16日の紙面から

●イカ天日干しカーテンのよう
 八峰町八森地域から青森県境にかけた国道101号沿いで、名物のイカの天日干しが盛んに行われている。穏やかな日差しを浴びて浜風に揺れる様子はイカのカーテンのようで、道行くドライバーらに春の到来を告げている。

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国道101号沿いで見られるイカの天日干し

(八峰町八森で)

 

●地域力創造アドバイザー就任
 能代市地域おこし協力隊の斉藤常治さん(61)が今月から、総務省の「地域力創造アドバイザー」に就任した。地域独自の魅力や価値の向上に取り組むことで地域力を高めようとする市町村に、地域活性化の取り組みに関する知見やノウハウを伝える「外部専門家」としての役割を担うもので、おおむねこの3年間の活動成果が認められ、登録された。6月末の協力隊退任後は、依頼を受けた市町村で新たな地域おこしの仕事に挑戦する。

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4月から総務省の地域力創造アドバイザーに就任した能代市地域おこし協力隊の斉藤常治さん

●水田耕起に精、農繁期告げる
 能代山本の水田で耕起作業が始まり、トラクターが機械音を響かせながら圃場(ほじょう)を往来、近隣住民や付近を通るドライバーに春の農繁期到来を感じさせている。能代市扇田の中川新一さん(87)は12日に水稲の種まきを行い、14日に耕起作業に取り掛かった。15日も午前中からトラクターを操作し、作業に精を出していた。

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トラクターが圃場を往来し水田の耕起作業(能代市扇田で)

●高校野球、松陽トップ2勝目
 春季能代・北秋田地区高校野球リーグ戦は2日目の15日、三種町ことおかスカルパ球場で2試合が行われた。能代松陽は秋田北鷹を10─0の6回コールドで下し2勝目。能代科学技術は能代を11─3で破った。能代科技と能代は1勝1敗。最終日の16日は同球場で能代科技─秋田北鷹、能代松陽─能代の試合が行われる。

●全県ソフト、松陽1回戦敗退
 全県高校女子ソフトボール選手権大会は15日、能代市落合の市ソフトボール場で開幕、1回戦4試合と準決勝を行った。能代松陽は1回戦で由利と対戦、先制点を挙げたが逆転を許し2─5で敗れた。

●幅広い世代ピアノ演奏リレー
 能代市民プラザのピアノを活用する「リレーコンサート2023inNOSHIRO」が15日、同プラザで初めて開かれた。市内外の子どもから大人まで幅広い世代が演奏し、ピアノの楽しさを共有した。

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ピアノの楽しさを共有したリレーコンサート

●アースデイ能代22、23日に
 能代市内の高校生と市民有志によるイベント「アースデイ能代2023~みんなで育てる地球~」は、22、23の両日に能代市役所さくら庭などで開かれる。「SDGs(持続可能な開発目標)」に対する住民の意識向上などを狙いとしたイベントで、多彩なブース出展や、ワークショップ、クリーンアップといった催しを企画している。

●親子連れなど家具作り楽しむ
 東急不動産(本社・東京都渋谷区)が能代市の旧常盤小・中学校校舎の一部を活用して整備する「TENOHA(テノハ)能代」のオープン(24日)を前に、オープン記念イベントが15日、現地で開かれ、参加した親子連れなどが楽しそうに家具を作った。

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楽しそうに家具を作る参加者(旧常盤小・中で)

18日の紙面から

●子ども館リニューアル完了
 能代市子ども館(千羽正人館長)の1階展示室が大幅リニューアルされ、「宇宙のまち・能代」を体感できる空間に生まれ変わった。ロケットで旅する気分で遊べる大型ネット遊具、映像や実験装置を使い宇宙を体験的に学べるゾーンを設置、世代を超えて楽しく宇宙への理解を深めることができる。オープンは29日で、セレモニー後に供用開始される。17日に関係者向けの内覧会が開かれた。

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「宇宙」を楽しく学べる新しい展示室「ノビシロ宇宙ラボ」が誕生(能代市子ども館で)

●多宝院の枝垂れ桜見頃迎える
 能代市桧山の多宝院(堀江俊量住職)の境内で、枝垂れ桜が見頃を迎えた。他の桜と同じように開花は大幅に早まった。寺院と桜が歴史の里・桧山ならではの風景を演出し、訪れる人を魅了している。檜山地域まちづくり協議会は28日から5月1日まで「檜山桜まつり」を開き、ガイドが寺院内を案内する。

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多宝院の枝垂れ桜が見頃を迎えている

●義務教育学校・藤里学園開校
 藤里町の義務教育学校・藤里学園(佐藤政彦校長)の開校式は16日、同校で行われた。児童生徒、保護者ら約330人が出席し、藤里小、藤里中の伝統を受け継ぎ、新たな歴史をつくっていくことを誓い第一歩を踏み出した。

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児童生徒会長の桂田君が「元気が藤里町のエネルギーになるように」と決意を述べた藤里学園開校式

佐竹知事2年後出馬改めて否定
 佐竹知事は17日、定例会見を行った。4期目の任期後半の2年間で、若年女性の県内定着・回帰を重点に人口減少対策を推進する考えを改めて示した。2年後の次期知事選への出馬は「1万%ない」と明言し「いい人が何人か出て、県民が選択できるようになってほしい」と述べた。

●部活動「地域移行」への考えは
 中学校の休日の部活動を地域のスポーツクラブなどに段階的に移行(地域移行)することについて、能代市教育委員会が市内の小・中学生と中学生保護者にアンケートを行ったところ、休日の部活動の指導者が教員以外になっても「参加したい・させたい」との回答が7割以上に上った。また、移行先の指導者(地域指導者)に望むことは、児童生徒・保護者ともに「専門性の高い指導」がトップだった。

●「橋本五郎文庫」が12周年
 三種町鯉川の「橋本五郎文庫」が、29日で開設から12周年を迎える。節目の10周年だった令和3年は新型コロナウイルス感染症の拡大で記念イベントを見送ったが、今年は29日に浜鯉川地区出身の橋本五郎さん(76)=読売新聞特別編集委員=らによるトークショーを企画。橋本五郎文庫が入る、みたね鯉川地区交流センター運営委員会は「これからも地域の文化施設として歩んでいきたい」としている。

●各地で雨中のクリーンアップ
 「あきたビューティフルサンデー」の16日、能代山本の各地域でクリーンアップが展開された。あいにくの雨模様となったが、住民たちが早朝に集まり、道路沿いなどに散乱するごみを丁寧に拾い集め、地域の環境美化に一役買った。

「あきたビューティフルサンデー」に合わせ、能代山本各地でクリーンアップを実施(八峰町で)

●コロナ2日間で96人感染確認
 県と秋田市の発表によると、16、17日の2日間で、能代保健所管内を含む全県で96人の新型コロナウイルス感染が確認された。医療機関から感染者個々の発生届が提出されたのは29人で、能代管内は0人だった。県内の感染者は累計20万1510人。新規クラスター(感染者集団)、新たな死亡報告の公表はなかった。

19日の紙面から

●風車にタイムカプセル保管
 能代市内の小学6年生が未来の自分に宛てて書いた手紙をタイムカプセルに入れて洋上風車の内部に保管するユニークな企画が18日、能代港の海上で行われた。この日は浅内小9人分のカプセルを沿岸から約2㌔離れた風車まで専用船で運んだ。先月卒業した全7小学校の6年生約330人が対象で、残りは5月末まで順次保管する。将来を担う子どもたちの思いが込められたカプセルは、二十歳の「成人式」が行われる2031年8月に開封する予定。

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洋上風車の専用クレーンで引き上げられる浅内小のタイムカプセル

●能代市、大卒採用試験前倒し
 能代市は今年度市職員採用試験のうち、主に大卒者を対象とする試験を「前期」とし、受け付けを開始した。前期の1次試験の期間は5月10日~6月9日で、従来より3、4カ月前倒し。また、試験内容はリクルート社の適性検査「SPI3」を初めて導入し、全国のテストセンターで受験できるようになった。市の倍率は低下傾向が見られ、市は「より広く、有能な人材を確保したい」としている。一方、高卒者を主な対象とした試験は「後期」として、従来と同じ時期の7~8月に受け付ける。

●昨年の自殺者4人増の29人
 県によると、4年の山本地域振興局管内の自殺者数は29人で前年より4人増加した。全県は224人で38人増え、原因別では仕事の悩みや職場の人間関係といった「勤務問題」の割合の上昇が大きかった。17日に県庁で緊急の自殺予防対策推進会議が開かれ、佐竹知事は、新社会人のメンタルヘルス対策や経営者に対する相談窓口の周知など、関係機関との連携強化を指示した。

●全国舞踊コンで入選敢闘賞
 第80回全国舞踊コンクール(東京新聞主催)はこのほど、東京都目黒区のめぐろパーシモンホールで開かれ、能代市のたなはしあゆこバレエスクールでレッスンを受けている第四小2年の村岡利星さん(7)と、東能代幼稚園年長の佐藤里帆さん(6)が児童舞踊幼児部(3~8歳対象)に出場し、入選敢闘賞を受賞した。

●スポーツウエルネス吹矢楽しむ
 県スポーツウエルネス吹矢協会能代白神支部(小山泰夫支部長)の設立を記念した競技会が18日、能代市落合のアリナスで開かれた。会員たちは矢が的に当たる爽快な気分を味わいながら、練習の成果を競い合った。

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「スポーツウエルネス吹矢」の能代白神支部設立を記念した競技会(能代市のアリナスで)

●全国学力テスト能代山本でも
 全国の小学6年生と中学3年生を対象とする文部科学省の全国学力・学習状況調査が18日、一斉に行われ、能代山本でも児童生徒が各教科の調査や質問紙調査に取り組んだ。結果の公表は7月下旬を予定している。

●コロナ県内で135人感染確認
 県と秋田市は18日、能代保健所管内を含む全県で135人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。医療機関から感染者個々の発生届が提出されたのは29人で、能代管内は6人。新規クラスター(感染者集団)は2件で、能代と湯沢の両管内で発生した。県は、4日公表分の新規感染者数を1人増、7日公表分を1人減と修正し、県内の感染者数は累計20万1645人。新たな死亡報告の公表は、なかった。

●県内64病院で入院受け入れ
 県は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」へ引き下げられる5月8日以降、県内の64病院で入院を受け入れる体制を目指す。入院調整は、医療機関同士で行うことを基本とする方針。外来は、現在対応している「診療・検査医療機関」以外への拡充を進める。17日夜、医療関係者らで構成する県新型ウイルス感染症対策協議会に示した。

20日の紙面から

●子ども館、オープン前に体験
 能代市子ども館の1階展示室「ノビシロ宇宙ラボ」のオープンを前に、渟西小6年生を迎えた体験会が19日、同館で開かれた。児童らは真新しい体験型の展示や大型ネット遊具を満喫するとともに、宇宙への関心も深めていた。

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新しい体験型展示などを満喫した児童たち(能代市子ども館で)

●東京便利用者14万5617人に
 4年度の大館能代空港発着東京(羽田)便利用者は14万5617人と、前年度を10万271人(221・1%)上回り、3年ぶりに10万人台を回復した。新型コロナウイルス感染拡大防止と需要減退を受けた減便が抑えられたことに加え、4月の大型連休とそれ以降の週末、7月からは1便増便で全日が1日3便(往復)となったことが要因とされる。

●能代市「木の学校」利用好調
 能代市河戸川にある「市木の学校」の4年度の利用者は2076人で、指定管理者制度を導入した平成25年度以降、最多となった。令和2年度に導入したSNS(インターネット交流サイト)を活用した申し込みが増えていることが影響し、初めて2千人を突破した。中でも木工教室の人気が高く、毎月定員を上回る申し込み状況で平均倍率は1・5倍だった。利用者の3割近くが市外の人で、地域活性化にも貢献している。

●洋上風力メンテ参入へ新会社
 洋上風力発電の設備メンテナンス業務参入に向け、能代山本の企業や漁協などが中心となって新会社「秋田マリタイムサービス」を設立した。代表取締役には、出資する大森建設(能代市)の大森三四郎社長が就いた。洋上風車の保守・点検、部品交換といった業務受注のまとめ役を担い、関連する地元企業への経済波及効果を高めたい考え。

●ドリームの会、認知症を知る
 能代市の住民有志らでつくる家族介護者の集い・ドリームの会(川尻昌彦会長)の総会記念講話会は14日、同市上町の能代ふれあいプラザ・サンピノで開かれた。認知症の人を自宅で介護する場合の対策や留意点などに理解を深めた。

●スタジオジャム2チーム金賞
 第34回全国JDAダンスコンクール(5月5日・東京都の文京シビックホール)に向けた第8回県支部大会は9日、秋田市の県児童会館で開かれ、能代市落合の「STUDIO JAM」(スタジオジャム)所属の2チームが2部門で金賞に輝き、全国切符を手にした。フリースタイルジャズダンスを躍動感たっぷりに披露した。全国大会に向け、「優勝を目指す」「表現を頑張りたい」と意気込んでいる。

●健康づくり「貯筋運動」挑戦
 NPO法人スポカルきみまちの健康づくり講座「貯筋運動教室」が19日、二ツ井町総合体育館で開かれた。参加者たちは椅子に座ったままでもできるメニューを組み合わせてストレッチや筋力トレーニングなど自分の体力に見合った負荷の運動を続け、筋力の維持と体力アップに取り組んでいた。

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今年度もスポカルきみまちの健康づくり講座が開講。貯筋運動教室で、楽しみながら体力づくりに挑戦する参加者たち

●八峰町「1社随契」原則禁止
 八峰町で点検業務などの随意契約をめぐり、職員が業者に見積額の水増しを指示した問題で、町は19日、再発防止に向けた随意契約ガイドラインの運用の見直しを各課に通知した。工事や修繕、業務委託に関して特定の1社を指定して契約を結ぶ「特命随意契約」を原則禁止し、複数の業者から見積もりを取ることにした。

 

 


 

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