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ほっこり「農メシ」の風景

(2021.5.26)

 田植えが本格化している能代山本地域。農業は個人経営から大規模な法人経営に移行し、作業も機械化された中、今も残るほっこりとした光景がある。家族や親戚が集まって作業に励み、昼の休憩に圃場のそばで食事を取る姿だ。八峰町のある水田でその光景を見つけた。郷土色が豊かな料理を食べ、談笑しながら体を休める農家たち。昔ながらの農村の風景をのぞいた。
 八峰町役場での取材を終えた18日昼。大雨が過ぎてさわやかな青空が広がる中、役場向かい側の農道で休んでいる農家の姿を遠目で見かけ、車を走らせた。
 集まっていたのは同町峰浜目名潟の成田文正さん(71)の田んぼで、70、80代の家族や親戚など6人で田植えを進め、ちょうど昼休みだった。18日から1週間ほどかけ、それぞれの圃場で共同で作業するという。
 成田さんの田んぼでは、それぞれが家に戻る時間を節約するとともに、「アウトドアやレクリエーション感覚で楽しむ」(成田さん)ため、圃場のそばでシートを広げて昼食を取る。田植えや稲刈りの恒例となっているという。
 料理を担当したのは姉の藤田ミヤ子さん(77)=能代市二ツ井町=で、キュウリの漬物やゼンマイの煮付け、ダイコンの酢漬け、米粉とゴマの巻物、冷凍しておいた干し柿など、地域の伝統的な料理がずらりと並んだ。家族たちは「おいしい」と感想を口にしながら農繁期の体を休め、藤田さんは「作業で難儀をかけるので、少しでもおいしい物を食べさせて喜んでもらいたいなと思っている」と話す。
 まだ手植えだった50、60年ほど前の昔話に花が咲いた。「どこの家でも田んぼのそばで昼食を食べた」、「きなこおにぎりや赤飯を作って集まったものだよ」、「年寄りは一升瓶を飲んで寝てしまい、午後は仕事にならなかったものだが、集まるのが楽しかった」──。懐かしそうに、そして楽しそうに語ってくれた。
 一方、三種町では有志が田植えや稲刈りをしながら農作業の歌を歌うイベントを八竜地域で継続。昼は参加者が水田の横で手作り料理を味わい、かつての農村の姿を思い起こさせる。今年は29日に計画している。
 取り組みを進める森山大輔さん(46)は「昔の農作業は近所も親戚も集まって、地域のつながりを強めていた。その大事さを再認識したい」と語る。プロジェクトの仲間で料理も担当する関登美子さん(69)は「今は田んぼでドローンが飛び、田植え機も自動操作になってきた。人がいらないようなデジタル時代だからこそ、アナログで人と人がつながることを意識しながら残していければ」と話した。

(山谷 俊平)


地域に寄り添う

(2021.1.22)

 本紙新年号第5集のクイズ「お年玉付き写真入りニュースクロス」に、今年も多くの応募を頂きました。総数は133通、正解は「コロナタイサンケイキカイフク」で、全員正解でした。当選した10人の皆さんには景品を発送しました。
 今回も応募に際し、さまざまな感想や意見を頂きましたので紹介します。目立ったのが、コロナ禍の中で正月は家で新年号のクイズを楽しんだという感想。「今年の正月は外出せずにチャレンジ!脳の衰えを感じながら解けてスッキリ」(三種町鹿渡・71歳自営業男性)、「中2の孫と一緒にやり、楽しい時間でした」(能代市田子向・68歳女性)との声の一方、「今年は子どもたちが帰省せず、ひとりで考えるには少し難しかった」(同市悪戸・57歳主婦)との意見も。団らんのひとときが再び訪れるよう、願っています。
 鍾馗(しょうき)様の企画には「これで1年頑張れそうだ」(同市扇田・50歳)、赤ちゃん特集には「少子化で本当に赤ちゃんを見なくなった。紙面でたくさん見てほのぼのした」(同市向能代・63歳パート女性)、クラフトビールの企画には「同年代の能代の女性が頑張っているのに感銘した」(同市二ツ井町・68歳主婦)、「生き生きライフ楽しもう」には「人生を楽しんでいる人たちを見て元気をもらった」(三種町豊岡金田・50歳主婦)などの感想が寄せられました。新年に明るさを届けられたなら幸いです。
 新年号や日々の紙面には「起業家をもっと紹介してほしい」(同市西大瀬・60歳パート女性)、「家族で解けるクイズを多くしてほしい」(同市向能代・71歳会社員男性)といった要望も。
 そして多くの方から、コロナの収束を願う声と北羽新報へのエールが寄せられました。新型ウイルスの災いが世界を覆う今だからこそ、地域の喜びや悲しみに寄り添い、伝える新聞であるよう努めます。 

(山谷 俊平)


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