
ハチミツは「命の頂き物」 八峰町の米森さん、養蜂に駆け回る
八峰町峰浜石川の米森朋子さん(43)は、養蜂家としてキャリアを地道に積み重ねている。今年は能代山本を中心にミツバチの巣箱約100個を設置する予定。米森養蜂園の屋号で販売するハチミツを、地元の花々とミツバチがもたらしてくれる「命の頂き物」と表現する。開花リレーを追ってハチの世話と採蜜に駆け回る日々が、もうすぐ始まる。高校卒業後に上京し、貿易会社で事務の仕事をしていたが、30歳の頃に家庭の事情もありUターンした。能代市内の民間企業に勤めるなどして暮らしたところ、かつて養蜂をしていた祖父の勧めが転機となり令和元年ごろ、ミツバチの飼育を始めた。祖父は昭和38年の石川大火で巣箱とハチを失っていた。「熱意が再燃し、孫の私に託そうとしたのかも」と振り返る。
