
大数珠回し無病息災願う 能代山本各地で百万遍念仏 きのう春彼岸入り
春彼岸入りの17日、能代山本では古くから伝わる「百万遍念仏」が行われた。地域住民が念仏を唱えながら大数珠を回し、故人や先祖の霊を供養するとともに、無病息災や家内安全などを祈願した。百万遍念仏は民間信仰の一つで、能代山本でも各地で継承して行われている。このうち能代市河戸川地区では、地域の高齢者でつくる河戸川明老会の有志らが集まり、毎年春彼岸入りの日に河戸川集会所で実施している。17日は女性9人が参加。車座になって般若心経を唱え、「彼岸御和讃」を歌った後、百万遍念仏を行った。女性たちは鉦(かね)の音に合わせて「なんまいだーぶつ、なんまいだー」などと念仏を唱え、手に取った大数珠を反時計回りに送った。
