
能代ロケット実験場の真空燃焼試験棟、9年度秋までに復旧の見通し
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、能代市浅内の能代ロケット実験場の真空燃焼試験棟について、産官学を支える汎用(はんよう)的型施設をコンセプトとして9年度秋までには復旧・稼働を見込んでいることが、18日に市役所大会議室で開かれた市観測ロケット協力会で報告された。7年度頭にも入札を始め、同年度後半には設備の着工を目指すとしている。以前の真空燃焼試験棟では、M型ロケットや、イプシロンロケット、民間ロケット(スペースワンの小型衛星打ち上げロケット「カイロス」)の燃焼試験を行い、日本の固体ロケット開発に寄与してきたが、一昨年7月の爆発事故で失われた。新たな真空燃焼試験棟は深宇宙探査、基幹ロケット高度化への対応、民間事業者との連携強化を目的に掲げ、固体モータだけでなく液体エンジンにも対応可能となる。