6日の紙面から

●春の火災予防運動スタート
 「ひとつずつ いいね!で確認 火の用心」を統一標語に掲げた春の火災予防運動が5日、始まった。能代山本では消防総合訓練や、消防署員・消防団員による防火パレード、関係機関の警戒広報などが各地で展開され、地域の無火災に向けて意識を新たにした。運動は11日まで。

能代消防署と能代市消防団が同市比八田地区で消防総合訓練を展開

●ネギでJGAPの団体認証取得
 ネギ農家でつくるJAあきた白神ねぎ部会GAP研究会(大塚和浩会長)が、ネギでJGAPの団体認証を取得した。厳しく細かい審査をクリアし、農産物の安全や環境保全に取り組んでいることが第三者機関に認められた。対象の農場は白神ねぎを意欲的に出荷している7経営体。畑の土から収穫後のネギを拭く布巾まで安全性を追求した結果で、各経営体は「今まで以上に安全性を確保し、多くの人に白神ねぎを知ってもらいたい」としている。

●「住まいとくらし」の本展示
 新年度の始まりに合わせ、新たな環境で快適な生活を送ってもらおうと能代市立能代図書館では「住まいとくらし」と銘打ったテーマ展示を行っている。部屋の整理や、住宅のリフォーム、模様替えといったジャンルの本が並び、訪れる住民らがじっくりと読む光景が広がっている。

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能代図書館で行われているテーマ展示

●道の駅で秋田美桜酵母の酒販売
 能代市二ツ井町小繋の道の駅ふたついで4日、県オリジナル酵母「秋田美桜酵母」を使った酒類を販売する「秋田美桜酵母 お・さ・け特集」が始まった。立ち寄った人たちは、爽やかな香りが特徴のビール、日本酒、ワインの希少さとキャッチコピーにも引かれて買い求めていた。

●石倉山でミズバショウかれんに 
 能代山本地方の湿地帯などで、ミズバショウが咲き始めた。白色で葉の一種とされる仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴的で、地域の春の訪れを実感させている。好天に恵まれると、各地で春の植物を愛(め)でる人の姿が見られる。

m04p01石倉山公園ミズバショウ

花を咲かせたミズバショウ(三種町森岳の石倉山公園で)

●昨年の労災、4年ぶり死者なし
 能代労働基準監督署がまとめた令和元年の労働災害発生状況(速報値)によると、管内では4年ぶりに死者がなく、負傷者(休業4日以上)は79人と前年より22人減少した。負傷者は、製造や建設など「工業的業種」が43人で前年より3割以上減少した一方、商業や接客など「非工業的業種」は36人とほぼ横ばいで、業務中の転倒によるけがが目立つ。同労基署は「非工業的業種で労災防止の意識が浸透していない傾向がある」とし、指導を強化する方針。

●JAやまもとが補助教材を寄贈
 JA秋田やまもと(米森萬壽美組合長)の役職員が3日、八峰町教育委員会を訪れ、JAバンクの小学生向け補助教材「農業とわたしたちのくらし」を寄贈した。

●住民有志 農道脇のごみを一掃
 八峰町八森の住民有志でつくるボランティアグループ、望海クラブ(奈良成夫会長)は5日、旧八森中裏手にある農道「ビューシーライン」でクリーンアップに取り組んだ。道路端に落ちているごみを拾い集め、環境美化に一役買った。

p05p01望海クラブ清掃活動

拾い集めたごみを分別する会員たち(八峰町八森字中島で)

7日の紙面から

●小中高校が約1カ月ぶりに再開
 能代山本の小中学校や高校、能代支援学校で6日、一斉に新学期が始まった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休校と春休みが終わり、各校舎には児童生徒の明るい声が響いた。児童生徒の多くはマスク姿で登校、教諭らは感染リスクを高める「密閉」「密集」「密接」の三つの「密」状態を避けようと対策を講じるなど、不安含みの中での学校再開となった。きょう7日は各校で入学式が行われる。

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新学期が始まり、朝の通学路はマスクを着けた児童生徒の姿が目立った(能代市盤若町で)

●能代市で融資制度の相談続々
 新型コロナウイルスの感染拡大で、資金繰りに苦しむ事業者が能代市で増えている。市によると、県の融資制度を受けるためのセーフティーネット保証の認定は6日現在で55件に上る。15~20%収入減の事業者を対象とした認定で、困窮した経営実態がうかがわれる。市は「イベント中止などの影響はこれから顕在化するのでは」とし、予断を許さない状況が続いている。

●ハウスでイチゴの収穫始まる
 能代山本で、イチゴの収穫が始まっている。産地化はされていないものの、産地直売施設で人気の品目。ハウス内に甘さの乗った果実がそろう中、農家が一つ一つ丁寧に収穫している。

d06p03イチゴ収穫2

ハウス内でイチゴの収穫に励む農家(三種町で)

●山本地域拠点センターオープン
 三種町森岳字町尻に建設された「山本地域拠点センター」が6日、業務を開始した。山本支所と山本公民館を統合した新たな施設で、オープニングセレモニーでは町関係者が行政サービスや文化活動の中核を担う施設として親しまれることに期待を寄せた。

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オープンした山本地域拠点センターの外観

●部活動再開も練習は手探り
 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、活動を自粛していた能代山本の多くの中学校と高校で6日、部活動を再開した。県外遠征の禁止、密閉や密着、密集の回避など「条件付き」だが、各部は感染に気を配りながら活動。ただ、全体練習は課題もあり、各部は手探り状態で練習方法に苦心している。

●縫製業者が三種町へマスク贈る
 三種町浜田の縫製業「石岡ソーイング」(石岡和久代表取締役社長、従業員25人)は6日、自社で製造した布製マスク1530枚を町に寄贈した。新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが品薄になっていることを受け、縫製技術を生かして独自に取り組んだもので、町内の小中学校や幼稚園、保育所に配布される。石岡社長は「マスクだけでなく、手洗いやうがいも徹底してほしい」と呼び掛けた。

●春の全国交通安全運動スタート
 春の全国交通安全運動が6日、始まった。能代山本では、毎年運動に合わせて行われていた能代市交通安全対策協議会主催の出発式は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となったものの、能代署駐車場で交通指導取り締まりに向けたパトカーの出動式が行われ、署員たちが交通事故の撲滅に向けて意識を新たにした。運動期間中は同署や関係機関が街頭指導などを各地で展開し、交通安全意識の高揚を図る。

出動式の後、パトカーが地域のパトロールに出発

●交通安全の貢献たたえて表彰
 春の全国交通安全運動に合わせ、2年度交通安全功労者表彰伝達式が6日、能代署で行われた。能代山本地区交通安全協会日吉支部の高田誠さん(67)=能代市日吉町=と東能代支部の浅野和一郎さん(72)=同市機織轌ノ目=に、県警本部長と県交通安全協会の連名の表彰状が伝達された。

8日の紙面から

●小中学校、高校で一斉に入学式
 能代山本のすべての小中学校と高校、秋田しらかみ看護学院で7日、入学式が一斉に行われた。爽やかな青空の下、1年生たちは新しい生活への期待を胸に登校し、式に臨んだ。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、各校では式典の時間短縮や出席者の制限などの対策を講じての実施となった。

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新しい学校生活への期待に胸を膨らませ、新入生が入学式に臨む(三種町湖北小で)

●緊急事態宣言の影響懸念
 安倍晋三首相は7日、新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言を東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に発出した。期間は5月6日までの1カ月。首都圏などに対する緊急事態宣言により、冷え込みが著しい能代山本の経済界では、さらなる影響を懸念。市民からも対象地域にいる家族や親戚などを心配したり、決して人ごとではないと感染防止に気を引き締める声が上がった。

●発熱患者専用の診察室設置
 能代市桧山の能代山本医師会病院(加藤裕治郎院長)は、発熱の症状がある外来患者を診察する専用の診察室を設けた。新型コロナウイルスの「持ち込み」を防ぐ狙いで、診察時間帯も午後のみとし来院時間を指定し、空間、時間帯とも一般の外来患者と接触しないように考慮している。

●友人や施設に手作りマスク
 新型コロナウイルス感染症の拡大によってマスクの品不足が続く中、藤里町の女性が個人的にマスクを手作りして友人らに配布したり、高齢者福祉施設に寄贈して喜ばれている。マスクを手作りしているのは、町更生保護女性会前会長の菅原優子さん(88)=藤琴=。これまで120枚以上を作って希望する友人・知人らに配布。放課後児童クラブ「あそぼクラブ」のスタッフや、先日は高齢者福祉施設の美里園にも50枚を寄贈して喜ばれた。

●障害者支援センターが移転
 就労指導から生活相談まで障害者の自立支援を一貫して行う「能代山本障害者就業・生活支援センター」が、能代市通町(尚生ふくし園跡地)に移転した。相談スペースを増やして来所者のプライバシー保護に一層配慮したほか、中心市街地になったことで、公共交通機関の利便性も向上。支援体制の充実・強化が図られた。

●二ツ井小にランドセルカバー
 二ツ井藤里地区交通安全協会(工藤徳一郎会長)は先月31日、能代市二ツ井小の新入生に反射材付きのランドセルカバーを寄贈した。ランドセルカバーの寄贈は新入学児童の交通安全に役立ててほしいと、昨年度から実施。今年度は予備を含めて二ツ井小に27枚、藤里小に13枚寄贈した。

●芝野名人が井山本因坊に挑戦
 能代市は7日、5月25、26日に同市柳町の旧料亭金勇で打たれる囲碁の「第75期本因坊戦」(毎日新聞主催)七番勝負第2局で、9連覇を目指す井山裕太本因坊(30)=本因坊文裕(もんゆう)、九段=の対戦相手が芝野虎丸名人(20)に決まったと発表した。芝野名人が本因坊戦に挑戦するのは初めて。

●キキョウのコーヒー人気じわり
 八峰町の加工生産団体「ぬくもり工房」(阿部昌子代表)と、まちおこしNPO「オモシエナ」(板谷大樹代表)は、同町産薬用植物のキキョウの根とあきたこまちの玄米を焙煎したノンカフェインハーバルコーヒー「KIKYO GENMAI COFFEE」を商品化した。同町峰浜沼田の農産物直売施設「おらほの館」やポンポコ山公園パークセンターなどで販売しており、町内外からじわじわと人気を集めている。1パック15㌘入りで250円(税込み)。

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オモシエナとぬくもり工房が共同開発した「KIKYO GENMAI COFFEE」

9日の紙面から

●さくら庭あすからライトアップ
 能代市庁舎の「さくら庭」のソメイヨシノが咲き始め、薄いピンク色の花が日ごとに華やかさを増している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で「さくら庭さくらまつり屋台村」は中止したが、桜のライトアップは予定通り10日から行う。今月中旬にも見頃を迎えそうで、市は「今年も変わらずきれいに咲いた桜を観賞して心を和ませてほしい」としている。

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薄いピンク色の花を咲かせている能代市庁舎のソメイヨシノ

●新型コロナで仮設診療所を提言
 県医師会(小玉弘之会長)は8日、秋田市の県医師会館で記者会見し、新型コロナウイルス感染症への対策として、発熱などの症状がある人に対応する「公設の仮設診療所」を設置する必要性を訴えた。県内で感染が拡大した場合、感染症指定医療機関の負担増大が懸念されるため。二次医療圏か郡市医師会ごとの設置を想定しており、県や市町村、各地域の医師会と協議を進める方針。

●能代が共生社会ホストタウンに
 来年に延期された東京パラリンピックに向けてバリアフリーを推進する「共生社会ホストタウン」に、能代市が追加登録された。相手国ヨルダンの選手の事前合宿受け入れや交流、バリアフリーのまちづくりを目指す。登録は7日付。

●三種町住宅リフォーム需要高く
 三種町の住宅リフォーム助成事業は令和元年度、206件の利用件数があった。前年度を21件上回る実績で、事業開始から10年余りが経過しても町民の需要の高さを感じさせている。今年度は一般会計当初予算に前年度比500万円増の2千万円を計上しており、利用を呼び掛けている。

●郡市医師会副会長、理事増員へ
 能代市山本郡医師会(山須田健会長)の定款変更案は、会員117人中110人が変更を承認する同意書を提出し、3分の2以上の同意を得て承認された。副会長を1人増の3人体制に、理事を1人増の14人以内とする内容で、任期満了に伴う役員改選を控えており、改選の手続きに入る前に定款を変更する必要があった。9日に開く理事会に報告する。

●MOA全国児童作品展で2人入選
 岡田茂吉美術文化財団(静岡県熱海市)が主催する第31回MOA美術館全国児童作品展はこのほど、同市のMOA美術館で開かれた。能代山本からは絵画部門に保坂ななみさん(渟西小4年)の「天空のふ夜じょう」、書写部門は佐々木可恋さん(湖北小4年)がそれぞれ入選に選ばれ、6日に2人が通う各小学校で表彰式が行われた。

●新入生にランドセルカバー寄贈
 小学校の新入学シーズンに合わせ、能代山本地区交通安全協会(大塚和行会長)は管内の新入生の安全を願い、ランドセルカバーの寄贈を行っている。7日は支部員が渟西小(藤田卓也校長)を訪問し、47人分のランドセルカバーを贈った。

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新入生の安全な登校を願い、ランドセルカバーを寄贈(能代市渟西小で)

●能代支援学校で29人の入学式
 能代支援学校(佐藤玉緒校長)の入学式は8日、能代市真壁地の同校で行われ、小学部3人、中学部15人、高等部11人の計29人が新しい生活への期待に胸を膨らませた。

 

10日の紙面から

●三種町で春シイタケの収穫
 原木シイタケ栽培に取り組む三種町芦崎字大谷地の「はたけやま椎茸園」で、春シイタケの収穫が始まり、代表の畠山勝巳さん(65)が作業に汗を流している。

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春のシイタケの収穫作業に励む畠山さん

●能代の花火、不夜城中止決定
 能代市の夏を代表する観光イベント「港まつり能代の花火」(7月4日)と能代七夕「天空の不夜城」(8月3、4日)が、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年の開催を見送ることになった。両主催団体が9日に会合を開き、全会一致で決めた。能代の花火は今年で18回目、天空の不夜城は8回目の開催だった。中止の措置が取られるのはどちらも初めて。

●日吉神社嫁見まつりも中止
 5月23日に能代市御指南町の日吉神社で行われる予定だった「嫁見まつり」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が決まった。9日に開かれた嫁見まつり賑い実行委員会(委員長・広幡信悦能代観光協会長)で決定した。境内での奉納行事、飲食などの出店も取りやめる。嫁見まつりは同神社の祭事「中の申(さる)祭」に合わせたもので、神事は執り行う。

●法要で新型コロナ終息を祈願
 藤里町藤琴の宝昌寺(新川泰道住職)で9日、新型コロナウイルスの平癒や早期終息を祈願する法要が開かれ、地域住民や関係者らが早期の鎮静を祈った。毎年この時期に行っている釈迦(しゃか)の命日を供養する法要「涅槃会ねはんえ」と併せて開催。新川住職によると、新型コロナの感染拡大が懸念される中、直前まで開催するかどうか悩んだというが、このような時期だからこそ、人心や社会の安寧を祈願する場も必要と判断して開催に踏み切った。

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涅槃会と併催で新型コロナウイルスの平癒を祈願(藤里町藤琴の宝昌寺で)

●県内で新型PCR検査急増
 県によると、県内で新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査(遺伝子検査)は8日までに482件が実施された。5日までの1週間は179件と、前週の3・7倍に増加した。感染者の確認が相次いで濃厚接触者の検査が増えたことが主な要因。県保健・疾病対策課は「感染増加への危機感から、症状がなくても疑わしい例について検査を行う意識が高まったことも影響した」とみている。

●転入者に外出自粛呼び掛け
 能代市は、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない首都圏などから一時避難する「コロナ疎開」が増える可能性を踏まえ、県外からの転入者や帰省してきた人に対し、2週間ほど健康観察し不要不急の外出を自粛するよう呼び掛けている。

●街頭活動で事故防止呼び掛ける
 能代山本地区交通安全協会第8支部(岡卓夫支部長)は7日、能代市の国道101号柳町新道交差点で街頭活動を行い、のぼり旗や横断幕を掲げてドライバーや通行人に交通事故の未然防止を呼び掛けた。

●白神駅の観光駅長3人に委嘱状
 JR秋田支社は、1日付で五能線・あきた白神駅の観光駅長として八峰町八森の菊地笑美子さんと山内香澄さん、能代市常盤の成田紀子さんの3人を委嘱した。


 

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