16日の紙面から

●梅雨入り、街に傘の花咲く
 仙台管区気象台は15日、本県を含む東北北部が梅雨入りしたとみられると発表した。平年と同じで、昨年よりは4日早い。能代山本でも夕方から雨が降り、住民に梅雨の季節到来を感じさせた。

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昨年より4日早い梅雨入り。道行く市民は傘を手に(能代市西通町で)

●能代の花火3年ぶり開催決定
 能代商工会議所の「能代の花火企画委員会」(委員長・広幡信悦会頭)は15日、能代商工会館で開かれた。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきているとして、7月23日に計画している「第18回能代の花火」(観覧会場・能代港下浜ふ頭)の開催を正式決定した。きょう16日からはJR能代駅構内の能代観光協会で有料観覧席の一部チケットの販売を開始する。

●三種町統合中開校へ来月検討委
 三種町議会全員協議会15日開かれ、町教育委員会が8年度の開校に向けた統合中学校の今後のスケジュールを示した。今年度は特色のある学び、求められる施設などを協議する検討委員会を立ち上げ、基本設計に生かす。統合中は5年度に実施設計、6年度から2カ年で建設工事を進める。

●懐かしの童謡・唱歌響かせる
 能代市の「童謡・唱歌・叙情歌を歌う会」の特別セミナーがこのほど、市文化会館で始まった。初めての企画で、7月11日まで計4回計画。参加者が歌の歴史や背景を学ぶとともに、過ぎ去った時代を思い浮かべながら歌を歌い、豊かな時間を過ごしている。

●能代管内さらに2人陽性確認
 県は15日、能代保健所管内で新たに2人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。いずれも感染経路は不明・調査中としている。県と秋田市によると、能代管内を含む全県の新規感染者は52人(みなし陽性者3人含む)で、重症者はいない。県内の感染者は累計で3万1522人となった。

●感染減少傾向も予断許さず
 能代保健所管内の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は、ゴールデンウイークをピークに減少傾向にある。一時は1日30~40人台に上った発表人数は、5月下旬から1桁が続く。全県でも4月中旬をヤマ場に現在は100人を切っており、年明けに始まった感染拡大の「第6波」は収束の方向に向かっていると言えそうだが、同保健所は「予断は許されない状況」と警鐘を鳴らし、マスクなしの会話など、感染リスクを高める行動の回避を呼び掛けている。

●向能代小児童が地域住民と交流
 能代市の旧常盤小体育館で14日、向能代小(近藤克彦校長)の3年生が常盤地域の住民らと昔遊びを通じて交流を深めた。学校統合から2年が経過し、静かだった体育館には児童らのにぎやかな声が響き、参加者に笑顔が広がった。

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昔遊びを通じて交流を深めた参加者たち(旧常盤小体育館で)

●直売施設で読み聞かせ披露
 八峰町の読み聞かせグループ「おはなしの会かもめ」(山本百合子代表、会員21人)は12日、同町峰浜沼田の直売施設・おらほの館やポンポコ山公園パークセンター前で読み聞かせ活動を行った。

17日の紙面から

●八竜メロンの収穫スタート
 三種町八竜地域で、特産のメロンが旬を迎えている。現在はハウス栽培の収穫が盛んに行われ、農家は早朝や夕方の作業に汗を流している。今年は大玉傾向で甘みも上々のようで、産直施設では多くの消費者が自宅用や贈答用として購入。〝メロンの里〟に活気が生まれ始めている。

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ハウスメロンが旬を迎えている

(三種町芦崎で)

●中高生の放課後デイ来月開所
 中学生と高校生を対象に、障害児通所支援の放課後等デイサービスを提供する「サンすまいる・しののめ」が、7月1日に能代市真壁地に開所する。中高生に特化した放課後等デイは、同市内では初めてで、能代ふくし会(三澤弘文理事長)が開設。パソコンや各種作業トレーニング、食事の支度、洗濯など、将来の自立につながる活動を取り入れる計画だ。

●能代の花火チケット対面販売
 能代港下浜ふ頭を観覧会場に来月23日開かれる「2022第18回港まつり能代の花火」の観覧チケットの対面販売が16日、JR能代駅構内の能代観光協会事務所で始まった。午前中から多くの市民らが窓口を訪れ、3年ぶりの開催に対する期待の高さがうかがわれた。

●洋上風車本体据え付け工事へ
 洋上風力発電の風車を建設するSEP船「ザラタン号」が15日、秋田市の秋田港飯島埠頭(ふとう)に入港した。来週中に能代港に移動し、昨年7月に建設した基礎構造物の上部に風車本体を据え付ける。タワーやブレードを秋田港で積んで能代港まで往復し、7月末ごろまでに計20基を据え付ける。SEP船を使った大規模な着床式風車の据え付け工事が国内で行われるのは初めて。同港の作業終了後、秋田港で残る13基の据え付けに移り、全33基の完成後に試運転や法定検査を経て年内の商業運転開始を目指す。

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秋田港に15日入港したSEP船「ザラタン号」。来週には能代港で洋上風車本体の据え付け工事に取り掛かる

●交通事故遺族の講演聴く
 県警の「命の大切さ学習教室」は14日、能代市向能代小で開かれた。平成12年に飲酒運転による交通事故で、当時小学1年生だった長女を亡くした大崎礼子さん(59)=岩手県二戸市=が講演。年月が経(た)っても消えることの無い遺族の深い悲しみをはじめ、当たり前の日常と命の大切さを児童に語った。

●不明高齢女性発見で感謝状
 能代署は14日、行方不明届が出されていた能代市内の70代女性を発見したとして、同市十洲崎の新聞配達員、平川直樹さん(43)に署長感謝状を贈った。

●能代管内さらに3人感染確認
 県は16日、能代保健所管内で新たに3人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。すでに判明している陽性者の濃厚接触者と公表済みクラスター(感染者集団)関係で、感染経路不明・調査中の人はいない。県と秋田市によると、能代管内を含む全県の新規感染者は59人(みなし陽性者2人を含む)で、重症者はいない。新規クラスターは2件公表された。県内の感染者は累計3万1581人となった。

●選挙違反取締現地本部を設置
 参院選(22日公示、7月10日投開票)を前に、県警本部は16日、選挙違反取締本部を設置した。これに伴い、能代署を含む県内14署も同日に現地本部を立ち上げ、約1700人体制で選挙違反に目を光らせていく。

18日の紙面から

●しらかみ看護学院で戴帽式
 能代市落合の秋田しらかみ看護学院(田口牧子学院長)で17日、戴帽式が行われた。2年生37人(男子10人、女子27人)が純白のナースキャップを授かり、今後も志を同じくする仲間と協力して専門的な学びを深めていくことを誓った。

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ナイチンゲール像の火をキャンドルに受けた戴帽生ら(秋田しらかみ看護学院で)

●市道萩の台線拡幅工事を計画
 能代市は、都市計画道路「市道萩の台線」の斎場~陸上競技場の約1㌔で道路を広げる開発事業を進めている。国有林「風の松原」のクロマツを伐採して路線を現行の5・4~13㍍から17㍍に拡幅する計画で、9割ほどが松原にかかる。墓地や寺院など東側の用地を取得することも検討したが影響が大きいため、風の松原のある西側を広げる方針。開発に必要な保安林の指定解除に向け、米代西部森林管理署と協議している。

●400歳野球大会きょう開会式
 第80回400歳野球大会(北羽新報社主催、能代市野球協会・山本郡野球連盟後援)は、18日午後3時から能代市柳町のプラザ都で主将会議と開会式を行い、参加42チームが互いの健闘を誓い合う。組み合わせ抽選も行い、初戦の相手が決定。3年ぶりとなる「実年の球宴」は、25日に開幕し、約1カ月間にわたる熱戦を繰り広げる。

●あす「父の日」商戦大詰め
 あす19日は「父の日」。能代山本の大型店やスーパーなどでは、プレゼント用の衣料品や酒類など多彩な商品を取りそろえて商戦を展開している。「感謝の気持ちを伝えたい」、「いつまでも若々しいお父さんで」といった思いを胸に、じっくりと贈り物を選ぶ住民の姿が見られている。

●能高祭、青春の1ページに
 能代高(荒川正明校長)の学校祭「第63回能高祭」は17日、同校で開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため一般公開は3年連続で取りやめたが、工夫を凝らしたホームルーム(HR)デコやオリジナル映画の上映、ダンス、バンド演奏など多彩な催しを展開。生徒たちが仲間と一緒に校内を回り、青春の1ページを刻んだ。

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HRデコなどが展開された「能高祭」

●3回目接種率74・6%に上昇
 能代山本の新型コロナウイルスワクチンの追加接種(3回目)は5月末時点で、12歳以上の住民のうち5万3772人が接種を終え、対象人口に対する接種率は74・6%となったことが、各市町のまとめで分かった。若年層の接種が進んだことで4月末時点より6332人増、8・8㌽アップした。ただ、接種率は年代間に差があり、20~40代は5~6割台だった。6月以降も医療機関による個別接種で3回目接種希望に応じているが、7月には60歳以上などを対象にした4回目接種が本格化し予約が取りにくくなることが予想されるため、3回目接種希望者には早めの予約を呼び掛けている。

●コロナ新規感染新たに3人
 県は17日、能代保健所管内で新たに3人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。県と秋田市によると、能代管内を含む全県の新規感染者は61人(みなし陽性者3人を含む)で、重症者はいない。新規クラスター(感染者集団)の発表は、なかった。県内の感染者は累計3万1642人となった。

●クマ人身被害防止呼び掛け
 管内でクマの出没が増加し、県内でもクマによる人身被害が発生していることを受けて能代署は17日、能代山本の道の駅3カ所で、人身被害防止キャンペーンを行った。署員らは山菜採りなどで入山する際には、鈴やラジオを携行するなど被害防止に努めてほしいと呼び掛けた。

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能代署員がクマによる人身被害防止を訴えた街頭啓発活動

19日の紙面から

●400歳野球、42チーム健闘誓う
 第80回400歳野球大会(北羽新報社主催)の開会式は18日、能代市柳町のプラザ都で行われた。新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりの「実年の球宴」。参加する42チームが、25日に開幕する節目の大会での健闘を誓い合った。組み合わせ抽選も行われ、初戦の対戦相手が決定。栄光の老獅子旗をめぐる戦いがいよいよ始まる。

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力強く選手宣誓する向能代百煉会の荒木芳美主将

●荷上場バイパス整備大詰め
 県山本地域振興局が藤里町と能代市二ツ井町で進めている県道西目屋二ツ井線の荷上場バイパス整備は、「降雪期前の供用開始」(同振興局)を目指して工事が盛んに行われている。平成26年度に始まり、45億円の総事業費を費やす大規模事業が大詰めの段階。現在は橋梁の工事などが進められており、同振興局建設部は「一つ一つ完成に近づいている。安全・安心な交通の確保につなげたい」としている。

●国道沿いでクロマツ剪定作業
 能代市のボランティアグループ、能代バイパス黒松友の会(安部貞一会長)の合同剪定(せんてい)会が18日、同市の国道7号沿いで行われた。参加者らは能代を訪れる人たちに喜んでもらえるように願いを込めながら、手際良く樹形を整えた。作業は19日も行われる。

●ゆうすけさんが走り方指導
 第9回白神山地ブナの森マラソンの前日イベントは18日、藤里町の白神山地世界遺産センター藤里館駐車場周辺で行われた。お笑い芸人で日本陸連ジュニアコーチのがんばれゆうすけ(猪瀬祐輔)さんが、同マラソンの特徴に合わせて「坂道の走り方」をテーマに指導。参加した一般ランナーたちがコース形状に応じた走り方やランニングフォームを学んだ。

●オリジナル絵馬やお守り開発
 藤里町藤琴の浅間神社の役員が発案し、地元町民がデザインした同神社オリジナル干支絵馬とお守りが誕生した。製作は地元の工房が手掛け、素材もすべて同町産。地域の鎮守に足を運ぶ機会が多くなることで同神社との結び付きが深まるようにとの願いを込めた。絵馬などは白神山地・森のえきで販売されている。

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森のえきで販売されている、浅間神社のオリジナル干支絵馬、お守り

●3年ぶりにみこしの滝浴び
 例年8月1日に八峰町八森の白瀑神社祭典に合わせて行われる「みこしの滝浴び」が元年以来、3年ぶりに実施されることが決まった。18日に開かれた同神社の役員会で対応を協議し、実施を決めた。新型コロナウイルスの感染拡大で一昨年から2年連続で中止したが、今年は規模を縮小したり感染拡大防止対策を講じて行う。担ぎ手は少なくとも30人を目標に、町内在住者を中心に募集することにした。

●地元児童がジュンサイ摘み
 JA秋田やまもと(檜森保雄組合長)の食農教育の一環で、今年も三種町内の小中学生たちがジュンサイの摘み取りを体験している。ほぼすべての小中学校で計画し、16日は金岡小の3、4年生が挑戦。小舟の動かし方に四苦八苦しながらも笑顔で摘み取り、ジュンサイ栽培と農家の苦労に理解を深めた。

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ジュンサイの摘み取りを体験する金岡小の児童たち

●能代管内新たに2人感染
 県は18日、能代保健所管内で新たに2人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。いずれも公表されている陽性者の濃厚接触者。県と秋田市によると、能代を含む全県の新規感染者は57人(みなし陽性者1人含む)で、重症者はいない。県内の感染者は累計で3万1699人となった。

20日の紙面から

●白神山地の麓 駆け抜ける
 藤里町内の森林基幹道米代線(米代フォレストライン)を走る「第9回ブナの森マラソン」は19日行われ、県内外のランナー223人が緑深まる世界自然遺産白神山地の麓で健脚を競った。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなった大会で、ランナーたちは住民らの声援を受け、最大高低差250㍍の起伏が待ち受ける難コースを力強く駆け抜けた。

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号砲とともに、高低差に富む過酷なマラソンコースへと飛び出すランナーたち

●畠町通り再開発で意見交換
 老朽化し空き店舗が目立つ能代市畠町通りの再開発を目指す「畠町第一地区再開発準備組合」(梅田正久理事長)の勉強会が19日、市役所で開かれた。再開発の基本構想策定に市民の意見を反映させる目的で初めて開き、約30人が参加。行政と民間が連携したまちづくりで注目を集める岩手県紫波町の職員が民間投資を促す開発の重要性を強調したほか、ワークショップ(WS)で参加者が意見を交わした。

●藤里議会 3年ぶり町民会議
 藤里町議会は、28日から7月1日まで町内7カ所で議会町民会議を開く。議会の審議内容、予算、要望事項の処理状況などを報告しながら、町民から町議会に対する提言などを聞く。過去2年間、新型コロナウイルスの影響で中止されており、今年は3年ぶりの開催となる。

●ときめ木マルシェ始まる
 能代市上町を会場にした今年の「ときめ木マルシェ」が19日、始まった。異業種や多世代が連携して中心市街地のにぎわい創出を図ろうと毎年開いており、今年は11月まで全6回計画。初回は能代山本内外の30人・団体が野菜や菓子、手作り雑貨などを多彩に販売したほか、木のおもちゃコーナー、各種手作りのワークショップなども設け、街なかに笑顔とにぎわいを生み出した。

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多くの来場者でにぎわいを見せた「ときめ木マルシェ」

●井山本因坊の11連覇を祝福
 囲碁の第77期本因坊戦七番勝負で本因坊文裕(もんゆう)=井山裕太九段=が歴代最多の11連覇を果たしたことで、「囲碁のまち」能代が祝いムードとなっている。本因坊「文裕」を能代で応援する会(会長・斉藤能代市長)と日本棋院能代山本支部(安岡明雄支部長)は、偉業達成を祝うポスターを80枚作製し、市内の公共施設や商店街などに配布、設置した。

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史上初の本因坊戦11連覇を達成した本因坊文裕を祝福するポスター

(能代市役所で)

●県立大が下岩川で研究調査
 三種町下岩川地区を対象に、人口減少や過疎化を抑制して持続可能な農村地域を構築しようと研究している県立大が今月、住民への聞き取り調査を実施した。集落単位で行っている行事や活動、自治会の運営状況などを把握し、隠れた資源を掘り起こし、磨き上げる。住民からは「研究を通して地元の課題を浮き彫りにし、解決していければ」と期待を寄せる声も聞かれる。

●ピアノコン田村さん全国へ
 第26回PIARA(日本ピアノグレード認定協会)ピアノコンクールの東北・関東地区大会はこのほど、動画審査が行われ、能代市栄町の岩山ピアノ教室に通う田村姫依奈(きいな)さん(三種町湖北小2年)がジュニアA部門で優秀賞を受賞し、動画審査のファイナル(全国大会)への出場を決めた。田村さんは「出場できてうれしい。もっと練習を頑張りたい」と話している。

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東北・関東地区大会を突破しファイナルに挑む田村さん

●能代管内コロナ新たに2人
 県は19日、能代保健所管内で新たに2人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。いずれも公表されている陽性者の濃厚接触者。県と秋田市によると、能代を含む全県の新規感染者は40人(みなし陽性者1人含む)で、重症者はいない。県内の感染者は累計で3万1739人となった。


 

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