11日の紙面から

●ハウスで特産山ウド収穫盛ん
 能代市二ツ井地域で特産の山ウドの収穫が行われ、周囲に雪が積もったビニールハウス内では秋に土床に株を伏せ込み成長したウドが顔をのぞかせ、春の香りが漂っている。ただ、今季は昨夏の大雨で圃場(ほじょう)が被害を受け、株の生育が悪く、掘り取り不能になった箇所もあるなど収量は大幅に減少し、栽培農家にとって厳しい年となっている。

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ハウス内の土床から掘り起こし、山ウドを収穫(能代市二ツ井町で)

●自民能代支部、県議選擁立見送り
 自民党能代支部(渡辺正人支部長)は10日、県議選(3月31日告示・4月9日投開票)の能代市山本郡選挙区(定数3)で、同支部として立候補者の擁立を見送ることを明らかにした。同選挙区での議席奪還が懸案となっていたが、人選が具体化しなかったという。

●県が医療ひっ迫宣言を解除
 県は10日、独自に発出していた新型コロナウイルス感染症の「医療ひっ迫宣言」を解除した。新規感染者数が減少して病床使用率も低下し、医療体制への負荷が軽減していると判断した。基本的な感染防止対策や重症化リスクが低い場合の自己検査、自宅療養への備えなどは引き続き協力を求める。県独自の感染警戒レベル(1~4)は「2」(感染拡大初期)を維持する。

●豊漁と安全操業祈り船霊祭
 今年1年の豊漁と操業の安全を祈る船霊(ふなだま)祭が10日、八峰町八森の県漁協北部支所で行われ、漁業者が水産振興に向けて気持ちを新たにした。船霊祭に合わせて八森、岩館両漁港に係留された漁船に大漁旗が掲げられ、風にはためいていた。

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船霊祭に合わせ、漁船に掲げられた大漁旗

(八峰町八森の岩館漁港で)

●松陽高生が英語で研究発表
 県教育委員会の「AKITAグローバルネットワーク事業」に指定されている県内4高校の研究発表交流会が7日、オンライン形式で行われた。能代市の能代松陽からも国際コミュニケーション科2年生の代表が英語で成果を発表したほか、他校の生徒と積極的に意見を交わした。

●クアオルト研究会が10周年
 地域資源を活用して健康づくりに取り組む住民団体「三種町クアオルト研究会」が今年、設立10周年を迎える。クアオルトはドイツ語で「療養地」「健康保養地」を意味。研究会は「気候性地形療法」を取り入れたクアオルト健康ウオーキングを柱に活動を展開し、会員は100人を超えた。町民の健康増進に向け、研究会は「三種型クアオルトがさらに地域に浸透するように講習会なども実施し、参加を呼び掛けていきたい」と節目の年に意欲を見せている。

●浅内小でプログラミング講座
 本県沖などで洋上風力発電事業を展開する三菱商事洋上風力(本社・東京都)などによるプログラミング出前講座が10日、能代市浅内小(佐藤達治校長)で開かれた。NPO法人東京学芸大こども未来研究所、クラウドコンピューティングサービスを展開するアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)と連携し初めて企画。児童らは専用の教材を使って、プログラミングの技術や仕組みを学んだり、柔軟な発想力で問題を解決した。

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試行錯誤を重ねて、信号機のプログラムを入力する児童ら(浅内小で)

●県内で新たに176人感染確認
 県と秋田市は10日、能代保健所管内を含む全県で176人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。医療機関から感染者個々の発生届が提出されたのは30人で、能代管内は5人。新規クラスター(感染者集団)は3件が公表された。県内の感染者は累計19万6177人となった。また、新たな死亡報告の発表はなかった。

12日の紙面から

●能代ミュージカル稽古に熱
 NPO法人能代市芸術文化協会主催の能代ミュージカル第40話「いのちが芽吹く街 能代大火物語」は、26日午後1時30分から市文化会館大ホールで上演される。節目の今作では昭和24、31年の能代大火をテーマに、災害に負けず古里の復興に向け、強くたくましく生きる市民らの姿を描く。本番が間近に迫り、キャストやスタッフは舞台を成功させようと、連日稽古や準備に励んでいる。

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本番まで約2週間後に迫り、稽古に熱が入る出演者ら(能代市文化会館大ホールで)

●出生数271人で目標下回る
 能代市は、第2次能代山本定住自立圏共生ビジョン(3~7年度)で示した基本目標や重要業績評価指標(KPI)の3年度達成状況をまとめた。27項目のうち「順調」と評価したのは12項目、「横ばい」は4項目、「不調」は8項目。4市町の合計で2年度に比べて23人(7・8%)減少し271人となった出生数や、減少傾向が続く路線バス等の輸送人員、延べ宿泊者数などが「不調」となった。さまざまな項目で新型コロナウイルスの影響を受けた。

●バレンタイン商戦がピーク
 14日のバレンタインデーを前に、能代山本の大型店やスーパーなどではチョコレートを並べたコーナーを設けて売り込みを図っている。近年は友人に渡したり、自分へのご褒美として購入したりする人も見られるといい、各店では多彩な品ぞろえで対応、買い求める人たちでにぎわいを見せている。

●「山うどまつり」にぎわう
 能代市二ツ井町小繋の道の駅ふたついで11日、「山うどまつり」が始まった。二ツ井地域特産の早春の味がイベント特別価格で販売されることから、開催を待っていた人たちが続々と訪れて買い求めていた。12日まで。

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早春の味を求める人でにぎわった道の駅ふたついの「山うどまつり」

●産直ぶりこで「寿しまつり」
 八峰町八森の産直施設「ぶりこ」の寿(す)しまつりが11日、始まった。3年ぶりの開催で、買い物客はハタハタ寿司(ずし)をはじめとするこの時期ならではの味を求め、にぎわいを見せている。まつりは12日まで。

産直施設「ぶりこ」で寿しまつりが開催(八峰町八森で)

●松陽、土の感触求め宮城遠征
 第95回記念選抜高校野球大会(3月18~31日・兵庫県西宮市の阪神甲子園球場)に初出場する能代松陽は11日、土を求めて宮城県に遠征し、多賀城市内の球場でノックや試合形式の練習を行い、選手たちがはつらつとプレーした。前日の大雪で球場は一面、雪に覆われていたが、人海戦術で雪かきをしてから午後に体を動かした。遠征は1泊2日で、きょう12日も同球場で練習する。

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雪を一掃した内野でキャッチボールに取り組む能代松陽野球部の選手たち(宮城県多賀城市で)

●「チーム山本」初の子ども食堂
 三種町山本地域で自殺予防活動に取り組むボランティアグループ「チーム山本」(津村まゆみ代表)は11日、町山本公民館でテークアウト形式の「子ども食堂」を〝オープン〟した。新型コロナウイルスの影響で沈滞した地域に元気をと、初めて計画し、手作りのカレーライスを100食用意。子どもたちは笑顔で会員から受け取り、自宅で食べるのを心待ちにしていた。

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出来たてのカレーライスを配ったチーム山本の「子ども食堂」(三種町山本公民館で)

●全県で新たに218人感染確認
 県と秋田市は11日、全県で新たに218人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。医療機関から保健所へ感染者個々の発生届が提出されたのは40人で、このうち能代管内は12人。新規クラスター(感染者集団)は能代管内と大館管内の高齢者施設で発生。県内の感染者は累計で19万6395人となった。新たな死亡者の報告はなかった。

 

14日の紙面から

●雪中ジャンボカルタ大会復活
 「みたね雪まつり2023」が12日、三種町森岳の秋田森岳温泉36ゴルフ場で開かれた。ここ数年は積雪不足や新型コロナウイルス感染症の影響で見送ったため、4年ぶりの実施。参加した子どもたちは雪中ジャンボカルタ大会や、スノーモービルにけん引されて雪上を走るバナナボートの乗車体験など雪遊びを満喫した。

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みたね雪まつりで旧上岩川小の伝統行事・雪中ジャンボカルタ大会が復活(三種町森岳の秋田森岳温泉36ゴルフ場で)

●能代山本の外国人労働者249人
 能代山本で働く外国人労働者は、昨年10月末時点で249人に上ることが分かった。秋田労働局が先月27日に発表した外国人雇用状況によると、県内のハローワークでは3番目に多かった。人手不足を埋めるため、国が創設した在留資格「特定技能」では介護が14人と多く、全県の半数を占めた。人手不足が顕著な介護の現場では即戦力を求め、3年間の技能実習期間を終えてから特定技能に移行して継続して働く人が増えていることがうかがえる。

●市道沿いで街路樹剪定作業
 能代市の市道沿いで街路樹の冬期剪定(せんてい)が行われている。能代造園技術研究会(秋元光一会長)が景観などに配慮しながら樹形を整えており、作業は3月上旬まで続く。

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能代市道沿いのプラタナスを剪定する作業員(同市大町で)

●嫁見まつり5月27日開催決定
 能代市御指南町の日吉神社(平賀優子宮司)の中の申(さる)宵祭り「嫁見まつり」に向けた嫁見まつり賑(にぎ)わい実行委員会(実行委員長・佐藤肇治能代観光協会長)が13日、同市元町の能代商工会館で開かれた。昨年に続いて開催が決まり、開催日は5月27日、募集人数は15組とした。また、昨年は中止した「Kids着物行列」も実施することとした。

●葉たばこ振興会の60周年祝う
 三種町葉たばこ振興会(成田栄悦会長)の設立60周年記念式典は11日、同町大口のゆめろんで行われ、関係者がこれまでの歩みを振り返った。

●市内3校平均倍率は0・80倍
 5年度県公立高校入試の1次募集は13日、各校で志願先変更の受け付けを締め切った。能代市内の全日制3高校では特色、一般両選抜で570人の募集に対し455人が出願し、平均総志願倍率は0・80倍となった。学校・学科別の総志願倍率では能代松陽普通・国際コミュニケーションが1・01倍と唯一1倍を超えた。試験は3月7日に行われる。

●手作り愛好者の展示即売好評
 能代市内外の手作り愛好者らによる展示即売会「のしろでACTION!!でらっと市」が12日、同市鰄渕のイオンタウン能代で開かれた。手芸や農産物、菓子、絵画など多種多彩な作品が並び、作者と語らい、お目当ての品を買い求める光景が広がった。

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能代市内外のハンドメード作家が一堂に集まった「でらっと市」(イオンタウン能代で)

●県内2日間で87人の感染確認
 県と秋田市の発表によると、12、13日の2日間で、能代保健所管内を含む全県で87人の新型コロナウイルス感染が確認された。医療機関から感染者個々の発生届が提出されたのは33人で、能代管内は6人。新規クラスター(感染者集団)は1件を公表。県内の感染者は19万6482人となった。また、感染者1人の死亡報告が13日公表され、県内の死者は578人となった。

15日の紙面から

●支援学校生が空手の基本学ぶ
 能代支援学校(佐藤玉緒校長)で14日、全日本空手道連盟の「学校訪問プロジェクトKarateDo!」が行われた。体育の授業などで空手道を学ぶ中学部の生徒が参加し、専門の指導者や秋田工高空手道部の生徒から礼儀作法や形の基本技を教わった。

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空手道の基本技を学ぶ生徒たち(能代支援学校で)

●結婚、出会いの実績低調
 能代市の第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略(2~6年度)に掲げる結婚や独身男女の出会いに関する指標の実績が、低調に推移している。婚姻数は2年が120件、3年が111件と、いずれも目標の150件台に及ばず、4年も推計値で115件と目標を下回る見込み。出会いイベント等への参加実績なども低調だった。コロナ禍で出会いの機会が制約され、結婚を控えた可能性もあるが、結婚支援は人口問題に直結する課題と各支援制度を設けて後押しする市にとって打開策を見いだせない状況が続く。「結婚の望みがかなうよう事業の検証・改善をしていく」(市人口政策・移住定住推進室)としている。

●ふるさと観光特使ら意見交換
 能代ふるさと観光特使・ PR大使意見交換会が10日、東京都千代田区のアルカディア市ケ谷で開かれ、参加した特使、大使たちは歓談しながら能代市の売り込みに側面から支援していくことを誓った。

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能代ふるさと観光特使・PR大使が集まり意見交換(東京都千代田区で)

●284人に能代市栄光賞を授与
 能代市栄光賞授与式は14日、市総合体育館で行われ、スポーツ、文化の各部門で今年度活躍した284人を表彰した。栄光賞は小中学生、高校生が対象。今年度はスポーツ部門で231人、文化部門で53人が受賞した。

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スポーツ・文化の各部門で活躍した児童生徒を表彰(能代市総合体育館で)

●センバツ初出場を市長に報告
 第95回記念選抜高校野球大会(3月18~31日・兵庫県西宮市の阪神甲子園球場)に初出場する能代松陽の校長と野球部関係者は14日、能代市役所本庁舎を訪れ、斉藤市長に大会出場の喜びを報告し、「勝てるように頑張りたい」と意気込みを語った。

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能代松陽高野球部がセンバツ甲子園出場を斉藤市長らに報告(能代市役所で)

●子ども食堂に活動助成金贈呈
 能代ロータリークラブ(岩森悠会長)は10日、能代市柳町のプラザ都で開いた例会で、じょうみょうじ子ども食堂・浄明寺フードバンクの藤井真貴子代表に活動助成金と食料品を贈呈した。

●住民ら雪の中でゲーム満喫
 藤里町清水岱地区の第10回雪遊び会は12日、旧観光物産館駐車場で開かれた。子どもから大人まで約40人が参加し、そり乗り競争やみかんの皮むき大会など、雪の中でさまざまなゲームを楽しんだ。

●全県で新たに282人感染確認
 県と秋田市は14日、能代保健所管内を含む全県で282人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。医療機関から発生届が提出された感染者は61人で、能代管内は9人。新規クラスター(感染者集団)は同管内1件を含め3件発生。県内の感染者は19万6764人。新たな死亡報告の発表はなかった。

 


 

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