16日の紙面から
●年賀状の引き受けスタート 今年も残すところ約2週間。能代山本を含む全国の郵便局では15日、年賀状の引き受けが一斉に始まった。能代市上町の能代郵便局(並岡透局長)でも午前9時の開局直後から地域住民が新年のあいさつをしたためた便りを早速投函(とうかん)した。

年賀状の引き受けが始まり、早速差し出し箱に投函する地域住民
(能代郵便局で)
●ワクチン2回接種率89・5% 能代山本4市町の新型コロナウイルスワクチン接種は11月末現在、接種対象人口(12歳以上)のほぼ9割に当たる6万4604人が2回接種を終了したことが、各市町のまとめで分かった。全人口(接種対象外の11歳以下を含む)の85%程度に相当する。対象人口に対する接種率は、前月比2・4㌽上昇して89・5%に達し、全年代で8割を超えた。
●陸上風車アセス、評価書公表 能代市や地元企業などが出資する同市河戸川の「白神ウインド合同会社」は、同市と八峰町にまたがる6地区で陸上風車25基を建設する計画に対する環境影響評価(アセスメント)の最終段階に当たる「評価書」を公表した。ガン・ハクチョウ類の飛行ルートなどに配慮し、比八田・荒巻地区で予定した建設本数を減らし既存の風車と整列するよう配置。渡り鳥シーズンには見張り員を配置して飛行状況を確認し、近づいた場合には風車を停止して渡り鳥が羽根(ブレード)にぶつかるバードストライクを避ける。来年3月に着工し、7年3月の運転開始を目指す。
●藤里町当初予算40億円超か 藤里町の12月定例議会は15日、本会議を再開して一般質問を行い、土佐正寛、淡路孝也、桐越博樹、菊池博悦、小山初美、伊藤孝年の6氏が登壇し、農業振興、義務教育学校藤里学園開校に向けた理念など町の考えをただした。このうち3氏が取り上げた新年度予算編成方針に関して佐々木町長は、義務教育学校整備の第3期工事費を計上することから、「全体としては(3年度当初36億3200万円を上回る)40億円を超える予算規模になると見込んでいる」と述べ、義務教育学校を中心事業としながら農業、商工業・観光振興などに手当てする予算編成になる見通しだとした。
●電気主任技術者の仕事学ぶ 電気主任技術者の仕事について理解を深めてもらおうと、能代科学技術高(荒川正明校長)で9日、県の出前講座が開かれた。三種町の八竜風力発電所を運営しているエムウインズ(本社・東京都)秋田営業所長で第1種電気主任技術者の資格を持つ佐藤文夫さんが講師を務め、同社での仕事内容や資格取得への取り組み方を経験談を交えて語った。
●関係私企業の対象を緩和 八峰町の12月定例議会は15日開会し、会期を17日までの3日間と決めた後、森田町長が行政報告を行った。今年度一般会計補正予算案など議案9件を可決、陳情4件のうち2件を総務民生委員会に付託して散会した。また、議員発議で、町との請負契約締結を辞退するよう努める関係私企業を「2親等」から「1親等」などとする議会議員の政治倫理条例一部改正案を可決した。
●県北珠算で湖北小団体優勝 第72回県北珠算競技大会は12日、能代市総合体育館で開かれ、能代山本と大館市から34人の児童生徒が参加し、日頃の練習成果を競い合った。団体は小学生の部で湖北が優勝した。
●AKTの佐藤アナ一日署長 年末・年始の特別警戒(10日~来年1月3日)や冬の交通安全運動(11日~20日)に合わせ、能代市出身の秋田テレビ(AKT)アナウンサー、佐藤愛純さん(23)=秋田市=が15日、能代署の一日警察署長に委嘱された。佐藤さんは能代市鰄渕のイオンタウン能代で犯罪抑止対策モデル事業所の指定書交付や店内での広報活動を行い、特殊詐欺や交通事故の未然防止を呼び掛けた。

イオンタウン能代で特殊詐欺の未然防止を呼び掛けた佐藤さん
17日の紙面から
●ヨルダン応援に感謝しフェア 今夏に開かれた東京五輪・パラリンピックでヨルダンのホストタウンになった能代市は16日、市文化会館中ホールでヨルダンフェア「シュクラン(ありがとう)能代」を開いた。市民がヨルダン選手団を応援してくれたことへの感謝を込めて企画。リーナ・アンナーブ駐日ヨルダン大使が来能して本場の味を振る舞ったり、地元小学生と箸作りをしたりしたほか、市内飲食店が能代とヨルダンの味を融合させたオリジナル料理を提供し出来栄えを競った。

ヨルダン料理を味わう地元高校生(能代市文化会館で)
●公共施設管理計画改訂へ 能代市は今年度、公共施設の更新・統廃合・長寿命化に取り組む指針となる「公共施設等総合管理計画」を改訂する。素案によると、長寿命化などを実施した場合の公共施設の更新費用は令和36年度まで40年間で1369億円、年間34億円掛かると試算し、30年間で見ると696億円の財源不足が生じるとの推計が示された。財源不足解消のため、統廃合などにより30年間で施設の延べ床面積全体の35%に当たる約10万平方㍍を削減し、経費節減などにより維持管理コストを130億円削減する計画。
●能代エナジアムにイルミの森 能代市大森山の東北電力能代エナジアムパークで「イルミネーションの森」としてLED(発光ダイオード)約2万個が色とりどりの光を放ち、来館者の目を楽しませている。来月30日まで。

色とりどりの電飾でクリスマスムードを演出(能代エナジアムパークで)
●農業労働力確保へ意見交換 県山本地域振興局の「園芸労働力確保に係る意見交換会」は16日、能代市役所で開かれ、関係機関が農業労働力確保へ意見を交わした。農作業体験の参加者や無料職業紹介所の求職者を確保するため周知方法の工夫が必要としたほか、求職者やアルバイトに農家がより丁寧に作業内容を説明することの必要性や、福祉事業所の新規開拓など農福連携の課題を共有した。
●建築労組が市へ要望書提出 大工や左官、板金などの職人で組織する秋田建築労働組合能代、二ツ井両支部は14日、能代市役所を訪れ、公共工事における設計労務単価の上昇を踏まえた適切な水準の賃金支払いの指導、建設技能者の担い手確保・育成に向けて資格取得に必要な費用の助成事業の継続などを求める要望書を斉藤市長に提出した。
●マイ・タイムライン講習会 米代川流域市町村の防災担当職員らを対象に、非常時の防災行動を事前に整理しておく「マイ・タイムライン」講習会は16日、能代市二ツ井町庁舎で開かれた。参加者は、ハザードマップで自分が住んでいる地域の予想浸水深などの情報と照らし合わせながら危険が迫った時にどう行動すべきかを考え、非常時の住民の速やかな避難行動につながるきっかけづくりに理解を深めた。
●支援学校生が職業技術競う 県特別支援学校職業教育フェア(県北地区)は16日、能代市の能代支援学校で開かれた。県特別支援学校技能競技会「錬成会」には、同校など4校の高等部生徒14人が参加し、日頃の学習や練習で鍛えたビルクリーニング、喫茶サービス、縫製の技術を競い合った。
●需要幾分回復 忘年会ピーク 能代山本は、忘年会のピークに突入した。新型コロナウイルスの沈静化に伴って需要が持ち直しつつあるとみられ、各店では職場やサークルなどが集まり、1年の労をねぎらっている。

1年を締めくくろうと笑顔で「乾杯」(能代市柳町で)
18日の紙面から
●弘大生わら縄作りの現状知る 弘前大農学生命科学部の教授と学生ら5人が17日、研究テーマ「稲わらの利活用」を学ぼうと能代市中関のわら縄製造業「藁工品のささやす」を見学した。原材料の稲わらを集める難しさや、郷土行事の見直しでわら需要が堅調なことなど、昔ながらのわら縄作りの現状に理解を深めた。

わらを手に説明する佐々木会長(右から5人目)と弘前大生(能代市中関のささやすで)
●八峰町長選、森田氏出馬表明 来年4月12日告示、17日投開票の日程で行われる八峰町長選について、現職の森田新一郎氏(70)=1期目=は17日、12月定例議会一般質問の答弁で「夢と希望がある八峰町を実現するため、これまでの経験や知識、人脈を生かしたい」と述べ、再選を目指して立候補することを表明した。地場産業の持続的な発展や地域コミュニティーの維持などに意欲を示した。
●能代市人口11月末5万482人 能代市が住民基本台帳に基づきまとめた11月末の人口は5万482人で、前年同期より966人減少した。前月から76人減り、112カ月連続で減少した。世帯数は2万4182で前年同月比92減、前月比4減だった。
●能代の花火7月23日に開催へ 能代の花火実行委員会(実行委員長・広幡信悦能代商工会議所会頭)は17日、能代市元町の能代商工会館で開かれ、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年連続で中止していた「港まつり能代の花火」について、来年は開催する方向で準備を進めていくことを決めた。開催日は7月23日。広幡実行委員長は「感染者が少なくなっているとはいえ、イベントが全面的に開放されているわけではない」とし、入場者数を含めた会場レイアウトなどの見直しや、内容についても「一度リセットして」検討していく考えを示した。
●のしろいち駅前ホコ天にして 能代市の能代駅前商店会(小野浩悦会長)は、19日午後1時から同市元町のJR能代駅前周辺で「第2回のしろいち」を開く。駅前ロータリー周辺道路を「歩行者天国」にして屋台村やキッチンカーを並べるほか、手作り雑貨の販売、クリスマスにちなんだワークショップ、音楽コンサート、豪華景品を用意したスタンプラリー、イルミネーションの点灯、花火の打ち上げなどを繰り広げる。
●ヨルダン大使と給食食べ交流 ヨルダンのリーナ・アンナーブ大使が17日、能代市二ツ井小(佐藤潔校長)を訪れ、児童とヨルダン料理の給食を共にした。アンナーブ大使はアラビア語を交えて歓迎した児童たちににこやかに接し、ヨルダンを紹介しながら能代市との関係が続くよう、児童たちに呼び掛けた。

ヨルダン料理の給食を共にして交流したアンナーブ大使(左から2人目)と二ツ井小の児童たち
●幼稚園に一足早いクリスマス 多くの子どもたちが心待ちにしているクリスマス。能代山本の幼稚園や保育園ではクリスマス会が開かれており、子どもたちは歌や踊りを楽しんだり、サンタクロースからプレゼントをもらったりと一足早いクリスマスを満喫している。

サンタクロースからプレゼントを笑顔で受け取る園児(愛慈幼稚園で)
●山本郡3町10万円給付現金で 新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、国が子育て世帯に対する支援策として打ち出した臨時特別給付金について、山本郡3町は、子ども1人につき10万円の給付金を全額現金で支給する方針を決めた。三種町と藤里町は年内に一括で給付し、八峰町は中学生以下は年内と年明けに5万円ずつ2段階で、高校生は年明けに一括で支給する。3町とも所得制限は行う。
19日の紙面から
●若手漁師がハタハタ対面販売 能代市鰄渕のイオンスタイル能代東で18日、漁師による季節(沿岸)ハタハタの販売会が開かれた。八峰町八森岩館地区の若手漁師でつくる合同会社「fish door」(フィッシュドア)と同店を運営するイオン東北(秋田市)がタイアップし、本県の冬を代表するハタハタの魅力を伝えようと初めて企画。販売開始から住民が訪れ、旬の味を買い求めた。

八峰町の漁師らが季節ハタハタを直売
(能代市鰄渕で)
●冬型強まり初の真冬日に 強い冬型の気圧配置の影響で能代山本地方は18日、ふぶく時間帯もあった。最高気温は能代市能代地域で氷点下0・9度(午前11時37分)と今季初の「真冬日」を観測。住民が雪かきに追われたほか、ドライバーが速度を落とし、日中からライトを付けて慎重に運転する光景が見られた。能代山本広域市町村圏組合消防本部によると、強風で同市清助町の住家1棟の屋根トタンが剝がれた。
●カミツレとお殿水でビール 八峰町八森の八森いさりび温泉・ハタハタ館は、町内で生産しているカミツレと道の駅・はちもりに湧く「お殿水」で造ったクラフトビール「白神癒楽里(ゆらり)麦酒」を販売している。上品な味わいが特徴で、「華やかなカモミールの香りとコクを楽しんでほしい」とPRしている。内容量は330㍉㍑でアルコール分は4・5%。価格は1本880円(税込み)。

八峰町のハタハタ館が提供している「白神癒楽里麦酒」
●「シリーズ恋文」2年ぶり公演 合併前の二ツ井町が開催した「きみまち恋文全国コンテスト」の入賞作品を俳優の朗読とピアノ演奏でつづる「シリーズ恋文Vol.11」公演は、来年1月23日午後3時から能代市二ツ井公民館講堂で上演される。俳優の田中要次さん、高橋由美子さんが出演する。チケットは全席自由で1500円。問い合わせ、電話予約は能代市二ツ井地域局総務企画課(平日午前9時~午後5時、☎0185・73・2112)へ。
●農業法人関係者が合同研修 能代山本農業法人連絡会(大塚和浩会長)と北秋田市農業法人連絡協議会(若松一幸会長)の合同研修会はこのほど、2日間にわたって能代市内で開かれた。参加者が講演や事例報告などを通じ、地域農業を支えている農業法人の若手役員の経営戦略や、最先端農業の実践などに理解を深め、自らの経営の参考にした。
●のしろWINDJrが金賞 第19回あきたYOSAKOIキッズ祭り特別大会がこのほど、横手市の秋田ふるさと村で開かれ、ジュニアコンテストで能代市の「のしろWIND Jr.」が2年ぶり2度目の金賞に輝いた。新型コロナウイルスの感染拡大で練習回数が減ったり、上位大会の中止が決まるなど影響が大きかったが、メンバーは気持ちを一つに演舞を披露。リーダーの金谷夏鈴さん(秋田南高中等部1年)は「上位大会がなくなった悔しさはあるけれど、最高の演舞ができた」と喜んだ。

金賞を喜ぶのしろWINDJrのメンバー
●スキー場開きで安全祈願 藤里町の町営板清水スキー場開きは18日、同町藤琴字板清水の同スキー場ヒュッテで行われ、町や藤里スキークラブ関係者、スキー場従業員が今シーズンの無事故とにぎわいを祈願した。営業開始は25日を予定しているが、ゲレンデはまだうっすらと雪化粧した程度で、関係者は早めの積雪を期待している。
●旬の味・ミカン店頭にぎわす 冬の家族団らんには欠かせないミカン。師走に入り、能代市の青果市場には全国の産地からミカンが運び込まれており、市内のスーパーなどでもコーナーを設けて旬の味をPR。冬の味覚を求める人々が目立っている。

スーパーではミカン売り場を拡大して売り込み(能代市東大瀬で)
20日の紙面から
●東雲中伝統の雪中綱引き白熱 能代市東雲中(保坂公咲校長、生徒225人)の冬の伝統行事「雪中綱引き」が19日、同校グラウンドで行われた。冬型の気圧配置で、時折雪が降る厳しい寒さとなったが、生徒たちは保護者らの励ましを受けながら寒さに負けない熱戦を繰り広げた。

小雪が舞う中、力を合わせて綱を引く生徒たち
(能代市東雲中で)
●青果物の販売額伸び悩む あきた白神、秋田やまもと両JAは今年度、青果物の販売額が伸び悩んでいる。11月末現在で両JAとも計画を下回り、夏場の高温・少雨による収量減、新型コロナウイルス禍での需要減退、単価安の影響が各品目を直撃。特にJA白神のネギは13億円余りで、計画を大幅に下回るほか、ミョウガも過去最低水準の6千万円台にとどまった。米価下落の年に青果物も苦戦し、農家に打撃を与えている。
●風の松原ガイドの会が説明会 能代市の風の松原ガイドの会(古川久義会長)は新たなガイド仲間を増やそうと、同市萩の台のサン・ウッド能代で19日、活動内容に関する説明会を開いた。来月下旬から勉強会を予定し、実地と座学で松原やガイドの「いろは」を学んでもらい、入会を促したい考え。
●ハタハタ寿司作り盛んに ハタハタ漁の水揚げに合わせ、能代山本の加工所や各家庭でハタハタ寿司(ずし)作りが行われている。それぞれの味に仕上げ、この時期ならではの味覚を待ちわびる住民も多い。

今冬もハタハタ寿司作りに精を出すひより会(八峰町八森字横間で)
●白神RC、ねむの木苑と交流 能代白神ロータリークラブ(近藤龍央会長)はこのほど、能代市落合の指定障害福祉サービス事業所、ねむの木苑で「クリスマス交流会」を開いた。八峰町の「おはなしの会『かもめ』」のメンバーが紙芝居や大型絵本を読み聞かせたほか、会員がギターを演奏し利用者と一緒にクリスマスソングを歌い交流を深めた。
●のしろいち駅前ににぎわい 能代駅前商店会(小野浩悦会長)のイベント「第2回のしろいち」は19日、能代市元町のJR能代駅前周辺道路を歩行者天国にして開かれた。屋台やキッチンカーによる飲食店販売や空き店舗での手作り雑貨販売、クリスマスにちなんだワークショップ、音楽コンサート、商店街を巡るスタンプラリーなどのほか、夕方にはイルミネーションが点灯し、訪れた多くの市民らを楽しませた。

歩行者天国となった能代駅前に市内外からキッチンカーが集結
●雪下ろし事故防止へ講習会 二ツ井消防署藤里分署(渡部智輝分署長)などが主催する雪下ろし講習会は12日、藤里町粕毛の粕毛交流センターで開かれた。地域住民らが県内の雪による事故の概要と安全確保が被害の軽減につながることを学び、消防署員から命綱を結ぶ際に使うロープワークやはしごの掛け方などを習得した。
●4団体出演しハーモニー 能代市文化会館主催の「みんなで歌うコンサート」は19日、同会館大ホールで開かれた。市内4団体が出演し、文部省唱歌や童謡、歌謡曲など楽曲を披露し、訪れた市民らを楽しませた。
12月インデックスに戻る
|