6日の紙面から

●冬の味覚・ミカン店頭にぎわす
 冬の家族団らんに欠かせない甘酸っぱいミカン。能代山本の青果店やスーパーなどの店頭には袋やネット、箱いっぱいに詰まったみずみずしいミカンが並び、住民らが買い求めている。

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冬の味覚を代表するミカンを店頭に並べ、売り込みを図っている(能代市富町で)

●「天空の不夜城」の今後を議論
 能代市の12月定例議会は5日、本会議を再開し、6氏が一般質問を行った。能代七夕「天空の不夜城」の今後を問われた斉藤市長は、灯籠の傷みや製作の担い手確保などの課題に触れ、「初運行から10年目を迎え、今後の方向性を議論する時期。新たに組織を設置し、検討したい」と答弁した。取材には「来年度以降の運行に向け、続けるか、やめるか、休むか、全部含めて検討したい」とした。歴史民俗資料館・美術展示館の早期設置については「資料整理が進んだ段階で有識者の助言を得て検討を進める必要がある」と述べた。

●二ツ井今泉道路に9億円追加
 一般会計で総額約29兆円の国の今年度第2次補正予算が2日成立したのを受け、国土交通省東北地方整備局は5日、関連事業を発表した。能代河川国道事務所が日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の一部として工事を進める二ツ井今泉道路に9億円、能代港大森地区の国際物流ターミナル整備(港湾施設整備)に9億6千万円が追加された。

●棚橋さん「チャコット賞」受賞
 10月1日に秋田市のあきた芸術劇場ミルハスで開かれた「全国新進舞踊家による現代舞踊フェスティバルinあきた」の発表作品の中から1作品に授与される「チャコット賞」が決まり、「輝く刻(とき)」を創作した能代市西通町のたなはしあゆこバレエスクール代表の棚橋絵里奈さん(59)が選ばれた。優秀賞に当たる賞で、棚橋さんは「名誉なこと。子どもの人数は少なくなっているが、一生懸命。そういう人たちを伸ばしていきたい」と語っている。

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チャコット賞を受賞した棚橋絵里奈さん

●峰浜小児童が本棚作りに挑戦
 秋田建築労働組合能代支部(小沢悟支部長)は5日、八峰町峰浜小で木工教室を開き、児童らがオリジナルの本棚作りに挑戦した。

●高等部生徒が模擬投票体験
 県選挙管理委員会の選挙啓発出前講座が5日、能代市真壁地の能代支援学校で開かれた。高等部生徒約40人が参加し、模擬投票や講話を通じて有権者としての自覚を新たにした。

p05p02能代支援学校で選挙講座

有権者としての自覚を持って、模擬投票に臨んだ生徒たち(能代支援学校で)

●岩館─深浦間9日運転再開
 JR秋田支社は5日、8月の大雨被害で運休が続いている岩館駅─深浦駅(青森県)間について、9日の始発から運転を再開すると発表した。深浦駅─鯵ケ沢駅間は引き続き運転を見合わせるが、線路設備などの復旧工事は順調に進んでおり、近日中に運転再開時期を示すとしている。

●全県さらに388人感染確認
 県と秋田市は5日、能代保健所管内を含む全県で新たに388人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。また、医療機関から感染者個々の発生届が提出されたのは86人で、保健所管内別の最多は能代管内の20人だった。新規クラスター(感染者集団)は能代管内1件を含め2件が公表された。県内の感染者は累計14万9140人となった。

7日の紙面から

●季節ハタハタ初漁で活気づく
 県漁協北部支所管内の季節(沿岸)ハタハタ漁は6日、八峰町の八森、岩館両漁港で合わせて2・5㌧もの水揚げがあり、同日夕方には競りが行われて「初漁」となった。昨季(12月4日)より2日遅い。関係者からはまとまった量の初漁に驚きも聞かれ、さらなる接岸に期待している。この日は沖合漁でも水揚げがあり、八森、岩館両漁港の合計で2・7㌧だった。

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季節ハタハタ漁の「初漁」で活気づいた(八峰町の八森漁港で)

●全県で過去最多2102人感染確認
 県と秋田市は6日、能代保健所管内を含む全県で新たに2102人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。1日当たりの新規感染者数としては過去最多で、発表数が2千人を超えたのは初めて。また、医療機関から感染者個々の発生届が提出されたのは478人で、能代保健所管内は46人だった。新規クラスター(感染者集団)は能代管内の4件を含め20件が公表された。県内の感染者は累計15万1242人となった。

●移動商議所で会員ら意見交換
 能代商工会議所(佐藤肇治会頭)の「移動商工会議所」が5日夜、能代市東地区の会員事業所を対象に開かれた。製材最大手・中国木材(広島県呉市)の能代工業団地(能代市扇田)進出で増える通行車両への対策や、JR東能代駅の駐車場確保などについて意見が上がった。

●講演でエネルギー情勢学ぶ
 社会保障経済研究所(東京)代表で政策アナリストの石川和男代表(56)の講演「日本のエネルギー危機への対応策はどうあるべきか~能代山本の『SDGs』って何~」が1日、能代市柳町のプラザ都で開かれ、ロシアによるウクライナ侵攻で燃料費が高騰したエネルギー情勢や地域課題などについて持論を述べた。

●干支題材飾り扇子作り盛ん
 八峰町八森字中浜の創作木工芸「木肌のぬくもり社」(須藤奈津子代表)で、来年の干支(えと)「卯(う)」に合わせてウサギの絵柄を彫った飾り扇子づくりが盛んに行われている。

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来年の干支「卯」を題材に飾り扇子を作る須藤さん(八峰町八森の木肌のぬくもり社で)

●JAやまもとと三種町が懇談
 JA秋田やまもと(檜森保雄組合長)と三種町の懇談会はこのほど、能代市柳町の料亭魚松で開かれた。同JA側は、農作業の担い手不足解消に向けて今年度開設した無料職業紹介所の取り組みを強化していく方針を示した。

●渟南小で日産エコスクール
 秋田日産の「日産わくわくエコスクール」が6日、能代市渟南小(嶋田正明校長)で開かれた。5年生39人が参加し、講話や実験、電気自動車への試乗を通して、地球環境に配慮した自動車産業に理解を深めた。

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モデルカーを使って電気自動車の仕組みを学んだ児童ら(渟南小で)

●3団体の活動たたえ表彰状
 県山本地域振興局の「元気なふるさと秋田づくり顕彰事業」の表彰式が1日、能代市御指南町の同振興局で行われた。今年度は合同会社のしろ家守舎(能代市)、羽立町子ども会世話人会(同)、藤里町グラウンドゴルフ同好会(藤里町)の3団体を表彰。地域の課題解決、子どもの健全育成、健康増進などにつながる自発的な取り組みをたたえた。

8日の紙面から

●ギフト取りそろえお歳暮商戦
 年末が近づき、能代山本のスーパーや大型店、ギフトショップなどでは、世話になった人へ贈るお歳暮を買い求める人たちの姿が見られている。各店舗では特設コーナーを設けたり、売り場を広げて売り込みを図っている。

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〝お歳暮商戦〟でさまざまなギフトをそろえている(能代市臥竜山で)

●季節ハタハタ漁水揚げ続く
 県漁協北部支所管内の季節(沿岸)ハタハタ漁は7日、八峰町の八森、岩館両漁港合わせて約2㌧の水揚げがあり、入札や夕方の競りに掛けられた。「初漁」の6日から2日連続の2㌧超。「初漁」から浜値は高値を付け、ブリコ(卵塊)が人気の雌は極端に数量が少ないこともあって特に高値になっている。

●県が「医療ひっ迫宣言」発出
 県は7日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県独自に「医療ひっ迫宣言」を発出した。高齢者や基礎疾患がある人などへの医療提供体制を守るため、重症化リスクが低く症状が軽い人に対しては自己検査や自宅療養への備えに協力を呼び掛ける。国の指針に沿って感染警戒のレベル分類も見直した。これまでの5段階(0~4)から4段階(1~4)に改め、現在のレベルは「2」(感染拡大初期)。医療提供体制の維持や基本的な感染防止対策の徹底を呼び掛ける一方、現時点では外出などに関わる強い行動制限は求めない。

●「能代支援ショップ」が開店
 能代支援学校(佐藤玉緒校長)の中学部は6日、能代市鰄渕のイオンタウン能代で「能代支援ショップ」を開き、作業学習で作った製品を販売した。特設ブースにはハーバリウムや野菜、木製品など多彩な商品が並び、買い物客の関心を集めた。

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作業学習で作った製品を買い物客らに販売する生徒ら(イオンタウン能代で)

●防犯標語コンクール表彰式
 能代市防犯協会二ツ井支部(吉岡正雄支部長)主催の防犯標語コンクールの表彰式は7日、二ツ井小で行われ、最優秀賞の淡路斗生君(6年)ら入賞した児童たちに賞状などが贈られた。

●特殊詐欺被害防ぎ感謝状
 能代署は6日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、能代市芝童森のコンビニ店「ファミリーマート秋田能代南店」に署長感謝状を贈呈した。

●再開発事業は官民連携で
 公民連携のまちづくりで注目を集める岩手県紫波町のオガールプロジェクト(紫波中央駅前都市整備事業)を主導したオガール代表取締役の岡崎正信氏の講演が6日、能代市柳町の旧料亭金勇で開かれ、再開発事業では妥協しながらも官民の考えを一致させて進め、コンサルタントではなく行政を含む地主が主導することが重要だとした。

●全県で新たに1575人感染確認
 県と秋田市は7日、能代保健所管内を含む全県で新たに1575人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。医療機関から保健所へ感染者個々の発生届が提出されたのは405人で、このうち能代管内は42人。新規クラスター(感染者集団)は、能代管内の小学校など7件が公表された。県内の感染者は累計15万2817人となった。

9日の紙面から

●店頭にポインセチア鮮やか
 クリスマスを華やかに彩る観賞用植物のポインセチア。能代山本各地の生花店やホームセンターなどではさまざまなサイズや色のポインセチア、改良品種のプリンセチアを用意し、売り込みを図っている。

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店頭に鮮やかな色のポインセチアやプリンセチアが並ぶ(能代市中関で)

●「水と階段の広場」改修検討
 能代市の12月定例議会は8日、総務企画、産業建設、文教民生の各委員会に付託された議案を審査した。産業建設では、噴水や壁泉(へきせん)を配置した市総合体育館敷地にある「水と階段の広場」について、市は駐車場やイベントなどに活用できる広場としての再整備を検討していることを明らかにした。要望などで提案のあった全天候型大型テントは、塩害や強風で維持管理に課題があり整備に掛かる費用や使用頻度を考慮し、設置は困難との考えを示した。

●全国ミニテニス交流大会V
 第5回全国ミニテニス交流大会「混合ダブルス戦」天野杯は3、4の両日、東京都立川市の柴崎市民体育館で開かれ、65~69歳部門で能代市の小林寿・大山真知子ペア(YYクラブ)が優勝した。

●自慢のリフォーム作品ずらり
 第43回能代市二ツ井町婦人祭はこのほど、二ツ井町公民館で開かれ、古布やバッグなど古い素材を再利用したリフォーム作品が展示されたほか、長寿時代を考える講演、フリーマーケットなども行われ、参加者が和やかに交流を深めた。

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リサイクル素材をアイデアと工夫でよみがえらせた作品が紹介された婦人祭

●二ツ井地域松寿大学が開校
 3年ぶりとなる能代市の二ツ井地域松寿大学(総長・斉藤市長)の開校式はこのほど、市二ツ井町庁舎で行われた。初回は市消費生活相談員から、高齢者が巻き込まれやすい消費生活のトラブルの事例などを聞き、被害防止のための知識を学んだ。来年2月まで全3回開講する。

●「フレイル」の予防方法学ぶ
 能代市社会福祉協議会・市ボランティアセンター主催の介護技術基本講座は7日、同市上町の能代ふれあいプラザ・サンピノで開かれた。参加者は講話を通し、心身が老い衰えた状態を指す「フレイル」(虚弱)の予防などについて学んだ。

●全県新たに1335人感染確認
 県と秋田市は8日、能代保健所管内を含む全県で新たに1335人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。また、医療機関から感染者個々の発生届が提出されたのは338人で、このうち能代管内は32人だった。新規クラスター(感染者集団)は能代管内の「教育・保育施設」1件を含む9件が公表された。県は4日公表分のうち年代が「調査中・不明」だった1人は「90歳以上」だと修正した。県内の感染者は、累計15万4152人となった。

●五能線23日ごろ全線再開へ
 JR秋田支社は8日、8月の大雨被害で運休している五能線の深浦駅─鯵ケ沢駅(青森県)間について、今月23日ごろから運転再開を予定していると発表した。同じく区間運休していた岩館駅─深浦駅間は、きょう9日の始発から運転再開の予定で、年内に全線再開の見通しが立った。

10日の紙面から

●事故、犯罪防止へ特別警戒始動
 年末・年始特別警戒(12月10日~1月3日)の出動式は9日、能代署で行われ、関係機関・団体が犯罪のない安全・安心なまちづくりに向けて一致団結して警戒に当たることを誓い合った。式後には巡回広報や防犯キャンペーン、パレードを行い、自主防犯意識の高揚を図った。

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出動式後、能代市役所で防犯キャンペーンを展開した関係者ら

●中国木材能代工場の工事順調
 能代市扇田の県営能代工業団地に進出する製材最大手「中国木材」(本社・広島県呉市)の建設、土木工事が順調に進んでいる。6年1月の稼働を目指す「製材工場」の鉄骨の組み上げ作業が行われるなど、工事が本格化してきた。同社は「宮崎県日向工場に続く二つ目の基幹工場が能代工場。秋田県の素材生産拡大の受け皿となるためにも早期稼働を目指す」と意気込む。

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鉄骨の組み上げ作業が進む中国木材の製材工場(能代市扇田の能代工業団地で)

●能代市DX推進計画素案示す
 能代市は、データやデジタル技術を活用してサービスや業務を変革するデジタル・トランスフォーメーション(DX)を進めるため、市DX推進計画の素案をまとめた。市はデジタル化が遅れている現状だが、「マイナンバーカード交付率100%」といった目標を掲げながらオンライン申請の拡充や電子入札の導入、子育て情報発信アプリの導入、公衆無線LANの整備などに取り組み、「デジタル化に誰一人取り残されず、豊かさを実感できる能代」を目指す。来年1、2月のパブリックコメント(意見募集)などを経て、年度内に計画を決める予定。

●山本タカトさん新刊あす出版
 能代市落合出身の画家・山本タカトさん(62)=神奈川県鎌倉市=の新刊「吸血鬼の匣(はこ)」(芸術新聞社)が、11日に出版される。これに合わせ、東京都中央区の銀座蔦屋書店で出版記念展が開かれている。8日には山本さんのサイン会もあり、開場前からファンが長蛇の列を成した。

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出版記念展で山本さんのサイン会が開催(東京都中央区の銀座蔦屋書店で)

●県高野連、事業計画案を承認
 県高校野球連盟(会長・尾形徳昭秋田中央高校長)は9日、評議員・理事会を開き、5年度事業計画を原案通り承認した。今後、詳細を詰めて来年4月に正式決定となる。夏の甲子園出場を懸けた秋田大会は7月7~21日に県内4球場で実施、10月16~22日には秋季東北地区大会が本県で行われる。

●渟西小、火山の仕組みに関心
 能代市渟西小PTA(小笠原州平会長)の教育講演会は9日、同校体育館で開かれた。児童は火山学者で秋田大大学院教育学研究科の林信太郎特別教授の講演を聴き、軽石の成り立ちや火山の仕組みに関心を深めた。

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軽石の成り立ちや噴火のメカニズムを学んだ児童たち(渟西小で)

●ねむの木苑で音楽通し交流
 能代白神ロータリークラブ(大高光晴会長)は8日、能代市落合の指定障害福祉サービス事業所・ねむの木苑(佐藤友規施設長)で交流会を開き、ハンドベル演奏や合唱を楽しんだ。

●宛名書き流れるような筆運び
 新年に知人や親戚などから届く年賀状。近年は電子メールなどで済ませる人が増えているものの、手書きの便りならではの温かさや味わいは見る人の気持ちを和ませてくれるもの。能代市シルバー人材センターでは、事業の一つとして宛名の代筆に取り組んでおり、達筆な会員が一枚一枚丁寧に仕上げている。

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真剣な表情で宛名を書き進める会員ら(能代市青葉町の市シルバー人材センターで)

 


 

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