春花の風景 2025能代山本④

第五小の桜(能代市) 児童を見守り

青空の下で満開の桜が目を引く能代市第五小(能代市鰄渕で)
青空の下で満開の桜が目を引く能代市第五小(能代市鰄渕で)

 暖かい日が続いたことで、能代山本の小中学校でも桜が満開を迎えた。枝いっぱいに薄ピンク色の花を付けた木の下では、夢中になって春探しをする子どもたちや散歩中に足を止め、花を愛(め)でる地域住民の姿が連日見られている。
 このうち能代市第五小(渡部剛校長)では、敷地に沿うように植栽されたソメイヨシノが咲き誇り、連日児童や地域住民を楽しませている。
 同校の敷地には、ソメイヨシノと枝垂れ桜の2品種合わせて約30本あり、昭和30年と41年に苗木の寄贈を受け、当時のPTAや地域住民が植えたものという。平成5年の火災で校舎は全焼したが、桜は被害を免れ、現在も児童の成長を見守り続けている。
 大山祐子教頭によると、今季は18日ごろに咲き始めると、暖かさで一気に開花が進み、21日に満開を迎えた。3月に造園業者がすべての木のせん定を行ったことで、昨年以上に花付きがいいという。「桜が咲いてからは外で遊ぶ子が増えた。地域の方からは『五小の桜はきれいね』と声を掛けてもらった。写真を撮りに来た方もいた」と話す。
 28日には学級写真を撮影する予定で「最近は雨が多いが、撮影の日は晴れてくれたら」と願っていた。

(藤田 侑樹)

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