21日の紙面から

●「カイロス」燃焼試験成功
 民間企業スペースワン(本社・東京都)が開発を進め、来年度の打ち上げを目指す小型衛星打ち上げロケット「カイロス」の第1段固体モータの大気地上燃焼試験が20日、能代市浅内のJAXA(宇宙航空研究開発機構)能代ロケット実験場で行われた。試験はJAXA宇宙科学研究所の共同で、風向きに悩まされたがデータも得られ、試験は成功。同実験場での民間開発ロケットの試験はカイロスが初ケースとなり、燃焼試験は6月の第3段モータに次いで2度目。

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能代ロケット実験場で実施した「カイロス」の第1段固体モータの燃焼試験(20日午後3時ごろ)

●移動商議所で経営課題共有
能代商工会議所(広幡信悦会頭)の「移動商工会議所」は20日、北地区と東地区の会員を対象に能代市落合の湯らくの宿のしろで行われ、参加者が人手不足、原材料の高騰といった目下の経営課題について語ったほか、地域経済の活性化などにも意見を交わした。

●地域づくりに貢献3団体表彰
 県山本地域振興局の「元気なふるさと秋田づくり顕彰事業」の表彰式がこのほど、能代市御指南町の同振興局で行われた。三種町の山本地域スポーツクラブ、八峰町のおはなしの会「かもめ」、藤里町のNPO法人ふじさと元気塾の3団体を表彰。地域の子どもたちや住民のため、自発的かつ活発に行っているまちづくり活動をたたえた。

●無事故無違反達成率82・9%
 能代山本地区の安全運転管理者協会(大塚勝栄会長)と事業主交通安全推進協議会(広幡信悦会長)は、無事故無違反コンクールの結果をまとめた。53事業所・82チームが参加し、40事業所・68チームが達成。チーム達成率は82・9%だった。同協会は「今後も会社ぐるみで違反の防止に努めてほしい」と呼び掛けている。

●八峰町成人式1月9日実施へ
 今年度の八峰町成人式は、来年1月9日に同町八森のファガスで行われることが決まった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で例年の8月14日実施を見送ったが、実行委員会が判断した。出席者を新型ウイルスワクチンを2回接種した人に限定したり、規模を縮小したりして感染対策を講じる。

●湖北小児童が古民家で学習
 三種町湖北小の6年生20人が20日、明治時代に同校の開設に尽力した児玉高致(1847~1899年)が邸宅とした古民家を見学した。建物の造りや調度品を興味津々な様子で見たほか、校訓「積善」の意味を改めて学び、学校や地域の歴史に触れた。

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湖北小の6年生が興味津々に古民家を見学

●松陽高JRCが善意呼び掛け
 師走に合わせ、能代山本では歳末たすけあい運動が展開されている。20日は能代松陽高のJRCインターアクト部の生徒らが能代市内のスーパーなど4店舗で募金活動を行い、買い物客に善意を呼び掛けた。

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市内4店舗で募金活動を展開した能代松陽高の生徒たち(テラタバイパス店で)

●サロン関係者集まり情報交換
 能代市社会福祉協議会主催の「いきいきサロン研修会」は16日、同市上町の能代ふれあいプラザ・サンピノで開かれた。市内でサロンを開いている18団体・42人が参加し、他団体の活動紹介を聴き情報交換したり、サロン活動に生かせる体操やゲームを体験しながら習得した。

22日の紙面から

●交通災害遺児へ一斗瓶募金
 能代市大手町でガソリンスタンドを経営する昭石興業(上山秀人代表取締役)は21日、交通事故で親を亡くした交通災害遺児に役立ててほしいと、今年も一斗瓶(18㍑)を募金箱として集めた市民らの善意7万3766円を市に届けた。

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交通災害遺児のためにと、今年も「一斗瓶募金」を届けた上山さん(能代市役所で)

●県議定数能代山本1減の3に
 県議会は21日、会派代表者会議を開き、5年春の県議選で議員定数を現行の43から41に削減する案を承認した。能代市山本郡選挙区を4から3、大仙市仙北郡選挙区を5から4にそれぞれ削減。来年の2月県議会に関係条例の改正案を提出する。

●明治安田生命と連携協定
 能代市と明治安田生命保険は21日、市民の健康増進や市民サービスの向上、地域の活性化などさまざまな分野で協力する包括連携協定を結んだ。市が進める各施策に対し同社の保険事業や社会貢献活動などを通じて培った知見やノウハウを提供するもので、県内自治体では5件目の協定締結。

●能代市、10万円給付は現金で
 18歳以下の子どもがいる世帯へ10万円相当を給付する政府の事業について、能代市は21日、全額現金で支給する方針を決めた。先行給付する中学生以下に残りの現金5万円、高校生相当(16~18歳)に現金10万円を給付するための追加分の関連補正予算案を22日の12月定例議会に提出し、即決される見込み。これで能代山本4市町のすべてで、クーポン併用ではなく全額現金で給付することとなった。

●統合中建設候補地来月決定へ
 三種町立小・中学校再編準備委員会は20日夜、町琴丘地域拠点センターで開かれ、統合中学校の建設場所に関する意見書の内容を決めた。「山本中敷地内あるいは琴丘中・ことおか中央公園周辺のいずれかを適地と考える」とし、それぞれの利点や課題をまとめた。23日に藤田良博教育長に提出する。町は来月19日に総合教育会議を開き、意見書を参考にして候補地を決定する。2月中旬には町民報告会も開く。

●「ぱれっと」に文科大臣表彰
 県教育庁生涯学習課は、能代市の家庭教育支援チーム「あそびのひろば・ぱれっと」(田中直美代表)が今年度の「家庭教育支援チーム」活動推進に係る文部科学大臣表彰受賞チームに決定したとの連絡があったと発表した。

●冬至のカボチャやユズ店頭に
 きょう22日は二十四節気の一つ「冬至」。風邪を引かずに冬を過ごそうと、能代山本のスーパーや青果店にカボチャやユズを買い求める人が訪れている。

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冬至を前に、能代山本のスーパーでずらりと並ぶカボチャ(能代市寿域長根で)

●市内3高校で2学期終業式
 能代市内の3高校で21日、2学期の終業式が行われた。3年生にとっては来年1月15、16両日に行われる大学入学共通テストを控えるなど、進路決定に向けてラストスパートをかける大事な時期。生徒たちは気を引き締め直して冬休みに入った。

23日の紙面から

●歩道橋に児童の絵画展示
 能代市浅内小(矢田部瑞穂校長)は22日、同市浅内地内の市道をまたぐ浅内歩道橋に児童の絵画作品の展示を8年ぶりに始めた。「すきです浅内」をテーマに、浅内地域の魅力を3年生が描いた5点を飾っており、児童らのみずみずしい感性が輝く力作が地域住民らの目を楽しませている。

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浅内小児童の作品を浅内歩道橋に展示

(能代市浅内で)

●サーモン養殖試験開始へ
 八峰町の若手漁師らでつくる株式会社「八水」(菊地陽一代表)は、27日に同町の岩館漁港でサーモンの養殖試験を始める。漁師の収入確保や雇用創出が目的。同漁港内のいけすに、青森県深浦町でサーモンの養殖事業を手掛ける会社から仕入れる稚魚を入れて、来年6月ごろの出荷を目指す。菊地代表(42)=同町八森岩館=は「実験が成功し、八峰町でも養殖ができることに期待したい」と話している。

●市議定数は現行「20」のまま
 能代市の12月定例議会は最終日の22日、本会議を再開し、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種にかかる事業費などを盛り込んだ今年度一般会計補正予算案、18歳以下の子どもがいる世帯へ現金給付する事業費を追加した今年度一般会計補正予算案、条例改正案、議員提出の意見書案など18件を可決、陳情3件を採択して閉会した。委員長報告では、市議会改革調査特別委員会が検討した現行20の議員定数(欠員1)について、4会派中3会派が現状維持、1会派が2減の18を支持し、全会一致しないまま両論を併記した。これで来年4月の改選は定数20のまま行われることとなった。

●建設工事2年度受注状況公表
 能代市が発注した建設工事の2年度受注状況によると、A級格付け業者の最高受注額は協立の約2億6千万円だった。小中学校の空調設備工事などを請け負い、前年度の14位から首位に。2位は秀栄建設、3位は三熊興業。契約金額が最も多かった工事は東能代橋の補修工事約1億4400万円で、北部建設が受注した。前年度ゼロだった複数の事業者が組む共同企業体(JV)は1件あった。

●松陽演劇部 あす東北発表会
 第54回東北地区高校演劇発表会(主催・東北地区高校演劇協議会ほか)は、24日から3日間、青森市文化会館で開かれる。各県での発表会で最優秀賞に選ばれた13校が出場し、本県代表の能代松陽演劇部は2年連続2回目の出場。今年春に入部したメンバーがほとんどだが、観客に楽しんでもらえる作品を上演しようと連日稽古に励んでいる。

●能代一中で学校都市市長選
 能代山本の中学校で、新しい生徒会長を決める選挙が行われている。能代市能代一中(佐藤克校長、生徒207人)では22日、立会演説会と投開票が行われ、生徒たちは候補者が掲げるスローガンや公約をじっくりと聞き、来年度の学校生活の在り方に関わる大切な一票を投じた。

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より良い学校生活の実現を願い、一票を投じた生徒たち(能代一中で)

●Xマス前に本場のジャズ堪能
 米国のジャズサックス奏者、ジム・バトラーら5人が出演する演奏会「クリスマスジャズナイト」はこのほど、能代市文化会館中ホールで開かれた。スタンダードナンバーを中心に10曲余りが披露され、訪れたファンらは迫力あふれるサクソフォンの音色、しっとりとしたハーモニーを楽しんだ。

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本場のジャズを披露したジム・バトラーらのツアーライブ(能代市文化会館中ホールで)

●各地でイルミ点灯、幻想的
 クリスマスシーズンとなり、能代山本各地の事業所や民家などでは、色とりどりのイルミネーションが輝いている。気象庁によると、今後1週間は冬型の気圧配置の影響で雪が降る見込みで、雪夜を彩る幻想的な電飾のきらめきが地域住民らの目を楽しませそうだ。

p21p06師走ワイド・イルミ(河戸川1)

能代市河戸川の民家では1万球を超えるきらびやかな電飾が輝く

24日の紙面から

●Xマスケーキ作りピーク
 きょう24日はクリスマスイブ。能代山本の菓子店は従業員総出でデコレーションケーキ作りに追われている。イチゴや生クリーム、チョコレートで飾られたケーキが、今年も各家庭のクリスマスに笑顔を生む。

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きょう24日はクリスマスイブ。菓子店はケーキ作りで大忙し(能代市下内崎で)

●年末年始も感染対策徹底を
 県は23日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議(本部長・佐竹知事)を開き、県独自の感染警戒レベル(6段階)を「2」で維持することを決めた。新規感染者が確認されない日が続く本県でも、新変異株・オミクロン株の動向や年末年始の人流増加などによる感染拡大に警戒が必要と呼び掛けている。県外往来や飲食を伴う集まりに自粛は要請しないが、基本的対策の徹底に協力を求める。

●岩館コミセンは当初の計画で
 八峰町議会全員協議会は23日、町役場で開かれ、町当局が岩館地区に建設を予定している「岩館地区防災コミュニティセンター」について説明した。町当局は岩館生活改善センターと岩館体育館を解体して建設する当初方針で進めることとし、コミセンは5年秋完成を見込んでいる。

●ネギ中古作業機械あっ旋へ
 白神ねぎ20億円販売達成プロジェクトチーム会議は22日、能代市扇田の能代工業団地交流会館で開かれ、JAあきた白神は来年早々にネギの中古作業機械紹介業務を新たに行う考えを説明した。新規作付け者の初期投資を抑え、無理なく面積拡大・農機導入を図れるようにするためで、農機が不用になった農家と必要な農家をリスト化し相対でマッチングさせる。今年度の白神ねぎの販売額については「最終的に16億円ほどになるとみている」とした。

●体力つくりコンで藤里中受賞
 体力・健康づくりを通して生きる力を育てる全国の中学校を表彰する第35回毎日カップ中学校体力つくりコンテストで、藤里町藤里中(野村誠校長)が最高賞に次ぐ日本学校体育研究連合会賞を受賞した。野村校長は「生徒たちの取り組み、学校を挙げた取り組みのほか、地域との連携が評価されたと受け止めており、大変うれしい」と話した。

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日本学校体育研究連合会賞の表彰状とカップを手にする市川君(左)と村岡さん

●秋田犬保存会本部展で最高賞
 秋田犬保存会の第144回本部展はこのほど、岡山県の三咲町中央運動公園多目的広場で開かれ、能代市河戸川の本瀬純一さん(59)が飼育している「途中丸」(1)が壮犬の牡(おす)の部で最高賞の1席(厚生労働大臣賞)に輝いた。日頃のコンディション管理が結実し、「努力が報われ、うれしい」と喜んでいる。

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第144回本部展で壮犬1席を取った「途中丸」と本瀬さん

●プログラミング楽しく学ぶ
 能代市子ども館の出前講座「プログラミング教室」が22日、向能代小で同校6年生を対象に初めて開かれた。プログラミングをしながらブロックの車を迷路コースで走らせる内容で、児童が失敗や調整を繰り返しながら挑戦し、「やった!」と目を輝かせた。

●詐欺被害や飲酒運転防止訴え
 能代市防犯協会桧山支部と能代地区交通安全協会桧山支部は21日、同市桧山の旧崇徳小前の県道で街頭運動を展開した。年末・年始の特別警戒(10日~来年1月3日)に合わせた活動で、支部員らは啓発用チラシなどを配り、地域住民らに特殊詐欺や飲酒運転の未然防止を訴えた。

25日の紙面から

●聖夜にキャンドルサービス
 能代市景林町の能代カトリックこども園(大川好洋園長)で24日、恒例のキャンドルサービスが行われた。厳かな雰囲気の中、園児たちはイエス・キリストの降誕を祝い、世界中の人たちの幸せを静かに祈った。

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厳かな雰囲気の中で行われたキャンドルサービス

●運転手はサンタクロース
 能代市二ツ井町の第一観光バス(中嶋日吉社長)はクリスマスイブの24日、二ツ井コミュニティバス種梅線でサンタクロースが運転手の「ドライバーはサンタさん!?バス」を運行した。朝夕の通学時間帯のバスでもあり、乗車した子どもたちはサンタさんが運転していることに大喜びし、うきうきした気分で登下校した。

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二ツ井小に到着し、クリスマスプレゼントを配るサンタクロース運転手

●洋上風力発電の事業者を選定
 国土交通省と経済産業省は24日、洋上風力発電を整備する促進区域に指定した能代市・三種町・男鹿市沖を対象に公募した発電事業者について、三菱商事(東京)と子会社の三菱商事エナジーソリューションズ(同)、中部電力グループの電気設備工事会社シーテック(名古屋市)でつくるコンソーシアム「秋田能代・三種・男鹿オフショアウィンド」を選定したと発表した。一般海域で初めて商用利用を目的に多数の着床式風車を並べる洋上ウインドファームの建設・運営を行う。発電設備出力は47万8800㌗で38基の風車が建つ。事業費は数千億円規模となる模様。10年12月の運転開始を目指す。

●バスケ能代科技、1回戦で惜敗
 ウインターカップ第74回全国高校バスケットボール選手権大会は24日、東京都渋谷区の東京体育館を主会場に男女の1回戦の残り試合が行われた。本県男子代表で、能代工時代を含め4年連続50回目出場の能代科学技術は桜丘(愛知)と対戦、粘り強く戦ったが、92─95で惜敗した。今春に能代西と統合し、初めて新たな校名で挑んだ大会は、初戦で姿を消した。

▽男子1回戦(東京体育館)
桜  丘 95─92 能代科技
(愛 知)34─32
     17─20
     20─16
     24─24

●科技の勝利信じPVで応援
 ウインターカップ2021第74回全国高校バスケットボール選手権大会の1回戦で能代科学技術が桜丘(愛知)と対戦した24日、能代市柳町の旧料亭金勇と能代バスケミュージアムでパブリックビューイング(PV)が行われた。市民らが足を運び、能代科技のウインターカップ初勝利を願いながら観戦。92─95の3点差で惜敗すると、肩を落としながらもねぎらいの声が聞かれた。

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能代科技の勝利を信じて拍手を送るパブリックビューイング参加者(能代市柳町の旧料亭金勇で)

●モデルナ製ワクチン追加接種
 能代市緑町のジェイコー秋田病院(大塚博徳院長)で24日、職員ら30人が新型コロナウイルスワクチンのモデルナ社製ワクチンを追加接種した。1、2回目にファイザー社製、3回目にモデルナ社製を接種した場合の健康状況調査に協力するもので、接種後の症状やブレークスルー感染の有無などのほか、接種12カ月後までの血中抗体価の変化などを調べる。

●小中学校で2学期終業式
 能代山本の小中学校で24日、2学期の終業式や冬休み前の集会が行われた。児童生徒らは夏休み明けからの学校生活を振り返ったほか、冬休み中は新型コロナウイルスへの感染や交通事故などに気を付け、規則正しい生活を送ることを確認した。高校入試を控える中学3年生は進路実現に向け気を引き締めて勉強に励むことを誓った。小中学校の冬休みは来月13日まで。

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規則正しい冬休み生活を送ることを確認した終業式(能代市渟南小で)

●季節ハタハタ定置網漁は終漁
 県漁協北部支所管内の季節(沿岸)ハタハタ漁は24日、八峰町の八森漁港で745㌔の水揚げがあった。この日までに八森、岩館両漁港で定置網漁の全9経営体が今季の漁を終えた。刺し網漁に取り組む漁師も徐々に切り上げている。

 


 

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