6日の紙面から

●「鯉まつり」にぎやかに
 三種町浜鯉川地区の「鯉まつり」はこどもの日の5日、同地区で行われた。小舟に乗った木彫りのコイが鯉川川から陸に揚がる滝登りが披露された後、おはやしを奏でる山車とともに地区内を練り歩き、住民らが子どもたちの健やかな成長や地域発展を願った。

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鯉川川から引き揚げられる木彫りのコイ

(三種町浜鯉川地区で) 

●第2灰捨て場 工事盛ん
 石炭を燃料とする東北電力能代火力発電所(能代市大森山)の第2灰捨て場の増設工事が今年度、ピークを迎える。石炭灰の海への漏出を防ぐ護岸施設の整備は3月に終えており、間もなく遮水シートの敷設工事が本格化。ブイで浮かべた無数のシートを海上で溶接する珍しい光景が広がる。港湾を管理する県は、今年度末の能代火力3号機の運転開始に合わせ、来年度末の完成を目指す。

●能代カップ熱戦に幕
 第32回能代カップ高校選抜バスケットボール大会は最終日の5日、能代市総合体育館で男子5試合を行った。能代工は中部大一(愛知)と明成(宮城)に敗れ、通算成績は5敗で6位。開志国際(新潟)が4勝1敗で初優勝を飾った。

●インドでハスの絵展示
 能代市落合の画家、金谷真さん(67)が描いたハスの絵が、インド・ブッダガヤのゲストハウスに展示されている。巡礼者や観光客でにぎわう仏教の聖地での展示に「世界中の人たちに作品を見てもらえて、とてもうれしく思う。作品を通して、ハスの魅力を感じてほしい」と喜びを語る。

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インド・ブッダガヤのゲストハウスに飾られている金谷さんの作品

●「つつじまつり」開幕
 能代市の能代公園でつつじまつりが始まった。植栽されている約3400株の一部が開花し、緋色や紫色の花が園内に彩りを添えている。主催するNPO法人能代観光協会は「今月中旬ごろから見頃を迎えるのでは」と話している。まつりは26日まで。19日には有志主催の「能代公園おもしろ祭り」が同公園などを会場に開かれる。

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つつじまつりが開幕。早咲きのツツジが園内を彩る(能代公園で)

●カンヌ出品 喜ぶ2人
 全国曹洞宗青年会が制作し、今月の第72回カンヌ国際映画祭に出品される映画「典座─TENZO─」に能代市内の2人が関わった。能代市仁井田白山の倫勝寺住職で同青年会事務局長を務めた山田俊哉さん(38)と、グラフィックデザイナーとして活動する能代市緑町の藤田喜彦さん(47)で、山田さんは各種PR媒体の制作や青年会内の連絡調整、藤田さんは映画の題字を手掛け、映画作りに貢献した。山田さんは「映画という分かりやすい媒体で禅を世界に広めたい」、藤田さんは「うれしさよりも驚きが大きい」と話している。

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映画「典座」に携わった藤田さんと山田さん(左から)

●3人制バスケ大会白熱
 能代市内外のバスケットボール愛好者でつくる「Nstyle」(小笠原聖子代表)主催の3人制バスケ「3×3(スリー・バイ・スリー)」の大会が5日、市総合体育館前で開かれた。県内外から4チームが参加し、第32回能代カップ高校選抜バスケットボール大会に負けない白熱した試合を繰り広げた。

4チームが熱戦を繰り広げた3×3大会

●子どもみこし元気良く
 三種町志戸橋の七星神社祭典が5日行われ、同神社を出発した子どもみこしが地区内を練り歩いて元気を振りまいた。神社近くにはこいのぼりの大群がお目見えし、青空に悠々と泳ぐ姿が住民やドライバーの目を楽しませた。

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こいのぼりが見守る中、子どもみこしが元気に運行された(三種町志戸橋で)

 

8日の紙面から

●風力調査で巨大やぐら海中へ
 能代市と八峰町の沖合で洋上風力発電のボーリング(地盤)調査が行われている。大手ゼネコンや外資系企業が八峰・能代・三種沖で計画する大型事業で、能代港の中島ふ頭で組み立てた巨大なやぐらを台船に載せて水深30㍍ほどの7地点に設置した。夏ごろまでかけて調査する。

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洋上風力発電のボーリング調査で使う巨大な鉄製やぐら(能代港中島ふ頭で)

 

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台船に載せて運び海中にやぐらを設置(浅内沖で)

●柳町祭典、5団体が舞台発表
 「柳町春の祭典」は6日、能代市柳町の旧料亭金勇で開かれ、コカリナや大正琴の演奏など趣向を凝らしたステージが訪れた人たちを楽しませた。柳町商店街のにぎわい創出につなげようと、柳町商店街振興組合、イオン能代店、市芸術文化協会でつくる実行委員会(渡辺正人実行委員長)が平成22年から開催。

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さまざまな演目で来場者を楽しませた柳町春の祭典(旧料亭金勇で)

●「鍾馗さま」の衣替え
 能代市二ツ井町飛根字羽立地内で7日、老人クラブの羽立松寿会(山谷多鶴子会長)会員たちが、地域の厄よけの神として信仰されている人形道祖神「鍾馗(しょうき)さま」の衣替えを行った。冬の間に傷んだわらを取り換え、新しい装いになった鍾馗さまが地域を見守ってくれることを願った。

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男女そろって集落を見守る鍾馗さま

●花下さん古里のため協力隊に
 能代市は7日、地域おこし協力隊に同市出身の花下哲(さとし)さん(60)=同市南元町=を委嘱した。広告会社の退職を機に札幌市から先月転居した。任期は最長3年。能代山本一帯で観光振興を目指すDMOと連携し、地元に眠る観光資源の掘り起こしや磨き上げを行う。42年ぶりの帰郷となる花下さんは「フェイスブックやホームページなどを使って地元の魅力を発信し、観光客を誘致したい」と張り切っている。

●威勢よくみこし練り歩く
 三種町下岩川長面地区の総鎮守・神明社(平賀真宮司)の例祭は5日、同地区で行われた。幼児から70代までの住民ら約40人が参加、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災などの願いを込めてみこしが集落内を練り歩いた。

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地域住民らが威勢よくみこしを担いだ神明社の例祭(三種町下岩川長面で)

●合宿 過去最多延べ5797人
 三種町はスポーツ・文化合宿の宿泊料を補助しており、平成30年度に事業を活用して受け入れた延べ宿泊数は過去最多の5797人となった。夏場を中心に大学バスケなどの新規合宿が増えたことが要因。合宿誘致による町内の宿泊や飲食への経済波及効果は高く、森岳温泉郷の活性化にもつながっているとして、町は今年度も補助事業を継続している。

●あすから県北高校総体
 県北地区高校総体は、9日から4日間の日程で大館市や北秋田市、能代市で15競技が集中開催さされる。初日の9日に大館市の長根山陸上競技場で陸上競技が始まり、10日は9競技、11日は13競技と定通部、12日に10競技を各地で実施する。能代市開催は3競技で、10~12日にバスケットボールが能代工高体育館とアリナス、能代松陽高では11日にソフトボール、12日に空手道を行う。定通部は11日に市総合体育館で実施する。水泳と駅伝は6月、夏季スキーは9月に行う。

●〝観光的県境〟に看板設置
 八峰町、青森県深浦町、鯵ケ沢町の各観光協会でつくる「ルート101観光連絡協議会」は、秋田と青森両県の“観光的県境”を示す看板を八峰町八森御所の台のあきた白神体験センターに移設した。昨年度の「国盗(と)り網引き合戦」で青森県側が勝利したため、道の駅はちもりにあった県境が南下。国盗り網引き合戦による観光的県境の取り組みは開始から10年が経(た)ち、今回で終了するが、3町の観光協会は今後も交流を継続して広域観光に取り組むとしている。

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昨年の国盗り綱引き合戦の結果を踏まえ、〝観光的県境〟があきた白神体験センターに南下

 

9日の紙面から

●「母の日」へ商戦活発
 12日の「母の日」を前に、能代山本のスーパーや花屋などではフラワーアレンジメントや衣料品などを取りそろえた特設コーナーを設けて売り込みを図っている。各店では、母親に日頃の感謝の気持ちを伝えようと、じっくりと品定めする人の姿が見られている。能代市中関の生花店では、定番のカーネーションやアジサイの鉢植えをはじめ、ハーバリウム、バラなどをかたどった芳香剤といった品を用意。鉢植えは1千円~7500円ほどと、幅広いサイズ・値段を設定しており、3千円前後のカーネーションを購入する人が多く見られるという。

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色とりどりの花を並べて母の日商戦を展開

(能代市中関で)

●東京便利用15万人突破
 大館能代空港(北秋田市脇神)の平成30年度の東京(羽田)便利用者数は延べ15万570人で、好調だった前年度より1万1986人増加し、同10年7月の開港以降、初めて15万人を超えた。搭乗率は、前年度比3・1㌽上がって64・2%で、2年連続で60%台を維持した。

●中小企業、売上と採算は悪化
 能代商工会議所が行った1~3月の中小企業景況調査によると、全業種平均のDI(「増加・改善」とする回答割合から「減少・悪化」とする回答割合を差し引いた数値)は、「売上」がマイナス17・3、「採算」が同18・7で、いずれも前期(昨年10~12月)より悪化した。経営上の課題では従業員や技術者の不足を挙げる業種が多く、人手不足も深刻化している。

●参院選、野党候補一本化協議へ
 今夏の参院選秋田選挙区(改選数1)に立候補を予定している野党2陣営が、候補者の一本化も視野に入れた協議を、今月中旬にも開始する方向で調整を進めていることが8日、分かった。有力視される7月4日の公示まで2カ月を切る中、自民、非自民両候補による一騎打ちの構図が出来上がるのか、注目される。秋田選挙区にはこれまでに、自民党公認で再選を目指す中泉松司氏(40)、共産党公認の新人で党県委員会常任委員の藤本友里氏(40)、立憲民主、国民民主、社民の3党県組織と連合秋田の4者が擁立した無所属新人の寺田静氏(44)の3人が出馬を表明し、活発な前哨戦を繰り広げている。

●三種町が学校再編でアンケ調査
 三種町は、小中学校の再編に向け、園児や児童生徒の保護者を対象にアンケート調査を実施する。町は、少子化や校舎の老朽化が進む現状から再検討は避けられないと判断、調査結果を踏まえて統合の時期や校舎設置場所の検討を進めていく方針。山本地域では3保育園(森岳、金岡、下岩川)の統合に関するアンケートを同時に実施する。いずれも今月20日ごろから調査用紙を配布し、6月中旬までに回収する計画。

●ツツジに主役リレー
 能代市二ツ井町のきみまち阪公園で、つつじまつりが始まった。公園内では桜が花びらを散らせていて、日当たりの良い場所では早咲きの品種のツツジがつぼみを膨らませて色づいてきており、これから色とりどりの花が咲き誇って来場者を迎える。つつじまつりは31日まで。

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風に散る桜の木の下で、ツツジがつぼみを膨らませて開花を待っているきみまち阪公園

●6月9日「ひまわり号」運行
 障害の有無を問わず、子どもからお年寄りまで分け隔てなく鉄道の旅を楽しむことで福祉への理解を広げる「ひまわり号」が、6月9日にJR五能線を利用して行われる。市民有志が企画・運営する触れ合い旅として親しまれており、主催する実行委員会(庄司絋八実行委員長)は参加者やボランティアを募集している。当日は午前7時10分から能代駅で出発式を行い、7時31分発の列車で青森県深浦町の十二湖駅を目指す。到着後は周辺を散策してからバスで十二湖リフレッシュ村に移動。昼食後、大正琴あきたの演奏や能代山本手話研究会によるお楽しみ会を予定している。問い合わせは庄司実行委員長(☎0185・52・5588、楽器の店ハーモニー)。

●租税教育推進協力校に金岡小
 三種町金岡小(佐藤俊介校長)が、県租税教育推進協議会(代表幹事・渡部克宏県教育次長)の今年度「租税教育推進協力校」に選ばれ、このほど同校で委嘱状交付式が行われた。租税教室の実施や税に関する作品提出などを通じて、児童の税に対する意識を高める。

10日の紙面から

●建設業界 若手社員ら交流
 人手不足に直面する能代山本の建設業界が若手社員の定着に向けた取り組みを強化している。建設業能代山本建北会(石川崇会長)主催の研修会が9日、能代市御指南町の県山本地域振興局などを会場に開かれ、入社1、2年目の若手社員ら12人が参加、将来の目標などを語り合った。会社の枠を超えて交流を深めることで早期離職の防止につなげたい考え。

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地元建設業の若手社員が将来の目標などを語り合った座談会(能代市の県山本地域振興局で)

●「200円バス」利用伸びる
 能代市内を運行する路線バスで65歳以上を対象にした「200円バス」の利用が好調だ。高齢ドライバーによる交通事故が社会問題化し公共交通への関心が高まる中、200円バスの「乗車証」保有者は4月末時点で4863人おり、1年前より161人増えた。市が今年1月に実施したアンケート調査では、200円バスを利用する理由として8・9%が免許返納、5・8%が運転に不安があると答えた。市は高齢者の閉じこもり予防のほか事故防止、運転免許証返納の動機付けにもつながるとして利用を呼び掛けている。

●県議選10代投票率37・49%
 県選挙管理委員会は8日、4月の県議選での県内の18、19歳の投票率(全数調査)を発表した。能代山本4市町は、当日有権者数987人のうち、370人が投票、10代投票率は37・49%だった。全県の平均は31・47%で、選挙権年齢が20歳から18歳に引き下げられた28年7月の参院選以降の国政・県政選挙で、最低となった。

●水稲新品種ブランド化へ
 県が開発した極良食味の水稲新品種(秋系821)が全国の産地間競争に打ち勝つために必要な生産・流通・販売対策の指針策定に当たる「秋田米新品種ブランド化戦略本部」が9日、設立された。秋田市内で開かれた第1回本部会議で、佐竹知事は「秋系821が狙うのは、日本、さらには海外でも評価されるトップブランドだ」と語り、3年後の本格デビューに向け意気込みを示した。

●ラズベリー出荷強化が課題
 能代ラズベリー研究会(菊地勝美会長)の菓子店などに対する果実の昨年度販売額は5万8866円で、夏の高温に伴う収量減の影響を受け、前年度の半分程度となった。産地化に向けて能代市と県立大が共同研究を進めている作物だが、出荷できるメンバーの確保などが課題とされる。

●無人ボートで田んぼに薬剤
 JA秋田やまもと(米森萬壽美組合長)は、無人ボートを活用した水稲の除草剤散布作業に着手した。除草剤の散布は人力が主流だが、ボートで農家の労力を削減し、今後も米作りを継続・拡大してもらう狙い。必要経費は薬剤料金のみで、初年度の今春は農家から170㌶の依頼を受けた。作業を受託した農家らが連日散布に当たっており、周辺農家の関心を集めている。同JAは「取り組みをPRし、来年はさらに実績を増やしたい」と話している。

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水田の水面をすいすいと走るボート。後部から薬剤が流れる

●能代 新分野に参入9社支援
 能代市の補助率100%の支援事業を昨年度活用して新商品を開発し、新たな分野に参入した市内企業は9社だった。アイスクリーム製造への参入、木製品ブランドの立ち上げ、配食サービスに向けた店舗改修、スポーツ指導教室の開校、天空の不夜城の土産品開発などが市の補助事業の後押しで実現した。

●野菜と花苗 品目豊富に
 能代山本地域の農産物直売所が、野菜と花の苗を売り出している。今の時期の主力商品で、会員の農家が品種にこだわり、心を込めて苗を作っている。店内外に苗が多彩に並び、家庭菜園に親しんでいる消費者が来店、収穫期を楽しみに思い浮かべながら購入し、売り場はにぎわいを見せている。

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店外に苗を多彩に並べて商戦を展開

(三種町鵜川で)

 


 

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