
春花の風景 2025能代山本⑮
能代公園のツツジ(能代市) 多品種、色とりどり

能代市の能代公園で、ツツジの花が見頃を迎えている。赤や白、ピンク、紫など色とりどりの花が園内を彩り、散策する市民の目を楽しませている。
同公園にはレンゲツツジやキリシマツツジなどさまざまな品種の約3400株が植栽され、県内でも屈指の名所として知られる。NPO法人能代観光協会は、今月1日から春まつり(つつじ)と銘打って美しい花をアピール。今年は春先の雨や日照不足の影響で、昨年より開花が遅めだったが、14日時点では「5分から6分咲き」としている。
園内の広い範囲に株が点在し、赤や白、ピンク、紫などさまざまな色の花が彩りを添えている。朝から青空が広がり、暖かかった14日は、散策ついでに花見を楽しむ人たちが目立った。
同市の高齢者交流センター・おとも苑はこの日、利用者約20人が送迎バスで来園。陽光を浴びて輝く花を眺めたり、ベンチに座って歓談したりして、春本番を感じさせる1日を楽しんだ。利用者の女性(92)は「毎年楽しみにしている。赤い花の鮮やかさに元気をもらえる」と笑顔を見せた。
能代観光協会は「これから開花を迎える株も多い。今月末までは楽しめそうだ」としている。
(川尻 昭吾)