11日の紙面から
●ボーイスカウト3・11を忘れない 能代市のボーイスカウト秋田第6団(下妻正規団委員長)は10日、同市寿域長根のいとく能代南店前で東日本大震災の救援募金活動を行った。隊員たちは「あの日から8年 2011年3月11日を忘れない」と書かれたパネルを掲げ、「募金にご協力をお願いします」と元気な声で呼び掛け。多くの買い物客が足を止め、「ご苦労さま」「頑張ってね」などとねぎらいながら善意を寄せていた。

東日本大震災の遺児支援のため募金活動を行う隊員たち(能代市寿域長根で)
●県北の30年産あきたこまちは‘A 日本穀物検定協会(東京都)は、30年産米の「食味ランキング」を発表した。本県の県北産あきたこまちの評価は「‘A」となり、昨年まで8年連続続いた「A」からさらに一つ格下げした。一方、県南産のあきたこまちは7年連続で最高ランクの「特A」を獲得。関係機関は「地域間で食味に差がある印象はない」としつつ、県北の気象条件がランキングの結果を左右した可能性も考えられるとしている。
●能代山本 昨年の住宅着工数226戸 県は、30年の新設住宅着工動向をまとめた。能代山本地域の着工戸数は226戸で、29年に比べて41戸(22・2%)増加。近年続いていた減少傾向に一服感を漂わせ、県内9地域で最も高い伸び率となった。県全体でも286戸(7・0%)増の4357戸となり、近年は緩やかな増加傾向が見られている。一方、10月の消費増税前の〝駆け込み〟は「特需」とはなっていないとみられ、先行きについて業界団体からは「人口減少や景気の低迷を背景に新築の件数が減り、リフォームが増えていくのでは」との声も聞かれている。
●未来へ一歩、市内中学校で卒業式 能代市内の中学校全7校で10日、卒業式が行われた。恩師や保護者らが見守る中、卒業生は晴れ晴れとした表情で3年間の思い出が詰まった学びやを巣立った。このうち、能代一(畠修校長)では72期生78人(男子49人、女子29人)が卒業。担任教諭の点呼を受け、卒業生1人ひとりが畠校長から卒業証書を受け取った。また、今年度末で閉校し、4月に東雲中に統合される常盤中(八代英樹校長)では最後の卒業式となった。72期生の男子4人が母校の誇りを胸に、それぞれの新しい道に向かって歩み始めた。

恩師や在校生、保護者に向けて歌を歌う卒業生(能代一中で)

式典後、後輩たちからエールを受ける(常盤中で)
●「親亡きあと」の精神障害者支援は 県山本地域振興局福祉環境部主催の精神障害者の暮らしを考えるワークショップ(WS)は8日、能代市御指南町の同部会議室で開かれた。精神障害者の家族ら20人余りが参加し、現在の生活状況や困難に思うこと、「親亡きあと」に在宅や地域で生活していく上で必要な支援などで意見を交わした。同部は、31年度に作成予定のリーフレットに反映する。
●東北ミニバス向能代が優秀賞 第38回東北ブロックスポーツ少年団ミニバスケットボール交歓大会は最終日の10日、弘前市の青森県武道館などで男女の予選リーグの残り試合と順位決定戦が行われた。男子本県代表の向能代ストーンズは初日の9日、BグループⅡブロックの予選リーグを1勝1敗とし、10日の予選残り試合の結果により予選を2位で通過。同グループ2位戦で田子(宮城)と対戦、52─30で圧勝し、優秀賞を獲得した。
●春告げるマンサク、赤や黄に 暖かい日が続いている能代山本地方でマンサクの花が咲き、住民らに春を感じさせている。10日は八峰町八森字御所の台地内の里山で観察会が開かれ、参加者は穏やかな天気の中で自然の魅力を楽しんだ。観察会は能代山本の自然観察指導員でつくる「ルーペの会」(山崎典康会長)の主催で、この日は23人が参加した。

鮮やかな花を咲かせたマンサクの観察を楽しむ参加者(八峰町八森字御所の台で)
●庭先でフクジュソウ見頃迎える 能代山本地方の民家の庭先や里山ではフクジュソウが見頃を迎えている。同市昭南町の民家の庭先では20輪ほどのフクジュソウが咲き誇り、陽光を受けて黄金色に見えるほど輝いている。民家に住む女性(82)によると、20年以上前に植えたものが徐々に増えたといい、「1週間ほど前から咲き始め、普段より10日ほど開花が早い。まだつぼみのものもあるので、しばらくは楽しめそう」と話した。

陽光の下で咲き誇るフクジュソウ(能代市昭南町で)
12日の紙面から
●「あの日」を思い起こし黙とう 東日本大震災から8年を迎えた11日、能代山本各地では地震発生時刻の午後2時46分に合わせて住民たちが黙とうをささげ、犠牲者への追悼の意を示す光景が広がった。死者、行方不明者合わせて1万8千人を超える被害をもたらした未曽有の自然災害から8年がたった今もなお、震災や福島第一原発事故の影響により、全国で約5万2千人が避難生活を強いられている。震災が残した爪痕は大きいが、被災地では復興が着実に進んでいる。

東日本大震災から8年。黙とうをささげ、犠牲者を追悼する児童たち(能代市第五小で)
●被災地の早期復興に願い込め 能代市御指南町の日吉神社(平賀優子宮司)で11日、東日本大震災復興祈願祭が行われた。震災から8年が経過し、被災地の復興も進められているが、現在も仮設住宅での生活や避難生活を余儀なくされている人がいる。参列した市民は、被災地が早く復興し、被災者たちが穏やかな日常に戻れるようにと祈りをささげた。

震災復興に願いを込めた神楽
(能代市御指南町の日吉神社で)
●「原発ゼロ」実現を訴え行進 「原発ゼロ能代ウオーク」が11日、能代市上町のけやき公園を発着点とする市内中心部で行われ、「原発ゼロ」のプラカードを掲げた市民らがデモ行進し、原発ゼロ社会の実現を訴えた。デモ行進は、23年3月11日の東日本大震災に伴う福島第一原発事故を受けて翌24年秋から毎年行い、今回で13回目。約30人が参加した。

デモ行進で原発ゼロ社会の実現を訴える参加者
(能代市内で)
●能代市が廃校舎4カ所解体へ 能代市の3月定例議会は11日、市役所で総務企画、文教民生、産業建設の各常任委員会に付託された議案の審査が始まった。文教民生委では、閉校した田代、日影、仁鮒、切石の旧4小学校の廃校舎の利活用を尋ねる質疑があり、市教委が「校舎は解体する方向が決まっている。地域と相談しながら有利な財源があるうちに解体したい」と答えた。事業費約1億8千万円のグラウンドゴルフ場の整備について、複数の委員から多額な事業費を疑問視する意見が出た。
●三種町、いずれは本庁方式 三種町の3月定例議会は11日、予算特別委員会(高橋満委員長、委員16人)で付託議案の審査を行った。大型事業として盛り込まれた山本公民館・山本総合支所建設工事や、天皇退位と新天皇即位に伴い4月27日から10連休となることへの対応などについてやりとりがあった。総合支所建設に関連し、田川町長は「定員管理しながら、いずれは本庁方式に移行しなければならないと思っている」との考えを改めて示した。
●白神サイクリングマップ作成 能代山本4市町と県山本地域振興局でつくる「あきた白神広域観光推進会議」は、ロードバイクで走行しながら地域の自然などを満喫することを目的にした「白神サイクリングコースマップ」を作成した。世界自然遺産・白神山地の二ツ森の登山口を目指すコース、三種町八竜地域を出発して男鹿半島を周回する100㌔超のロングコースなど多彩な12コースがそろう。コースは、あきた白神観光文化総合サイト「あきた白神たびネット」(http://www.akitashirakami.jp)で見ることができ、コース情報はサイクリングコンピューターへの反映も可能。
●落合第二球場で芝掘られる 11日午前8時40分ごろ、能代市の落合第二球場で、芝張りの地面がまんじ型などに掘られているのが見つかった。いたずらとみられ、同球場の指定管理者・NPO法人能代市体育協会は同日、能代署に被害届を提出した。同協会は「あまりにひどいので被害届を出した。いたずらは絶対にやめてほしい」と話している。
●「ホワイトデー商戦」盛んに 14日のホワイトデーを前に、能代山本各地の大型店や菓子店、生花店などでは、クッキーやチョコレートの詰め合わせ、フラワーアレンジメントなど多彩な商品を並べて、売り込みを図っている。各店はピークを前日と当日と見込んでおり、心のこもった贈り物を品定めする地域住民でにぎわいそうだ。

ホワイトデー、菓子店は多彩な商品を準備
13日の紙面から
●ミュージカル上演へ稽古に熱 NPO法人能代市芸術文化協会(高橋孝二郎会長)の能代ミュージカル第38話「能代湊 北前船異聞~日本海を命がけで航行する男たちの夢物語~」は、31日午後1時30分から能代市文化会館大ホールで開かれる。昨年5月に同市が日本遺産「北前船寄港地・船主集落」に追加認定されたことを記念したもので、歌や踊り、吹奏楽団による生演奏を盛り込みながら、江戸時代の能代湊の活気あふれる様子を描く。本番の成功に向けて、出演者やスタッフらは連日、熱のこもった稽古に打ち込んでいる。

グループごとに歌や踊りの練習に取り組む出演者たち(能代市文化会館中ホールで)
●ネギ販売 伸び顕著/JAやまもと JA秋田やまもと(米森萬壽美組合長)で、ネギの販売額が年々伸びている。29年度に2億1200万円と初の2億円を達成し、30年度は2月末現在で2億4193万円に上っている。コンテナ出荷で省力化が図られる加工用ネギを生産・出荷しているのが同JA管内の特徴で、需要も高まっているという。ネギの団地化への動きもあり、同JAは生産者を積立金で支援しながら販売額をさらに伸ばしたい考え。
●各市町村に県議選の投票用紙 29日告示、4月7日投開票の日程で行われる県議選を前に、県選挙管理委員会は12日、県内25市町村へ投票用紙を交付した。能代山本4市町の投票用紙が運び込まれた能代市御指南町の県山本地域振興局では、各市町選管の担当職員が枚数を確認し、各選管へと持ち帰った。

県議選の投票用紙が届き、市町選管職員らが枚数等をチェック(県山本地域振興局で)
●能代市が633万円余を誤支給 能代市は12日、福祉課の男性職員の不適切処理により、生活保護費を39世帯に基準より539万3千円多く支給し、19世帯に94万1千円少なく支給していたことを明らかにした。誤りがあった実世帯数は44世帯で、1世帯当たりの超過額の最高は67万6千円。支給額の誤りは計633万5千円に上り、期間は最長1年8カ月に及んだ。支給額が少なかった世帯には不足分を支給し、多かった世帯には保護費から返還を求め、分割納付など個別対応する。
●八峰の特長生かして地域振興を 東京都内を拠点に活動するマーケットデザイナーやクリエーターなどが12日までの3日間、八峰町に滞在し、町民と共に地域振興のために知恵を絞った。専門知識を地域課題の解決などに役立てるボランティア活動「プロボノ」の一環で、地域の食材を生かした丼づくりなどを提案した。

地域に人を呼び込もうと振興策を考える「イノベーション・ファクトリー」を開催(八峰町で)
●小学校の卒業式始まる 三種、八峰両町の計8小学校で12日、卒業式が行われた。中学校の制服に袖を通した卒業生たちは、在校生や教職員、保護者らの祝福を受け、通い慣れた校舎から新たな一歩を踏み出した。三種町湖北小(斎藤猛満校長)では、卒業生25人(男子15人、女子10人)が6年間過ごした校舎に別れを告げた。能代市内11小学校の卒業式は14日、藤里町藤里小の卒業式は16日に行われる。

斎藤校長から卒業証書を受け取る卒業生(三種町湖北小で)
●高校一般選抜きょう合格発表 31年度県公立高校入試一般選抜の合格発表は、きょう13日午後に能代市内5校を含む県内の各高校で行われる。市内の全日制は、学校再編を控え今年度から二ツ井普通が募集を停止したため、4校となり、総募集定員は前年度比80人減の620人。一般選抜は前期選抜合格者分を除く516人の募集に対し473人が出願。5日に試験が行われ、能代普通・理数の欠席2人を除く受験者は471人で、4校の実質倍率は0・91倍だった。一方、定時制は新たに開設する二ツ井普通で35人を募集し、11人が試験に臨み、倍率は0・31倍。
●芝の掘り取り申し出て謝罪 能代市の落合第二球場で、11日朝に芝張りの地面がまんじ型などに掘られているのが4カ所で見つかった問題で、市内のスポーツ団体の関係者が12日、同球場の指定管理者のNPO法人能代市体育協会に自らの行為と申し出て、謝罪した。同協会は能代署に被害届を出していたが、申し出を受けて取り下げた。同球場を所有する市教委生涯学習・スポーツ振興課によると、今月上旬、近くの屋外スポーツ施設を利用していた団体の中学生と保護者が、落合第二球場の芝張りの地面をスコップで掘ったという。利用していた施設の芝が一部剝がれていたため、掘り取った芝をかぶせたという。
14日の紙面から
●〝15の春〟喜びに沸く 31年度県公立高校入試一般選抜の合格発表が13日、県内全ての公立高校で行われた。能代市内の全日制4校は468人、定時制の二ツ井普通は11人の計479人が合格し、待ちに待った“15の春”を迎えた。合格者の受験番号が記載された掲示板が掲げられると、受験生らは一斉に詰め寄って自分の番号を探した。合格を確認すると歓声を上げたり、涙を流して友人と抱き合ったりと、喜びに沸く光景が広がった。

自分の受験番号を見つけ、喜ぶ受験生
(能代松陽高で)
●投票カー巡回や送迎検討/八峰町 八峰町の3月定例議会は13日、本会議を再開し、6氏が一般質問を行った。移動手段がないため投票所に行けないとも考えられる高齢者の投票環境の改善について対応を求められ、森田町長は「投票カーの巡回や、(投票所まで)バスによる送迎について検討する必要がある」との考えを示した。
●自殺者30%以上減少へ/三種町 三種町自殺対策計画策定協議会は13日、町保健センターで開かれ、31年度から5年間の自殺対策計画最終案を了承した。国の目標と同様、自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)を2026年までに30%以上減少させることを目指し、各種施策を展開する計画となっている。
●消費増税の中止訴える 能代民主商工会など主催の「庶民大増税反対能代山本集会」は13日、能代市文化会館中ホールで開かれた。今年10月の消費税率10%への引き上げは「地域経済に悪影響が大きい」として中止を訴えた。集会後は市内をデモ行進した。

横断幕やプラカードを掲げ、消費税率引き上げの中止を訴えたデモ行進(能代市内で)
●ひきこもり対策の研修会 ひきこもりをテーマにした「若者のための研修会」が13日、能代市の能代山本広域交流センターで開かれ、大学準教授の講演を通してひきこもる人を否定せず、焦らせたりしないといった関わり方を学んだ。ひきこもりで悩む家族や自殺予防に取り組むボランティア、民生委員ら市内外から44人が出席した。
●保坂福祉学園の修了式 能代市老人クラブ連合会(小林一成会長)が高齢者の生きがいづくりなどを目的に開設している保坂福祉学園の修了式は13日、同市落合の湯らくの宿のしろで行われ、学園生は、楽しく交流しながら学びを深めた1年間を振り返り、努力をたたえ合った。同学園は、生涯学習活動の一環で冬期間に行っていた趣味講座を拡大し、高齢者の生きがいや健康、仲間づくりの場を提供し、社会参加につなげようと27年度から実施している。

1年間の活動をたたえ、皆勤賞を授与
●園児らが祖父母と一緒に遊び 能代市柳町の渟城幼稚園(渟城英夫園長)で13日、年長児の祖父母参観が行われ、卒園を目前に控えた園児たちは祖父母と一緒にお手玉やけん玉などの遊びを楽しんだほか、卒園式の予行練習を披露した。年長児の卒園を前に、成長した姿を祖父母に見てもらうとともに、交流を深めてもらおうと毎年この時期に参観日を設けている。

祖父母と一緒に多彩な遊びを楽しむ年長児
(能代市柳町の渟城幼稚園で)
●林野・原野火災に注意喚起 日に日に暖かくなってきた能代山本地方。今年は雪解けが早く、今後は空気が乾燥しやすい天候になると予想され、林野・原野火災の発生が懸念されることから、能代山本広域市町村圏組合消防本部は火の取り扱いに注意を呼び掛けている。
15日の紙面から
●綿羊 出産ラッシュ/藤里町 藤里町の町営大野岱放牧場では、綿羊が出産期を迎えている。羊舎内では生まれたばかりの子羊たちが母乳をねだったり、じゃれ合ったりする姿が見られ、「メェー、メェー」という愛くるしい鳴き声を響かせている。出産は4月後半まで続く見込み。

綿羊の出産シーズンを迎え、子羊がすくすくと成長(藤里町営大野岱放牧場で)
●「空き家バンク」好調/能代市 能代市が希望者に空き家情報を提供する「空き家バンク」が好調だ。開設4年目の今年度は過去最多の14件の売買と賃貸借が成立し、成約件数は累計で21件に達した。登録物件が増えて、希望者の選択肢が拡大したことが影響したとみられる。市は、移住定住の促進に一定の成果が出たと評価した上で、「市内在住者で中古住宅を探すケースも増えているので、登録物件をさらに増やして空き家の利用につなげたい」としている。
●議会基本条例条文づくり本格的に 能代市議会の議会基本条例策定特別委員会(落合範良委員長、7人)の第8回会議は14日、市役所で開かれ、「希望」がまとめた市議会基本条例のたたき台と、「平政・公明党」の修正案を審議した。この日から具体的に条文を決める段階に入り、第22条の「他の市町村議会および秋田県議会との連携」について、「改革ネットワーク」を加えた全3会派で合意形成が図られた。
●学校統合、検討を具体化/三種町 三種町3月定例議会は14日、本会議を再開し、一般質問に10氏が登壇した。山本地区3保育園の統合や学校再編の進め方を問われた田川町長は、5月に保護者対象のアンケート調査を行いながら統合時期などについて具体的な検討を進める考えを示したほか、公約に掲げている森岳温泉活性化策について「31年度に基本計画を策定する」と述べた。
●アルビオンが県誘致企業に 県は14日、藤里町で研究開発事業を本格化させた高級化粧品メーカー・アルビオン(本社東京都)の子会社「アルビオン白神研究所」を誘致企業に認定した。アルビオンの小林章一社長は「県内での活動をさらに活性化させ、地域活性化にも微力ながら貢献していきたい」と述べた。
●「木曜カフェ」今年度の営業終える 能代支援学校(佐藤淳校長)が能代市上町の夢工房咲く・咲くの店舗などで、高等部の生徒が接客を行う「木曜カフェ」が14日、今年度の営業を終了した。足を運んだ地域住民らは生徒の成長に目を細めながら、オリジナルメニューに舌鼓を打った。木曜カフェは、生徒のコミュニケーションの向上などを狙いに25年度にスタートし、介護職やサービス業への就職を目指す高等部の総合サービス班がスタッフを務めている。オリジナルのブレンドコーヒーや同校で栽培した農作物を使った料理などを提供し、地域住民の人気を集めている。

1年間の成果を生かして接客する生徒
(能代市上町で)
●憧れの制服に袖通し採寸 能代市内の学生服取扱店には高校入試で合格した生徒たちが訪れ、来月から着用する制服に袖を通して採寸する姿が見られている。同市追分町の店舗では、一般選抜の合格発表のあった13日夕から多くの生徒が保護者と共に制服の採寸に訪れたという。一夜明けた14日も、進学先の制服を試着する姿が見られた。

進学先の高校の制服を試着する中学生(能代市追分町で)
●能代市内の小学校で卒業式 能代市内の11小学校で14日、卒業式が行われた。少し大きめの中学校の制服に袖を通した卒業生たちは、在校生や教職員、保護者らに感謝の気持ちを伝えながら、6年間の思い出が詰まった校舎に別れを告げた。第五小への統合により今年度で閉校する崇徳小(大高幸美校長)では、最後の卒業生3人(男子1人、女子2人)が144年の歴史に終止符を打つ母校との別れを惜しみながら、未来へ一歩を踏み出した。同じく統合で今年度で閉校する鶴形小は6年生がおらず、卒業式はなかった。

恩師らと記念撮影する卒業生(崇徳小で)
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