも呼ばれ、毎年の供養祭では住民が菓子を供えるなど地域で大切に守っている。同社は「地蔵を多くの人に知ってもらいたい」と願い商品化。同市住吉町にある同社の直売所みずほで販売し、人気を集めている。通常の大福が1個110円(税込み)、塩豆大福は140円(同)。

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佐藤ファームが販売を開始した「延命地蔵大福」

●在宅患者の情報一元化
 在宅で療養する患者の思いや生活、医療・介護に関するさまざまな情報を、患者本人や家族、医療・介護等で関わる人たちがICT(情報通信技術)を活用して共有するシステム「ナラティブブック秋田」(NB秋田)が能代山本地域に導入される。複数の事業所がそれぞれで管理している情報を、患者本人のものとしてまとめると同時に、日常を「見える化」し、患者の意思を尊重した多職種連携とその円滑化、地域包括ケアシステムの構築につながることが期待されている。

●県道矢坂糠沢線の整備促進を
 県道矢坂糠沢線整備促進期成同盟会(会長・津谷永光北秋田市長)は30日、能代市御指南町の県山本地域振興局を訪れ、藤里町と北秋田市をつなぐ同県道の未供用区間の早期整備や道幅の狭い箇所、急カーブの解消を要望した。同振興局の小坂純治局長は、路線の重要性に理解を示しつつ「北秋田振興局と連絡、調整を図りながら対応していく」などと述べた。

●20回目のまち灯り2日に
 ろうそくに火をともし、街のにぎわいを創出するイベント「第20回のしろまち灯(あか)り」は、2日午後2時から能代市役所さくら庭周辺で開かれる。市民が手作りした「博多灯明(とうみょう)」や「スギ灯り」など約1500個の灯りが会場を彩るほか、温かいメニューをそろえる屋台村や木のおもちゃのコーナー、コンサートなど多彩な催しを企画し、主催者は多くの来場を呼び掛けている。

●支援学校でろうそく作り
 能代支援学校高等部の1年生13人が30日、のしろまち灯(あか)り(2月2日・能代市役所さくら庭周辺)に向けてリサイクルろうそく作りを同校で行い、会場を彩るカラフルなろうそく150個を完成させた。同高等部はまち灯り当日もろうそくの設置や豚汁の販売、太鼓演奏などを行い、イベントを支える。

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丁寧にリサイクルろうそくを作る生徒たち

●長年の駅清掃に感謝状
 長年にわたり能代市のJR鶴形駅の清掃活動に取り組んでいる市鶴形小(小玉リツ子校長)と鶴形地区の老人クラブ・鶴寿会(小林昭雄会長)にJR秋田支社から感謝状が贈られた。30日に同校で感謝状贈呈式が行われ、児童や会員らが喜び合った。同校は、平成8年度に全校児童が同駅を中心に地域の清掃に取り組む活動をスタート。同老人クラブとともに活動し、25年度から奉仕活動の範囲を拡大。自分たちを見守り、育ててくれる地域へ恩返しの気持ちを込め、「鶴の恩返し隊」と名付けた。

●富町火災、検証徹底求める
 能代市富町で22日朝に店舗兼住宅など4棟を全焼し、消防署員2人が亡くなった火災を受け、能代山本広域市町村圏組合は30日、組合議員に対して当時の消火活動の態勢などを説明した。出席議員から、指揮命令が適切だったかを含め、客観的な検証の徹底を求める声があった。同組合消防本部は、幹部職員を中心とする調査委員会で2人が亡くなった状況を詳しく調べていることを踏まえ「結果に正面から向き合って対応する」と答弁した。

●「福は内」の豆まき準備
 2月3日の節分を前に、能代山本の大型店やスーパーなどでは節分商戦を展開している。各店では落花生や豆菓子といった関連商品を並べたコーナーを設置し、鬼の面やポスターを掲示するなどして売り込みを図っており、買い求める住民の姿が見られている。今年も各家庭で豆まきを楽しみながら、穏やかな1年を願う光景が広がりそうだ。

節分に向け、各店は落花生などをそろえて商戦を展開(能代市寺向で)

 


 

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