春花の風景 2024能代山本⑨

御所の台の桜(八峰町) 旅の風情を演出

御所の台ふれあいパークの桜の横を走るリゾートしらかみ「青池」編成(八峰町八森で)
御所の台ふれあいパークの桜の横を走るリゾートしらかみ「青池」編成(八峰町八森で)

 ソメイヨシノや八重桜など約800本が植栽されている八峰町八森の御所の台ふれあいパーク。広大な芝生広場では桜を愛(め)でながら散策を楽しむ人たちが見られ、近くを通る列車から眺めを楽しむ乗客もいる。
 さくらまつりが開催中の同パーク。芸能発表などのイベントデーは今年も中止されたが、同パークにまつりをPRする提灯約70個を設置し、30日までの会期中は午後6時から10時まで点灯している。
 同パークは、高台から日本海の眺めも楽しむことができる観桜スポットとして知られている。すぐ近くにはJR五能線あきた白神駅があり、同パークに沿うようにして鉄路も通る。桜の季節は車窓からの花見が満喫でき、旅の風情を演出している。
 観光列車のリゾートしらかみはノスタルジックビュートレインの後継として平成9年4月に運行を開始。現在は「青池」「橅」「くまげら」の3編成が走り、人気ローカル線として全国的に知られている。
 青空が広がった22日正午前、同パークでは観桜客が桜吹雪の中で散策したり、写真撮影していた。ハタハタ館とあきた白神駅をつなぐ連絡通路では、ホームに停車するため桜の横をゆっくりと姿を現すブルーの車体が特徴的な「青池」の写真を撮る人も見られた。

(山田 直弥)

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