ゴール見えない議論

議論がこうも長引くとは。
タブレット端末の導入を話し合う能代市議会改革調査特別委員会を取材して、いつも思う。

特別委は昨年12月に設置され、各会派の議員7人が所属。
改選前に結論が出なかった「タブレット端末の活用」と「政治倫理の確立」を協議しているが、タブレットは9月、10月、7回目の今月11日と3回連続で意見集約できず、来年3月定例会に持ち越された。

導入自体は各会派で一致。
ただ、本体代や3年分の通信費など1千万円以上の見積もりが示される中、議員が自分の端末を使うか、公費で揃(そろ)いの端末を用意するかといった点で意見が分かれる。
自己負担派の主張は「多額の費用に住民の理解が得られない」、公費派は「共通の端末の方が操作が容易。
当局の人的資源を有効活用できる」など。

議論の白熱は良いことだが、どうも進め方に疑問がある。

各会派が意見を出したはずなのに何回か後の会議で再び同じような意見を確認したり、序盤の協議ではなく5回目で「見積もりを出して検討すべき」との意見が出たり。
公費か私費かの採決を取った後に「決め方を決めていない」という趣旨の異論が出て、決定が白紙になったこともあった。

特別委は基本的に定例会ごと(3カ月に1回)のペースで開くが、もっと集中的に開けないか。
他市の状況や導入費用などの調査を事務局に指示しては次回確認する流れがあるが、必要なデータを序盤にまとめて指示・確認できなかったか。
議論の筋道と「ゴール」に向かっている実感が欲しい。

一方、12月定例会では、議員の期末手当を0.1カ月分引き上げる条例改正案が提出。
一部議員の反対はあったものの、賛成多数でスムーズに決まった。
タブレットとのギャップを感じた。

(山谷 俊平)

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