
下帯姿の若者ら、冷水浴び社殿へ駆け上がる 高岩神社で伝統の「裸参り」
能代市二ツ井町荷上場の高岩神社境内で12日夜、小正月行事の「裸参り」が行われた。さらしの下帯と白足袋、わらじ姿の7人の男性が、いてつく寒さの中、身を切るような冷水を浴びて身を清めてから社殿へと駆け上がって参拝し、心願成就を祈った。裸参りは、徴兵検査前の若者が「武運長久」を祈願して行ったのが始まりとされる伝統の小正月行事。参加者となる若い世代が町外に流出したため昭和32年から一時中断したが、平成2年に復活し、現在は荷上場青年会(伊藤樹会長)が毎年旧暦1月15日に実施している。今年は県内外から20~30代を中心に7人が参加。藤里町のゲストハウスに滞在したことをきっかけに伝統の行事があることを知ったというアイルランド出身とカナダ出身の男性2人も参加した。
