
白神森林組合、再造林が過去最高 6年度は65・8㌶にスギ苗木
能代山本の人工林で、伐採跡地に苗木を植える「再造林」が進んでいる。白神森林組合が昨年度、スギの苗木を植栽した面積は管轄する4市町合わせて65・8㌶に増え、過去最高を更新した。植栽にかかる経費を助成して森林所有者の負担を軽減する取り組みが成果を上げている。植栽を進める上で最大のネックだった造林コストを抑え森林所有者の手取りを増やして採算性を高めることが、再造林の拡大につながっている。林業では、木材価格の低迷と造林コストの上昇で再造林の採算性が悪化している。苗木の植栽や雑草を除去する下刈りなどの費用が大きな負担となり、森林所有者が再造林を敬遠する要因となっていた。そこで白神森組では、森林の持続的活用に不可欠な再造林を促進するため、令和元年から独自の助成を開始し、4年からは県もかさ上げしている。
