春花の風景 2025能代山本⑥

庭先のスイセン(能代市) 色彩まぶしく

花壇いっぱいに咲き誇るスイセンが地域住民の目を楽しませている(能代市大手町で)
花壇いっぱいに咲き誇るスイセンが地域住民の目を楽しませている(能代市大手町で)

 能代山本の民家の庭先などで、スイセンの花が見頃を迎えている。黄や白のかわいらしい花が春風にそよぎ、見る人の目を楽しませている。
 各地域に植栽されているスイセンは、春を感じさせてくれる身近な花として親しまれている。能代市大手町の原田悦子さん(79)の自宅敷地内にある庭には、約200平方㍍の花壇が整備されており、一面にスイセンが咲き誇っている。
 原田さんによると、10年以上前に兄の勧めで植栽し始めた。今では15品種ほどに増え、3、4年ごとに球根を植え替えるなどして大切に手入れしている。
 花壇いっぱいにスイセンが咲き誇る光景は、住宅街の〝春の風物詩〟となっており、観賞に訪れる近隣住民や知人も少なくないという。
 今年は、今月15日ごろから咲き始めた。その後に雨や気温の低い日が続いた影響で開花が進まなかったが、22日には見頃を迎えた。濃い黄や薄い黄、白など、花によって表情はさまざま。広い花壇にはつぼみが膨らむ株もあり、区画によっては今月末まで花を楽しめそうだ。
 原田さんは「スイセンの鮮やかな色彩に気持ちが明るくなる。見る人が少しでも幸せを感じてくれたら」と話した。

(川尻 昭吾)

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