
希少な天杉の大径木2本調達 近く製品加工へ 能代市の瀬川銘木
能代市中川原の瀬川銘木(瀬川貴志社長)が、大館市釈迦内の秋田原木市場で天然秋田杉(天杉)の原木丸太2本を落札した。希少価値の高い天杉の大径木を入手するのは数年ぶりといい、近く製品に加工する。天杉は東北森林管理局が昨年12月、秋田原木市場に76立方㍍を出品。北秋田市綴子の国有林で作業道整備のために伐採された「支障木」で、推定樹齢は200~250年。資源量の減少から国は2012年末に供給を停止しており、市場に出るのは3年ぶりとなった。瀬川銘木が落札した天杉は長さ6㍍、末口1・1㍍と長さ5・2㍍、末口1・12㍍の2本。美しい柾(まさ)目を生かした天井板、門扉の板、テーブルなどの製品に仕上げ、県銘木センター(同市河戸川)の特市などに出荷する予定という。
