愛知県の和太鼓職人・三浦さんが講演 技術継承で能代に縁

 秋田杉桶樽(おけたる)の伝統工芸士だった能代市住吉町の故五十嵐修さん(五十嵐桶樽製作所)の技術を継承した愛知県岡崎市の和太鼓職人で和太鼓演奏者の三浦和也さん(44)の講演と演奏が4日、能代市柳町の旧料亭金勇で行われた。五十嵐さんの妻祐子さん(68)が木目を際立たせる日本伝統「浮造(うづく)り」仕上げを施した神代杉の桶太鼓で三浦さんが演奏したほか、祐子さんが鳥海山麓に約2500年間眠っていた神代杉を満月に見立てて製作した作品の展示もあり、約70人の参加者を魅了した。三浦さんが奏でる神代杉太鼓の音色を聴いた祐子さんは「お父さん(修さん)との思い出だけでなく、これから新しい一歩を踏み出すという気持ちになった。未来につながる音だった」と感激を口にした。

神代杉の桶胴に皮を張る三浦さん(右)と五十嵐祐子さん
神代杉の桶胴に皮を張る三浦さん(右)と五十嵐祐子さん

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