11日の紙面から

●愛知の職人「神代杉」で桶太鼓
 愛知県岡崎市の和太鼓職人、三浦和也さん(40)=三浦太鼓店・六代目彌市(やいち)=が、能代市河戸川の銘木製材会社・渡辺事業所(渡辺清美社長)から「神代杉」と呼ばれる埋もれ木の提供を受け、2台の桶(おけ)太鼓を完成させた。黒褐色に輝く神代杉は工芸品や内装材、建具の材料などとして珍重されているが、「太鼓の桶胴に使われたというのは聞いたことがない。史上初ではないか」(渡辺事業所)としている。

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約2500年前の埋もれ木「神代杉」を材料にした桶太鼓が完成。左から三浦さん、五十嵐さん、渡辺専務

●バスケミュージアム来場者好調
 能代市柳町のメインストリートにある「能代バスケミュージアム」が、畠町から移転して1カ月余りで来館者が1千人を突破した。移転前は1日の平均来館者数は1桁だったが2桁に急増し、前年同期の3倍超。年度途中の開始ながら過去最多の4500人を超えるペースで増えている。買い物帰りの女性など新たな客層が増えているのが特徴で、商店街の地の利が表われた格好。新型コロナウイルスの自粛ムードの中にあって着実に移転効果を見せている。

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移転オープンから1カ月余りで来館者数が1千人を超えた能代バスケミュージアム(能代市柳町)

●高校野球、松陽、能代下し3回戦
 2020県高校野球大会は10日、能代市の能代球場など県内5球場で1、2回戦計10試合が行われた。能代勢は2回戦で第1シードの能代松陽が能代との地元対決を4─1で制し、能代西と二ツ井、男鹿海洋で組む今大会唯一の3校連合が十和田に1─7で完敗した。3回戦まで県北、県南、中央の3地区で行う。主催の県高校野球連盟は同日、11日は悪天候が予想されるとして順延を決定。12日に2回戦残り8試合を実施し、能代球場の第1試合(午前10時)で能代工が花輪と対戦する。

 ▽2回戦(能代球場)
能代松陽030100000 4
能  代000010000 1

 ▽2回戦(能代球場)
能代西・二ツ井・男鹿海洋001000000 1
十和田         11003002X 7

●藤里町で定住化促進住宅着工
 藤里町の定住化促進住宅の建設が始まった。建設地は、藤琴地内の町役場南側、旧営林署跡地。約3700平方㍍を一昨年度に購入し、造成工事を終えている。住宅は2棟で、1棟に1LDK2戸、2LDK2戸を整備する。若者の町外流出を食い止めるため、町内に定住しやすい環境を整える。現在基礎工事が行われており、10月下旬の完成予定。町は、住宅の建設と並行して入居者を募集し、町内在住者で住宅を探している人やUターン希望者を呼び込む。

●能代市、ラインで移住定住相談
 能代市が、移住定住相談窓口として昨年12月に開設した無料通信アプリ「LINE(ライン)」の公式アカウントの登録件数が1千件を超えた。シャチや白神ねぎのキャラクターが新型コロナウイルスの感染予防を方言で呼び掛ける缶バッジをプレゼントしたり、スマートフォン用の壁紙を配信したりするユニークさが話題を呼び、全国のメディアでもたびたび取り上げられた。ライン上で移住定住の個別相談に応じる双方向のやりとりは県内自治体に先駆けた取り組みで、市は「何が当たるか分からない時代。工夫を凝らし二の矢、三の矢を考えたい」とした。

●旧能代産廃 ドラム缶230本に
 県が能代市浅内の旧能代産業廃棄物処理センター第2処分場で約3年ぶりに進めている廃油入りドラム缶の掘削作業は、10日までに掘り出したドラム缶の数が230本に達した。掘削斜面にはこのほか20本近いドラム缶が露出しており、来週以降の作業でさらに増えるのは必至の状況となっている。

●音楽ライブ安心して楽しんで
 音楽イベントの会場として親しまれている能代市住吉町のスタジオM3で、客席とステージの間にアクリル板が設置された。新型コロナウイルス対策として直接の飛沫(ひまつ)を防ぐための工夫。さらに、ボーカル以外の出演者にはフェイスシールドなどを着けてもらう。19日には本格的なライブを計画している。

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スタジオM3に設置されたアクリル板

●八峰の岩館、滝の間海岸も海開き
 八峰町の岩館海岸と滝の間海岸が10日、海開きし、岩館海岸海浜プールで安全祈願の神事が行われた。遊泳期間は8月23日までで、関係者が事故や災害のない夏を願うとともに、新型コロナウイルスの感染防止に向けて、遊泳客などに密集や密接にならないよう注意喚起していくことを確認した。

12日の紙面から

●八竜メロン求め活気満ちる
 メロン産地として知られる三種町八竜地域の産地直売所が、夏の大繁忙期に入った。ハウスと露地のメロンを多彩にそろえ、町内外から消費者が大挙。遠方の親戚や家族に送ろうという人も多く、スタッフは発送手続きやレジ打ちに大忙しで、さながら“メロンフィーバー”の活気を漂わせている。

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メロン目当ての客でにぎわう産地直売所

●園舎完成、外構工事進む
 八峰町峰浜田中字野田沢地内で10月の開園を予定する峰浜ポンポコ子ども園の園舎が完成し、外構工事が始まっている。園庭や駐車場の整備、遊具の設置を進め、9月中旬に完成させる予定。

e02p01峰浜子ども園外構工事

外構工事が進む峰浜ポンポコ子ども園

●洋上風力考える会が学習会
 能代山本の住民でつくる「能代山本洋上風力発電を考える会」(中根慶照会長)の第7回学習会はこのほど、市中央公民館で会員ら約20人が参加して開かれた。講師として迎えた市職員から風力発電の市の考え方や取り組みの説明を受けた後に質問が集中。洋上風力発電では地域が受ける恩恵を疑問視する意見や低周波音などの健康被害を心配する声が上がった。

●バスケクラブチーム参加を
 まちづくりやスポーツ関係者らでつくる能代市バスケの街づくり推進委員会(大塚和敬委員長)は、小中学生対象の「能代バスケットボールアカデミー」を開校し、市民クラブチームを立ち上げた。公式戦出場を目指す「トップクラス」とバスケスクールに位置付ける「ユースクラス」の二本立てとし、全国の小中学生を対象に13日から募集する。トップクラスは入会金が年1万円、会費が月5千円で、13日から20日まで募集する。ユースクラスは入会金が年1千円、会費が1回500円で、13日から31日まで募集する。申し込み、問い合わせは能代バスケットボールアカデミー事務局(能代バスケミュージアム内、☎018588・8876)へ。

●陸上、能代一がリレー3冠
 第2回能代山本中学校夏季総体陸上競技大会は11日、能代市風の松原陸上競技場で開かれ、男女の共通400㍍リレーと男子1年400㍍リレーで能代一が3冠を達成した。きょう12日は市総合体育館で剣道が行われる。

●県高校野球大会きょう再開
 悪天候が予想されるとして順延した2020県高校野球大会は12日、能代市の能代球場など県内5球場で再開、2回戦残り8試合が行われ、ベスト16が出そろう。能代勢は、能代工が能代球場の第1試合(午前10時)で花輪と対戦する。

●コロナ会えぬもどかしさ募る
 首都圏で新型コロナウイルスの感染者が急増しているのを受け、県は首都圏との往来を「慎重」にするよう県民に求めている。能代山本の住民は、首都圏に住む家族に会いに行くことをぐっと我慢したり、帰省する友人に対して感染への不安を拭い切れなかったりと、複雑な思いや悩み、やりきれなさを抱いている。首都圏に住む出身者も、帰省すべきかどうか、帰ったら家族が厳しい目で見られないか、と思い悩んでいる。

●松陽高書道部、社会奉仕決意
 国際ソロプチミスト能代(越前谷清美会長)は3日、能代松陽高(高橋哲校長)を訪れ、青少年による奉仕団体「Sクラブ」の新会員入会式を行った。書道部の1年生17人が越前谷会長からピンバッジを受け取り、社会奉仕に励むことを誓った。

p03p04松陽書道部Sクラブ入会式

能代松陽高書道部1年生17人がSクラブに加入

14日の紙面から

●女性たち絵で地域明るく
 八峰町峰浜の岩子地区の女性たちが、盆の灯籠行事に代わって絵を10枚制作し、岩子生活改善センターの窓に貼っている。同地区では多くの灯籠を展示・運行する行事を盆に開催。今年は新型コロナウイルスの感染予防のため中止したものの、「何もしないのは寂しい。地域を明るくしたい」と、夜に集まってアマビエや東京五輪のマスコットの絵を障子紙に仕上げた。カラフルな絵が、地域に彩りを演出している。

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完成した絵を岩子地区生活改善センターに展示

●10万円給付金の支給大詰め
 新型コロナウイルスの緊急経済対策として全国民に一律10万円が配られる「特別定額給付金」の能代山本4市町の支給率は13日現在で99%を超え、振込総額は77億4千万円となった。藤里町の支給率が99・6%で最も高かった。給付を辞退したのは能代市で13人、三種町で2人、八峰町で1人いた。申請期限が1カ月を切っており、各市町は勧奨通知や直接訪問などで申請忘れがないよう呼び掛けていく。

●旧山本公民館の解体進む
 三種町は、旧山本公民館(森岳字町尻)の解体工事を進めている。旧公民館は老朽化に伴い、山本支所と統合する形で同所に「山本地域拠点センター」が新たに建設され、今年4月に供用を開始した。旧公民館の解体工事とともに、同センターの駐車場や通路などの外構工事も進めている。

●白神ねぎ今年度18億円目標
 白神ねぎ20億円販売達成プロジェクトチーム会議はこのほど、能代市荷八田のJAあきた白神能代営農センターで開かれた。今年度は各園芸団地の稼働を見込み、前年度比16㌶増の172㌶で白神ねぎを作付けするとし、販売額の目標は18億104万円。ただ、産地の規模が拡大する一方でA品率が年々低下していることが課題で、今年度はB品出荷が多い経営体への支援を進めるとしたほか、市ねぎ課による品質検査を試みる考えとした。

●藤琴豊作踊りの奉納中止
 藤里町藤琴地区の鎮守・浅間神社の例大祭(9月7、8日)は、新型コロナウイルスの影響により、今年は規模を縮小して神事のみを執り行い、みこしの巡行や県指定無形民俗文化財の「藤琴豊作踊り」の奉納は中止される。関係者は「非常に残念だが、新型コロナウイルス感染防止のためやむを得ないと判断した」と話している。

●能工、花輪下し3回戦進出
 2020県高校野球大会は12日に能代市の能代球場で2回戦2試合、13日に秋田市のこまちスタジアムなど中央、県南の計4球場で2回戦6試合が行われた。能代勢は12日に能代工が花輪と対戦、10─3の8回コールドで下し、3回戦進出を決めた。3回戦まで県北、中央、県南の3地区で実施。14日は3回戦6試合が行われ、能代球場の第1試合(午前10時)で第1シードの能代松陽と能代工がベスト8進出を懸けて激突する。

 ▽2回戦(能代球場)
花 輪00012000 3
能代工00410032x 10
(8回コールド)

●特産ジュンサイの発送盛ん
 三種町で、ジュンサイの地方発送が盛んに行われている。森岳の産直・じゅんさいの館では、県外に住む親戚や出身者に旬の味を届けようと、町内外の多くの買い物客がジュンサイを購入し発送。また、同町の「秋田森岳じゅんさい鍋倶楽部」に所属する各業者は、こだわりのジュンサイ鍋セットを発送し、根強い人気を誇っている。

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全国各地にジュンサイを発送しているじゅんさいの館

●郷土の歴史調査の成果披露
 能代文化財保護協会(武田孝義会長)の研究発表会はこのほど、能代市中央公民館で開かれ、会員が日ごろ関心を持っているテーマと文化財や人物の来歴を結び付けながら調査研究の成果を披露した。同協会は毎年、会員や地域住民が参加し郷土の歴史への理解を深める研究発表会を開催している。当初3月に予定したが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期した。

15日の紙面から

●ブルーベリー摘みで交流
 八峰町の八森、沢目、塙川の3子ども園の園児による交流会が14日、同町峰浜沼田のしらかみブルーベリー畑で開かれ、園児たちはブルーベリーの摘み取り体験を楽しみながら和気あいあいと交流を深めた。

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八峰町の3子ども園の園児たちがブルーベリーの摘み取りを楽しんだ(同町峰浜沼田のしらかみブルーベリー畑で)

●松陽、能代工下して8強
 2020県高校野球大会は14日、能代市の能代球場など県北、中央、県南の3球場で3回戦6試合が行われた。能代勢は第1シードの能代松陽が能代工との地元対決を6─1で制し、秋田市のこまちスタジアムで行われる準々決勝に進出した。15日はこまちスタジアムと横手市のグリーンスタジアムよこてで3回戦残り2試合が行われ、ベスト8が出そろう。16、17両日は健康管理日。能代松陽は、18日の準々決勝で大館国際とベスト4進出を懸けて対戦する。

 ▽3回戦(能代球場)
能代松陽120000030 6
能代工 000010000 1

●森のえきで天然アユ販売
 県内河川のアユ釣りが解禁され、能代山本でも米代川水系を中心にアユ狙いの釣り人の姿が見られる中、藤里町藤琴の白神山地森のえきで、町産の天然アユが販売されている。地元産のアユを買えるルートは意外と少ないため、旬の味を求める人に注目されている。

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白神山地森のえきで販売されている天然アユ

●二ツ井小で中学生読み聞かせ
 能代市二ツ井小中合同の読み聞かせ会が9日、二ツ井小で開かれた。この春に小学校を卒業したばかりの中学1年生が母校を訪れ、後輩たちに絵本を読み聞かせてあげると、児童たちは食い入るように聞き入、中学生のお兄さん、お姉さんと本の楽しさを共有していた。

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母校を訪れ、小学生に絵本を読み聞かせする中学生たち(能代市二ツ井小で)

●雨にぬれアジサイ鮮やか
 梅雨の長雨が続く中、アジサイが雨にぬれてきれいな花を咲かせている。能代市二ツ井町比井野の播磨ミツ子さん(77)の中庭では、さまざまな種類のアジサイが最盛期を迎え、しっとりした季節に色どりを添えている。

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「今年は特にきれい」。色鮮やかなアジサイの花を楽しんでいる(能代市二ツ井町で)

●「杉デスくん」の椅子更新
 能代市教育委員会は今年度、市内の小中学校で使われている秋田杉製の学習机と椅子「杉デスくん」の更新を進めている。導入から20年以上経過し、傷みが目立ってきたとし、椅子を繊維強化プラスチック(FRP)製のものに交換する。スチール製の机や椅子を導入している学校でも、古くなった椅子をすべて更新する。

p13p02杉デスくんの椅子を更新3

長年親しまれた杉デスくんの椅子(渟西小で)

●長信田太鼓8月2日ライブ
 三種町森岳の長信田の森心療クリニックを利用する若者たちによる第8回長信田太鼓ライブ「ReBORN」は、8月2日に同町山本ふるさと文化館で開催される。ライブは例年6月に実施してきたが、今年は新型コロナウイルスの影響でずれ込んだ。また、感染拡大防止のため、入場者数の制限、時間を短縮して2公演に分けるなど対策を講じる。ライブまで1カ月を切り、メンバーの練習は熱が帯びている。入場チケットは500円で、同クリニック(☎0185・72・4133)に申し込む。

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ライブ本番に向け猛練習を重ねている長信田太鼓のメンバー(三種町森岳で)

●サマージャンボ宝くじ発売
 1等と前後賞合わせて7億円が当たるサマージャンボ宝くじと1等1千万円のサマージャンボミニは14日、全国で一斉に発売され、能代山本の各売り場も億万長者を夢見る宝くじファンでにぎわった。


 

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