
山肌に「馬」の雪形現れる 藤里駒ケ岳
藤里町を代表する山・藤里駒ケ岳(1158㍍)に「駒(馬)」の雪形が姿を現している。今年は雪が多かった分、姿を現すのも遅めだったほか、肌寒い日が多かったこともあり、ようやく春の訪れを感じさせている。雪形は、山腹の岩肌と残雪がつくり出す模様を何かの形に見立てたもので、昔から農作業の目安となる農事暦として利用されることも多かったとされる。白神山地の南東部にそびえる藤里駒ケ岳に駒形が現れると、地元の農家たちは田植えの時期が来たことを知ったと言われており、南側斜面の急峻(きゅうしゅん)な岩場にその名の由来となった「駒」の雪形を見せている。能代山本の農村部では田畑の耕起も遅れ気味で、ようやくトラクターのエンジン音が徐々に聞こえるようになってきた。山里の同町では水田の耕起作業がこれから進むことになる。
