6日の紙面から

●能代東中生が桧山城跡で発掘体験
 能代市能代東中(田崎雅則校長)の1年生が5日、市教委が発掘調査を進める同市桧山の国史跡「桧山城跡」(檜山安東氏城館跡)を訪れ、担当職員の指導を受けて発掘作業を体験した。生徒たちは次々と出土する磁器や焼き物のかけらを通して、古里の歴史への関心を高めた。

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ジョレンを使って発掘作業を体験する能代東中の生徒たち(能代市桧山で)

●消防広域「全県1区」も選択肢
 県は5日、県消防広域化推進計画を年度内に策定するための「検討会」の初会合を県庁で開き、県内13消防本部の再編・統合に向けた協議をスタートさせた。会議の中で県は、市町村消防の広域化の枠組みとして、全ての消防本部を統合する「全県1区」を選択肢に含めると明言。各市町村担当課長や消防本部の消防長らで構成する「幹事会」で今後、議論を深めたいとした。

●地域振興券の取扱事業所募集へ
 能代商工会議所(広幡信悦会頭)と二ツ井町商工会(菊池豊会長)は、11月に発行する「市地域振興券」の取扱事業所の募集を10日から来月10日まで受け付ける。消費税率の10%への引き上げにより消費低迷が懸念されるため、地域経済を下支えすることが目的。登録した事業所での買い物やサービスに使える振興券は、10%の割増を設定する。入限度は1人5セット。使用期限は11月16日から来年2月24日まで。取扱事業所は、商議所か商工会の正会員(市内に事業所があること)が対象。

●市議会決算審査 9月定例会で
 能代市議会は、開会中の9月定例会で平成30年度一般・特別各会計決算認定案の審査を初めて行う。これまでより2カ月前倒しして、次年度の当初予算編成に審査結果を反映させるのが狙い。11日の本会議で決算特別委員会(委員18人)を設置し、総務企画、文教民生、産業建設の各常任委員会に対応した3分科会を設ける。12日に行う各常任委の審査終了後に分科会審査に移り、全体会も前・後期2回開く。議決日は本会議最終日の10月2日。

●観光市であすから漁師の写真展
 「豊かな海の産直まつりin八峰」(7、8日)の一環で、八峰町八森のはちもり観光市で「漁師の写真展」が開かれる。4日に準備作業が行われ、プロの写真家が底引き網漁の現場に密着して収めた力作を展示した。産直まつりは、第39回全国豊かな海づくり大会・あきた大会()の関連イベント。写真展の作品は北秋田市阿仁根子在住の写真家・船橋陽馬さん(37)が撮影。6月末に岩館漁港から底引き漁船「海運丸」(菊地陽一船頭)に乗り込み、夜明け前から夕方まで漁に密着した。展示するのは、紙に印刷した大小約40点。今月29日まで、観光市が開かれる土・日曜日に見ることができる。

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「漁師の写真展」の展示作業が行われた

(八峰町八森のはちもり観光市で)

●英語暗唱弁論、学習成果を発揮
 第70回能代山本中学校英語暗唱弁論大会兼第72回県大会地区予選は5日、能代市海詠坂の能代山本広域交流センターで開かれ、生徒たちが正しい発音を意識して、表現力たっぷりに堂々と発表した。審査の結果、3年暗唱の部1位の小林花補さん(能代二)、弁論の部の1位の石崎天珠さん(能代一)が県大会(12日・秋田市の県生涯学習センター)の出場権を得た。

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中学生たちが日頃の練習の成果を披露した英語暗唱弁論大会

●県北高校野球 松陽と能工勝利
 秋季県北地区高校野球大会は5日、能代市の能代球場で再開、敗者復活2回戦2試合が行われた。能代松陽─大館国際の試合は能代松陽が延長12回の末4─3で競り勝ち、大館桂桜─能代工の試合は能代工が6─2で逆転勝ちし、7日に行う県大会(14~17日、21、22日・秋田市のこまちスタジアム、八橋球場)の第3、4代表決定戦進出を決めた。6日は同球場で準決勝を実施し、能代が決勝進出と県大会出場を懸けて大館鳳鳴と対戦する。

 ▽敗者復活2回戦(能代球場)
能代松陽110001000001 4
大館国際001100100000 3
        (延長12回)

大館桂桜100100001 3
能 代 工00001041X 6

 

●料金未納通知の不審はがき届く
 県警本部は5日、「総合消費料金未納に関する訴訟最終告知のお知らせ」などの表題の不審なはがきが届く事案が3日から5日にかけて計54件発生したと発表した。能代山本でも5件あったものの、いずれも被害はなかった。県警生活安全企画課によると、能代山本では能代市で4件、三種町で1件発生。はがきは「利用していた契約会社ないし運営会社から契約不履行による民事訴訟として訴状が提出された」などの内容で、問い合わせ先として実在しない「法務省管轄支局民事訴訟告知センター」が記載されていたという。不審に思って警察に相談したため、被害はなかった。

7日の紙面から

●沖合底引き網漁解禁で活気
 資源保護のために休漁していた沖合底引き網漁が今月、解禁された。八峰町の八森、岩館の両漁港には夕方、イカやカレイなどを積んだ漁船が帰港し、船着き場や荷さばき場は荷降ろしなどの作業、競りに関わる関係者で活気を見せている。沖合底引き網漁は、資源を守るために7、8月が休漁と定められている。八森、岩館の両漁港を管轄する県漁協北部総括支所によると、今季は7隻の漁船が漁に取り組んでいる。

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沖合底引き網漁が解禁。カレイやイカなどを積んだ漁船が夕方に帰港し、浜に活気

(八峰町の岩館漁港で)

●昨年度の新規就農31人/能代山本
 県は、昨年度の新規就農者の確保状況をまとめた。能代山本は31人で、前年より1人増加し、県内8地域では4番目に位置した。就農区分別で見ると、農家生まれの人が他産業から就農するUターン就農が18人で58%を占めたほか、45歳未満が3分の2の21人に上った。県山本地域振興局は「新規就農者が熟練農家から教えてもらうネットワークを構築し、より就農しやすくしたい」としている。

●米仮渡し金、昨年同等以上に
 JA秋田やまもと(米森萬壽美組合長)の集落座談会は5日、三種町と八峰町の15会場で開かれた。三種町の逆川地区に参加した米森組合長は、今年産米の概算金について「できれば昨年と同等以上の仮渡し金を払いたい」とした。また、同JAは、独自の積立金を活用して園芸品目の規模拡大にチャレンジするよう呼び掛けた。

●ヨルダン空手選手団が9日来能
 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、能代市を「ホストタウン」として交流することが決まったヨルダンの空手道チームは、9日に同市を訪れる。東京五輪で初実施される空手道のプレミアムリーグ東京大会(6~8日・日本武道館)に出場するため来日したコーチや選手ら5人が来能し、能代松陽高空手道部と交流したり、市内観光を楽しんだりする。 

●能代が鳳鳴下し決勝進出
 秋季県北地区高校野球大会は6日、能代市の能代球場で準決勝が行われた。大館鳳鳴─能代の試合は、能代が7─7の同点で迎えた延長11回に8─7でサヨナラ勝ちし、決勝進出と県大会(14~17日、21、22日・秋田市のこまちスタジアム、八橋球場)の出場を決めた。7日は同球場で県大会の最後の切符を懸けた第3、4代表決定戦を実施。能代松陽が花輪と、能代工が大館鳳鳴と対戦する。決勝は同球場で8日午前10時から行われ、能代と秋田北鷹が顔を合わせる。

 ▽準決勝(能代球場)
大館鳳鳴01102102000 7
能  代00001310201x 8
           (延長11回)

●ハピネッツ勝利に沸く
 プロバスケットボール・Bリーグ1部(B1)の秋田ノーザンハピネッツは6日、能代市総合体育館でプレシーズンゲームを行った。応援席がチームカラーのピンク色に染まる中、B1の富山グラウジーズと対戦、熱戦を繰り広げ、95─75で勝ち、「バスケの街・能代」のファンを喜ばせた。

0906 ハピネッツ

会場はピンク色に染まり、ファンがハピネッツに声援を送った(能代市総合体育館で)

●8日のみこし運行へ士気高める
 8日に八峰町八森地域で「八森っ子元気みこし」を運行する八森小(多賀谷雅人校長)は6日、同校で集会を開き、児童が「ワッショイ、ワッショイ」と威勢のいい声を上げるなど本番に向けて士気を高めた。同校は平成21年4月に旧八森小と観海小、岩館小が統合して開校。10周年を記念し、岩館と中浜、茂浦の3地区から子どもみこしを借り受け、8日にJR八森駅周辺で運行する。

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八森小の児童が8日に迫った子どもみこしの運行に向けて集会を開催(同校で)

●特産ミョウガ詰め放題
 能代市中関の農産物直売施設・みょうが館で3日、みょうが詰め放題まつりが開かれた。特産のミョウガを大幅に安く手に入れられるとあって大勢の人が訪れ、丸々と生育したミョウガを袋いっぱいに詰め込み、地域の旬を感じ取った。

d03p01ミョウガまつり

大量のミョウガが用意され、消費者の人気を集めた(みょうが館で)

8日の紙面から

●防災知識 楽しんで体得
 大地震の発生を想定した体感型防災アトラクション「LIFE LINEⅡ」が7日、能代市総合体育館軽運動場で行われた。映像と効果音で緊迫感を演出した中、謎解きをクリアしながら災害対応に関する知識を高める防災イベントで、本県での実施は初めて。家族連れを中心に計約240人が参加し、大規模災害発生時における「自助」と「共助」の在り方に理解を深めた。日本青年会議所東北地区協議会主催の「東北青年フォーラムin能代」のイベントの一環。全国各地で大規模災害が多発していることを受け、自らの命を守る意識を高めてもらおうと行った。

緊迫感が漂う会場で、防災に関する知識を問う「ミッション」に挑戦する参加者(能代市総合体育館軽運動場で)

●落合さん〝オレ流〟トーク
 第67回東北青年フォーラムin能代のメインフォーラムは7日、能代市文化会館大ホールで行われた。本県出身で元プロ野球選手・監督の落合博満さん(65)が「未来を切り開くチカラ」と題して基調講演したほか、能代高の生徒とのトークセッションを通じてプロ野球生活の経験を紹介したり、努力の大切さを伝えたりした。

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基調講演する本県出身の元プロ野球選手の落合さん(能代市文化会館大ホールで)

●天皇、皇后両陛下ご来県
 天皇、皇后両陛下は7日、第39回全国豊かな海づくり大会出席のため来県された。天皇即位後、本県訪問は初めて。両陛下は8日に秋田市で開かれる海づくり大会の式典行事などに出席する。天皇陛下の本県訪問は皇太子時代を含め9回目。前回は2年前の平成29年7月、秋田市で開かれた第53回献血運動推進全国大会に、妃殿下時代の皇后さまとご夫妻で出席された。

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即位後初めて来県した天皇、皇后両陛下(秋田空港で)

●はちもり観光市で漁の写真展
 全国豊かな海づくり大会・あきた大会に合わせた写真展は7日、八峰町八森字横間のはちもり観光市で始まった。沖合底引き網漁に密着して撮影した写真が展示され、買い物に訪れた人が漁業に関心を寄せている。

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「豊かな海の産直まつりin八峰」が開幕。はちもり観光市では漁の様子を撮影した写真を展示

●三種町の山本公民館建設着々
 三種町が同町森岳字町尻地内で進めている山本公民館・山本総合支所の建設工事は、8月末で進捗率が48・8%とほぼ半分に達し、来年2月完成に向け順調に推移している。老朽化が進む現在の公民館の裏側に鉄骨造2階建ての建物を新築し、公民館と総合支所の機能を集約する。来年4月供用予定で、工事中も現在の公民館は通常通りに開館している。

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進捗率がほぼ半分に達している山本公民館・山本総合支所の建設工事(三種町森岳で)

●松陽が県北第4代表に
 秋季県北地区高校野球大会は7日、能代市の能代球場で県大会(14~17日、21、22日・秋田市のこまちスタジアム、八橋球場)の切符を懸けた第3、4代表決定戦が行われた。能代松陽が8─1の7回コールドで花輪に圧勝。能代工は大館鳳鳴に3─11の7回コールド負けを喫した。抽選の結果、能代松陽は県大会に第4代表で出場する。決勝は8日午前10時から同球場で行われ、能代が秋田北鷹と対戦する。

 ▽代表決定戦(能代球場)
花  輪0000001 1
能代松陽0020213x 8
      (7回コールド)

大館鳳鳴0042401 11
能代工 1000200 3
      (7回コールド)

●体験楽しみ「木都散歩」
 木工品の製作体験を楽しみながら能代市中心部を歩くスタンプラリー「木都散歩」が7日に始まった。市役所大会議室(旧議事堂)や飲食店、空き店舗の計12カ所にチェックポイントを設け、そのうちの一部会場では市内外の木材関連業者が製作体験を提供。好天の下、家族連れが木の香りを感じながら街歩きを楽しんだ。8日まで。

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多彩な木のおもちゃが並び、家族連れを楽しませている(能代市役所大会議室で)

●秋の農繁期事故なく
 県の呼び掛けによる「秋の農作業安全運動」が、10日に始まる。秋の農繁期は農作業事故が多く発生することから、事故の未然防止と安全対策徹底に向け、運動を展開する。10月20日まで。

10日の紙面から

●ヨルダン空手選手団が来能
 中東・ヨルダンの空手チームが9日、2020年東京五輪・パラリンピックでホストタウンとなった能代市を訪れた。市内観光を楽しんだほか、能代松陽高空手部の練習にも参加し、熱のこもった指導に当たった。来日した選手3人は同国の代表入り最有力選手とあり、部員たちは世界レベルを肌で感じながら稽古に打ち込んだ。

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ヨルダンの空手チームが東京五輪・パラリンピックのホストタウンの能代市を訪れ、能代松陽高空手部の部員を熱心に指導

●市9月議会一般質問始まる
 能代市の9月定例議会は9日本会議を再開し、5氏が一般質問を行った。斉藤市長は7月に洋上風力発電の先進地として欧州を視察した感想を問われ、海に建つ巨大な風車が景観を損ねるとして住民の反発を招き計画変更したデンマーク・コペンハーゲンの実例を紹介し「市民の意見をしっかり聞いて配慮しながら建てることを検討しなければ」との考えを示した。熱中症対策の一環で学校にエアコンを設置すべきとした質問では、高橋誠也教育長が補助金に頼らない家庭用エアコン設置の効果が実証されたことを受け、来年度から普通教室への整備に着手するとした。

●海づくりの輪を秋田から
 第39回全国豊かな海づくり大会は8日、天皇、皇后両陛下が臨席して秋田市の県立武道館で式典が行われ、天皇陛下は「海や漁業への理解と関心がさらに深まり、豊かな海づくりの輪が秋田の地から全国へ、そして未来に向けて大きく広がっていくことを願う」とお言葉を述べられた。 

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天皇、皇后両陛下が県内漁業関係者に放流魚をお手渡し(県立武道館で)

●AED活用して命救い感謝状
 能代山本広域市町村圏組合消防本部は9日、能代市第五小体育館で心肺停止状態となった同市鰄渕の男性(71)に対しAED(自動体外式除細動器)を使用するなどの救命処置を施して命を救ったとして、同市の東能代地区にこにこスポーツクラブ(夏井光彦会長)に感謝状を贈った。

●県北高校野球、能代は準優勝
 秋季県北地区高校野球大会は最終日の8日、能代市の能代球場で能代─秋田北鷹の決勝が行われた。能代は5─6のサヨナラ負けを喫し、準優勝となった。県大会は14日、秋田市のこまちスタジアムと八橋球場で開幕し、県北第2代表の能代と第4代表の能代松陽が出場する。組み合わせは10日に決まる。

 ▽決勝(能代球場)
能  代200001011 5
秋田北鷹000200301x 6

●八森小、みこし担ぎ練り歩く
 八峰町の八森小(多賀谷雅人校長、全校児童101人)による「八森っ子元気みこし」が8日、JR八森駅周辺で行われた。開校10周年を記念したもので、児童は岩館と中浜、茂浦の3地区から借り受けたみこしを担ぎ、地域に「ワッショイ、ワッショイ」と威勢のいい掛け声を届けた。

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八森小の開校10周年を記念し、子どもみこしを担ぐ児童たち(八峰町八森で)

●藤琴豊作踊り、駒が躍動
 藤里町藤琴地区の鎮守・浅間神社の例大祭は8日行われ、県無形民俗文化財の藤琴豊作踊りが勇壮に繰り広げられた。町総合開発センター前の御旅所に到着した後、若衆らが獅子踊りや駒踊り、奴(やっこ)踊りなど伝統の踊りを披露し、大勢の見物客を楽しませた。

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男衆が勇壮で躍動感あふれる駒踊りを披露した浅間神社例大祭

●外国出身者らが踊りの輪
 能代山本地域で生活する外国出身者やその子どもたちの日本語学習を支援しているのしろ日本語学習会(北川裕子代表)の第23回納涼・盆踊り会は7日、能代市上町のけやき公園で開かれた。浴衣姿の学習者や住民ら約150人がやぐらを囲んで踊りの輪を作り、にぎやかに交流した。


 

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