三菱商事、能代・三種・男鹿沖洋上風力「ゼロから見直す」 巨額の損失計上

 三菱商事(東京)は6日、能代市・三種町・男鹿市沖を含む本県と千葉県の国内3海域における洋上風力発電事業について、2024年4~12月期連結決算に522億円の減損損失を計上したと発表した。物価高騰や円安、金利上昇などで建設コストが大幅に増える見通しになったため。中西勝也社長は会見で、今後の対応について「事業性を再評価し、結果をよく見ていく必要がある」とゼロから計画全体を見直す考えを示した。中西社長は、国内3海域で進める洋上風力発電プロジェクトについて「世界的にインフレが加速し、円安が進行し、サプライチェーン(部品供給網)のひっ迫など地政学的リスクに端を発した洋上風力の事業環境の変化が想定を大きく上回った」と厳しい状況を説明。事業からの撤退や延期の可能性については明言を避けた。

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