26日の紙面から

●学校給食で県産魚おいしく
 新型コロナウイルスの影響で消費が落ち込んだ県産水産物の消費を拡大しようと、八峰町の学校給食に県産のマダイやブリなどの加工品が提供されている。25日には、県産のマダイを使った唐揚げが提供され、児童生徒たちは、普段の給食ではなかなか食べる機会のない高価な魚のおいしさを味わった。

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マダイの唐揚げを味わう児童たち(八峰町峰浜小で)

●能代市、実質単年度収支赤字
 能代市がまとめた昨年度普通会計の決算状況によると、実質単年度収支は6億1985万5千円の赤字となった。赤字は2年ぶり。公債費、扶助費などの歳出が増えたことが響き、合併直後の平成17年度決算時(赤字額6億9993万2千円)に次ぐ赤字規模となった。経常収支比率は94・4%で、公債費など経常的な経費の増加により1・6㌽悪化し、財政の硬直化が進んだ。

●263事業者に事業継続支援金
 新型コロナウイルス感染症の経済対策として、三種町が独自に設けた「中小企業等事業継続支援金」の給付実績がまとまった。3月から5月までのいずれかの月の事業収入が20%以上減少したとして263事業者に給付され、給付額は5710万円に上った。業種別では、飲食業が38で最も多かった。

●能代公園リニューアル工事
 能代市は今年度、能代公園で進めている「リニューアル工事」で正面階段を改修し自然石を敷き詰めて古風な趣を演出する。高台にある能代公園が災害時に一時的に身の安全を確保する「指定緊急避難場所」に指定されていることなどから、停電時にも稼働するソーラー充電式の照明灯を新設する。砂利で歩きにくい園路はアスファルト舗装し、手狭だった駐車場を拡張する。

●地域振興券販売率88・5%
 能代商工会議所(広幡信悦会頭)の常議員会は25日、能代市柳町のプラザ都で開かれ、今年度一般会計・7特別会計の収支補正予算案を承認した。能代市から発行業務等を受託しているのしろ地域振興券事業は、発行予定額に対する最終的な販売率が88・5%だったと報告された。

●初代ねぎガールに見上さん
 JAあきた白神や関係機関でつくる白神ねぎ20億円販売達成プロジェクトチーム(チームリーダー・佐藤謙悦同JA組合長)は25日、能代市朴瀬の見上はづきさん(29)を初代「白神ねぎガール」に委嘱した。白神ねぎの知名度向上のため、キャンペーン活動などに臨む予定で、見上さんは「消費者や若い人に、白神ねぎや農家への興味を持ってもらいたい」と抱負を語った。

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初代「白神ねぎガール」に委嘱された見上さん(JAあきた白神本店で)

●利用者の避難誘導迅速に
 能代市二ツ井町三千苅の市社会福祉協議会二ツ井総合福祉センターは24日、隣接する高齢者ふれあい交流施設「ゆっちゃん」などと合同で火災発生を想定した避難訓練を行った。参加した生活支援ハウス利用者や職員らは、通報、避難誘導、逃げ遅れた人がいないか確認するなど、万一の場合の行動を確認した。

●児童ら鈴なりブドウに歓声
 三種町鹿渡の果樹農家、近藤貢さん(75)はこのほど、琴丘小の1、2年生をブドウ園に招待し、収穫体験を提供した。昨年から行う取り組みで、児童は甘く実った果実を取り、収穫の喜びに胸を弾ませた。

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ブドウの収穫を楽しむ児童(三種町で)

27日の紙面から

●能代山本で稲刈り盛期に
 能代山本地域で、稲刈りが本格化している。土曜日の26日は曇り空で風が強かったものの、各地でコンバインが稼働し、農家や家族、農業法人の社員などが慌ただしく作業。農村部の秋の活気がピークを迎えている。

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能代山本で稲刈りが本格化している

(能代市朴瀬で)

●特養やすらぎの里起工式
 3年度に廃止する能代市落合字大開の特別養護老人ホーム「海潮園」を新たに整備・運営する社会福祉法人のしろ汐風会(南川彰宏理事長)が同市元町に開設する「やすらぎの里」(仮称)の起工式が26日、現地で行われた。6階建てのビルを建設し、現在の海潮園と同じ特養(100床)とショートステイ(8床)を併設する。保育園を併設し、子どもに食事を無料で提供する「子ども食堂」も行う。4年3月の開所を目指す。

●誘客狙いモニターツアー
 三種町で「ローカルな生活」をテーマにしたモニターツアーが26日から1泊2日の日程で始まった。県山本地域振興局が観光振興を図るために実施したもので、国際教養大(秋田市)の学生5人を迎え、農家民宿で巻き寿司(ずし)作りなどの体験を提供。インバウンド(訪日外国人旅行者)の需要も見据えており、10月にもツアーを実施して地域の魅力や改善点の把握に努め、関係者で今後の取り組みについて意見を交わす。

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県山本地域振興局が三種町でモニターツアーを実施(同町鹿渡で)

●軟式野球、能代競り勝つ
 第65回県高校軟式野球秋季大会は26日、三種町のことおかスカルパ野球場で開幕、1回戦2試合が行われた。能代が秋田に1─0で競り勝った。27日は準決勝が行われ、第1試合(午前10時)で能代工と能代が対戦する。決勝は29日。優勝チームは東北大会(10月24~26日・岩手県花巻市)の出場権を得る。

 ▽1回戦(ことおかスカルパ野球場)
秋田000000000 0
能代00000010X 1

●中学野球は東雲優勝飾る
 第2回能代山本中学校秋季総体野球の決勝は26日、能代市の能代球場で行われ、東雲が能代二を8─4で下して優勝を飾った。東雲は県大会(11月6~8日・大館市の大館樹海ドーム)の出場権を得た。

 ▽決勝(能代球場)
能代二1000102 4
東 雲030203X 8

●Sテニストップから学ぶ
 能代市教育委員会主催のソフトテニス・クリニックは26日、同市落合コートで開かれた。同市から日本代表選手の輩出を目指すジュニア・アスリート育成事業の一環。平成29年度から実施しており、市体育協会が主管し、市ソフトテニス協会の協力を得て日本代表の船水雄太選手(26)、九島一馬選手(26)を招いた。市内の小中高校生約140人が参加し、実技指導を受けた。

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日本代表の船水選手(左)と九島選手の実技を見る参加者(能代市落合コートで)

●女子も理系に興味持って
 秋田大男女共同参画推進室は、26日に藤里町粕毛にある高級化粧品メーカー・アルビオンの白神研究所の施設見学・交流会を開いた。参加した県内の女子中高生らは、植物を化粧品の材料として取り扱うための研究内容を学ぶとともに、研究員から仕事のやりがいなどについて聞きながら交流し合い、理系の分野に興味を深めた。

アルビオンの白神研究所を見学する参加者たち

●丹精込めた盆栽がずらり
 能代盆栽会(鈴木敏朗会長)の「名月盆栽展」は26日、能代市大森山の能代エナジアムパークで始まり、会員が丹精込めて育てた盆栽20点が訪れた人の目を楽しませている。会期はきょう27日まで。時間は午前9時30分~午後4時。入場無料。

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モミジやマツなど20点が並ぶ「名月盆栽展」

(能代エナジアムパークで)

28日の紙面から

●親子で楽器作りやブナ林散策
 アート作品や楽器の制作と音楽を通じて生態系や環境保全の大切さを学ぶイベントが27日、八峰町八森のあきた白神体験センターなどで開かれた。参加者は同町の豊かな自然に理解を深めながら、作品づくりや楽器の演奏を楽しんだ。

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豊かな自然の中で、合奏を楽しむ参加者たち

(八峰町八森の留山で)

●「シルバー人材」の会員減少
 働くことで生きがいを得る高齢者と事業所を結び付ける「シルバー人材センター」。団塊世代が70代となり高齢化率も年々上昇する中で、能代市シルバー人材センターの令和元年度末の会員数は324人と、10年前の平成21年度(400人)から2割近く減少している。60歳を超えても働き続けられる環境が整ってきたことが背景にあり、近年は60代前半の会員が減少、会員の「高齢化」も年々進む。同センターは、元気な高齢者が増え続けるこれからの時代こそ、地域社会の活性化への貢献を目指す組織の意義が重要になるとし、会員獲得に力を入れている。

●バスツアーで「歴史の里」へ
 国交省東北運輸局秋田運輸支局の職員らが27日、モニターバスツアーで能代市桧山地域を訪れ、のしろ桧山周辺歴史ガイドの会の案内を受けながら桧山城跡や北限の茶畑などを巡り、「歴史の里」の魅力に触れた。

北限の茶畑を見学する参加者たち(能代市桧山で)

●八竜中、手作りCM完成
 三種町八竜中(多賀谷雅人校長、全校生徒111人)が制作に取り組んでいた地域を題材にしたCMが完成し、このほど同校で審査会が 開かれた。CMは学年ごとに作られ、選考の結果、3年生の作品を「第18回あきたふるさと手作りCM大賞」(秋田朝日放送主催)に応募することを決めた。

●能代RCが活動助成金贈呈
 能代ロータリークラブ(宮川孝一会長)の例会は18日、能代市柳町のプラザ都で開かれ、のしろ日本語学習会(北川裕子代表)へ活動助成金を贈呈し、学習者の弁当用食材もプレゼントした。

●高校軟式野球、能代が決勝に
 第65回県高校軟式野球秋季大会は2日目の27日、三種町のことおかスカルパ野球場で準決勝が行われた。能代工─能代の地元対決は、能代が投打で能代工を圧倒し、8─0の7回コールドで下した。28日は健康管理日。29日午前10時から決勝を実施し、能代は平成24年以来、8年ぶりの優勝を懸けて秋田工と対戦する。優勝チームは東北大会(10月24~26日・岩手県花巻市)の出場権を得る。

 ▽準決勝(ことおかスカルパ野球場)
能代工0000000 0
能 代410003X 8
     (7回コールド)

●薄暮時、安全運転呼び掛け
 能代山本地区交通安全協会第8支部(岡卓夫支部長)は24日、能代市の国道101号柳町新道交差点で街頭活動を行い、のぼり旗や横断幕を掲げるとともに、通行人に啓発用チラシなどを配り、安全運転と飲酒運転の撲滅を呼び掛けた。

●風の松原巡ってクイズ解く
 能代市渟西小(藤田卓也校長)の学校行事「風の松原集会」はこのほど、同市の風の松原で開かれ、児童たちは遊歩道沿いに設置されたクイズを解きながら、松原の自然や歴史などに理解を深めた。

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クイズを解きながら風の松原の遊歩道を散策した児童たち

29日の紙面から

●日本舞踊で礼儀や所作学ぶ
 子どもたちが伝統の日本舞踊を学ぶ場が、能代市にある。能代山本では珍しく小学生を主な対象にした「のしろ日本舞踊子ども教室小桜の会」(佐藤明子代表)で、現在は8人が所属。子どもたちは踊る楽しさを存分に感じながら稽古に励み、日本人としての礼儀作法や所作を学んでいる。10月3日から親子体験教室を計画しており、同会は新たな仲間が増えるよう願っている。

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日本舞踊の稽古に励んでいる子どもたち

●南部地区でデマンドタクシー
 能代市は、10月1日から南部地区で予約制のデマンド型乗り合いタクシーを試験運行する。公共交通空白区域となっている浅内や河戸川などと市街地を往復するもので、運行計画ではジェイコー秋田病院(緑町)やスーパーを結ぶ運行ルートを設定した。能代厚生医療センター(落合)行きの路線バスにも乗り換えできるようにするなど利便性向上につながるか調べる。実証は1年程度行い、運行コストと効果を検証する。

●のしろ産業フェア3、4日
 「のしろ産業フェア2020」(10月3、4日・能代市総合体育館)の実行委員会(委員長・広幡信悦能代商工会議所会頭)は28日、市役所で開かれ、イベントの概要と新型コロナウイルス感染拡大予防対策を了承した。感染対策では、来場者・出展者のマスク着用の徹底や発熱がある場合の参加自粛・禁止、「3密」を避ける会場設営のほか、能代保健所管内で今後コロナ感染者が発生した場合は、開催を中止することも確認した。

●秋本番、コスモスの花見頃
 能代山本地方の道端や民家の庭などでコスモスの花が咲き、風に揺れながら住民に秋本番を告げている。

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コスモスの花が風に揺れ、秋本番を告げている

(能代市明治町で)

●ふれあいバス間もなく1年
 三種町が住民共助組織などに委託して8地区で運行している「ふれあいバス」と、町内の主要施設を結ぶ「巡回バス」は、昨年10月の運行開始から1年が経(た)つ。月間の延べ乗車人数は運行開始当初から増加傾向にあり、現在は約2千人に上る。高齢化の進行や運転免許証返納の動きを受け、利用者は今後さらに増えるとみられ、町や住民共助組織の関係者は利便性を高めながら運行の維持に努める構えを示している。

●聖火リレー、能代は6月9日
 新型コロナウイルスの感染拡大で来年に延期された東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーについて、大会組織委員会は28日、新たな日程を公表した。本県では来年6月8、9日に実施する予定で、通過自治体のルートやランナーは原則維持する。能代市は9日に市総合体育館からJR能代駅前までの約2600㍍の区間で行われる。

●第3のビール、たばこ増税
 低価格を売りにしてきた「第3のビール」や、たばこが、10月1日から増税される。たばこは1箱50円程度と上げ幅が大きく、愛煙家にとって大きな打撃。また、第3のビールは350㍉㍑缶1本当たり約10円の値上げで、家計に優しい第3のビールを好んでいた左党にとってはつらい状況となる。各小売店では、安いうちに購入して負担を抑えようと、まとめ買いする消費者の姿が見られている。一方で、ビールや日本酒は減税となり、歓迎する声も聞かれる。

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酒税法改正を周知し、「第3のビール」の売り込みを図る酒専門店(能代市下野で)

●大規模地震想定し防災訓練
 国土交通省能代河川国道事務所は28日、能代市鰄渕の同事務所などで総合防災訓練を行った。大規模な地震の発生を想定し、管内の道路や河川、ダムなどの被災状況の把握、関係機関との情報共有など初動対応を確認した。

30日の紙面から

●県高校軟式野球、能代がV
 第65回県高校軟式野球秋季大会は最終日の29日、三種町のことおかスカルパ野球場で能代─秋田工の決勝が行われた。能代は投打がかみ合った試合運びで7─1で快勝し、平成24年以来、8年ぶり17回目の優勝を果たした。能代は本県代表として、東北大会(10月24~26日・岩手県花巻市の花巻球場)に出場する。東北大会の組み合わせは、10月9日に決まる。

 ▽決勝(ことおかスカルパ野球場)
能 代103300000 7
秋田工000010000 1

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【能代─秋田工】能代は初回、1死三塁から内野ゴロの間に三走中山がかえり先制

●基準地価、下落基調続く
 県は29日、2年地価調査(7月1日時点)の結果を公表した。能代山本の地価は前年から継続の基準地31地点のうち、能代市の住宅地1地点が横ばい(変動率0・0%)だった以外は下落した。4市町の平均地価(全用途)はいずれも前年より下落。全県の平均地価(同)も前年より下落したが、秋田市中心部の住宅地など一部には上昇・横ばい基調も見られ、下落が続く能代山本など他地域との「二極化」が進んだ。

●金田氏が衆院予算委員長に
 自民党は29日、総務会を開き、党幹事長代理で二階派の金田勝年氏(70)=衆院秋田2区、能代市=を衆院予算委員長に充てることを決めた。10月下旬にも召集される臨時国会で就任する。本県選出の衆院予算委員長就任は、根本龍太郎氏(昭和47~48年、大仙市出身)、野呂田芳成氏(平成13~14年、能代市出身)に続き3人目となる。

●「清めの白砂」、住民へ配布
 能代市二ツ井町切石地内で日沿道建設工事を進めている国交省能代河川国道事務所は、工事の完了後に採取できなくなる白砂を瓶に入れて地元の希望者に配布した。白砂はかつて切石地区の祭典時に玄関先を清めるため使ったもので、今ではそうした風習もなくなったが、昔を知る住民らは「記念に保管しておきたい」と話している。

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しらっぱげの山で採取された「しらっぱげの白砂(土)」。瓶に詰めて希望者に配布した

●世界遺産への道のり学ぶ
 白神山地世界遺産センター(藤里館)活動協議会の「世界遺産登録をめぐる歴史野外講座」は26日、藤里町の素波里園地などで開かれた。参加者は白神山地が世界遺産に登録されるまでの経緯や、人々が白神とどう関わってきたのかなどに理解を深めた。

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人と自然の関わりなど、白神山地の歴史を学んだ野外講座

●能代地域活性化協が解散
 昨年まで32回にわたり能代の観光イベント「おなごりフェスティバル」を開催してきた能代地域活性化協議会(塚本真木夫会長)は29日、能代市総合体育館で臨時総会を開き、組織の解散を決定した。5月に開いた臨時総会では、能代山本の主要業界団体・関係官庁で構成する組織として、新たな形で地域活性化に取り組んでいくことを決めたが、具体的に取り組む事業がない中で事務局体制を維持するのは厳しいと判断、この日全会一致で解散を承認した。

●寸劇観賞し詐欺被害防止
 能代市の母体会館で24日、「高齢者ふれあい塾」が開かれ、参加した地域住民は寸劇を観賞したり、横断歩道を渡るシミュレーターを体験したりして特殊詐欺被害や交通事故に遭わないためのポイントを学んだ。

●能代市9月定例議会が閉会
 能代市の9月定例議会は最終日の29日、本会議を再開し、新型コロナウイルス関連費約9億2千万円を盛り込んだ今年度補正予算案、条例改正案など単行議案、意見書案、昨年度決算、専決処分、追加の人事案など計23件を可決、認定、承認、同意したほか、陳情と請願を1件ずつ採択、請願2件を不採択と継続審査として閉会した。

 


 

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