16日の紙面から

●秋晴れの下、稲刈りスタート
 能代山本の水田で稲刈りが始まった。周囲にエンジン音を響かせながらコンバインが圃場(ほじょう)を動き回り、出来秋到来を告げている。

x15p01

出来秋を迎え、いよいよ稲刈り作業がスタート(三種町森岳で)

●26日から「全数把握」見直し
 県は15日夜、新型コロナウイルス感染者の「全数把握」見直しを26日から実施すると、医療関係者でつくる県新型ウイルス感染症対策協議会(会長・南谷佳弘秋田大医学部付属病院長)に説明した。発生届の対象を重症化リスクがある人などに限定する。対象外となる軽症者の自宅療養を支援する体制を報告した。

●能代管内さらに13人感染確認
 県は15日、能代保健所管内で新たに13人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。県と秋田市によると、能代管内を含む全県の新規感染者は681人(県外在住者2人を含む)で、56人はみなし陽性者。重症者はいない。新規クラスター(感染者集団)は2件公表した。県内の感染者は9万3137人となった。

●「推進室」移転へ質問相次ぐ
 能代市の9月定例議会は15日、総務企画、文教民生、産業建設の3委員会と予算委員会に付託された議案を審査した。総務企画委員会では、人口政策・移住定住推進室を商業施設「イオンタウン能代」(鰄渕)内に移転する件で、委員が「市中心部から遠い。街なかのどこかにという考えはなかったか」と質問。当局は「6月議会で(同施設のテナントスペースを使用するための)予算の議決をいただいており、基本的に『イオン』への移転を前提に決定した」、「イオンは能代の中では集客力が高い施設。移転の意味はある」などと答弁し、理解を求めた。

●工業用水供給目指し作業
 15日に開かれた能代市9月定例議会の産業建設委員会では、市当局が能代工業団地内で工業用水を供給する事業に取り組んでいることが報告された。現在上水道を使っている各企業に、安価な工業用水を提供するため。昨年度に調査を実施し、水量は十分に賄える一方で、水質は標準値を超過する項目があり、各企業と対応を協議していく。7年6月ごろの供給開始を目指す。

●三種町、災害対応強化の方針
 三種町の9月定例議会は15日、本会議を再開し、8氏が一般質問を行った。8月の大雨で三種川が氾濫する前に避難情報を発令しなかった町の対応を振り返り、町長は「(避難情報発令の)判断基準や初動マニュアルを見直し、職員相互の連携を図る」と態勢強化の方針を重ねて示した。

●国体へSSC勢4選手闘志
 第77回国民体育大会(とちぎ国体)の競泳競技(17~19日・宇都宮市の栃木県総合運動公園屋内水泳場)に、能代市のサンフルトスポーツスイミングクラブ(SSC)の田中瑛之介(24)、渡邊佑真(大館桂桜高2年─能代南中)、白鳥魁生(能代松陽高1年)と弟の航生(同)の男子4選手が出場する。これまでもSSCからは国体出場選手を輩出してきたが、一度に4人が出場するのは初めて。選手らは「大舞台で泳げるのは楽しみ」と活躍を誓う。

●高齢者保護の高校生へ感謝状
 救護が必要な高齢者を発見、保護して安全を確保したとして、能代署は9日、秋田市の堀内樹君(15)=秋田西高1年=に署長感謝状を贈った。

 

17日の紙面から

●高3、企業の採用選考始まる
 来春卒業予定の高校3年生を対象にした企業の採用選考が16日、全国一斉に解禁され、能代山本の事業所でも採用試験がスタートした。ハローワーク能代管内の高校生向けの求人倍率は3倍を超え、依然として「売り手市場」が続く中、事業所は高卒者の確保に取り組んでいる。

z16p01

企業の採用選考が解禁され、試験に臨む高校生(能代市柳町のプラザ都で)

●能代市2子ども園民間移管へ
 能代市は、同市二ツ井町の二ツ井子ども園ときみまち子ども園の民間移管に向けて取り組みを始めている。両園とも昭和50年代に建設され老朽化が進んでいるほか、園児数は減少傾向が続く。先月には市内で認可保育所などを運営している法人との初の意見交換会をオンラインで開き、市が現状を説明した。民間移管は7、8年度をめどとしているが、2園は維持か統合か、建て替えが必要なのかなど決まっていない点が多く、関係者から「市で方針を固めてほしい」「もっと情報が必要」との声が聞かれる。

●能代火力アンモニア混焼検討
 東北電力は、発電所の二酸化炭素(CO2)排出削減に向けた新たな取り組みを発表した。能代市の能代火力発電所では、燃焼時にCO2を排出しないアンモニアを燃料の石炭と混ぜて燃やす「混焼」の導入を検討する。

●やまもと、こまち1万1300円
 JA秋田やまもと(檜森保雄組合長)は16日、三種町鹿渡の本店で理事会を開き、今年産米の概算金について、あきたこまち1等米(60㌔)で1万1300円と決めた。3年産米より600円引き上げた。JA全農あきた全県組合長会議の決定より200円高。檜森組合長は「もう少し上げたいと思っていたが、現状で出せる最大限」と話した。

●アトリエY、創作の成果披露
 能代山本の美術愛好者らでつくる「アトリエY」(山田廣幸代表)の展示会が16日、能代市柳町のイオン能代店で始まった。元年、2年のスケッチ旅行で訪れたにかほ市、福島県会津地方の豊かな自然風景を題材にした作品が並び、訪れた市民らの関心を集めている。会期は18日まで。入場無料。時間は午前10時~午後5時。

p16p01

旅行先の豊かな自然風景を描いた作品が並ぶ展示会(能代市柳町で)

●八竜中生が重機の操作を体験
 三種町建設業協会(田中洋平会長)は14日、同町八竜中で建設業体験学習会を開いた。3年生39人が参加し、バックホーや小型機械、ドローン(小型無人機)などの操作体験を通して建設業への関心を深めた。

p14p01八竜中で建設業体験学習会1

生徒が建設機械の操作を通して、建設業に理解と関心を深めた(八竜中で)

●能代市ワクチン40人に誤接種
 能代市は16日、市内の高齢者施設で、新型コロナウイルスワクチンの誤接種が発生したと発表した。接種を担当した医療機関が、ワクチンを保管していた冷蔵庫が壊れて温度管理が不適切だったことに気付かないまま、本来は廃棄すべきワクチンを入所者40人に接種したという。健康観察を続け、抗体価検査を行いワクチン接種の効果の有無を確認するとしている。

●能代管内でコロナ感染者19人
 県は16日、能代保健所管内で新たに19人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。県と秋田市によると、能代管内を含む全県の新規感染者は721人(県外在住者6人を含む)で、49人はみなし陽性者。重症者はいない。新規クラスター(感染者集団)は8件を公表した。県は7月27日に発表した大館管内の1人を取り下げ、県内の感染者は累計9万3857人。

18日の紙面から

●3年ぶり「お杉音頭」を奉納
 能代市柳町の八幡神社(渟城英夫宮司)祭典の宵宮祭は17日行われ、お杉音頭を伝える会(大谷直子会長)が踊りを奉納した。新型コロナウイルスの影響で3年ぶり。コロナ禍の収束を願いながら情緒たっぷりに踊り、集まった住民らを喜ばせた。きょう18日の例祭は渟城幼稚園の園児による子ども神輿(みこし)が練り歩く。

d17p04

情緒たっぷりにお杉音頭を奉納(八幡神社で)

●能代市の高齢化率42・9%
 県長寿社会課がまとめた25市町村の高齢化率(今年7月1日現在)によると、能代山本4市町では藤里町が2番目に高い52・9%で、4番目の八峰町も50・5%となり、2町で5割を超えた。三種町は6番目で48・2%、12番目の能代市は42・9%で13市の中では4番目の高さだった。4市町とも前年同期より上昇。全県は38・8%で、前年同期より0・6㌽上昇した。能代市は、総世帯数に占める高齢者のみの世帯と、高齢者ひとり暮らしの割合が県内13市で最高。高齢者のみ世帯のうち、要支援・要介護認定を受けている人がいる世帯の割合も13市で最も高かった。

●池坊能代華秋会、金勇で花展
 華道家元池坊能代華秋会支部(銭谷智美支部長)の花展は17日、能代市柳町の旧料亭金勇で始まった。「涼風にのせて~和やかなひとときを~」をテーマに39人の支部員が出瓶、来場者は生けた人の感性と技が詰まった季節感あふれる美しい作品の数々を存分に味わっている。18日まで。

v17p02p

季節感あふれる作品が並ぶ花展(旧料亭金勇で)

●茱萸ノ木遺跡テーマにセミナー
 県埋蔵文化財センターと能代市立二ツ井図書館の考古学セミナー・図書館講座「茱萸(ぐみ)ノ木遺跡とその時代」は10日、市二ツ井町庁舎で開かれた。参加した考古学愛好者は、元年から3年間、同市二ツ井町荷上場字茱萸ノ木地内で行われた遺跡発掘調査結果を聞き、地域の遺跡の特徴に理解を深めた。

●エナジアムパークで秋まつり
 能代市大森山の東北電力能代エナジアムパークのイベント「Let,s enjoy 秋まつり」は17日、同パークで始まった。初日は描いた絵がスクリーン上で走り出す「おえかきレース」が行われ、多くの親子連れを楽しませた。イベントは19日まで。

●「うちのあかり展」始まる
 能代市上町の平山はかり店で17日、障害者などに創作活動の場を提供している「NPO法人アートリンクうちのあかり」(秋田市新屋)の展示会が始まり、作り手の個性あふれる作品が来場者を楽しませている。会期は24日まで。

d17p02

見応えのある作品が並んでいる「アートリンクうちのあかり展」

●中学秋季総体、7競技で熱戦
 第4回能代山本中学校秋季総体は17日、能代市を主会場に7競技が行われた。ソフトテニス団体は男女とも二ツ井が優勝、ソフトボールは琴丘が3連覇、卓球男子団体は能代東が2連覇を飾り、バレーボール女子は2年ぶりに能代南が制した。水泳は、女子の100㍍バタフライと400㍍個人メドレーで能代二の石川絵智(2年)が大会新記録を樹立した。きょう18日も7競技が行われる。

●能代管内新たに12人感染確認
 県は17日、能代保健所管内で新たに12人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。県と秋田市によると、能代管内を含む全県の新規感染者は576人で、33人はみなし陽性者。重症者はいない。新規クラスター(感染者集団)は2件を公表した。県は16日に感染を発表した大仙管内1人と横手管内1人を取り下げ、県内の感染者は累計9万4431人となった。

19日の紙面から

●森岳歌舞伎奉納公演で熱演
 三種町の「伝統芸能の祭典inみたね」が18日、森岳地区で開催された。新型コロナウイルス感染症の影響で一昨年、昨年と見送っていたため、3年ぶりの実施。昼の部は山本ふるさと文化館で森岳小児童による森岳子ども歌舞伎、各集落の番楽、踊りが披露されたほか、夜の部は森岳八幡神社の境内にある農村歌舞伎会館で森岳歌舞伎の奉納公演があり、役者の熱演に見物客が拍手を送った。

m18p012022p2

伝統芸能の祭典が3年ぶりに開催。夜の部では森岳歌舞伎保存会が奉納公演

(三種町森岳の農村歌舞伎会館で)

●県高校野球、松陽4強進出
 第74回秋季東北地区高校野球県大会は7日目の18日、秋田市のこまちスタジアムで準々決勝の残り2試合が行われた。能代松陽は横手と対戦、9回裏に1点差まで迫られたものの、8─7で逃げ切り4強に進出した。能代松陽は決勝進出と東北大会出場を懸け、23日午前10時から同スタジアムで行われる準決勝で明桜と対戦する。

 ▽準々決勝(こまちスタジアム)
能代松陽 010031012 8
横  手 000300004 7

●学童野球、八峰準決勝で惜敗
 第20回東北学童軟式野球新人県大会は2日目の18日、潟上市の長沼、元木山両球場で準々決勝と準決勝が行われた。山本郡代表の八峰グローリーズは準々決勝で田沢湖イーグルスに14─5の5回コールドで圧勝したが、準決勝は天王ヴィクトリーズ野球スポ少に1─2で惜しくも敗れた。

 ▽準々決勝(元木山球場)
八 峰 07016 14
田沢湖 20120 5
    (5回コールド)

 ▽準決勝(元木山球場)
八 峰 000100 1
天 王 00002X 2

●富根報徳番楽が作番楽披露
 能代市二ツ井町の富根報徳番楽保存会(米川貢会長)の作番楽は18日、同町飛根の愛宕神社境内で行われた。勇壮な武士舞やしなやかな女舞などを次々と披露し、市内外から訪れた人たちを楽しませた。

c18p01

好天の下、境内に舞台を設けて披露された富根報徳番楽の作番楽

●国体競泳で白鳥6位入賞
 第77回国体(いちご一会とちぎ国体)は18日、2競技が行われ、競泳少年男子B100㍍背泳ぎで能代松陽高の白鳥航生(1年)が決勝に進み、6位に入賞した。

●中学秋季総体 熱戦続く
 第4回能代山本中学校秋季総体は18日、能代市を主会場に7競技が行われた。バスケットボール男子は八竜が2連覇を飾り、女子は能代東が初優勝した。剣道団体は男女とも能代二が制し、卓球女子団体は能代二が2年連続の栄冠を手にした。野球は準決勝が行われ、能代一と八峰が決勝に進出。決勝は、24日午前10時から藤里町清水岱公園野球場で行われる。

●子どもみこし元気振りまく
 能代市柳町の八幡神社(渟城英夫宮司)の例祭は18日に行われ、渟城幼稚園の年長児が子どもみこしを運行した。「わっしょい、わっしょい」と元気いっぱいに練り歩き、地域に明るさを生み出した。

●能代管内新たに11人感染確認
 県は18日、能代保健所管内で新たに11人の新型コロナウイルス感染が確認され、新規クラスター(感染者集団)が1件発生したと発表した。県と秋田市によると、能代管内を含む全県の新規感染者は496人(県外在住者1人を含む)で、26人はみなし陽性者。重症者はいない。新規クラスターは4件公表された。県は8月16、17、22日に感染を発表した大仙管内の計3人を取り下げ、県内の感染者は累計9万4924人となった。

20日の紙面から

●絵本作家の宮西達也さん講演
 絵本作家の宮西達也さんを講師に招いた講演会「家族で楽しもう!宮西達也の世界」は19日、能代市文化会館中ホールで開かれた。家族連れなどが多く足を運び、宮西さんが作品に込めた思いを語るとともに、来場者を巻き込んだ絵本の読み聞かせを繰り広げたほか、絵本の販売やサイン会も行われた。

講演を行う絵本作家の宮西達也さん(能代市文化会館で)

●水害想定ヘリでつり上げ救助
 能代山本広域市町村圏組合消防本部と県消防防災航空隊による合同訓練が、三種町鹿渡のことおか中央公園多目的広場で行われた。河川の氾濫により孤立した集落から住民を救助するとの想定で、県消防防災ヘリコプター「なまはげ」が出動し、地上の救助隊員との連携、対応強化を図った。

m08p01p4

能代山本広域消防本部が県消防防災航空隊と合同で訓練を実施(三種町鹿渡で)

●生きた手話習得へ養成講座
 能代市主催の手話奉仕員養成講座が市役所で開かれており、受講生たちは「生きた手話」の習得に取り組んでいる。今月7日から来年2月22日まで週1回、全22回(講義5時間を含め35時間)の入門課程で、来年度に予定する基礎課程(45時間)へとつながる。

w08p03

手話奉仕員養成講座が開講。表現に挑戦する受講生たち(能代市役所で)

●地域挙げて秋の交通安全運動
 秋の全国交通安全運動は、21日から30日までの10日間行われる。能代山本では21日に能代署で出発式を行うほか、能代市役所周辺で交通安全パレードを実施する予定。期間中は能代地区交通安全協会など関係団体が交通安全旗の掲出、街頭指導を展開し、交通事故撲滅を図る。最終日の30日は「交通事故死ゼロを目指す日」となっている。

●チェーンソー操り森林手入れ
 森林作業の初心者などを対象にした「二ツ井宝の森林プロジェクト」(安井重雄代表)の森林の手入れ体験はこのほど、同町梅内地区の杉林で行われた。参加者は山作業のベテランたちからチェーンソーの安全な操作方法を学びながら、間伐した杉を玉切りにして搬出するまでの流れを習得した。

c10p01

チェーンソー操作に不慣れな初心者もベテランから山仕事を学んだ(能代市二ツ井町梅内地区で)

●国体競泳で白鳥魁が8位入賞
 第77回国体(いちご一会とちぎ国体)は19日、2競技が行われ、競泳少年男子B400㍍自由形で能代松陽高の白鳥魁生(1年)が8位入賞した。

●子どもの俳画大会、作品募る
 八峰町と町教育委員会は、県内の小学生を対象に第9回あきた白神子どもの俳画大会の作品を募集している。 作品の大きさは、はがきサイズからA4サイズまで。画材は自由だが、貼り絵は不可。作品の表に学年と名前を記入し、裏に作品名、住所、名前、学校、学年を記入した応募票(様式自由)を貼る。峰栄館内の「あきた白神子どもの俳画大会」係に郵送か持参して応募する。締め切りは今月26日(当日消印有効)。問い合わせは峰栄館(☎0185・76・2323)へ。

●能代管内の感染者さらに11人
 県は19日、能代保健所管内で新たに11人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。県と秋田市によると、能代管内を含む全県の新規感染者は240人(県外在住者1人を含む)で、12人はみなし陽性者。重症者はいないが、死亡1人。新規クラスター(感染者集団)は2件公表された。県内の感染者は累計9万5164人となった。

 


 

9月インデックスに戻る