松原保全へ誓い新たに 能代市の景林神社で例祭

 能代市清助町の能代公園内にある「景林神社」の例祭が29日行われ、能代の砂防林育成に生涯を尽くした賀藤景林(1768~1834年)の遺徳をしのび、市民の財産である松原の保全へ誓いを新たにした。景林神社は、佐竹藩木山方吟味役として能代の海岸沿いに約80万本の松を植栽し、飛砂被害から人々の暮らしを守る礎を築いた景林を祭っている。昭和8年に当時の産業界の有力者らが建立した。例祭は、景林神社奉賛会(総代会長・斉藤能代市長)が毎年行っている。厳かな木音を響かせてご神体が開扉(かいひ)され、神職が景林の偉業をたたえる祝詞を奏上。参列した斉藤市長、越後春彦能代木材産業連合会長、小野寺靖久米代西部森林管理署長、安井和則市議会議長、瀬川正賜瀬川銘木会長が玉串をささげ、松原の保全と地域産業の発展を祈った。

賀藤景林の遺徳をしのんだ例祭(能代市の景林神社)
賀藤景林の遺徳をしのんだ例祭(能代市の景林神社)

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