11日の紙面から

●正月に欠かせぬハタハタ寿司
 寒風に乗ってハタハタ漁の便りが届くようになると、待ち遠しくなるのがハタハタ寿司(ずし)。県漁協北部支所女性部「ひより会」(藤田はるみ会長)は、何とか正月の食卓に間に合わせようと八峰町八森字横間の加工所で漬け込み作業を急いでいる。

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冬ならではの味覚・ハタハタ寿司。正月の食卓に間に合うようにと漬け込み作業を急ぐ(八峰町八森で)

●季節ハタハタ求めてにぎわい
 県漁協北部支所管内の季節(沿岸)ハタハタ漁の初漁後の初めての週末を迎えた10日、八峰町八森の「はちもり観光市」は旬の味覚を買い求める消費者でにぎわった。漁獲量が少なく高値の浜値を反映し、店頭にも「高根の花」が咲いた。

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沿岸漁で取れた「八森ハタハタ」が店頭をにぎわせたはちもり観光市

●八峰町 森田新一郎町長が死去
 八峰町長の森田新一郎氏が10日午前8時19分、悪性リンパ腫のため同町峰浜水沢の自宅で亡くなった。71歳。今年4月の町長選で無投票再選を果たしたが、病気療養のため辞職願いを提出、今月12日付の辞職が決まっていた。

●特産シイタケのPR動画が完成
 JA秋田やまもときのこ部会(江守幸広部会長)は8日、能代市落合の湯らくの宿のしろでシイタケPR動画上映会を開いた。同JAのシイタケの栽培方法や手軽な調理方法などを紹介する内容で、市場などで活用して売り込みを図る。

●三種町で女子バスケWリーグ
 バスケットボール女子・Wリーグの三種大会が10日、三種町琴丘総合体育館で開幕した。リーグ参入2年目のアランマーレ秋田は東京羽田ヴィッキーズと対戦し、平松飛鳥主将を中心に第1クオーター(Q)から激しい攻撃を仕掛けて優位に立ち、82─58で快勝。今季2勝目を挙げ、連敗を4でストップした。アランマーレはきょう11日も同体育館で午後1時から東京と戦う。

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Wリーグのアランマーレ秋田が東京と対戦し、82─58で快勝(三種町琴丘総合体育館で)

●特別支援学校バスケ試合白熱
 第6回特別支援学校冬季バスケットボール大会「能代ウインターカップ」は10日、能代市総合体育館で開かれた。県内11チームが日頃の練習成果を存分に発揮する熱い戦いを繰り広げ、女子は能代支援学校が3大会連続4回目の優勝を飾った。男子は栗田支援学校(秋田市)Aが制した。

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女子リーグ戦は、能代支援学校が全勝で3大会連続4回目の優勝

●県ミニバス、女子は初戦で涙
 第51回県ミニバスケットボール大会は10日、由利本荘市の由利本荘アリーナで開幕し、女子の1、2回戦を行った。能代山本勢は第五ドリームズ、峰浜BBC、琴丘サンフラワーキッズ、藤里クラブが挑んだが、いずれも初戦で涙をのんだ。きょう11日は男子の1、2回戦が行われ能代山本の3チームが挑む。


 ▽女子1回戦
中 仙55 15─2 34峰 浜
     14─8
     14─7
     12─17

大 潟58 18─7 27藤 里
     12─2
     22─5
     6─13

八幡平51 12─8 46琴 丘
     14─4
     15─14
     10─20

 ▽同2回戦
大館U12 53 23─17 44第 五
       11─9
       9─10
       10─8

●コンビニ強盗想定し防犯訓練
 能代署は8日、能代市鰄渕字古屋布のファミリーマート秋田能代東インター店(宮腰恵千子店長)で強盗事件の発生を想定した防犯訓練を行い、店員が有事への対応、通報の流れなどを確認した。

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強盗事件を想定した防犯訓練を実施

 

13日の紙面から

●能代市民ミュージカル上演
 能代市民ミュージカル実行委員会(今立善子実行委員長)の第5回公演「~鳥形編~大正・のしろ物語」は11日、市文化会館大ホールで上演された。新型コロナウイルスの影響で中止や延期を重ね、約2年ぶりの公演で、この日を待ちわびた市内外のファン約800人が来場。疫病や凶作といった苦境の中でも希望を持って前向きに生きていく大切さを描いたストーリーを出演者らが熱演し、観客の感動を誘った。

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多くの観客の感動を誘った能代市民ミュージカル第5話「~鳥形編~大正・のしろ物語」(能代市文化会館大ホールで)

●八峰町長選告示まで3週間余り
 森田新一郎町長の辞職(10日死去、71歳)に伴う八峰町長選(来年1月4日告示、9日投開票)は告示まで3週間余りに迫ったが、これまでに候補者の擁立に向けた動きは見られない。そうした中で去就が注目されているのが、先月22日に町長職務代理者に就任した日沼一之副町長(71)で、16日の町議会一般質問では町長選への対応がただされる予定。日沼副町長は本紙の取材に、「答弁の中で自分の意思ははっきり示したい」としており、その発言内容が見守られる。

●産業フェア来年は10月21、22日
 のしろ産業フェアの第3回実行委員会は12日、能代市役所で開かれ、来年は10月21、22日に市総合体育館で開催することを決めた。JAあきた白神など主催の「白神ねぎまつり」と同時開催する方向性も確認した。

●JAやまもとが生産者大会
 JA秋田やまもと(檜森保雄組合長)の第20回農畜産物生産者大会が11日、能代市柳町のプラザ都で開かれ、高品質な農産物を生産したり、部会活動に貢献したりした組合員を表彰したほか、▽消費者が求める安全安心な農畜産の生産▽地産地消の拡大▽農業政策の転換への即応による所得確保──を盛り込んだ大会スローガンを決議した。

●県ミニバス、八竜MBC8強
 第51回県ミニバスケットボール大会は11日、由利本荘市の由利本荘アリーナで男子の1、2回戦を行った。能代山本勢は、八竜MBCが初戦の2回戦で御所野(秋田市)を61─30で破り、17日の準々決勝に駒を進めた。

●ガラポン抽選で年末の運試し
 能代山本の商店街や小売店が年末の売り出しシーズンを迎えた。12日には能代市畠町商店街振興組合(塚本真木夫理事長)の歳末大感謝祭のガラポン抽選が始まり、景品目当ての消費者でにぎわった。

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ガラポン抽選器を回す消費者

(能代市畠町の抽選会場で)

●ロケット実験場で「水素」学ぶ
 能代市子ども館のコズミックカレッジ「水素について学ぼう」は11日、同市浅内のJAXA(宇宙航空研究開発機構)能代ロケット実験場で開かれた。参加者は小林弘明所長の講話や実験を通じて、ロケットエンジンや燃料の特徴に理解を深めた。

●県内の感染者2日間で1351人
 県と秋田市の発表によると、11、12日の2日間で、全県で1351人の新型コロナウイルス感染が確認された。医療機関から感染者個々の発生届が提出されたのは316人で、このうち能代管内は47人。新規クラスター(感染者集団)は4件が公表された。県は9日発表分の新規感染者に2人(40代1人、65~69歳1人)を追加修正し、県内の感染者は15万8234人となった。

14日の紙面から

●サーモン養殖事業推進へ協定
 八峰町の岩館漁港でサーモン養殖事業の推進に向け、県と同町、県漁協、青森県の養殖業者が13日、協定を締結した。県は来年度以降、同漁港北側の分港で養殖施設の整備に着手する方針。10年間かけて既存の防波堤(205・5㍍)を200㍍延伸し、最終的にいけす15基(1基の直径20㍍)を設置する計画で、整備完了後の令和15年には最大生産量308㌧、生産額5億円余りを目指す。

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協定書を手にする日沼副町長、加賀谷組合長、岡村会長、佐竹知事(左から順に、県庁で)

●試験2季目は倍増1千匹計画
 八峰町の若手漁師らでつくる「八水」(菊地陽一社長)は、今季も同町の岩館漁港でトラウトサーモンの養殖試験に取り組む。初めて試験を行った昨季から2倍の1千匹の未成魚を仕入れるなど規模を拡大し、27日に試験を始める。重さ2~3㌔に成長させて来年5月に順次、水揚げする予定。菊地社長(42)=同町八森岩館=は「多くの人に味わってもらえるように頑張りたい」と話している。

●ネギの大雨被害に独自支援
 能代市は、8月の大雨で被害を受けたネギ農家に対し、市独自の支援策の申請受け付けを開始した。10㌃当たり1万円または1万5千円の支援金の交付と、軟腐病を抑制するための緑肥の種子購入費への補助で、今年度末まで申請を受け付けている。市は被害を受けた約60経営体が対象になるとみており、「ぜひ活用し、来年度の作付けに役立ててほしい」と話している。

●県選抜インドアSテニスで活躍
 ソフトテニスの県選抜インドア選手権大会兼第57回東北インドア選手権大会予選会は10、11の両日、能代市落合のアリナスで開かれ、能代山本内外の愛好者たちが熱戦を繰り広げた。能代勢は男子35歳以上で新保祝・黒澤勝(能代・大仙)組、同シニア70歳以上で菅原孝悦・袴田文雄(秋田・能代)組が優勝し、東北大会(来年2月25、26日・岩手県の花巻市総合体育館ほか)の出場権を得た。

●Xマスおはなし会に親子連れ
 能代市立能代図書館の図書館ボランティア、ホワイトブックス(湊優子代表)による「クリスマスおはなし会」は10日、同図書館で開かれ、親子連れがクリスマスにちなんだ絵本や紙芝居の読み聞かせを楽しんだ。

●絵手紙愛好者が年賀状作り
 手書きの年賀状を親しい人たちに送ろうと、能代山本の絵手紙愛好者が来年の干支(えと)「卯(う)」を題材とした年賀状づくりに励んでいる。能代市元町の能代商工会館では9日、能代法人会主催の絵手紙教室が開かれ、参加者がウサギなどを描いたり、言葉を添えたりして心温まる一枚を製作した。

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来年の干支などを題材に絵手紙を描く参加者たち(能代商工会館で)

●海外たすけあい募金呼び掛け
 毎年12月に実施される「NHK海外たすけあい」に合わせ、日本赤十字社能代市地区は11日、市内4カ所で街頭募金を行い、市民らに協力を呼び掛けた。

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日本赤十字社能代市地区が街頭募金を実施(能代市寿域長根で)

●新型コロナ感染者2千人超
 県と秋田市は13日、能代保健所管内を含む全県で2078人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。また、医療機関から感染者個々の発生届が提出されたのは466人で、このうち能代管内は51人だった。新規クラスター(感染者集団)は12件が公表されたほか、公表済みクラスターのうち、能代管内の1件を含む「施設」4件は感染者が累計50人以上に拡大したと発表された。県内の感染者は16万人を超え、16万312人となった。

 

15日の紙面から

●酒樽作り、木づちの音軽快
 新春に向け、秋田杉を使った酒樽(さかだる)作りがピークを迎えている。能代市後谷地の能代製樽(畠次郎代表取締役)では、職人が木づちの音を響かせながら作業に取り組んでいる。

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木づちの音を響かせて酒樽を作る職人(能代市後谷地の能代製樽で)

●藤里町当初予算36億円程度
 藤里町12月定例議会は14日、本会議を再開して一般質問を行い、土佐正寛、淡路孝也、桐越博樹、菊池博悦の4氏が登壇し、子育て支援、移住定住対策、学校部活動の地域移行などについて町の考えをただした。このうち新年度予算編成方針に関連して物価高騰対策を問われた佐々木町長は、新年度の予算規模は36億円程度になるとの見通しを示し、「国で実施する対策があれば確実に事業執行して町民生活を支援する」と述べた。

●ジオ再認定審査結果16日に
 八峰町の12月定例議会は14日開会し、会期を16日までの3日間と決めた後、町長職務代理者の日沼一之副町長が行政報告を行い、今年度一般・各特別会計補正予算案など議案17件を可決・承認し、陳情6件のうち3件を採択、3件を付託して散会した。日沼副町長は行政報告で、八峰白神ジオパークの再認定審査の結果が16日に発表される予定だと明らかにした。

●統合中に児童生徒要望続々
 8年度の開校を目指す三種町の統合中学校に関し、三種町教育委員会は14日、小中学生を対象にしたワークショップを山本中で開いた。新たな学校の整備に当たり、児童生徒は「各教室に電子黒板を置いてほしい」「天気が悪い日も運動できる室内練習場を作ってもらいたい」「スクールバスの乗降場は広く」などと要望を出した。統合中は山本中グラウンドに建設予定で、今年度は基本設計を進めている。

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三種町の統合中について、児童生徒が意見交換(山本中で)

●海外たすけあい善意を募る
 「NHK海外たすけあい運動(1~25日)」に合わせ、能代市二ツ井町で11日、二ツ井町赤十字奉仕団(斉藤正子委員長)が街頭募金活動を展開し、世界中で苦しむ人を助けようと買い物客らに協力を求めた。

●詐欺や飲酒運転防止を訴え
 能代市防犯協会桧山支部(梶原芳一支部長)と能代山本地区交通安全協会桧山支部(雄鹿和富支部長)は14日、同市桧山の旧崇徳小前の県道で合同で街頭指導を行い、チラシや地区の特産品を配って特殊詐欺被害や飲酒運転の未然防止などを訴えた。

●新型コロナ全県1531人感染
 県と秋田市は14日、能代保健所管内を含む全県で1531人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。また、医療機関から感染者個々の発生届が提出されたのは416人で、このうち能代管内は53人だった。新規クラスター(感染者集団)は能代管内の1件を含め11件が公表されたほか、公表済みクラスターのうち能代管内の「施設」1件は感染者が累計50人以上に拡大したと発表された。県は7月21日~8月31日の公表分のうち年代が「調査中・その他」だった51人の年代を修正した。累計に影響はなく、県内の感染者は16万1843人となった。

●冬のボーナス議員に過払い
能代市議会は14日、12月期の期末手当を全議員20人に過剰に支払っていたと発表した。1・50カ月分とすべきを1・55カ月分と誤り、0・05カ月分(42万9600円)を余分に支払っていた。期末手当を0・05カ月分引き上げる条例改正案は12月定例議会最終日(20日)に採決されるが、その前に引き上げて支払っていた格好だ。

 


 

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