古刹彩る枝垂れ桜見頃に 能代市桧山の多宝院で桜まつり開幕

 能代市桧山の古刹(こさつ)・多宝院で28日、同市の檜山地域まちづくり協議会(鈴木敬一会長)が主催する「檜山桜まつり」が開幕した。境内や駐車場に植栽されている枝垂れ桜は、ここ数日の暖かさで開花が進み、30日までのまつり会期中が見頃のピーク。午前中から次々と観桜客が訪れ、静寂に包まれた境内でじっくりと眺める光景が広がった。多宝院は、久保田(秋田)藩政下で桧山城代や桧山所預を務めた多賀谷氏の菩提寺(ぼだいじ)。18~19世紀に建てられた本堂や山門、鐘楼は県指定文化財となっている。境内や駐車場に植栽されている枝垂れ桜(エドヒガンザクラ)は、旧桧山町が周辺町村とともに能代市に編入した昭和30年に植えた3本に加え、同寺院の檀家(だんか)や首都圏在住の能代市出身者でつくる「関東能代会」が植栽したものもある。

檜山桜まつりが開幕。多宝院境内の枝垂れ桜も見頃を迎えている(能代市桧山で)
檜山桜まつりが開幕。多宝院境内の枝垂れ桜も見頃を迎えている(能代市桧山で)

関連記事一覧

error: Content is protected !!