
春花の風景 2025能代山本⑨
圃場の菜の花(八峰町) 黄色まぶしく

能代山本の道路沿いや河川敷などで菜の花が咲きそろっている。春の陽光を浴びてまぶしい黄色が広がり、近隣住民や通行するドライバーらの目を引いている。
春の風景をピンク色に染めたソメイヨシノは散ってしまったものの、代わりに菜の花の鮮やかな黄色が存在感を増してきている。能代山本では、桜と咲き競う大潟村の並木のような観賞スポットこそないものの、あちこちで黄色の花が目に入る。
八峰町八森地内では、JR五能線・真瀬踏切近くの圃場(ほじょう)一面に菜の花が群生。管理する真瀬ファーム(同町八森)によると、ソバを作付けしている圃場に自生している菜の花だという。
同社の工藤雅樹社長(64)によると、種が農機のタイヤに付着して圃場に紛れたり、鳥に運ばれたりし、自然に育ったものとみられる。4月中旬に開花し、今では一面が黄色に染まっている。
付近住民からは「色鮮やかで、見ていると明るい気持ちになる」という声も聞かれた。この圃場では7月ごろからソバを播種(はしゅ)し、秋の収穫を予定しているという。
八森地域の国道101号沿いでは同じように菜の花が自生する圃場が点在し、ドライバーに春本番を感じさせている。
(川尻 昭吾)