6日の紙面から

●里山でマンサクの花が見頃
 ほかの花に先駆けて「まず咲く」ことが、その名前の由来とされるマンサクの花が見頃を迎え、晴天が広がった5日、八峰町八森の御所の台地内の里山では自然観察会が開かれたり、愛好者たちが残雪を踏みしめながら登り、青い空と海に映える黄色や赤色のかれんな花々を楽しんでいた。

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かれんに咲くマンサクの花を観賞し、早春の自然に触れた(八峰町八森の御所の台地内で)

●プロ野球解説者の梨田さん講演
 元プロ野球選手・監督で、プロ野球解説者の梨田昌孝さんによる講演会が2日、能代市柳町のプラザ都で開かれた。北都銀行の取引先で組織する能代山本北都会の主催で、会員たちが講演を通して長所の生かし方などを学んだ。

●JAやまもとが集落座談会
 JA秋田やまもと(檜森保雄組合長)は春季集落座談会を管内で行っている。5年産米の生産に関し、同JAは「取引先である米卸と情報を共有しながら需要に応じた生産に取り組み、直接販売の有利性を発揮し、生産者の所得向上に努める」などと方針を示している。春季座談会は9日まで26地区で行う。

●三種ゴスペル対面でレッスン
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、リモート(遠隔)でのレッスンを続けてきた「三種ゴスペル」が5日、指導に当たる能代市二ツ井町出身のソウルシンガー、塚本タカセさん(37)=東京都在住=と1年2カ月ぶりに対面レッスンを行った。「マスクをしていても、楽しさが表情から伝わってくるね」──。パソコンやスマートフォンの画面上ではなく、同じ場所に集い、歌う喜びを参加者が分かち合った。

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三種ゴスペルが塚本タカセさんと1年2カ月ぶりに対面レッスン

●大正琴の響き、寸劇楽しむ
 大正琴あきた(庄司絋八会長)の第19回ひなまつり演奏会は5日、能代市海詠坂の能代山本広域交流センターで開かれ、会員たちが哀愁漂う音色を披露した。ゲストによる寸劇もあり、詰め掛けた聴衆は楽しいひとときを過ごした。

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なじみの曲を次々と披露し聴衆を楽しませた演奏会

●しらかみ看護学院で卒業式
 能代市落合の秋田しらかみ看護学院(田口牧子学院長)で5日、卒業式が行われ、23期生42人(男子13人、女子29人)が教職員や在校生、保護者らの祝福を受け、看護の道への新たな一歩を踏み出した。

23期生42人が慣れ親しんだ学びやを巣立った卒業式(秋田しらかみ看護学院で)

●きょう啓蟄、バッケも顔出す
 きょう6日は、二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」。冬ごもりをしていた虫が暖かさを感じ地表に出て来る頃とされる。能代山本地方は日に日に気温が上がり、早春を代表する草花が見られるようになった。前日の5日は高気圧の影響で爽やかな青空が広がり、道端などではフキノトウが顔をのぞかせ、地域住民らに春の訪れを感じさせている。

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田んぼの土手などでフキノトウが見られている(三種町鵜川で)

●県内新たに57人の感染確認
 県と秋田市は5日、能代保健所管内を含む全県で57人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。医療機関から感染者個々の発生届が提出されたのは18人で、能代管内は1人。県内の感染者は累計19万8767人となった。新規クラスター(感染者集団)、新たな死亡報告の公表はなかった。

7日の紙面から

●牧場で羊の赤ちゃん続々誕生
 藤里町の町営大野岱放牧場は、今年も綿羊の出産シーズンを迎えている。これまでに80頭以上が生まれており、飼育舎内では生まれたばかりの子羊が母羊の後をついて回ったり母乳をねだったりして愛らしい姿を振りまいている。綿羊の出産は4月いっぱい続く見込みだ。

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親羊のそばにぴったり。ミルクを飲んですくすく育っている子羊

●不夜城、存続含め課題検討
 能代市の3月定例議会は6日、本会議を再開し、5氏が一般質問を行った。5年度一般会計当初予算案で、天空の不夜城の大型灯籠「愛季」についてLED(発光ダイオード)化する費用を含め、前年度の約2倍の委託料(1892万円)を計上しており、斉藤市長は「灯籠の更新などの課題を不夜城協議会と検討する。お金を掛けてでも続けることに市民の理解を得られるかも含めて検討したい」と述べた。また、9月末で廃止される路線バスの大柄線や母体線などの代替交通手段として、10月1日から予約制乗り合いタクシーなどを運行するとした。

●三種町学校給食無償化へ協議
 三種町の田川町長は、6日開会した3月定例議会本会議での施政方針で、学校給食費の完全無償化に関して5年度から具体的に協議を進める考えを明らかにした。同町の学校給食費は現在、第1子と第2子が半額助成、第3子以降は全額助成しているが、田川町長は「私の公約である学校給食費の無償化の実施時期なども含め、子ども施策を再構築していきたい」と述べた。

●きょう高校入試特色、一般選抜
 5年度県公立高校入試は、きょう7日に各校で一斉に行われる。今年度から新しい入試制度が導入され、従来の前期選抜に代わる特色選抜、一般選抜を同一日に実施し、学力検査と面接を行う。能代市内の各校では前日の6日、教職員が会場の準備を整えた。

●400歳野球大会6月24日開幕
 北羽新報社主催の第81回400歳野球大会に向けた事務局会議は6日、能代市西通町の同社で開かれ、大会日程などを決定した。今大会は、6月24日に同市の赤沼球場と八峰町の峰浜野球場で開幕。参加申し込みは5月29日から6月3日まで同社で受け付ける。チームの登録人数を従来の「20人以内」から「25人以内」とするほか、準決勝と決勝は7回を終了し同点の場合、8回以降にタイブレークを適用するなど一部規約を変更した。

●ダックスムーンがコンサート
 藤里町の心といのちを考える会(袴田俊英会長)のサロンコンサートvol19は4日、町総合開発センターで開かれた。大館市を拠点に活動するポップスデュオ、ダックスムーンの音楽を楽しんだ。

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ダックスムーンが出演した藤里町の心といのちを考える会サロンコンサート

●ジオパークガイド6人加入へ
 八峰白神ジオパークガイドの認定証交付式は5日、八峰町八森のファガスで行われ、八峰白神ジオパーク推進協議会長の堀内町長が町内外の男女5人に認定証を手渡し、活躍を期待した。今年度開講したガイド養成講座を修了・試験に合格した人たちで、近日中に修了見込みの1人と合わせて6人の新ガイドが誕生する予定で、現役と合わせ18人体制となる。

●県内新たに26人の感染確認
 県と秋田市は6日、全県で新たに26人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。医療機関から保健所へ感染者個々の発生届が提出されたのは6人で、能代管内はいなかった。新規クラスター(感染者集団)は1件が公表。県は医療機関から今月4日公表分で1人増、5日公表分で3人増の感染者報告数の修正があったとし、県内の感染者は累計で19万8797人となった。また、感染者1人の死亡が報告され、県内の死者は累計588人となった。

8日の紙面から

●〝15の春〟目指し高校入試
 5年度県公立高校入試(特色選抜、一般選抜)が7日、県内各校で行われた。能代市内の全日制3校と定時制1校でも受験生らが緊張した表情で会場入りし、希望する進路をかなえようと学力検査や面接に臨んだ。合格発表は15日。

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〝15の春〟を目指し、高校入試に臨んだ受験生たち(能代松陽高で)

●洋上風力視察ツアー磨き誘客
 能代市3月定例議会は7日、一般質問を続行し5氏が登壇した。斉藤市長は、洋上風力発電施設の視察が増加する中、能代観光協会が視察ツアーを始めたとし、「今後さらなるブラッシュアップを図り、誘客に努めていきたい」と述べた。また、畠町の再開発の動きについては、畠町第一地区再開発準備組合から今後の支援等に関する要望書が提出される予定とし、「行政として少しでも役に立てるよう協力する」とした。

●養殖サーモン566匹生存確認
 八峰町の「八水」(菊地陽一社長)が同町の岩館漁港で行っているトラウトサーモン「輝(かがやき)サーモン」の今季の養殖事業は、昨年12月末の開始から2カ月余りが経過した。今月7日現在、1千匹のうち566匹が生存。同日に魚体を確認し、菊地社長(43)=同町八森岩館=は「残っているサーモンは順調に成長している」と話した。

●風の松原競技場きょう供用再開
 能代市風の松原陸上競技場は、きょう8日に今季の供用を開始する。今月に入りオープンに向けた準備が進められており、6日は能代科学技術高と能代松陽高の陸上競技部員が作業を手伝い、供用再開に一役買った。

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能代市風の松原陸上競技場のオープンに向け、準備を手伝う高校生ら

●チャレンジデー山本郡3町参戦
 住民の運動やスポーツの参加率を自治体間で競い合う「チャレンジデー2023」は、5月31日に行われ、能代山本からは山本郡の3町が参加する。主催する笹川スポーツ財団(東京都)が7日に組み合わせを発表、藤里町は苫前町、八峰町は東神楽町と、ともに北海道勢が相手で、三種町は広島県北広島町と群馬県吉岡町との三つどもえとなる。

●「湖北邸」でひな祭りイベント
 明治期に鵜川村(現三種町)で教育活動などに尽力した児玉高致の旧邸宅で5日、ひな祭りに合わせた催しが開かれ、参加した住民たちがひな人形が飾られた旧邸宅で春を感じさせる音楽を聞いたり、各自持ち寄った料理を味わったりと、楽しいひとときを過ごした。

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湖北邸でひな祭りに合わせた催しを実施(三種町鵜川で)

●昇平岱自治会が渟西に大凧寄贈
 能代市の昇平岱自治会(河井千代子会長)は5日、畳8枚分の大凧(たこ)を同市渟西小(高橋直樹校長)に寄贈した。東日本大震災翌年の平成24年にも寄贈し、体育館の壁に飾っていたが、時がたって傷みが進行したことから、自治会の凧愛好者でつくる昇平岱凧の会(田村金美会長)が11年ぶりに作り直した。

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昇平岱自治会が畳8畳分の大凧を新調し5日、渟西小に寄贈

●県内新たに149人感染確認
 県と秋田市は7日、能代保健所管内を含む全県で149人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。医療機関から感染者個々の発生届が提出されたのは45人で、能代管内は5人だった。新規クラスター(感染者集団)は1件が公表された。県内の感染者は累計19万8946人となった。また、新たな死亡報告の公表はなかった。

 

9日の紙面から

●華やか春香る洋ランずらり
 能代エナジアムパーク洋らん友の会(腰山敬子会長)の「春の洋らん展」が8日、能代市大森山の同パークで始まった。会場に多種多彩な品種の洋ランがずらりと並び、鮮やかな色合いと華やかな香りが来場者を楽しませている。12日まで。

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多種多彩な洋ランが来場者を楽しませている「春の洋らん展」(東北電力能代エナジアムパークで)

●工業用水道整備事業に着手へ
 能代市の3月定例議会は8日、本会議を再開し、上程47議案と陳情4件の質疑を行い、各委員会に付託し散会した。市は能代工業団地で工業用水を供給する工業用水道事業について、5年度、6年度と継続して施設整備に取り組む考えを示した。5年度同事業会計当初予算案に3億3584万4千円を計上しており、井戸の掘削や配管の各種工事、機械設備関係の実施設計などを行う。一方、選抜高校野球大会に出場する能代松陽高野球部の派遣後援会への寄付金800万円を盛り込んだ今年度一般会計補正予算は全会一致で即決した。

●フレッシャーズスーツ商戦
 能代市内の紳士服店や大型店などで、この春に就職や進学を控えるフレッシャーズ向けのスーツ商戦が活発化している。各店には、進学先や就職先が決まった高校生ら学生が家族と共に来店、自分に合った「初めての一着」を熱心に品定めする姿が広がっている。

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フレッシャーズ用のスーツを展示し、商戦を展開(能代市下野の洋服の青山フレスポ能代店で)

●着物リメークしたドレス披露
 着物や帯をリメークし、斬新な「和の服」を創作しているきものサンバ千恵子さん(本名・山形千恵子)=茨城県=の展示会が8日、能代市柳町の旧料亭金勇「満月の間」で開かれ、袋帯や色打ち掛け、黒留め袖などを大胆に生まれ変わらせたドレス6点をマネキンに着せて披露した。

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豪華な帯や打ち掛けなどをリメークした「和の服」を展示

●のしろクラコン、観客魅了
 第23回「のしろクラシックコンサート」は5日、能代市文化会館大ホールで開かれた。市内外で活動する12組が出演し、ピアノなどの美しい音色や歌声を披露して詰め掛けた来場者を楽しませた。

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ピアノなどの演奏や、ソプラノ独唱が披露された「のしろクラシックコンサート」

●民間クラブも大会参加可能に
 県中学校体育連盟(中体連)は5年度から、夏の全国体育大会(全中)につながる県予選会(県総合体育大会・各郡市総合体育大会)に、スポーツ少年団、総合型地域スポーツクラブといった民間団体(地域スポーツクラブ)が参加を希望した場合、要件を満たせば参加を認めることを決めた。公立中学校の休日の部活動を対象に同年度始まる「地域移行」に合わせた判断で、日本中体連の対応にもならった形。これまで学校単位での出場が原則だった中体連の大会が大きく転換する。

●あすセンバツ組み合わせ抽選
 第95回記念選抜高校野球大会(18~31日・兵庫県西宮市の阪神甲子園球場)の組み合わせ抽選会は、あす10日午前9時から大阪市内で開かれ、出場36校の対戦カードが決まる。昨年夏の甲子園に11年ぶりに出場し、初めてセンバツ甲子園に臨む能代松陽の初戦の対戦相手が注目される。

●全県新たに89人の感染確認
 県と秋田市は8日、能代保健所管内を含む全県で89人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。医療機関から感染者個々の発生届が提出されたのは27人で、能代管内は3人だった。県内の感染者は累計19万9035人となった。新規クラスター(感染者集団)、新たな死亡報告の公表はなかった。

10日の紙面から

●花粉症飛散、商戦も本番に
 花粉(スギ)のシーズンが今年もやって来た。日本気象協会(東京)は、昨年夏の高温などの影響で、本県は例年の1・2~1・8倍の飛散量になると予測する。花粉症に悩む人たちを〝応援〟しようと、能代山本の薬局やドラッグストア、家電量販店などは対策のための各種商品をそろえ、売り込みを図っている。

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対策商品を豊富にそろえ、花粉症に悩む人たちを応援(能代市落合のハッピードラッグ能代北店で)

●窓口のマスク着用継続多く
 新型コロナウイルス感染対策のマスク着用が、13日からは屋内外を問わず「個人の判断」に委ねられる。この政府の方針を受け、能代山本の4市町は勤務中の職員のマスク着用について検討、感染防止のほか、「来庁者に不安感を与えないように」といった理由で、当面は窓口業務を中心に職員のマスク着用を継続する自治体が多い。来庁者は各自の判断を尊重する。一方、仕切り板や検温器といった対策は当面維持する方向で、手探りながら新型ウイルスと共存する社会へと向かう。

●大雨被害のネギ農家に支援金
 能代市は、昨年8月の大雨で被害を受けたネギ農家に対する支援金について、2月末までに45経営体から64・9㌶分の申請を受け付け、710万2500円を交付した。一方、大雨で多発した軟腐病への対策として、緑肥種子購入費を補助する支援策の実績は、4年度分で6経営体にとどまっている。市は「緑肥を導入する農家をもっと増やしたい」と話している。

●2価ワクチン接種率60.8%
 能代山本地域で、新型コロナウイルスの変異株・オミクロン株にも対応する2価ワクチンを接種済みの人(12歳以上)は1月末現在、3万9982人で、前月末(一部1月4日)時点より7422人増加した。接種対象者(2回目接種を完了した12歳以上)に占める割合は60・8%で、前月比11・3㌽アップしたが、増加率はほぼ半減した。市町別は藤里町が71・1%で最も高く、能代市は58・7%で6割に届かなかった。

●賃上げ求め春闘決起集会
 連合秋田能代地域協議会(小笠原勝太議長)の2023春闘統一行動・決起集会が8日、能代市中央公民館で開かれ、春闘の取り組みとして地場企業の賃金引き上げに向け団結を強めたほか、県議選能代市山本郡選挙区で立候補を予定し連合秋田が推薦する立憲民主党現職の薄井司氏(62)の3選に向け結集を誓った。

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春闘や県議選の推薦候補予定者の勝利に向け団結を強めた春闘統一行動・決起集会

●アースデイ能代開催へ準備
 能代高と能代松陽高の生徒が主体となって行うイベント「アースデイ能代」の開催準備が進められている。「SDGs(持続可能な開発目標)」に対する住民の意識向上などを狙いに昨年初めて開催。8日に能代市上町の夢工房咲く・咲くで実行委員会を開き、日程を4月22、23日の2日間とする方向で準備を進めることとし、ブース出展やごみ拾いなど当日の催しについて協議した。

●春の火災予防運動の活動確認
 春の火災予防運動(4月2〜8日)に向け、能代市内の消防関係者の合同会議が7日、同市緑町の能代消防署で開かれ、期間中の啓発活動や訓練の実施などを申し合わせた。

●全県新たに83人の感染確認
 県と秋田市は9日、能代保健所管内を含む全県で83人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。医療機関から感染者個々の発生届が提出されたのは27人で、このうち能代管内が7人。クラスター(感染者集団)は、新規1件を公表したほか、1月26日公表済みの能代管内の「医療機関」の累計50人超も明らかにした。また、県は1月21日発表分の新規感染者数に1人、3月8日発表分に1人を追加修正し、県内の感染者は累計19万9120人となった。新たな死亡報告の公表はなかった。

 

 


 

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