16日の紙面から
●能代カップ2年連続で中止 全国の強豪校を招待して開催する「能代カップ高校選抜バスケットボール大会」の2年連続の中止が14日、正式に決まった。新型コロナウイルスの感染リスクを踏まえると大会運営は困難とする能代市バスケットボール協会の中止方針を受け、共催する能代市山本郡バスケットボール協会も14日の理事会で中止を判断。毎年5月3~5日に開かれる「バスケの街」最大のスポーツイベントが今年も見送られることになった。

能代カップの2年連続の中止が正式に決まった能代市山本郡バスケ協会の理事会(能代山本広域交流センターで)
●ワクチン、能代は4月第3週 県内で4月に始まる予定の65歳以上の高齢者向け新型コロナウイルスワクチン接種について、県は4月第4週までに国から届く22箱(1箱975回分)を高齢者人口が多い自治体から順に1箱ずつ配分する方針だ。能代市には4月第3週、山本郡3町には第4週に到着する見込み。佐竹知事が15日の定例記者会見で明らかにした。
●集団接種は大型連休以降に 能代市山本郡医師会(楊国隆会長)はこのほど、新型コロナウイルスワクチン接種体制について話し合い、集団接種は土・日曜日を基本とし、祝日は行わないとの方向性を了承した。楊会長は「集団接種や個別接種ができるようになるのは、5月の連休すぎになるのではないか」との見通しを示した。ワクチンの供給量が限定的なうちは高齢者施設から始めることで合意済みで、市側が示した施設区分の接種順位にも異論はなかった。
●知事選立候補予定4氏討論会 任期満了に伴う知事選の立候補予定者4人による討論会が14日、秋田市の秋田ビューホテルで開かれ、それぞれが目指す県政運営について語った。主催した日本青年会議所東北地区秋田ブロック協議会は、討論会の模様を収録した動画を16日から「ユーチューブ」で公開する。
●Sテニス、ペアではつらつ 第25回全県シニアソフトテニスインドア能代大会は13日、能代市落合のアリナスで開かれ、県内各地から集まった36組のテニス愛好者が、いぶし銀のボレーや粘りのラリーなど、ネットを挟んではつらつとプレーした。
●全日本剣道、山﨑は初戦敗退 第68回全日本剣道選手権大会は14日、長野市真島総合スポーツアリーナで開かれた。本県代表で能代高教諭の山﨑洵(32)が出場したが、1回戦で延長戦の末に惜敗した。大会は全日本剣道連盟の主催。全国から64人が出場してトーナメント戦が行われた。
●能代と藤里で中学校卒業式 能代市の6中学校と藤里町藤里中で14日、卒業式が行われた。卒業生たちは保護者や在校生、教職員らの祝福を受け、慣れ親しんだ学びやから巣立った。能代市能代一中(金野尚人校長)では、74期生66人(男女各33人)が卒業。新型コロナウイルスの影響で学校行事などの変更や中止が生じた中でも、仲間や後輩たちとともにさまざまな活動に励んできた思い出を胸に、新たな生活への一歩を踏み出した。

在校生や保護者らの祝福を受け、会場を後にする卒業生たち(能代一中で)
●二ツ井小掛でイノシシ出没か 能代市二ツ井町小掛地内でイノシシが目撃されている。地元住民は人的、農作物の被害が出ないか懸念している。市二ツ井地域局環境産業課によると9日、同町小掛地内で住民からイノシシを目撃したという通報があり、翌日、現地を調査してイノシシとみられる動物の足跡を確認した。
17日の紙面から
●折れた大枝加工し作品づくり 能代市御指南町の日吉神社(平賀優子宮司)の境内にあり、1月の暴風で折れたケヤキの大枝が、さまざまな姿に生まれ変わっている。輪切りされた大枝を市内の若者有志が譲り受け、木目が美しい料理用の皿やボウルへと加工。今後はイベントでのお披露目などを視野に入れている。また、腰掛けを作ってケヤキの下に設置した有志もおり、同神社や関係者は取り組みを通じ、「市内の古木や名木、街路樹を大切にしようという意識が高まってほしい」と願っている。

折れた枝を皿に加工した
●医療従事者の優先接種開始 能代山本の医療従事者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの優先接種が16日、能代市落合の能代厚生医療センターで始まった。初日は、同センターの職員150人に注射した。1回目分としてワクチン1箱(975回分)が配分され、同センターと能代山本医師会病院(同市桧山)の職員らへの接種に活用する。両病院の2回目分は今月第5週に届く予定だが、それ以外の病院・診療所などの接種に充てる「次」の配分は未定で、4月半ばになると見込まれている。
●春の味覚・タラの芽収穫盛ん 八峰町峰浜目名潟の鈴木久明さん(66)が、タラの芽の水耕栽培に取り組んでいる。切ったタラノキの幹を井戸水に漬けて加温し、出てきた芽を収穫。地元の産地直売所で販売して消費者の関心を集めており、鈴木さんは「一足早く春を味わってほしい」と話している。

タラの芽の収穫に励んでいる鈴木さん
●税に関する絵はがきコン入賞 全国法人会総連合などが小学6年生を対象に実施した「第13回税に関する絵はがきコンクール」で、能代市渟西小の渡部夏子さんの作品が東北六県法人会連合会会長賞および県法人会連合会優秀賞に選ばれるなど、能代山本で計10人が入賞した。

東北で「3位」となった渡部さんの作品
●オンラインで三種の魅力発信 三種町によるオンライン交流イベントが13日に行われた。下岩川地区でドジョウを養殖している赤川秀悦さん(66)、気象予報士で上岩川地区に暮らす渡辺博栄さん(66)がインターネットのビデオ会議アプリを利用して首都圏などの参加者に地域の魅力を発信した。

渡辺さん(左)と赤川さん(中)が三種町の魅力を発信
●子ども館でフォト白神写真展 能代山本の写真愛好者でつくる「フォト白神」(成田憲太郎会長)の写真展が、能代市子ども館で開かれており、能代山本周辺の豊かな自然風景や生息する動物を主題とした作品が訪れた親子連れや子どもたちの関心を集めている。会期は27日まで。時間は午前9時~午後5時。

約20点の作品が来場者を楽しませている写真展(能代市子ども館で)
●トイレから健康づくり啓発 「うす味に慣れたらおいしい減塩食」「車より歩いてみようよ健康のため」──。医療、福祉関係者らでつくる「のしろ健康21推進委員会」は能代市と共同で、市内の小学生が健康をテーマに考案したキャッチコピーを記したシールを作成した。公共施設やスーパーなどに配布し、人目に付くトイレに貼ってもらう取り組み。トイレで用を足す人々に「健康で長生きしてほしい」というメッセージを届けている。
●能代と八峰で小学校卒業式 能代市と八峰町の合わせて9小学校で16日、卒業式が行われた。式典の一部を短縮したり、出席する在校生を高学年に限定するなど各校は新型コロナウイルス感染対策を講じて実施。卒業生たちは保護者や教職員らの祝福を受け、新たな学校生活への期待を胸に学びやを巣立った。

晴れやかな表情で卒業証書を受け取る卒業生(向能代小で)
18日の紙面から
●高校入試一般選抜399人に春 3年度県公立高校入試一般選抜の合格発表が17日、県内すべての公立高校で行われた。能代市内の全日制3校では379人、定時制の能代普通(昼間部)では20人の計399人が合格、待ちに待った〝15の春〟を迎えた。

自分の受験番号を見つけ、笑顔でガッツポーズ(能代西高で)
●知事選きょう告示 舌戦へ 任期満了に伴う知事選は、きょう18日に告示される。4選を目指す現職の佐竹敬久氏(73)=秋田市=、元衆院議員の村岡敏英氏(60)=由利本荘市=、美容室経営の山本久博氏(69)=秋田市=、新日本婦人の会県本部元事務局長の相場未来子氏(50)=能代市=の4氏(いずれも無所属)による選挙戦が確定的。各陣営はいずれも秋田市内で第一声を上げ、17日間にわたってそれぞれの政策を訴える。投開票は4月4日。
●八峰町3月議会一般質問に6氏 八峰町の3月定例議会は17日、本会議を再開し、6氏が一般質問を行った。八森庁舎跡地を宅地整備し、子育て世帯などへ無償譲渡する中浜地区中心部整備事業について、津波リスクのある場所へ若者の定住・移住を推進することに対しての見解を問われた森田町長は「避難路や避難訓練など、津波への備えに十分配慮しながら、町の活性化につながる事業であれば実施する必要がある。極端な少子化に真正面から立ち向かうため、これまで取り組んだことがないような思い切った政策を検討し予算提案した。若い大人を増やす事業に取り組ませてほしい」と理解を求めた。
●能高生 ヨルダン大使に取材 能代高(山田浩充校長)の2年生が16日、能代市が東京五輪・パラリンピックのホストタウンとして迎えるヨルダンのリーナ・アンナーブ駐日大使にオンライン取材を行った。生徒たちは大使からヨルダンの文化や観光などについて学んだほか、英語で質疑を行い同国への理解を深めた。

アンナーブ大使に英語で質問する生徒
●JAンビニパン贈り卒業生祝福 三種町鹿渡のJA(ジャ)ンビニANN・AN(アンアン)を運営する女性農家グループ「べっけANN・AN」(泉牧子代表)が12日、町内の小学6年生と中学3年生の全員にコメワッサンなどのパンをプレゼントした。コロナ禍でも頑張った最上級生の卒業を祝福するとともに、中学・高校でも頑張ってほしいという思いを〝コメ〟て初めて計画。児童生徒たちは大喜びし、給食と一緒においしく味わった。

JAンビニのパンを琴丘小児童にプレゼント
●春彼岸入り 各地で百万遍念仏 春彼岸入りの17日、能代山本各地で古くから伝わる「百万遍念仏」が行われた。地域住民が念仏を唱えながら大数珠を操り、故人や先祖の霊を供養するとともに無病息災や家内安全、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。

地域住民が大数珠を回して先祖の霊を供養した
(能代市の河戸川集会所で)
●二ツ井図書館で蔵書点検 能代市役所二ツ井町庁舎内にある二ツ井図書館で17日、蔵書点検が始まり、職員が全蔵書の整理作業に当たっている。点検に伴い20日まで休館となる。
●春告げるバッケ顔を出す 能代山本地方の日当たりの良い土手や民家の軒先などではバッケ(フキノトウ)が顔を出し、道行く人々に春の訪れを感じさせている。17日は「彼岸の入り」。「暑さ寒さも彼岸まで」という通り、日に日に暖かくなってきた。

春の訪れを告げているバッケ
(能代市桧山で)
19日の紙面から
●高校生活に胸躍らせ制服採寸 県公立高校入試一般選抜の合格発表から一夜明けた18日、能代市内の学生服取扱店では合格した受験生が4月から袖を通す制服の採寸を行い、新しい生活への期待に胸を躍らせた。

合格発表から一夜明け、進学先の制服の採寸を行った生徒(能代市寺向で)
●知事選 現新4候補が第一声 任期満了に伴う知事選が18日告示され、届け出順に美容室経営の山本久博候補(69)=秋田市=、元衆院議員の村岡敏英候補(60)=由利本荘市=、4選を目指す現職の佐竹敬久候補(73)=秋田市=、新日本婦人の会県本部元事務局長の相場未来子候補(50)=能代市=の現新4人がいずれも無所属で立候補した。4候補とも秋田市内で第一声を上げ、17日間の舌戦が始まった。新型コロナウイルス感染症の影響下で初めてとなる全県規模の選挙は、県政の継続か刷新かを問う機会となる。投票は4月4日で、即日開票される。
●西高生が能代科技高校舎見学 能代西高の1、2年生が15日、今春同校と能代工が統合し開校する能代科学技術高の新校舎を見学した。生徒たちは木の香りが漂う教室や特別教室などを巡り、約3週間後に控えた新たな生活への期待に胸を膨らませた。

4月から過ごす能代科学技術高の新校舎を見学する生徒たち
●能代市教育長に高橋氏再任 能代市の3月定例議会は最終日の18日、5月24日で任期満了を迎える高橋誠也教育長(61)=同市二ツ井町字上野=を再任する人事案に同意した。任期は5月25日から3年。
●きょう能代市人事異動発表 能代市は、きょう19日に3年度の人事異動を発表する。異動規模は組織機構の見直しや地域自治区の廃止などにより前年度を上回る260人程度になる見込み。部長級は、新設する農林水産部長に工藤力・環境産業部主幹が就き、市民福祉部長には畠中徹・総務部次長が昇格するとみられる。
●国有林内の自然風景写真を展示 米代西部森林管理署(白角義人署長)は、管内の国有林で撮影した四季折々の写真を公共施設や福祉施設に貸し出している。新型コロナウイルスの感染拡大で外出の自粛ムードが続く中、自然の風景を見て癒やされてほしいと企画した。能代市鳥小屋の「ケアビレッジ燦々(さんさん)デイサービスセンター」の多目的カフェに展示している。

米代西部森林管理署が四季折々の写真を貸し出している
●高校入試2次募集、願書受け付け 3年度県公立高校入試2次募集の願書受け付けは、きょう19日から各校で受け付ける。能代市内の全日制3校では122人、定時制の能代普通(昼間部)では15人をそれぞれ募集する。締め切りは20日午前11時。
●消防職員装う悪徳商法に注意 能代市の南部地区で今月12日から16日にかけ、消防職員を装った男が高齢者宅を訪問し、住宅用火災警報器(住警器)を設置する名目で高額の支払いを要求する悪徳商法が発生している。実際に支払いをした事例もあり、能代山本広域市町村圏組合消防本部と市消費生活センターが注意を呼び掛けている。
20日の紙面から
●球春到来、グラウンドに快音 春めいた日差しが注ぐ日が増え、能代山本の小中学校や高校のグラウンドで球児たちがはつらつと白球を追い、住民に“球春到来”を告げている。小中学校、高校の修了式が行われた19日も青空の下、各地で練習に励む選手の姿が見られた。

青空の下、打撃練習に打ち込む能代高硬式野球部の部員たち
●能代市が定期人事異動発表 能代市は19日、3年度の人事異動を発表した。異動総数は2年度より70人多い263人。部長級は、新設の農林水産部長に工藤力環境産業部主幹を起用し、市民福祉部長に畠中徹総務部次長が昇格する。地域自治区の廃止に伴い設置し直した二ツ井地域局長に桜庭一也二ツ井地域局長が就任する。発令は4月1日付。
●八峰町議会 中浜整備めぐり動議 八峰町の3月定例議会は19日、本会議を再開し、3年度一般・各特別会計当初予算案や追加提案された今年度一般会計補正予算案など計16件を可決して閉会した。3年度一般会計当初予算案では、中浜地区中心部整備事業の町道中浜中通線新設の測量・設計業務費2千万円を削除する修正動議が提出されたが、反対多数で否決された。町議会事務局によると平成18年の合併以降、修正動議が出されたのは初めて。
●知事選期日前投票スタート 知事選の期日前投票が19日、県内各地で始まった。能代山本4市町でも投票所に有権者が足を運び、県政を託すリーダーへ一足早く票を投じた。

期日前投票で票を投じる有権者
(いとく能代ショッピングセンターで)
●八峰町、キキョウ生産拡大へ 八峰町は産地化を目指す生薬の一種、キキョウの栽培面積を新年度から拡大する計画を立てている。収穫面積は今年度の定植面積50㌃から3年度は1㌶を目標とする。キキョウは2年1作のため、4年度の収穫量800㌔を目指す。町の栽培技術を伝えながら生薬に携わる農家を増やしていきたい考えで、今月町内の農家を対象にした説明会を初めて開き、栽培管理や収穫方法を伝えた。
●能代西、二ツ井で校旗降納式 学校再編に伴い、今月末で校史にピリオドを打つ能代西高と二ツ井高で19日、校旗降納式が行われた。各校では校旗が降ろされたほか、記念標柱の除幕が行われ、生徒たちは新しい学校にそれぞれの伝統を継承していくことを誓った。

藤田校長から生徒会長の野呂君に校旗が手渡された(能代西高で)

学校の沿革が刻まれた記念標柱をお披露目した除幕式(二ツ井高で)
●小中学校、高校で修了式 能代山本の小中学校と高校で19日、今年度の修了式が行われた。新型コロナウイルスの影響を受けた1年間を振り返るとともに、一つ学年が上がる新学期に向けて気を引き締め直し、春休みに入った。

担任教諭から修了証書を受け取る児童
(能代市第四小で)
●のしろ子どもまつり9月に延期 「のしろ子どもまつり」実行委員会(今野清孝委員長)は、5月に予定していた開催日を9月に延期することを決めた。県内で新型コロナウイルスの感染者が確認されたことを踏まえ「今後の感染状況を注視し、慎重に開催判断を行いたい」としている。
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