新聞を使って環境問題を探る総合学習が10月22日、能代二中(夏井光彦校長)で行われ、生徒らはごみ処理や河川の水質保全の課題をそれぞれ発表した。同校の1年部は、「総合的な学習」の時間に「環境に関する学習」を進めることとし、風の松原、小友沼、米代川など5コースに分かれ、1学期は身近な自然を体験した。これを踏まえてそれぞれの問題点を探り、課題を設定、さらに解決の手立てを考える学習を行うことにしている。問題点を探る手法として同校は、新聞を学習の教材に活用するNIE活動を取り上げ、9月に北羽新報と秋田魁新報の提供を受け、毎朝授業前の15分間、新聞を読み、各コースに応じた記事をファイルに収集してきた。その成果の発表会が同日行われたもので、全体会では5人の生徒が「新聞は番組表ばかり見ていたが、いろいろな記事に目が行くようになった」「環境問題だけではなく、福祉などそのほかのことにも関心が持てるようになった」などと述べ、NIE活動を通じて幅広く関心が広がっていることをうかがわせた。このあと、各コースに分かれて発表が行われたが、ごみ問題では新聞から、▽焼却施設に多大の投資が行われている▽ダイオキシン問題がクローズアップしている▽各地でごみの多さが問題となっている――などが指摘されているとし、改善の手立てにクリーンアップ活動、循環型リサイクル、ごみの分別などを上げていた。(2002.10月24日付)